事前に言っておきますが、展開の詳細はまだ決めていませんがもしかすると生徒が死ぬ描写が入るかもしれないので(雑には殺しません)そこの覚悟はしておいてください。
《火星で発掘されたパンドラボックスの強大なエネルギーを操る地球外生命体エボルトとの決戦にて、見事に勝利を納めた桐生戦兎は新世界の創造により発生した衝撃により新たな次元へと辿り着いてしまったのであった。》
49^0=1話 ベストマッチな再会
「ここは新世界なの、か?」
戦兎は目を開き、体を起き上がらせながらゆっくりとあたりを見渡す。先ほどまではパンドラボックスを中心とする渦の最中にいたはずだが、目を開けると芝生の上に彼はいた。公園の芝生の上だ。日曜は親子連れで賑わっていてもおかしくはないほどの大きさの広場に、彼はぽつんと一人立ち尽くしていた。
「本当に新世界創造に成功したの、か?」
戦兎は空にスカイウォールがないことを確認して呟く。目をこすりそれが現実なのか、夢でないか頬をつねってみたりした。しっかりと痛みを感じたのか彼は頬をさすりながら
「成功だ...成功したんだ」
と言った。
「本当にそうなのか?」
戦兎の中で、彼以外の人物が苦言を呈した。その人物はかつて悪魔の科学者と呼ばれた葛城巧だった。
「本当に成功したと確信するのは時期尚早じゃないかな」
そう言って彼は戦兎の言葉を否定する。その言葉には確固たる自信が溢れ出ていた。
「なぜそう言い切れる。現にスカイウォールは見当たらないその上に、万丈も...」
反論した戦兎の言葉に葛城はやれやれとつぶやきながら、冷静に戦兎を諭す。
「反論として君の存在がある。なぜ世界観同士の狭間に最後までいたのに消滅しなかったんだ?本来あの次元の狭間で君は新世界創造のエネルギーとなって消えるはずだった。けれども、今はこの通りに実体をもって現実世界にいる。」
葛城は戦兎の体を見回すようにして言った。その主張に戦兎も反論する。
「確かに...だが、それだけでは新世界創造が失敗したというわけには」
葛城はまあまあと落ち着けと言わんばかりに戦兎をなだめる。戦兎は葛城が自身の言葉を押さえるのを、跳ねのけようとしたが途中でハッとして、動きをやめる。
「少し言い過ぎた上に、僕は単に新世界創造が完全に失敗したということを言いたいわけじゃない。空に浮かぶあの輪を見てみなよ、あれを見ても新世界創造が完全に成功したと考えられるのか?」
「は?」
彼の言う言葉を否定するために、戦兎は空を見上げる。そこには果てしなく透き通った青い空が広がっているはずで、そこには雲と太陽の2つだけが浮かび上がっているはずだった。だが戦兎の視界には二つのほかにに透き通った
「反論の二つ目として、この謎の輪。これは新世界創造によって副次的に生まれたスカイウォールの断片なのか、はたまた別世界に存在する何かとまじりあってできたものなのか。現時点では憶測の域を出ないが、少なくとも完全に新世界を創造できたわけではないだろう」
戦兎は膝を落とす。自身と仲間が必死に命を懸けて行った戦いが完全なものでなく、不完全な形で終わってしまったことに彼は悔しさをにじませる。
「だが、まだそう気を落とす段階じゃない。君は正義のヒーロー、仮面ライダーってやつじゃないのか?ここでまだ終わるわけにはいかないだろ?」
戦兎はすでに似ぎこんでいた拳に更に力を込めて立ち上がる。
「ああ、そうだ。愛と平和のために戦う仮面ライダー、それが俺という人間、桐生戦兎だ」
戦兎の心からはすでに失意はなくなり、愛と平和のために力を振るわんとする意思にあふれていた。
「立ち直りようが早いのも君らしいな...君なら僕よりももっと早くあの輪に関しての情報にもたどり着けそうだ」
葛城は今にも消えそうな声でそう言った。
「葛城...消えるのか?」
「どうやら、同じ人間は一つの世界に一人しか存在できないからね。君は元々存在していない人間だから、僕のようには消えないが...僕は元から存在していたからね」
葛城がそう言ったとたんふいに銃声の音が遠くから聞こえてくる。葛城はその音に対してため息をつく。
「どうしてこうにも間が悪いんだろうな。行きなよ、桐生戦兎。君はヒーローだろう」
戦兎は葛城に返事をした。だが、その言葉には返答が返ってくることはない。彼の耳にはただ風が過ぎ去っていく音しか残らなかった。彼は手に持っていたビルドフォンをバイクへと変形させる。戦兎はただ一人、銃声のなる方へと向かって行った。自身が正義のヒーロー仮面ライダーであるために。
□□□□□
「ここが最後尾です!まだお並び出ない方はこちらからお並びください!」
日差しが地面に立つすべての人を焼く中で、人々は一つの列となって店に並んでいた。その列の先には
(時間は完璧、列の順番は...少なくとも100人以内には入ってるはず、これなら買える!!)
