「俺はな!お父さんって呼ばれたいんだよ!」   作:フウカの父

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マリーぃぃぃ!どうしてだよォォォォォう~~ううう あんまりだ…H E E E E Y Y Y Y あ ァ ァ ァ ん ま り だ ァ ァ ア ァ AHYYY AHYYY AHY WHOOOOOOOHHHHHHHH!!おおおおおおれェェェェェのォォォォォ うでェェェェェがァァァァァ~~~!!


フー スッとしたぜ。
おれは荒っぽい性格でな〜アロナに激高してトチ狂いそうになると泣きわめいて頭を冷静にするようにしているのだ


という事で

☆10 ケッサリアさん
☆9 鉄竹さん

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ハロウィン

 

こっそりとトリニティ付近を散歩している時、懐かしい物が目に入った。

 

教会..。シスター達。あの娘たちは元気にしているだろうか…そんな事を思う。

 

そういえば…もうハロウィンなのか。

 

ハロウィンボイスけっこう好きなんだよなぁ。

ずっと聞いていたい物だが、一年中聞けないからこその物でもあるからな。

そしてマリー、今年も飴さんをあげるよ!受け取ってくれー!俺の最後の飴だぜ!

 

しかし、ハロウィンか…もう冬が間近に迫ってきているな。そろそろ雪が降ってくるかもしれないな…。

 

 

帰りの鉄道の中、右から左へ移り変わる景色を見ながら今年を振り返る。

 

「もう残り2か月なのか..早いな。」

 

あっという間に10か月が過ぎてしまった。特に何か大きい事をしたわけでは無いこの1年は、何もしなさ過ぎて20日分位の記憶が全くない学生時代の夏休み終盤の様な…。

そんな気分になる。

 

真剣に今年の出来事を思い出そうとしていたら既に家の扉の前に立っていた。

 

いつもの様に「ただいま」と言うと返事が返ってくる。そんな記憶の片隅にも残らない様な日常。

 

まぁ、特に何か大きい事をしたわけでは無いけれど今年も悪くは無かったと思える。

 

 

キッチンの近くを通ると、普段と違う豪快な音が聞こえた。覗き見るとカボチャを切っているのが見える。

 

カボチャ…ハロウィン。そういえばフウカのハロウィンボイスは…。

 

「次にフウカは「あっ、お帰りなさい。…これですか?カボチャスープとか、カボチャパイとか、カボチャのグラタンとか、作れそうなものは全部作ってみようかと思いまして。ハロウィーンですからね。タケオさんはどんなのが好きですか」と言う!」

 

「あっ、お帰りなさい。…これですか?カボチャスープとか、カボチャパイとか、カボチャのグラタンとか、作れそうなものは全部作ってみようかと思いまして。ハロウィーンですからね。タケオさんはどんなのが好きですか…え。どうして分かったんですか⁉」

 

うわ、マジで言ったよ。正直コチラも驚いているのだが..。

漫画で言えばグルグル目とでもいうのだろうか、思っていたよりも困惑してくれてなかなか愉快だ。

 

 

「またまたやらせていただきましたァン!フウカの言う事くらいは想像できるさ!」

 

これくらいの事は言っておこう。偶にはこうして揶揄うのも悪くないと思った。

 

「…だからって、そこまで出来るの…」

 

まだ半信半疑の様だが、種も仕掛けも無いからなぁ。

 

そうして寝るまでこちらの事をジッと見ていた。途中わざと目を合わせてもフウカは目を逸らさずに少し気まずい時間が流れた時もあった。

 

 

「何となく言ったことが偶々当たったんだって」

そう言ってもなかなか信じてくれない。

 

「でも…私気になります。」

千反田えるみたい事言うなよ..。じゃあ、あれか転生の事と君の母親との馴れ初めまで話してやろうか?しないけど。

 

何だか気まずくていつもより早くに 床に就いた。

 

 

 

 

 

そして翌朝。

 

窓を開けると気持ちの良い朝日とともに襲ってくる涼しいと言うにはもう少し服の厚さが足りない風が吹いている。

 

 

季節は秋。すっかり夏の暑さが遠くに感じられる今日この頃。

今日もいつもの様に時間が流れていくのだろうと思いながら日にちを見る。

 

「ハロウィンか…。」

 

着替えている間も、ずっとそのことを考えていた。さて、今日はどんなカボチャ料理が出るのだろうか。

 

「おはよう。」

返事は無い。今日は木曜日だ。あるはずも無い。机の上には書置きとラップの掛けられた朝食が置いてあった。

 

うん、かぼちゃだ。

あるel〇naとかいうゲームではカボチャは敵の癖に透明だったり、厄介なポーションを投げてきたりしてきたせいで良い思い出が無いが僕はこの味が好きだ。

 

 

朝食を食べ終え、皿も洗い終える。

 

「…仕事するか..。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「今日はこんなところで良いか..。」

外を見ると既に日は沈もうとしていた。…今日は外出してないが、まぁ良いだろう。人の多いところ行って仮装集団に物を強奪されるのは嫌だ。

 

やることも無いし1階に行くかな..。

 

キッチンで料理をしているフウカに話しかける。

 

「おはよう。そしてお帰り」

 

長い髪を揺らしてこちらに振り向く。

 

「もう食べれますよ。…ん?…そういえば朝から会っていなかったから“おはよう”なんですか。」

 

毎日一回は言いたい言葉だからね。しょうがない。

 

「まぁね。じゃあ、いただくとするよ。」

 

 

 

少しずつ冬へと向かっていく日常の中で、こうして季節を感じられる料理を食べれることはとても楽しい事だ。

舌でも、鼻でも、目でも、人は食事を楽しむことが出来る。美味しい料理は人を満足させるだろう。

 

 

でもやっぱり。

「ありがとう。美味しいよ」

 

「そういってもらえると頑張ったかいがあります。」

 

誰かと一緒に食べるから、お腹だけでなく心も満たされるのではないだろうか。




あぁ…マリー。マリー..。
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