「俺はな!お父さんって呼ばれたいんだよ!」   作:フウカの父

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春の七草

「あ~~。たまらねえぜ。」

 

コーヒーを喉に流し込む。もう苦さとか感じない。水だよ水。

 

 

 

(눈_눈)

「・・・それ、何杯目ですか?」

 

ハハハハハ!9杯目からは数えてないから…。

 

「14杯目…かな。いやあ、これがないと生きていけないよ」

 

切れると頭が痛くてかなわない。…しょうがないね。

 

(눈_눈)

「・・・やれやれ。どうなっても知りませんよ。」

 

(* ̄▽ ̄)フフフッ♪フウカったら。そんなに心配しちゃって…。

でも、アルコール依存症でも。ギャンブル依存症でも無いんだからいいでしょう!

 

それと比べれば。健全で、健康的じゃあないか?

 

 

 

「じゃあ、健康診断に行ってくるよ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お正月気分を引きずったまま、普段以上の暴飲を繰り返すこの頃。

人と顔を合わすのが気まずいという理由で正月早々に予約をしていた健康診断を受けに2日ぶりの外に出た。

 

 

普段から、カフェイン中毒だと言われている自分だが...。まぁ、大丈夫だろう。

 

最近の尿はコーヒーの匂いがしているけど...。まぁ、大丈夫だろう。

 

 

少し不安なところもあるが、大丈夫だと信じて健康診断に臨んだ。

 

 

根拠のない自信を持ったまま、ウキウキの気分で終えた自分。

 

 

 

 

そして、医者のその言葉が僕の気分をどん底に叩き落とした。

 

 

 

「この数値が良くありませんね」

 

この数値?と言われても、それが何なのか分からない。唯良くないという事しか分からない。

 

頭に?を浮かべているとロボットの医者が続けていった。

 

「不整脈、頭痛、頻尿…。あなた、カフェイン中毒ですよ。」

 

へー。そうだったんだ(棒)。

 

「いや、その初見ですみたいな顔は止めてください。一昨年からずっと言ってますよね?昨年はご家族にも連絡したはずですが。」

 

そう、このロボットの医者は昨年フウカに言いやがった。

そして、家からカフェインが無くなった僕は家の外で飲むしかなくなったのだ。

 

 

「あんたは僕に死ねと言うのか?カフェインのない生活なんて、ガソリンのない車。電気のない機械じゃあないですか。」

 

そんな僕の抗議に聞く耳を持たずに、作業を進める医師。都合のいい時だけプログラムの犬になりやがって…。

 

「お、おかしいですよ!僕の体がこんなにも求めている物を摂取することが良くないだなんて!」

 

 

「ご家族にれんら「いや・・止めて。」くしました。もう」

 

な、なんてことだ・・・なんてことだ・・・。

俯いたまま部屋を出る。

 

「お大事に。」

 

 

 

 

 

飲みたぁぁぁぁぁぁい!カフェイン欲しいィィィィ!

 

 

 

 

 

 

「・・・お子さん、随分と心配なさってましたがねぇ。」

 

患者の居ない診察室でポツリと呟いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

カフェインに支配されている僕。支配を望んでいる僕とはいえ、僕も健康では居たい。

 

しかし、そうなるとカフェインを控えなければならない訳だが...。

 

 

そんなぁああああああ!!いやぁぁぁあああああああああ!!はぁああああああん!!

 

・・はぁ、でも止めないとな。

 

 

…最後に物凄く濃い奴飲んで終わりにしよう。

 

 

まあ、

あの変人の集まりのミレニアムの自販機にならバケモンみたいな飲み物があるはずだ(偏見)

 

 

 

 

 

 

そんな偏見を持ったまま、ミレニアムの自販機を見て。その偏見が事実であることを思い知らされるとは思わなんだ。

 

 

 

“期間限定‼ 妖怪MAX カフェイン100倍(当社比)当社は一切の責任を負いません  HAIL 2U!(君に幸あれ!) 粉バナナ味”

 

…うん。なにこれ。100倍とか、作った人馬鹿だろ。それにバナナ(梔子ユメ)…っう!頭が...。

 

というか、これ作ってる会社。僕も株持ってるやつじゃないか!ぎゃああぁ(下落の音)

 

だが、気に入った!どうせなら、フウカの分も買っておくか...。

ゲテモノを知ることも、料理に深みが出るだろう(ニヤリ)

 

 

自販機のボタンを押す。

 

 

「「あっ、売り切れちゃった。」」

 

い、意外と売れてるのかな?こんなゲテモノが…。意外とうまいのか?やっぱりミレニアムはだめみたいですね。

 

 

 

うう……」

 

そして、何故か今…フードを被った謎の少女が足元にうずくまっている。

 

うう……ブツブツブツブツ」

 

な、何呟いてるんだろう。この子。

 

「あ、あの...。君...。大丈夫か?」

 

しかし彼女は何の反応も示さない。

 