彼女の名は阿慈谷ヒフミ。モモフレンズの熱狂的なファンだ。彼女の身に着ける装飾品の様子からも、それは容易に察しが付くだろう。背後からでかでかと主張されるあほ面の鳥顔は、彼女から歴戦の戦士でもあるかのような
「皆様、大変お待たせいたしました!これより、モモフレンズのペロロパジャマ一式の販売を開始します!」
販売員の一言で、巨大な大蛇のように長くなった列が、動き出す。
(遂に動き出した!)
ヒフミも歩き出す。ゆっくりと、確実に。幾重にも
(今回の目標はただのペロロパジャマじゃありません、モモフレンズとの限定セット。ブラックマーケットで仕入れた情報からはこの時にゲリラ販売があるはず...)
彼女はこの情報を得たときには半信半疑であった。だが、その刹那彼女はかつてゲリラ販売によってDrニコライの限定炊飯器を買うことができなかったことを思い出したのだ。彼女はこれがたとえ嘘であっても向わなければならない、あの時の雪辱を果たすべく。そして、彼女のその執念ともいえる情報収集は報われることとなる。
(あれは!)
彼女が店に入って、目に入れたのは
ヒフミに背後から大量の矢が刺さる。その矢は後ろに並ぶ数多のモモフレンズのファンだ。ここで、ヒフミが駆け出していれば、彼らはいち早くヒフミのことをスタッフに報告しただろう。そうすれば、先ほどまでの努力はすべて水泡と化す。
(あ、危なかった。ここは
ヒフミの全身から熱気が冷め、寒気が走る。その寒さ故か、ヒフミの指が少し震える。
(一瞬のゆるみで...指が)
自身でも感じたことがない謎の緊張感。それを必死に抑えて、彼女は前へと進む。
(震えていますが、既に勝利は目前!がんばれ私!)
彼女は自分自身を鼓舞した。だが、そうするころにはすでに彼女は山場を越え、会計までたどり着いていた。
「おはようございます。今回お求めはモモフレンズのパジャマのみですか?」
再び寒気が彼女を襲う。正確には悪寒というべきか。このスタッフの発言の意図、それをヒフミは瞬時に読み取ってしまった。
(ここでの次の私の言葉は、「いえ、購入するのは
「いえ、購入するのは
彼女は一瞬施行を巡らせた後に、遂に虎穴へと踏み出した。
「あ~お客さんラッキーですね。ラスト一個ですよ」
店員はそう言って棚からパジャマセットを取り出し会計の準備を始める。その間彼女は感無量ともいえるような、勝利のガッツポーズをしていた。
彼女は会計を済ませ、店を出る。その足取りは軽い。今にも浮き出しそうなほどに。だが、その軽さ故か彼女の前に一つの集団が立ちはだかった。
「ちょっと待ちな!」
ヘルメットを被った不良集団、ヘルメット団である。
「な、なんでしょうか?」
彼女は先ほど買ったパジャマセットを大事そうに抱えながら答える。
「なんでって、今あんたが持ってるそれのことについてだ」
ヘルメット団の一人がヒフミの持つ袋を指して言う。
「これは私が昨日から並んでやっと手に入れたパジャマセットですけど...それが何でしょうか?」
「き、昨日から!?」
先ほどとは違うヘルメット団の一人がそう言葉を漏らす。
「そんなことはどうでもいいんだよ。私らはそれを姉貴に持っていく義務があるんだ」
「痛い目にあいたくなきゃ、おいていった方がいいぜ」
ヘルメット団員たちは彼女を脅す。だが、ここまで耐えてきた彼女は早々に屈する女ではなかった。
「渡すわけにはいきません」
「じゃあ奪うまでだ!」
そうして、戦いの火蓋が切って落とされた。都会の中急に発生した銃撃戦、周りには
そんな圧倒的に不利な状況でも、ヒフミはあきらめなかった。ヒフミはこの状況下でも冷静に事を把握する。
「相手は5人。正規の軍隊と戦うわけでもなく相手は不良...。リロードの好きに何とか逃げ切れれば」
彼女は物陰で小声で考えを整理していた。その時ちょうど、銃声が止む。チャンスがやってきたと思い、彼女は脱出に一点突破する。
「今!」
ヒフミが飛び出した瞬間、ヒフミの腹部に痛みが走る。
「な!明らかにリロードのタイミングだったのに...」
最初に吹っ掛けてきたヘルメットの一人が不敵な笑みを浮かべながら、サブマシンガンの口から出る煙を吹き消す。そして、ゆっくりとヒフミに近づいていく。ヒフミは昨日から徹夜で並んでいたこともあり体力の限界を迎えつつあった。
「はは、不良ごときはブラフを知らないとでも思ってたのか?トリニティの嬢様」
「クッ!」
ヒフミはまだあきらめていなかった。だが、それに相反して体は既に動きを止めていた。
(ああ、また私はグッズを...)
