歴史の業が行くヒーローアカデミア!   作:柳瀬塔矢

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20:それは彼の為の物語

 

社会は崩壊した。それは目に見えて分かりやすい結末である。では現実はどうなのか。世界は崩れていない。人々が法を守っているのならば多少治安が悪化したとしても問題はないのだ。

 

では雄英高校ヒーロー科1年A組はどうなのだろうか。彼らは今、混乱していた。何故ならばクラスメイトが二人もいないのだ。一人は文化祭の頃から偶にいなくなってた・・・確か本家かどうとか。の蛇寧緋色。もう一人はクラスの中心人物とも言える緑谷出久だ。前者はともかく後者の方は手紙が残されていた。そこには自らの個性について書いてあった。そしてその諸々に付き合わせたく無いからここから去るのだと。その事にどんな感情を向ければいいのか・・・だが一つだけ分かる。緑谷だけはこのままどこかに行ってしまう感じがするのだ。一彩は・・・多分戻ってくるだろう。最後に見た時の顔に入っていた黒・・・というよりも闇に近い線は気になるが、彼の家もヒーロー活動の元中心。きっとこの社会の為に動いているのだろうから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後の事だが、実は特に書くことはない。【黒デク】は本来通りクラスメイトの所に戻る事になる。そして・・・魔王と特異点の戦闘も変わることはない。・・・まぁ本来よりも多くの個性を潰した、と言う点では変化がある上にその結果得られた猶予期間も長くなっているのは幸運だと言えるだろう。

 

そして・・・とある日。緑谷はニセモノのオールマイトに遭遇する。まぁこの件はとても短く、直後に闇そのものに滅ぼされて居た*1のだが。アレがなんだったのか・・・それは誰にも、本人にしか分からない。

 

そしてまぁ青山が裏切者だと分かったりとか色々あったが・・・死柄木との決戦の前日に迫って来た頃、一彩が帰ってきた。彼は最後にやり残した事がある、とだけ言い緑谷に薬を刺してどこかに行った。その緑谷のポケットに薬の説明書があったからこそ許されたが本来なら許されない事なんだが・・・どこか別人にも見えてしまう事がとてつもない違和感だった。

 

そして始まる【個性】のぶつかり合い、人類が願う最後であって欲しい戦争だ。そしてこの場にも彼は来ていない・・・

 

否、来ていたのだ。ソレは既に。【天空の棺】の中にいたのだ。相対するのは死柄木弔。だがここに居る蛇寧はどこか違う・・・いや、これはヒーローとしての人類の望む姿なのだろうか。邪念を挟まず、ただ只管に自らの利益ならないことをする。そう言えば奴はヒーロー名は決めていたが自ら名乗ることはしていない。それが今の社会には異質に見えてしまうが・・・実際異質なのだろう。なにせ【何も聴こえていない様に見える】のだから。

 

 

 

 

 

 

 

 

何も聞こえない。見えはする。だから対応できる。思考も省き、ただ只管に、自らの障害となり得るだろう目の前の魔王擬きを【殺す】。

 

ソレは英雄(ヒーロー)である

 

ソレは化物(ドラゴン)である

 

ソレは絶望した果てである

 

ソレは人の希望(救済機構)である

 

「表9番・・・悪いな、詠唱はスキップだ!・・・必殺の因果(ファフニール)!」

 

ソレは人の姿をとっている

 

ソレは人の姿をとらざるをえなくなっている

 

それはきっと【し】(おわり)そのものなのだとこころでりかいし(たましいがふるえ)

 

「我ぁアンの奴みたいにゃあ人は救わん・・・天の意思を告げよう」

 

翼が生える。翼から何かが零れ落ち、地面に触れると溶けて消えた。瞬間、地面が消失する。

 

「汝、悪性也。故死有るのみ」

 

死柄木も全身全霊を以て挑んでくる。魔王擬きだろうとも【我】に挑む時は皆等しく【勇者】か【愚者】なのだから・・・さて、汝はどちらなりや?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、死柄木弔・・・志村転孤は死んだ。ヒーローは殺す必要が無く、AFOは・・・どうせ死ぬ。まぁだが・・・殺し損ねた相手だ。ここで殺すしかないだろうな。

 

旧表二番(キスカヌ)

 

・・・なるほどな。向こうか。近くにオールマイトがいるが・・・なるほどな。アーマーを纏う算段か・・・

 

「そんなに面白そうなものは我に使ってほしいよなぁ?」

 

 

 

 

ソラ。空。そこに【魔王(AFO)】と【(アンゴルモア)】が相対する。周辺の天候は荒れに荒れており近づくことはできない。どうやって手に入れたのかは知らないが巻き戻しの薬は使っており、かなり若くなっている。

 

「まさか君がまた目の前に現れるとはねぇ・・・」

 

「汝、天寿に抗う者(勇者)也や?それとも逆らう者(愚者)也や?」

 

「なるほどねぇ・・・星の代行者と呼ばれてた時代もあったと聞いてはいるがまさにその体現者であったか・・・!その【権能】、奪えずしても消すくらいはしてみようか!どうせ逃してはくれないんだろう?」

 

「・・・逆らう者か。ならば汝は死有るのみである」

 

AFOの行動一つ一つが無意味であると、遠くからでもわかってしまう。これまであんなに命懸けで、大量のリスクを背負って挑んだ相手がこんなにもあっさりと負けてしまう事実に驚くと共に・・・きっと彼はこの社会の最後の壁なんだと一部のヒーローは感じているだろう。

 

確かに彼は無愛想であった。命を賭ける場面にならない限り心からの笑顔が浮かばなかったのも本当である。しかし、彼の精神性はヴィランのソレとは違う物だったはずだ。・・・まぁ協調性も無いしコミュニケーション能力もあるとは言えないが。それでもUSJの時、神野区の時に見せたあの輝きはヒーローの物であったはずだ。何が彼をこうしたのか。それは数百年経っても分からない事なのであった。・・・まぁそれもそうなのだが。ヨロイムシャなんて資料にあるだけの存在だし何かを成し遂げたわけでも無い偶々TOP10に入ってた時期のあるだけのヒーローなんて目も向けられないのだから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【僕のヒーローアカデミア:原作部完】

 

かつ

 

【星の龍の終末譚:始動】

 

 

*1
緑谷は後に分かったことだが【裏9番】の暴走が原因である





原作完!なお回収されてない疑問は多い模様。更に言えば作者は【オリ主】の感覚で書いてるので緑谷との会話省いてる所もあったりと・・・なので、2話3話掲示板挟みます。2話になるのかは知らんです。そんでその後最終章書きますね!
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