「俺はな!お父さんって呼ばれたいんだよ!」   作:フウカの父

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正月フウカと通常フウカの誕生日ボイスを聞ける・・こんな嬉しいことは無い。








誕生日

4月30日

 

そう、あの子の誕生日だ。

 

誕生日と言っても、突然身長が伸びたり声変わりする様な事は起きない。

 

ファンタジー世界とはいえ、それらの点では現実と同じなのだ。

 

そういえば…

 

彼女の目立つアレ・・・

 

何故か先っぽだけが赤いあの角は何時からあったのか。

 

 

今まで考えてこなかったが、考えてみると不思議だ。

 

 

あの娘どうやって生まれて来たんだろう?

 

お腹出る時に角が引っかかって出れなくなったりしたのだろうか…。

 

最初は無かったとか?それとも柔らかったのか?

 

 

「ちょっと角触ってみて良い?」

 

 

 

もしかしてその角…まさか偽物か…?

取り外し可能ですか?

 

 

フウカの角・・・あっ、ちょっと暖かいかも。

 

 

「ひゃあっ!」

 

返事を聞かずにやったが..神経は通ってるって事は本物か…。

 

じゃあやっぱり柔らかかったのか、生えて来たのか。

 

 

「・・・」

 

に、睨まないで。

 

「ごめん。それはそうとおはよう」

 

 

「・・・・おはようございます。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、フウカが学校に行っている間にプレゼントを用意しないと。

 

プレゼント自体はもう決めてるからな。

 

「とっととやるか。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・これは何ですか?」

 

 

床は現代アートの様に・・

天井は、かの名人が天井に描いた迫力ある絵の様に・・

 

あらゆる所に飛び散った物体。

 

 

「・・・・ハンドミキサーが、いう事聞いてくれなくてね。」

 

 

「...........」

 

またあの顔してるよ。

 

「またですか。」

「うん、またなんだ。」

 

 

以前も料理を作ろうとして・・・。

 

前科持ちって訳だ。

 

 

うぅ・・・老師トンペティ教えてください。

 

僕は慣れない料理器具はもっと丁寧にした方が良いんですか?

 

いや、当たり前の事か。

 

「慣れない器具なんて・・・私に聞いてくれれば・・。」

 

 

でもな・・・

 

 

 

「料理器具の使い方教えて」

 

 

でもそれを聞いたらバレそうだな・・・。

 

 

こうなるんだよな。後、軽く見てました。

 

 

 

「だから聞かなかったんですね。でも、物じゃなくても・・・良かったのに。」

 

物じゃない・・・。

それも考えた。

_________

 

 

 

 

「あ、プレゼント考えないとな。」

 

何にしようか・・・・。

 

というか、何が欲しいのだろうか。

 

・・・・・全然分からん。

 

 

思い切ってお金を渡してしまおうか。

 

今ある貯金も何時か渡すお金たちだし。

 

 

でも、今お金渡しちゃったらな・・・。

 

その預金に“未来への遺産”っていう名前つけて可愛がってるのバレるかも。

 

桁が増えるのは気持ちいいZOY!なんて奇声を発しているのは既にバレているかもしれないが。

 

つーか、可愛がってる間に桁が凄い事になってるんだよな。

 

お金で揉められるのは嫌だし、大部分は寄付しようかなぁ。

 

 

ちょうど知り合いに福祉関係の人が居たし、また聞こうかな。

 

 

 

取り敢えずは、今後も貯めていこう。

 

 

 

 

 

 

 

 

やっぱり物で渡した方が良いだろうな。

 

 

現金を渡したら

 

┐(눈_눈)┌

 

こんな顔するんだろうな。

 

 

「プレゼントどうしようか。」

 

そこまで決めるのは早かったが、具体的な案は中々決まらない。

散歩をしても良い案は出てこない。

 

野良猫の顔も普段と違って見える。

 

「良い顔してるなぁ。」

 

猫に何か言っても何もならない事は知っている。

 

 

 

 

散歩なんかしてる場合じゃない。

何か考えなければ・・・

 

そうだ目を閉じて・・・・想像しよう。

_____________

 

4月28日 某裁判所

 

 

「これより。プレゼントに何を選ぶべきかを決定する審議を始める。」

 

 

突然始まる脳内審議。

 

「まず、被告人は娘の誕生日プレゼントに現金を渡そうとしていた。

・・・・・このデータを見ても、プレゼントはある人の方が多いのは勿論。肝心の中身は・・一位化粧品を筆頭に・・・あったとしても最下位は銃だ。現金なんて物は順位にすら入れていない。これは論外だ」

 

おっ、御〇剣検事。

 

 

 

異議なし!!」

 

ナル〇ホド君・・・・キャラ変わっちゃってるよぉ。

 

「じゃあ、どうすれば良いんだ・・・。」

 

「・・・化粧品でも渡せばいいだろう?」

 

そうだよな、無難なのは。

でも何の匂いが好きかとか知らないし・・・。

 

 

 

「“何が好きか分からない”・・か。被告人はこの世界の人間に対して聊か薄情ではないか?」

 

ゔッ!?そ、それを言われると・・・

 

「本人に聞けばいい事だ」

 

それがな・・・

 

まった!

