「俺はな!お父さんって呼ばれたいんだよ!」 作:フウカの父
夢じゃないよね?本当に来たんだよね?シマエナガも1匹じゃなかったし、あのほほ笑みも可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い声可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い
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☆9 りんねぇ さん
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季節は春。
まだまだ寒いのに、暦の上では春である。どう考えても、おかしい。というか、この世界がおかしい(今更)
僕の心の中の家元・・・じゃなかった。リオも
「寒いのに、春だなんておかしいわ。暦の上では春でも、実際は冬並みの寒さだったら冬とすべきよ。もし仮に今、春の服(半袖)を売ったとしても売れるわけないじゃない。それなのに、春と言うなんて…なんの意味も無い。非合理的よ。それに・・・・・・・・(以下略)」
と言っている。
アハハ・・・長文のお気持ちありがとうございます。
話は変わるが、あの娘…フウカを引き取って1か月が過ぎようとしていた。
1か月もあれば、どんな環境にも基本的には慣れ始める。
だが、それは空腹のピークを過ぎて空腹感が逆に無くなってしまった様な。…根本的にはまだまだ問題のある様な時期だと僕は思っている。
緊張状態は終わるが、ストレスは無くならない。
そんな感じで、個人的には危ない時期だと思っている。
さて…うちのフウカは。
・・・笑わない。何があっても、笑わない。
本宮チアキは見逃さない岸辺露伴は動かないフウカ(幼女)は笑わない
う~む、違和感なし。
だが、これでは…駄目だ。
何故だろうか…。
そうだ、こういう時は客観的に考えてみよう。
完全に客観視することはかなり難しいが、取り敢えず紙にでもの状況を書き込めばある程度は見えてくるはずだ。
夜 フウカ1階で一人で寝てる。自分、2階自室で快眠。 昼間 自分 部屋にこもっている フウカ、一人きり。やることも無い。
これは・・僕のせいだったのか・・・。
くっ・・・どうすればいいのか?何か楽しく出来る 趣味の一つでも・・・。
フウカ・・フウカ…そうだ。
料理でもさせてみたら、いい気分転換になるんじゃないだろうか。いつかやり始めるのだろうし、上達するのには早いに越したことはない。
子供用の・・小さな包丁でも買ってくるかな。
そう思い、家を出た。
「ただいまー。」
な・・何か、恥ずかしかった。大の大人が子供用の物を買うってのは勇気が要る事だ。世の中の親御さんを尊敬するぜ。
「・・・ん?おーい!」
あ、あれ?返事が無いな?
玄関を見ると、靴は無かった。
「・・書置きとかは・・ないか?」
そんな物は無かった。
「これは・・・・・・・・・」
まさか
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家出?
急いで家を出た。
「そう遠くには…行ってないよな?」
家を出て、既に30分走りっぱなしだ。
全力で走るのはいつぶりだろうか・・・。
そんな事を考えながら、あてもなく走る。正直言ってもう走れない。
もう冬が終わったが、まだ夜は寒い。耳は赤くなり、ジンジンと痛む。だが、走らなければならない。
僕が急ぐ理由。
それは、あの娘がまだこの地域の地理が理解できていないかもしれないからだ。帰りたくても帰れない迷子かもしれないからだ。
「埒が明かない・・。こうなったら。」
目を閉じ、集中する。
「・・そっちか。」
だいたいの位置は把握した。
じつは、目を閉じて力を意識すると子供限定で存在が分かるのだ。
この特技を活かして、子供ができた瞬間に破局RTAに突入するという荒業をこなしてきた過去がある。
方向が分かれば、ある程度の予測はついた。
ゴールが見えると、足が先程よりも軽く感じた。
昔、自分が家出をした時には母には心配されて。父には説教とゲンコツを貰った。
