万丈「なぁ、こいつお前の変なとこ学んでないか?」
戦兎「いや、変なとこってなんだ?お前の頭脳の方がよっぽど変だろ。」
万丈「あ!?何言ってんだよ」
アロナ「確かに万丈先生の頭脳はどこか人間というよりも類人猿に近いような。」
万丈「なんだよお前もかよ。もうそれはいいとして、あのアヒージョみたいな学校はどうすんだよ。」
戦兎「アヒージョじゃねえよ、オリーブオイル使ってどうすんだ。アビドスだよ。」
万丈「とにかく、アビドス高等学校から来たあの連絡の件はどうすんだよ。」
戦兎「言っとくが、俺はいけないぞ。このライダーシステムとシッテムの箱のOS同士に干渉が起きないようにしないといけないからな。」
"イェーイ!!" "Year!!"
アロナ「すみません。シッテムの箱とライダーシステム間で干渉し合ってどちらの機能もうまく作用しないなんて。」
戦兎「ほら、そういうことだから!さっさと行ってこい!!」
万丈「ちょっ!急すぎんだろ!おい、おーい!」
(x^2-y^2)=465 x-2y-2=5話 衰退のスクール
ここはアビドス自治区。その自治区内で倒れる一人の男がいた。彼はちょっとしたリュックサックを背負って倒れていた。そのリュックサックの横のポケットには空のペットボトルが刺さっていた。
「なんだよ、全然動けねぇ。暑すぎんだろ。」
万丈は半ば追い出される様にアビドス高等学校の問題への対処として送り出されたものの、戦兎からもらった地図が尋常じゃなく大雑把であった結果、彼は遭難する羽目になってしまった。
「み......ず」
炎天下の中、常に自動販売機や売店を探して続けていた万丈が発する声は、か細く萎れていた。
「万丈はそう最後に言い残すとそっと目を閉じて、その生涯に幕をおろした。」
万丈が倒れた姿の前に突如、戦兎が暗い空間の中一人照らされながら現れ、そう言い残すと本を閉じ奥の暗闇へと姿を消してゆく。そんな光景を万丈は思い浮かべる。
その次には万丈の脳裏には次のような言葉が流れる......
ゲームの様な効果音が流れ、万丈は体を霧散させて消えてしまった。
「んな訳ねぇだろ!!ってん?」
万丈が勢い良く悪夢から目を覚ますと、そこはクーラーの聞いた空き教室にいた。
万丈の体のの下には非常用の寝袋と思しきものが敷かれていた。他にも体の脇やら首の辺りには冷えたペットボトルが置かれており、誰かに保護されてしまった様だった。
万丈は起き上がり、近くの机の上に置かれた経口補水液を飲みながら、自身の持ってきたリュックサックの中身、支援物資がしっかりと入っているか確認する。リュックの中身はしっかりと揃っており、中身を盗まれるなんて事が起きてないと安堵する。
万丈が遭難してしまったのには訳があった。彼はアビドス自治区の広大な敷地にいくつかあるはずの店で水や食料を調達しつつ、アビドス高等学校へと向かう手筈だったのだが、戦兎の地図の大雑把やゴーストタウンの多さ故に自販機すら見つけられずに彷徨ってしまった。そのせいで万丈は現在のような状況に置かれてしまう。
このことに急かして準備させ、その上追い出すように行かせた戦兎へ恨み言を言ってやろうかと考えていると、教室の扉が開かれる。
「ん、起きてる。」
彼女は少し驚いた様な様子で万丈を見る。万丈は知らない事だったが、彼が彼女に拾われて未だに2時間程しか経っていなかった。その為、彼自身が起きることができないのは至極当然だった。
そんな彼女の容姿は灰色の髪にイヌ科の耳が頭の方についており、灰色の髪と合わさって頭上の部分だけを見るならまるで狼の様にも見える。その上に目にも特徴があり、オッドアイと言う事がわかる。この様な通常万丈が知る様な人間とは違う姿に少し万丈は驚きつつも、彼女が自身を助けてくれたのか聞く。
「お前が俺を助けてくれたのか?」
「ん、そう。」
彼女は万丈の言葉を肯定した。
「そうか、ありがとうな。このペットボトルも。」
「礼には及ばない。」
彼女はキリッとした顔つきで自慢げにそう言った。
そんな中、万丈は不意に思い出した様に彼女に自身の目的を思い出して
万丈「あっ!なぁ、助けてもらってわりぃんだけど。俺行かないといけない場所があって、アビトス高等学校つうんだけど。」