 

出来ないんだよ・・・・。

 

「・・・・彼は聞いていないのではなく聞けなかったんです!」

 

ナル〇ホド君が裁判長に提出した証拠映像は、去年の映像*1だった。

 

 

 

 

 

 

「プレゼントですか・・・」

 

やっぱり本人に聞いてほしい物を買えばいい。

そう思って聞いたのだが・・・。

 

 

「・・・いつか、話せる時。話したくなった時にどんな・・・秘密でも。出来れば、それを教えて・・・欲しいです。」

 

 

「・・・・?分かった。」

話?

・・・もしかして遠慮してるのかな。

 

 

 

そう思った去年の今日。

 

 

 

 

「聞いたら彼女が遠慮してしまう。そう考えたのなら、誰だって聞くのは難しくなってしまいます。」

 

 

「うむ・・・確かにそうですな。」

 

いやぁ、改めて突き付けられると悲しい現実だ。

まだ遠慮されてるっぽい。というだけでもう大ダメージだよ。

 

「・・・彼にも事情があったのだし、それに今回の件に“薄情”がなにかなんて関係が・・」

 

「・・・いや、関係はある。裁判長、検察側は新たな証拠を提出する。」

 

・・・・・

 

 

 

 

「『・・・す、すまない。冗談だよ。自分で片づけるから』

いつかの年末早朝。掃除をしようとした彼女に被告人が放った言葉だ。

自分で片づける・・・。これだけではない、被告人は似通った発言を度々している。

被告人は彼女をあまり信じていない。・・・真に遠慮しているのは・・いや、本題からずれてしまうか。」

 

 

 

「本題・・・プレゼントか。」

 

 

結局ここまで戻ってきてしまったな。

 

何か・・・起爆剤の様な物があれば・・・。

 

 

「・・・・ナルホド君。発想を逆転させてみるの」

 

いつの間にか居た千尋さん。

 

「「・・・・発想の逆転?」」

 

・・・普段のお礼も兼ねたプレゼント。

 

普段僕がしてもらってる事。

 

掃除 料理 買い物 洗濯

 

 

そうか・・・僕が・・・

 

くらえ!

 

僕が料理すればいいんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

と思ったからだが、フウカに逆転裁判のネタを話すのもあれだ。

 

 

 

 

 

 

 

そんな感じで普段しない料理をしようかと、持ってなかったハンドミキサーを買って取扱説明書はちょっとだけ読み。

 

いざ実践。

 

 

 

 

ハンドミキサーがちょっとはみ出してる?

 

・・・いや、大丈夫かな。

 

 

 

 

_________

 

 

 

身に染みて分かった、ちょっとはみ出ていたら悲惨な事になるんだな。

刃を高速回転させている訳だし、考えればわかりそうな事ではあったけれど此処に引っかかった奴がいるからね。

 

 

囧「どうして・・・」

 

っと、シスフの誰かさんの顔みたいになっちゃってたか。

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・ごめん。」

 

体中に、勿論顔面にも掛かったそれのせいだろう。

口を開ける度に良い味がする。

 

「・・・ふふ。」

零れる笑い声。

 

「・・・く・・クックっ。」

 

改めて考えると我ながら物凄い光景だ。笑いが伝播してくる。

 

 

一瞬で雰囲気が柔らくなった。

 

やっぱすげえよ笑顔は・・・。

 

 

「料理は残念ですけど、ハンドプロセッサーは有り難くいただきますね。」

 

 

 

ふ、フウカ・・。

 

「でも、もう慣れてない料理器具を使うのは止めてくださいね。」

 

・・・所詮僕は粉チーズを固める男だからな。

 

後ろに冷蔵庫に入れるなって書いてあったのに・・・。

そんな事も読めない、見出しだけ見て満足しちゃうような人間なんだ・・。

 

花とアイドルは全て同じに見える年齢の僕に何が出来るというのだ。

 

 

「・・・でも、私の為に頑張ってくれたのは・・・嬉しいです。ありがとうございます。」

 

 

・・・懐かしいな。誕生日ボイスに少し似ている。

 

全部同じだったら、悲しすぎるからちょうどいい塩梅。

 

「あ、でもちゃんとしたプレゼントもあるから。後で渡すよ。」

 

でもその前に一つやる事が有る。

 

「・・・掃除手伝ってくれない?」

*1
記憶

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