僕は...。怒りたくはない。
探している最中も、怒るべきか。そうすべきではないのかを考えていた。
彼女も、自分自身にとって良いと思う選択をしたはずなのだ。
だから、怒るよりも正すというか・・一緒に歩いていくというか...。そのような接し方をしたい。
そうした接し方が出来る様に、まずは仲良くしよう。帰ったら、もっと話をしよう。そう思った。
泣き声が聞こえた。
「お母さん・・お母さん・・・・お母さん」
・・・・・。
声がした場所を見ると、そこには探していた少女が座っていた。
「・・フウカ?寒くないか?」
びくりと体を震わせて、顔を上げるフウカ。
「…え…何で?」
何が何だか分からない・・そんな顔をしている。取り敢えず、寒そうなフウカにマフラーと手袋を着けてあげた。
「ほら、取り敢えずさ。帰ろう?」
しゃがんで目線を合わせる。
「…ごめんなさい。迷惑かけて・・探してくれていたんですよね・・お手間を取らせて・・」
うぅ~ん。敬語かよぉ。まぁ、いいけど。
「いや、そこまで疲れてないよ。すぐに見つかったし」
「それよりも・・立てるか?」
首を横に振る。
ククッ、ならば最近筋トレを始めた成果を・・・いや、思ったよりも重い...。走れないぃ。
ゆっくりと歩きだした。
・・・走れない事を隠すためにね。
今回の様な事を防ぐためには、やはり好感度だ。
好感度さえあれば、たとえ何か失敗しても「もぅ~。しょうがないな」と受け流してくれるかもしれない位素晴らしい物なのだから。
そうして仲良くなるためには、会話が大事だ。
たとえ一方通行でもやらないよりはきっとマシだ。
でも何を話そうか・・・。
そうだ、体験談。
自慢じゃないが、他人よりも面白い経験をしてきていると自負している。
少しだけ、思い出を語ろうか。
「フウカは今・・そして、これからも色んな事で迷うだろう。
でもね、迷うのは悪い事じゃないんだ。ちょっと違うかもしれないけど、僕も山で遭難したことがあってね。
あてなくさまよっていたら何と古代遺跡があってね。その後に遺跡関連で色んな事に巻き込まれたんだけどね。
良い経験だったよ。迷っているなかにも意外と良い物があるものさ。」
「・・色んな事って?」
お、反応が帰ってきた。
「長くなるからね・・。簡単に言うと、唯の女の子のね。好きな男性を諦めきれない気持ちが起こした、奇跡の物語だよ。」
「・・・他には?」
「そうだなぁ。昔トリニティに居た頃に上手くいかない時期があって、公園でシマエナガにパンの耳を上げてた時があってね。
その時に会うはずがない様な良い人と出会えて・・。未来は分からないなと思ったよ。良くも悪くも・・他にはね。」
懐かしい気分のまま、思い出を語っていく。
「そうだな..。昔、コーヒーを淹れるのが途轍もなく下手な人に会ったこともあった。服のセンスも独特で..。まるで皮膚呼吸でもしている様な…」
普通にいれてるはずなのに何故まずいのかは今でも分からない。
「でも努力家で…僕は好きだったな。支えたい人が居るから頑張れるんだな…やっぱり目的のある人は凄いと思えたよ。」
背中から寝息が聞こえる。
「すぅーーーー。」
色々な思い出を語っている内に、寝てしまったようだ。
疲れたんだろうな。僕も結構疲れたよ。
真っ暗な道。でも星に照らされていて、思っていたよりも明るい。
星を見ていると・・あの日を思い出す。
「僕はね、昔はよく桜月さんと星を見たよ。
その時のね…フウカと同じその青っぽい黒髪は今も覚えているよ」
あの日、今日の様な満天の星の下で。フウカ・・君はこの世界に来たんだ。覚えているよ。
彼女のお腹にフウカの気配を感じて、また破局しなきゃいけないと考えてた僕に彼女は、何も知らずに言ったんだ。
「ずっと一緒だよ」だなんて叶わない願いを口にして。
.......忘れはしない。
今までの僕のフウカへの接し方は相手に疎外感なんかを与えていたかもしれない。
だからこれからは、騒がしく。バカみたいな事をして...。
・・・そうすれば、君も笑顔になれるのかな?
いや、変に意識したら逆に不自然になってしまうかもしれない。
もっと自然に、正直に接そう。馬鹿正直に接していこう。