万丈はそう言って自身の上着に入っていた、手紙のコピーを差して彼女に言う。長旅によって紙はくしゃくしゃとなり、見るも無惨な姿であった。
それに彼女はすぐさま言葉を返す。
「アビドスはここ。」
「へ?」
万丈は驚き、それ以上の声がでない様だった。それは当然の話だった。万丈は廃校寸前の学校としか戦兎には言われておらず、万丈の想像上ではクーラーも起動していない様なそんな学校を想像していたためである。
「マジ!?」
「ん、本当。」
彼女は再び万丈の言葉を肯定する。その言葉に万丈はある意味で喜ぶ。
「はは、見たか戦兎!俺の
万丈は彼女の横で自信満々に誰もいない場所に向かってそのように言い放ち、ゴリラのようなドラミングの様に*1胸を叩く。その様子に一瞬熱で頭がやられてしまっていると思うシロコ。
「んで、その困ってるって事はなんだ?」
この発言により、万丈の頭はやられていないと胸を撫で下ろすと同時にあれは、シラフで行われた事だと理解する。
「ん、もしかしてあなたが例の?そんなふうには全く見えないけど。」
彼女は万丈のちょっとした奇行から
「ちょっと道に迷っちまったうえに、途中で水も食料もなくなってよ。それで住宅街に迷い込んで。」
万丈は自身に起きた事柄を万丈らしくは無いが、ある程度まとめて話す。
シロコは万丈の持っていた地図(今は無くしている)を見ていないために、地図を持っていながら迷ったバカあるいは、地図すらも持たないあり得ないくらいのバカと考えて、悪戯心で
「ん、バカ」
とでも言ってみる。
「バカってなんだよ!筋肉つけてくれよ筋肉。」
万丈は癖でそのように返してしまう。シロコの万丈はバカという考え自体は当たっていたために、彼女は再び万丈を煽る。
「やっぱりバカ」
彼女は楽しげに万丈をおちょくった。
相手が戦兎であれば、万丈も少しは反論あるいは少し言葉を返したかも知れないが、相手はあくまでも少女であったために気持ちを抑えて万丈は本題に移る。
「はぁ、もういいよバカで。あーっと、それで確か、暴力組織がヤベェんだろ。何をすればいい?」
ため息ながらも万丈はそう言った。その言葉に彼女は態度を切り替えたようで
「ん、ついてきて。」
そう言って、彼女と万丈はそのまま、教室から廊下に出る。廊下は窓からの光が廊下を照らしているものの、蛍光灯はついておらず他の教室はがらんとしており廃校寸前であるというのは嘘ではないようだった。
「なぁ、マジでこの教室使ってねぇのか?」
「ん、使う必要ない。生徒は私含めて5人だから。」
「はぁ!?えっ?お前らその人数でよく出来たな。」
「ん、お前じゃない。シロコ。」
シロコは少しむすっとした表情で万丈に名乗る。
「お前って言って悪かったよ。」
そんなちょっとした話をしつつ歩くうちに、目的地へとたどり着いた様で、その教室の場所には対策委員会と書かれた紙が本来の教室名の上に貼り付けられていた。
「対策委員会?」
「ん、ここ。」
その部屋からは話し合っているような声が聞こえ、会議を行っているようだった。そんなことも気にせずにシロコは、対策委員会と書かれた部屋の扉を開ける。
「あ、シロコ先輩!って後ろの人は?」
「シロコ先輩が道端で見つけた方らしいですよ。」
黒髪に猫の様な耳が頭に付いている少女と赤縁のメガネをかけた少女の二人が扉を開けてすぐのところにいて、奥のソファにはピンクの髪の少女が寝転んで目を半分開けこちらを見ていた。
「ん、この人シャーレの先生。」
シロコの発言にその場にいる一同は驚く。
「あ、もしかしてシロコちゃんが拾ってきた人と、アヤネちゃんが呼んだ方は同一人物だったってことですか?」
ベージュにロングヘアの少女が言った。
「まぁ、そうだ。とは言っても俺は副らしいけどな。」
彼女の言葉の一部分は肯定する万丈。
「そう言えば、救援要請を送ったって言ってたよねぇ〜。アヤネちゃん。」
後ろの方で寝転んでいた少女が起き上がる。先ほどまでは見えていなかった目は左右ともに違う色のオレンジと青、彼女の口調はゆるいがその動き自体は隙を一切見せない様なそんな雰囲気があった。
「来てくれたのならまず、自己紹介しないとねぇ〜。」
彼女の言葉を皮切りに自己紹介が始まる。
