歴史の業が行くヒーローアカデミア!   作:柳瀬塔矢

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彼は心因性難聴であったという説がある。それは過去のトラウマに起因すると言われているが、その真相は謎である

ーーーAlice著【個性の変遷記録】より一部抜粋ーーー


何故彼は一部のエピソードに絡まないのか

 

あいつを殺す。・・・その日はいつにするかは実は悩んでいる。姉ちゃんの命日には被せない。それだと姉ちゃんが可哀想だ・・・。

 

 

・・・分かっている!分かっているんだ!【魂魄】は死者をも呼べる!それで姉ちゃんを呼ぶ事も、生き返らせることも【不可能ではない】!・・・だけどな!だけどなぁ・・・!否定されたくねぇんだよ・・・!分かってくれ・・・!

 

 

 

 

気がついたらあのクソジジイの事務所に来てた・・・はっ、まぁアイツらがいない方がいいか・・・アイツらはきっと俺の事を止めようとするだろうさ・・・俺の恨みはステインに対する飯田のソレよりも根深いんだ・・・そんな事でアイツらと喧嘩はしたくねぇな・・・って思うのは当然だろう?

 

「君、ヨロイムシャの事務所に何かようかな?」

 

と、事務員が話しかけてくる。まぁクソジジイはクソでも他の事務員まで全員クソかはまた違うからな。・・・邪魔しなければ生かす

 

「えぇ。公安の使いです。・・・若く見えるのは気にしないでください。これで、納得してくれますね?」

 

と言ってみせるのはこの為に用意された偽の身分証明書。・・・この殺しは社会を揺らす。自然死はダメだ。クソジジイは老人。老衰も全然あり得るんだから・・・殺されなくちゃならない。

 

「えぇ、しかしヨロイムシャは今パトロール中でして・・・」

 

「なら待たせて貰います。事前に連絡しなかったのは悪いと思ってますから」

 

「わかりました。案内します」

 

・・・事務所内は案外綺麗・・・ま、こんなところ汚くするヒーローはいないか。

 

俺が通されたのは応接間と呼んで良い場所だった。ま、今の俺は変装・・・いや、それじゃ生ぬるいほどに人体を改造してる。どんな解析結果でも【俺】には繋がらないだろうな。

 

それから少し経ち、やっと復讐対象がやってきた

 

「待たせてしまったの」

 

「いえ・・・早速ですが本題に入らせていただきます」

 

と、一息置いて、一枚の紙を取り出す

 

「ヨロイムシャ・・・いえ、草薙清十郎。貴方は2年前の蛇寧桜に対する強姦について・・・弁明、釈明、言い訳、その他諸々。なにか返答はありますか?」

 

ヨロイムシャはその髭を触りながら・・・何かを思い出そうとしていた

 

「ふむ・・・誰だそれは?それに2年前?そんな事【一切していない。酷い冤罪だ】」

 

・・・こんのゲスがぁ・・・!

 

「・・・分かった。ならば貴様には今ここで死んでもらう!貴様が行った所業!地獄の業火に焼かれても足りぬその振る舞い!全てがこれからの社会の癌でしかない・・・!」

 

俺はヨロイムシャの頭をつかみ、窓を突き破り外に飛び出る。そのまま奴を上空に蹴り上げ、翼を生やし奴の上空を取る

 

「あの人は・・・テメェのせいで死んだ!なら・・・テメェもここで死にやがれ!」

 

「点翔鶴・・・堕天(ダウンフォール)!1・・・50%ォォォォ!!!」

 

全ての恨みを込め、俺はクソジジイを殴り落とした。その肉体は地面に衝突し、肉片となり周辺に散らばった。俺も流石に無関係の一般市民を巻き込みたいわけではない。だからそこら辺は計算したが・・・うむ。きちんと被害は出てないな。

 

「姉ちゃん・・・俺、やったよ。やっと・・・決着がついたよ・・・」

 

まぁ、姉ちゃんはどう言うのだろうか。きっと怒るだろうな。「人を殺してはいけません」って。だけど「仇を打ってくれてありがとう」ってもいいそうだ・・・

 

おっと、この場から離れないとな・・・バレないとは言っても捕まりたくはない。・・・アレ、試すか

 

魂魄で地面に潜り、斥力を自らに付与。・・・そしてその反発による超高速で移動する事ができる。これにより俺は日本なら大体どこにでも行けるのだ・・・移動経路的にバレやすいけど、それでもいい。それにヨロイムシャ殺しがクラスメイトにバレてもどうでもいい・・・最悪俺は除籍だろうがOFAの道筋は緑谷には見せている・・・

 

「・・・あっ?ここどこだ?」

 

気がつけばなんか知らん所に出てた・・・マジでどこだ?もしや斥力の調整ミスったか?まぁ慣れてないしなぁ・・・

 

すると、見知った声が聞こえてきた

 

「え!?一彩君!?」

 

「緑谷ぁ!?・・・てことはここお前らの研修先かよぉ・・・!」

 

「えと・・・なんで一彩君はここにいるの?」

 

あー・・・なんて説明しようかな・・・

 

「俺の中の一つに【斥力】があるだろ?ソレの練習してたら地面移動してここに飛んできた・・・って感じだな」

 

嘘はついてない・・・嘘は・・・

 

「それよりなんか怪我してんな。大丈夫か?」

 

そう、この説明だと俺は手下について知らないのだから・・・聞かなければならないんだよなぁ

 

「いや・・・でも一彩君がきてくれて助かった・・・!これでナイン達に勝てる・・・!」

 

「ナイン?誰だソレ」

 

「あ、えーとね。AFOの手下・・・?のヴィラン。複数の個性を操るからとてもめんどくさい相手なんだよ。ソレにその部下もとても強くて僕達だけでは決定打を与えられなかった。ナインを警戒してなくちゃいけなかったからね」

 

「ならそのナインとやらは俺が倒す。残りのA組はその手下を。B組は残りの奴らを・・・って言ってこい。俺は準備する事があるさ」

 

・・・AFOの手下、ナインか・・・まぁ余裕なんだろうけど。でもあまり個性広めたくないしなぁ・・・複数個性操って奪えるって俺とほぼ同じじゃん

 

「・・・」

 

やっぱりだ。ナインからは【何も聞こえない】。それは俺の業だろうけど、何も聞こえないなら・・・コレはもう守るべきソレではないな

 

「詠唱はしないでやるよ。舐めプされて終わりな。・・・【必殺の因果(ファフニール)】」

 

・・・何も聞こえない相手ほど虚しいものもないな・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




聞こえないなら、関与はできない・・・ソレが答えです。自分の思いも聞こえないほどに。
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