「俺はな!お父さんって呼ばれたいんだよ!」 作:フウカの父
☆10 怠惰の化身だよ さん
本当にありがとうございます。
励みになります。
「ふぅ~。やっと終わった」
ゲヘナでの大仕事を終え、大きなため息をつく。
いやぁ、今回は大変だった。
思い返すと、イオリの足
イオリの足舐めたい
イオリの足舐めたい
イオリの足舐めたい
イオリの足舐めたい
イオリの足舐めたい
イオリの足舐めたい
イオリの足舐めたい
イオリの足舐めたい
イオリの足舐めたい
イオリの足舐めたい
イオリの足舐めたい
イオリの足舐めたい
あぁ...自覚していなかったが、どうやらかなりの疲労が蓄積されている様だ。
・・久しぶりに眠るとしよう。
目が覚めたら、きっといつも通り業務が溜まっているのだろうなぁ。
「うぅん・・・。もう朝か*1。・・あれ?」
寝ている間にも新たな仕事は来ていない。
・・妙だな。
さては、起きた瞬間に
開けろ!デトロイト市警だ!!!(迫真)と新たな仕事が突撃してくるか…。
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こ、来ない。という事は、本当に…。休日という奴なのか?
あれほど待ち望んだ余暇なのに、あの気持ちは嘘だったのではないかと思う程心は動かない。
自分の中のやる気スイッチがオンのままなのだ。まさに社畜魂である。
・・こんな気分なら、いっそのこと誰かを手伝っていた方が良いような気がした。
そう思いながらゲヘナを歩いていると、騒がしい..。いや、いつも色々騒がしいが今日は特に騒がしい。
「ん..?給食部か?」
騒ぎの現場は給食部の様だ。
なるほど、さてはまた美食の子達が何かをしているな。そう思いながら足を進める。
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愛清フウカ・牛牧ジュリ 絆50達成 特別タッグストーリー開始
(ん?何か聞こえたような…。まぁいい。とにかく給食部の元に行こう)
「…なんだこれは…」
違っていた。あの声は…いや叫び声は、
「あっ、先生。」
化け物の顔の様な料理*2を運んでくるジュリ。
此処で倒れている彼女たちは…。
「ふ、フウカはどうしたの?」
フライパンの料理?をこちらに向けながらジュリは言った。
「フウカ先輩が生家のお掃除に行っているので、私が代わりにしています。」
あっ…。そういうことか…。
「良ければ先生。フウカ先輩に忘れ物を届けてくれませんか?もし出来ないならせめて私の料理の味見を…。」
・・私は遠慮しておくよ。
「今回は大丈夫ですよ。なんせ調味料を全部入れましたからきっと美味しいはずです!」
「届けに行きます。」
迷いもせず、そう即断した。少なくとも、あの料理?を食べる自信が無かったのだ。
そのままジュリに荷物を渡され、いつの間にか鉄道に乗車していた。
まぁ、偶にはこういうのも悪くないか。
右に流れていく景色はありふれた風景で、それらを見ようとして起きるほどの気力は無かった。
意識は瞼とともに落ちていった。
「…ZZZZZ。…なっ⁉ね、寝過ごしたか?」
急いで時間を確認する。
…よかった。どうやらまだ着いていないらしい。
しかし…かなり遠くなんだな。
目的地に近づくほど高層建築は少なくなり、それらが遮ってきた景色を見せる。
「..綺麗だな」
普段はコンクリートの景色に慣れているからか、自然を見ると何だかいつも以上に楽しく感じた。
それに、今時珍しい燃料を使っている鉄道とは…。
「…終着駅とはね…。」
今日帰れるのだろうか?そう思い駅前を見渡す。
小さな規模の商業施設やホテルのある至って普通の街並み。
普段の都会の街並みに見慣れている自分にとって、それらは逆に印象に残った。
「後、十数分くらい歩くのか...。」
地図を見ながら歩き始める。
駅から離れるほど、建物の数は減っていき。民家や畑などが並ぶ長閑な雰囲気が漂っていた。