「私はもう話したと思うけど、もう一度。砂狼シロコ、シロコって呼んで。」
彼女は先程から一切変わりないトーンで言った。
「では、次は私から。私はアビドス対策委員会で書記をやっています、奥空アヤネと申します。救援要請が受け止められたようでよかったです。」
アヤネの礼儀正しい性格が伺える様な自己紹介がされる。
「おう!それが俺らの仕事だしな!」
そう万丈は返した。次に黒髪に猫のような耳をつけた少女が話す。
「私は、黒見セリカ。言っとくけど、まだあなたのこと信頼した訳じゃないから!」
少し強い口調でセリカは言った。万丈は頼らない自身の姿を、みられたのなら仕方ないかと思いその言葉を万丈は受け止める。
「セリカちゃん。流石にそれは来てくれた先生に失礼じゃないかなぁ。」
ピンクの髪の彼女がそう言ってセリカを咎めた。
「ごめんね、先生せっかく来てくれたのに。おじさんは小鳥遊ホシノていうから。そういえば先生の名前は聞いてなかったね、なんて呼べばいいかな?」
「お、おじさん?」
「別に気にしないで〜。おじさんはおじさんだから。」
ホシノの一人称がおじさんということに困惑し、そのことに聞いても先程と同じことを返すのみだと考えてその言葉を飲み込んだ。
万丈は少し沈黙し、空気が静かになる。そして、万丈自身がここぞと考えるタイミングで、名乗りを挙げた!
「俺はプロテインの貴公子!万丈龍我だ!!」
上を見据え、人差し指を立てて彼はポージングする。万丈は内心決まったと考えていたが、周囲の様子をみてそうで無いと気づく。
場の空気が一瞬で180度違う形で変わり、再び静まり返る。
その空気を断ち切るため、残った彼女が言葉を出す。
「はは、万丈先生......って呼ばせていただきますね。私は十六夜ノノミといいます。そういえば、先生は副と言ってましたがその副ではない方はどちらに......」
彼女は若干戸惑いつつもなんとかその場の空気と話題を変えた。
「あー、戦兎なら少し片付けないといけない事があって。」
万丈がライダーシステムという言葉を使わず、理由を濁して少し考えた後に
「多分あと何日かすれば来ると思うぞ。」
と言った。
万丈は今までの戦兎の様子からライダーシステムとシッテムの箱の調整には、数日とかからずにアビドスに来れるだろうと踏んで言った。
そんな万丈の様子を見ていたセリカやアヤネはもう一人の先生、戦兎という人物もこのような人であったらどうしようなどと考えていると警報が鳴る。
「何者かが校内に侵入しようとしているようです。」
アヤネが少し緊迫した声でそう言った。
「誰ですかね。ヘルメット団でしょうか?」
ノノミは落ち着いた雰囲気でそう返す。
「また、あいつら......!性懲りもなく。」
彼女自身何度も襲撃してくるヘルメット団に、かなり怒り心頭に発しているようで、今までの話し声とは打って変わり怒りがこめられているようだった。
「まぁまぁ、落ち着いてシロコちゃん。今度からは救援もあるから、そんなに今は感情的になるべきじゃないよ♪」
そう言ってホシノがシロコをなだめた。
「会議は一旦中止にして、みんなで向かいましょう。」
アヤネがそう言うと彼女らは万丈から受け取った支援物資を使い、万全な状態でヘルメット団の元へと向かうのだった。
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彼女らが校庭に着くと、そこには予想通りヘルメット団がアビドス高校の方へと銃を構えて侵攻していた。
「ちょっと!何してんのよ。」
セリカが怒気を含んでヘルメット団に言った。
「へっ!この学校はもう終わりなんだろう。お前らは既に弾薬の補給も断たれているという事は、把握済みだ!」
「これ以上に襲撃するいいタイミングがあるかってんだよ。」
「ふっ、生徒数もろくにいないんだ。そんな学校に対して何をやったって別にいいだろう?」
口々にアビドスに対して喧嘩を売るような言葉を発する中、ヘルメット団の一人が衰退の一途を辿る高校の事など知ったことではないという風に言う。
「よくねぇだろ。」
その言葉に万丈は反論した。万丈は戦兎や仲間達との戦うの中で様々な人々の笑顔を見た反面、苦しむ姿も見てきた。かつては自己の為に戦っていた万丈だったが、いつしか自身も戦兎と