ヒフミの心が俺かける寸前、バイクの音がどこかから響く。
「な、なんだお前!」
「おい、立てるか?」
「え?」
ヒフミが目を開けると自身の前には一人の男が立っていた。
「逃げるぞ、ほらヘルメットだ」
そう言って男はヒフミにヘルメットをかぶせ、ここから逃走を図ろうとする。
「おいおい、目前にまで追い詰めた獲物を逃すとでも?」
「思ってないさ」
そう言葉を返すと、男は妙な形の銃を取り出してヘルメット団の足元い向けて発砲する。慌てて、彼女らは避けるが、その時には男とヒフミはヘルメット集団の前にはいなかった。
「クッソ!逃がした...」
「どうします?パジャマだけは買えましたけど」
「どうもこうもずらかるぞ!じきにヴァルキューレが来る」
そう言ってヘルメット団もその場から足早に去って行った。しかし、この場にヴァルキューレが
□□□□□
「さすがに撒いたか」
戦兎は自身の進んできた道を見て、だれも後をつけてきてないことを確認すると、速度を落として
「あの、さっきはありがとうございました。なんとお礼すればいいか...」
「気にするな、人を助けるのは当たり前だろ」
戦兎は礼はいらないと、手振りにも表してそう言った。
「あのままだったら私は、このグッズを奪われてしまっていたはずなので。もう感謝してもしきれません!!なのでそういわずに何かお礼をさせてほしいです」
彼女の様子では、戦兎に何かお礼をしない限り、この場からは離れられないそんな空気が見て取れる。戦兎は一瞬考え、ひらめいたという顔をして口を開く。
「じゃあ、この地域のことについて教えてくれないか?ここには観光できているんだが、まだよくわかっていなくてな」
戦兎は自身のことをいきなり不審者と思われないために、少し嘘をついて情報を聞き出すことにした。
「観光ですか...。そうですね、おすすめの観光スポットであれば...あ!その前に名前も聞いてなかったですよね」
「確かにそうだな。俺は桐生戦兎だ」
「私は阿慈谷ヒフミって言います。ヒフミって呼んでください」
そう言って自己紹介から始まり、戦兎はD.U.の観光情報から連邦生徒会、自治区などといった様々なことを聞いた。
戦兎はヒフミの言う様々な事柄に衝撃を受けていた。それは自身のいるこの地は葛城の言う通り、新世界でなく新天地
「あれ、戦兎さん。急に顔色が悪くなってる気がするんですけど、大丈夫ですか?」
と言われる始末である。
戦兎は脳内で情報を整理していた。この自身がいる世界は新世界ではない新天地キヴォトスであること、そしてこの世界に住む生徒はヘイローと呼ばれる天使の輪のような実体のない物質を頭上に浮かべていること。そしてその生徒たちは通常の人間よりもはるかに硬く、弾丸一発では出血しないほどの硬さを持っているということ。
この数々の身とざるを得ない証言に戦兎は打ちのめされていた。当然だろう。見知らぬ土地にたった一人。新世界がしっかりと創造されたのかもわからない。考えることがあまりにも多すぎた。その志向の波に戦兎が押しつぶされ相違なった時に、ふと懐かしい筋肉の声が聞こえた。
「戦兎!」
あり得るはずがなかった。ただでさえ見知らぬ土地。その上で消滅した可能性も高いとなればこの声は幻聴であるはずだ。だが、そんなことを考える容量は戦兎にはなく、彼は即座に振り返った。
「万丈!?」
「どーなってんだよこの世界。元の世界となんか違えと思ったら、いきなり撃たれかけるし、先生とかいうのに間違われてシェイカーみたいなとこに連れてかれるしでよ」
万丈が愚痴を溢しながら戦兎に歩み寄り、そのまま隣のベンチに腰掛けた。戦兎はこの状況下で頭を瞬時にフル回転させ、一つの仮説を立てる。
「そうか、エボルトの遺伝子をまたお前も新世界に存在してはいけない存在だからこの新天地キヴォトスに...」
「会って、早々失礼なやつだな」
戦兎は思わず笑みが溢れる。そして、頭をかきあげて彼は言う。
「最高だ!!」
ベストマッチな二人と取り残されたヒフミ。そのをエンディングテーマでも流れそうな雰囲気を一つの冷たい声が裂く。
「万丈さん、彼なんですよね。戦兎先生というのは」
その声の先には全身を真っ白な服で包んだ、一人の女性がいた。そしてその腕には
誤字、脱字や矛盾点があればコメントにてご指摘いただけると幸いです。
感想、評価お待ちしております。
プロローグの回想は蛇足と思い削除させていただきました。それと合わせて、プロローグの後半と第一話を統合しました。投稿後に修正を入れる形になってしまいすみません。
再度内容を修正しました。2度の修正大変申し訳ございません。
今後の展開で他のライダー作品のアイテムまたは組織を登場させても良いか?
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Are you ready? 出来てるよ
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Are you ready? だめです!
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誰が投票すると思う?万丈だ(どちらでも)