何だか爆発の音が聞こえない事が逆に不安になってきた。
川沿いの桜並木を眺めながら、坂を上り切る。
「此処か…。」
何だか古い...でも何故か懐かしい。そんな家が目的地だった。
「フウカ~。居るの?」
玄関から声を掛ける。
「あれ?先生?どうしましたか?」
自分がここに来た経緯をフウカに話した。
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「わざわざ忘れ物を…。ありがとうございます。」
「いや、大した事ではないよ。それより、フウカ手伝うよ。」
掃除の手伝いをしながら、フウカと話をする。
この家に、父親と一緒に住んでいた事。今は誰も住んでいない為、定期的に掃除に来ている事。その他いろいろな思い出を語ってくれた。
話しながらしていたせいか、2人でしたお陰か、掃除は思ったよりも早くに終わった。
「・・そういえば、一度だけ。家出をしたことがありました。」
フウカが家出か・・。考えられないな。
「昔…冬の頃に、お母さんの事を思い出して。もう一度会いたくて、何だか走れば行ける様な気がして…。
そうしたら迷って…帰れなくなっちゃって・・。」
フウカが写真を手に取る。
「その後、探しに来た父が言ったんです。
『いや、そこまで疲れてないよ。すぐに見つかったし』
肩で息をしながら。小さな声でそう言ったんですよ。
あの人の耳は痛々しい程真っ赤だったのに・・なんてことはない顔をして迎えに来てくれて・・」
素直じゃない。でも優しい嘘だった。
そう呟くフウカ。
「…私も、嘘をついてました。分かってたのに、聞かなかった。でも最後にはお互いに素直に話せてうれしかった。」
穏やかな表情で語るその横顔を見る。
「…その写真の人?」
フウカと父親に何があったかは知らない。でもきっと。二人は幸せだったと思う。
「そうですね。私と父の・・二人の写真。父は尊敬する文学者のポーズの真似をしているらしいです。」
顎に左手を当てている男性。・・どことなく、似ている二人の写真。
その横に、先ほどの写真よりも少しだけ色あせた写真が置いてある。
ん?この写真は?
その髪はまるでフウカの様な。
「それは、母です。名前は桜月です。」
へぇ・・この人が...。
「もう、声は覚えていませんが...。」
人は声から忘れ、香りを最後まで覚えている。
──なんて、どこかでそんなことを聞いたことがある。
「・・今日は、ありがとうございました。お陰で、日帰りで帰れそうです。」
そう言うフウカに違和感を感じる。まだ、外は明るいのにどうしてそんな事を言うのか。
「もう最後の列車の時間なので・・」
・・・・・それは、直感というべきものだろう。この世界に来て、成長し続けているその感覚が反応している。
と、ところで…。その列車は・・いつ来るの?
「後・・・、25分ですね。」
あ、あの距離を25分か・・。
ちょっと厳しいかもしれないなぁ。
「・・そうですね。この辺りは宿泊施設もあまりありませんし…。先生がよろしければ、一緒に泊ま「い、い、い、いや、遠慮する。」そうですか…」
違った、直感が働いていたのは終電ではない。“お泊り”だ。そのワードが出た瞬間に冷や汗が流れる。何故かは分からないが、それがマズイ事は分かった。
「ふぅ…。どうにか間に合いましたね。」
自販機に寄れる位には余裕を持って到着できた。車内はがらんどうで少し寂しい。
ひょっとして、この路線…赤字なんじゃないのかな?
アオサギが飛ぶ遠い空を眺めながら、コーヒーを喉に流し込む。
窓から視線を目の前に移した時に、フウカと目が合った。
「・・私の顔に何かついてる?」
ちゃんと顔は洗ったと思うんだけどなぁ。
「いえ、何も・・ただ…。懐かしいなって...。」
そう言うフウカの髪に夕日が当たる。
「・・・・先生?」
「っん⁉な、なに?」
その瞳に目を奪われていたのは秘密だ。
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