そして万丈は、ヘルメット団と戦う為に上着の中からスクラッシュドライバーを取り出す。
ーーここで時間は万丈がアビドス自治区へ向かう直前に戻る。
ビルドドライバーとシッテムの箱を接続し、PCの画面と深刻な面持ちで向き合っている戦兎に万丈は話しかける。
「なぁ、アビドス自治区に俺が行くってのはいいんだけどよお。」
「いいんだけど?」
戦兎はオウムのように万丈の言葉を真似てそのまま返す。
「前みたいな、そのワカメだったか?そんなやべー奴が襲ってきたらどうすんだよ。」
戦兎が先日戦った人物は、リン達の調査で七囚人と呼ばれる矯正局と呼ばれるキヴォトスの刑務所的役割を担う場所からの脱獄者であり、強力な人物だ。
そんな人物が再び現れることを危惧して、万丈は聞いた。
「ワカモな。ま、それなら安心しろ。ほい。」
そう言って戦兎は万丈にスクラッシュドライバーとドラゴンスクラッシュゼリーを手渡した。
「は?なんでスクラッシュドライバーとドラゴンジェリーがあんだよ。先に、だったら先にクローズマグマとか作った方がいいだろ。」
万丈は先にもっと強いフォームを作るべきだと戦兎に主張する。だが、戦兎は万丈にやれやれ、なんもわかってねぇなとサングラスをかけたアロナと共に腕組みをするかのようにして話す。
「まず、お前もシッテムの箱に一応登録されてるんだよ。だからお前もビルドドライバー由来のライダーシステムは使えないって事。」
「そういう事です!!」
「そうだったのか。ってなんでアロナまで自慢げにそっちいんだよ。」
万丈は戦兎の発言に納得を示すが、アロナの煽りだけは受け入れられなかった。
「ま、そんなことはともかく。これでなんとかできるだろ?」
「おう!ありがとう戦兎。」
「さっ、これで心置きなくアビドスにいけるな!ほら早く行けって、愛する生徒達が困ってるんだから!」
「ちょっ、なんでそんなに急かすんだよ!もう少し準備してからでもいいだろ!」
「そういう訳にも行かないだ!ろ!アビドスの現状はなかなか過酷な状況らしいからな!!」
戦兎は万丈にある程度の補給物資を持たせて、シャーレ部室内から押した。結果として戦兎により部室を締め出された万丈は仕方なく、アビドスへと向かうのだった。
ーー時間は現在に巻き戻る。
万丈の取り出したスクラッシュドライバーをみてセリカは
「おもちゃ?」
と声を上げる。
キヴォトスでは様々なサブカル文化があり、中でもベルトなどを用いたような変身するヒーローもののグッズは、全く知らないセリカでも知っているほどだった。
そんなことは気にせずに万丈はスクラッシュドライバーを自身の腰に合わせる。ドライバーが装着者を認識し、ベルトが巻かれ起動する。
"スクラッシュドライバー!"
そして、ドラゴンスクラッシュゼリーを取り出しパワープレススロットにセットする。
"ドラゴンジェリィ!"
ドラゴンジェリーをスクラッシュドライバーに差し込むと、如何にも工場から聞こえてくるような機械音が周囲に響く。その音はおもちゃとはどうにも思えないような、ただならない雰囲気が感じられから既にこの場にいる者は、スクラッシュドライバーがおもちゃのようには信じられないような気がした。
「変身!!」
そう言って、万丈はスクラッシュドライバーのアクティベイトレンチを下げる。それにより、万丈を中心として彼自身を包んでしまうほどのビーカーのようなものが出現し、その中を水色の液体が満たす。
"潰れる!流れる!溢れ出るっっ!!"
そう思うのも束の間、万丈が白いスーツのような物に変身し、飛び上がったビーカー内の液が飛び上がり万丈の顔や胸の部分に纏わりつく。
"ドラゴン イン クローズチャージ!!Brrrrrrah!!!"
その言葉の後には一人の仮面ライダー、クローズチャージが立っていた。
台本形式にすごい違和感を感じてきた上に、やる意味がない気がするので辞めてみましたが、どうなんでしょうか?
よければご感想お聞かせ願います。
あと、本日で投票は〆切です。たくさんの投票ありがとうございます。
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