人に隠れて、悪をkill! 作:Raitoning storm
忍装束に身を包む
黒い忍者がビルを舞う。
「では、明日はこの辺りをよろしくね」
「コクコク」
「ああ、そういえばこの前お菓子をいただいたんだ。一緒にどう?」
「スッ」
「わあ!どら焼き?いいね!一緒に食べてもいい?」
「コクコク」
「ありがとう!いちごミルクに合いそうだね!」
ここは連邦生徒会会長室。ここで連邦生徒会長と一人の忍者がテーブルを囲んでお茶会を開いていた。
そう、忍者である。目元以外を忍び装束で隠しているガチ忍者である。連邦生徒会長からSRTとはまた違った形で仕事を任されており、その存在はSRT以上に極秘とされている忍者である。その仕事は物探し、人探し、パトロール、悪人退治など多岐にわたる。
「シュッ」
「わあ!相変わらず速いね。口元が見えない。マカロン、美味しい?」
「コクコク」
「よかった。出来れば言葉で教えてほしいけど‥」
「(申し訳なさそうな顔)」
「ふふっ、冗談だよ。忍者だからね。」
彼は多くを語れない。自身の正体は誰にもバレてはいけない。目の前の相手を除いて。だが、誰が見ているかわからない。誰が自らの正体を探っているかわからない。だから彼は口を開かない。
「この前のテロリストどうだった?君なら瞬殺だったかもしれないけど」
「ミブリテブリ」
「えー!戦車使ってきたの?大変だったねそれは。でも変だねー。調べた感じそんな勢力大きくなさそうだったけど」
「(何かを話す動作)」
「へー。そんなこと言ってたんだ。あとで誰かに調べてもらおうかな‥」
「…」
「あ、ごめんごめん。あ、そういえばこの前のあれ、ありがとうね。ティーパーティーの人も喜んでたよ。」
「コクコク」
「ねー。いきなり来たからびっくりしたよね。お茶菓子もなかったし。ほんとに助かったよ。」
「(嬉しそうな顔)」
「最近はどう?小隊の子とも仲良くできてる?」
「コクコク」
「おー。この前お稲荷さんくれたんだ。いいんじゃない?結構気に入られてると思うよ。」
「
「(神妙な面持ち)」
「ん?百鬼夜行の子に追いかけられたの?どうして?」
「(わからないと言った顔)」
「え?わからないの?…まあ、気をつけてね。調停委員会も今なにしてるかわかんないし‥」
「コクコク」
「このどら焼きも百鬼夜行で買ったんだ。いいなー。わたしもゆっくりしたいー。」
「ジトッ」
「えー。この前休暇取ったのはそうだけどさー。そういうことじゃないんだよなー。」
「(理解してなさそうな表情)」
「まあそれはいいとして…美食研の方は?」
「(思い出したくないことを思い出したような顔)」
「…その顔ぶりだと、嫌なことがあったんだね。あの子たち無駄につよいからなー。でも給食部の子はいい子だよね。風紀委員長の子と同じくらい。」
「コクコク」
「でもいつもありがとね。いろんなこと頼んじゃって。私的なことも頼んじゃってるし‥」
「…」
「でもわたしも忙しいしさ。こんなこと頼めるの君しかいないんだよー。」
「…チョイチョイ」
「ん?どうしたの?」
「チョイチョイ」
彼に手招きされ近づく生徒会長。すると彼は彼女の耳元に口を寄せ、
「…この距離「わっ」なら、大丈夫だと思うから…」
「…そうだね。これなら誰にも聞こえないよ。」
「‥ぼくは、気にしてないから。もっと頼ってくれていいよ。」
「そう?じゃあもっと頼っちゃおうかなー。」
「…味方だから、キミの」
「…そっか、でも懐かしいね。昔もよくこうしてたよね。」
「‥昔のことはやめて。」
「えー、可愛かったのになー。わたしの近くにずっといた気がする…」
生徒会長は彼から離れると、少し耳を朱く染め、
「うん。ありがとう。わたしもそろそろ業務に戻らなきゃだから」
「コク」
「ちなみに、ほんとにちなみになんだけどさ」
「?」
「わたしがきみの知らないところに行っちゃったら、いや?」
「コク」
「そっか、あ!今のことは全然気にしなくていいから。じゃあ、またね!またお茶会しよ!」
会長がそういうと彼は音もなく消え去った。
「はあ、ほんとに人の気も知らないでさ。不意打ちが得意だよね。忍者だからかな?」
「『先生』もかっこいいけど‥わたしは彼のほうが好きだな…」
「…でも、彼のせいで決意が鈍っちゃったな。」
「‥責任、取ってもらわなきゃな」
好評であれば続き書きます。