「ブツブツブツブツエナドリブツブツブツブツエナドリ」

 

今、一瞬だけ...。エナドリって言ったのかな。

 

買ったは良いけど、どうせフウカは飲まないんだよな。

 

 

それならいっそ。

 

「君...。このエナドリ要る?」

 

 

 

 

 

 

「ふぅ...。やはり『期間限定 妖怪MAX』は良いね。いつもよりも凝縮された苦みが・・」

 

・・フード被ってたから気づかなかった。小鈎ハレかよ...。会いたくない娘ランキング上位なんだよな...。

銀行口座辿られたら、養育費送ってるのがバレちゃうからなぁ。

色々と悟られないために全肯定BOTと化す。

「うんうん。そうだね。この苦みが良いね。」

 

 

「ママに部屋を覗かれたら、いつもエナドリのピラミッドで怒られるけど。これなら1本で済むから良いね...。」

 

 

「うんうん。やっぱり、量より質だよね。」

っておい、もうそんなに飲んでるのか...。

 

「でも、もう生産中止だから・・これが最後の一本なの。」

 

「はぇ~。そうなんだ。」

 

エナドリの缶を眺める。僕も缶の蓋を開けて流し込む。…うっわ!喉焼けるぞコレ...。なんだこの味!?

 

・・でも、

「意外とうまいな。」

 

エナドリは基本的に甘いのが多いが、これは...。何かが違う。だからこそ良いな。

 

「飲んだ人が皆、病院に搬送されちゃったせいでね...。」

 

えぇ...。まあ、そんな気はしてた。

 

「そりゃ良い。企業としては賢明な判断だ。」

そう言った瞬間にハレはキリっとした顔で否定する。

 

「良くないよっ!あれくらい濃くないとフルパワーが出ないから...。まぁ、毀誉褒貶だからね。」

 

絶対反対意見の方が多いだろう。これを好む人はそうそう居ないだろうし。

 

 

「僕は・・面白いと思ったけどね。」

 

毎日は飲みたくないが。

 

「お兄さん話の分かる人だね。いまからエナドリについて語りあわない?

 

 

え...。お兄さん?

 

あ、悪いけど。もう時間、行かなきゃ。

 

え・・、若く見えたって事か?

 

 

 

 

え、(∀`*ゞ)エヘヘ。わ、若く見えたのかなぁ?

 

 

帰宅中もその事が頭から離れない。

 

 

 

 

帰宅して、すぐにフウカに問う。

 

「フウカ。僕、何歳に見える?」

 

 

「・・・30代?」

 

 

あああああああああああああああああああああああああああああああああ!チックショー!

 

 

もうやめてやる!人生なんて止めてやらぁ!

 

「あ!それはそうと、見ましたよ!また数値が悪かったんですね?」

 

あ、そういえば...。そうだった。

 

うん。なら言うしかない。

 

「明日から頑張る。」

 

どこぞのハンチョーは『今日を頑張る』みたいな事を言っていたが、そんな物は知らないね。

 

「・・・はぁ。」

 

そして、この宣言は2回目である。

 

 

ちなみに、心の中のヒ→フ↓ミ↓ は

 

誰が何と言おうとも、何度だって飲み続けてみせます!

 

 

私たちの飲む飲み物は、私たちが決めるんです!

 

 

終わりになんてさせません、まだまだ飲み続けていくんです!

 

 

・・どうやら、飲みたいらしいです。

 

まぁ、1年くらいは本気で我慢するつもりではあるが。

 

 

 

 

 

 

「ところで、それらは・・春の七草なのか?」

 

フウカの後ろにある袋を指さす。

 

「1月7日といえば、それですね。・・ちょうどいい機会なので、食生活から生活習慣を変えていきませんか?」

 

おっと。

 

「...今思えば、台所に居るフウカに話しかけるのは良くないよなぁ。」

 

そう言い、一瞬で姿をくらます。

 

「あっ!?・・・もう、良くないですよ…。」

 

おっしゃる通り、話を聞かない事は良くない。でも、逃げすにはいられない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だが、いつまでも逃げられないという事は理解している。

 

「もぅ。またじゃないですか。飲むなとは言いませんから、せめて量を・・」

 

食事中は逃げられない。味の薄い七草粥とは対照的である。

 

 

 

・・よし、食い終わった。

 

「フウカ。」

 

「何ですか?」

 

「いつもありがとう。」

 

「・・そうですか。私もいつもお世話になっ・・」

 

僕は知っている。この子は何故か褒められると一瞬だけ下を向く癖がある事を…。

 

そして、その僅かな時間を活用する能力が僕にはある。

 

 

瞬時に皿を洗い、風呂場に直行する。

「・・ご馳走様。さて、風呂に入るか。」*1

 

 

「・・っ!     !」

 

何か言ってるけど、聞こえない。そして、風呂にまで行ったら…。ニア、僕の勝ちだ

*1
僅か5秒の出来事である




遂に20話まで来ました。
ようこそ、20代の世界へ・・
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