死柄木弔とかの少年が初めて会ったのはこの時だと私は考察する。当時の資料からもこの正当性は高いはずである
ーーーAlice著【個性の変遷記録】より抜粋ーーー
「体育館を貸して欲しい?」
てことで相澤先生に許可取りに来たぞい
「えぇ、映像と一緒に感想とか言ってもピンボケしてたら納得出来ないのでガッツリ身体に刻めばわかりやすいんじゃ無いかなぁと。それに許可取ればある程度の個性も使えるはずですし」
「ソレはそうだが・・・まぁソレも合理的な判断だな。良いだろう。γの許可出すから使え。ただし、リカバリーガールの世話にはなるなよ。まだ入学してから少ししか経ってないヒヨッコなんだからな」
「分かってますよー」
そんで廊下で待ってくれていた爆豪に鍵見せながら進む
そんでγ・・・確かTDLだったか?に着いて
「んじゃ好きに準備しなよ。分かりやすく俺とお前の差を見せてやるよ。ハンデは無しの方が良いよな?」
俺は身体をほぐしながら入り口で待っている。爆豪は小さい爆破を繰り返してボルテージを上げていく。
「いつでも来いや舐めプ野郎!」
「んじゃお言葉に甘えまして」
個性【魂魄】は認識した物質に状態の付与が可能なんだが・・・個性終末論体現個性の一つだって言われてるんだよな。何せ
「何故だ・・・何故俺ぁ動けねえ!?」
「これが魂魄の必殺技だ。人が人故に、星の重さに囚われているが故に、宇宙から来たこの個性に敵う事はないと思え。まぁただ・・・個性を覚醒させれば全ての個性は等しくここから動くことができるとも」
空間を構成している物質を原始単位で認識できるなら・・・時間限定で【停止】させることも可能なんだよね。
「お前の個性は【掌の汗腺からニトログリセリンのような物を放出し爆破する】という個性だ。覚醒とは即ち【掌】の部分から脱却するんだ。それが出来るなら、出来たなら。その時はまたステージを一つ上げて壁として立ち憚ろう」
鍵を爆豪に投げて「そんじゃ返しといてね」と言って俺は帰る
それから数日後、授業で移動中の事だ。
「一彩君、やっと答えが出たんだ。放課後時間あるかな?」
緑谷からそう言われた。ある程度ちゃんと毎日鍛えてるから微々足るものだが許容量も上がっている・・・今なら3%までなら使えるか?
「分かった。後で許可もらっておこうか」
そしてついたのはUSJ・・・正式名称は聞いてなかった。そんで13号の有難い長い話を聞いてると、奥の方から黒い靄が広がって来た。俺は直感でわかった。『アレはヴィランである』と。
「全員!逃げろ!」
先手必殺。ここで止められなかったら誰かしらが死ぬ!そんな焦燥感が身体を支配する。個性を回せ、血を回せ、俺は歯車だ。俺が縮地で距離を縮めようとすると目の前に黒い靄が再び広がった。これ発動型遠距離系の転移個性か!?なんてめんどくさい!どこに飛ぶ!?いや、ランダムか!
『ふぅ、危ない危ない。最初に逃したその危機感とあのスピード、並の卵では無いですね?』
「黒霧、首尾は?」
『死柄木弔、それが殆どの生徒に逃げられまして。どうやら下手なプロヒーローよりも判断力のある生徒が一名いましてね』
「はぁ?なんだよそれ・・・あぁ、お前が【ワープゲート】じゃなかったら今ここで壊してたよ。まぁ折角だし・・・」
瞬間、俺は手だらけ野郎・・・死柄木?から逃げていた。死ぬイメージが身体を襲う。魂魄に逃げても崩壊する感覚を。しかし現実よりも圧倒的に濃密な死の感覚を。そして分かる。【アレは社会が生み出した個性の業である】と
「脳無!さっきのガキを探し出して殺せ!」
「俺の事か?小童」
意識を変えろ・・・俺は蛇寧一彩である必要はない。俺の中で最も尊敬する人物に。最も恐ろしい人物に。堕ろせ。卸せ。ソレこそが、恐怖心というものだ。
「あぁ?テメェも似たような年齢だろうが」
目の前には脳が剥き出しの黒い肌に黄色く光る目の化物が一体いた。
「我ぁ相手に単騎か。余程殺傷能力が高いと見て良いんだな?」
「こいつは対オールマイト想定の【脳無】!たかがガキ一人にはどうにも出来ねぇんだよ!」
見た感じ・・・死体か。ならば、他人への魂魄を。個性の変更を試せる!
「ショック吸収、超再生のみ・・・複数の複合にしては数が少ない・・・」
脳無が殴って来る。それを受け流しながら掌で触れる。すると個性因子が普段よりも外側にあることがわかる。後はこれを奪う!
「・・・成功だ」
「あぁ?何がだ!」
「今この時より、我は汝らへの修羅となろう」
回復できないのなら、脳を抉って終わりだ。
縮地+無寸頸 【点翔鶴】
脳を抉られた脳無はそのまま倒れ伏し、ピクリとも動かない。ソレを見て死柄木は怒りに震えていた。同時に困惑していた。
「はぁ?どう言う事だ!超再生があるはずだろ!なんで回復しねぇんだよ!」
「死柄木弔!ここは退散しましょう!今勝てる化物ではありません!」
そのまま脳無を連れ去り、どこかに去っていった。
「これで一件落着か」
その後、誰が呼んだのか今日詩人が現れ、俺は事情を聞かれることになった。ここで隠す必要はないからある程度のことは全て話した。
奴が死柄木弔と名乗っていた事。発言から凡そ崩壊系の個性であると言う事。お供にしてたのは黒霧と名乗っていた事。転移系の個性である事。黒い怪物は脳無という事。その個性が誰かに与えられた個性で俺の個性で奪うことができた事。また、死体を動かして居た為、元になった素体の意識は最初からなかった事。奪った個性は【超再生】と【ショック吸収】であると言う事。また、その個性はどこかに消えた事。他人へ渡る個性は普通の個性と違い最大量から減っていく事はまれにあると言う事。また、それは強制的な移動なら確実に起こるということなどなど。
その後解放された俺は相澤先生からすぐに帰るように言われた。他の生徒もすでに帰っているようだ。まぁ緑谷の答えは明日で良いだろう
そして翌日、相澤先生から連絡があった
「雄英体育祭が近づいてます」
そういやそんな時期だったな・・・!
「でもヴィランに襲われたばかりじゃないっすか!」
と言うのは切島。政治はそんなに簡単じゃないんだよ
「だからこそだろ。テロには屈しない。そんな簡単なメッセージなんだよこれは。それに、やらないと他の学校に不公平になるだろうからな」
「何のことだ?」
「それはまた後の話だな。今はとりあえず・・・体育祭に向けて準備しろよ?このままだと俺の勝ちだからな?」
「はっ、今度は俺が勝ってやるよ舐めプ野郎!」
その後緑谷には「体育祭で答えを見せたいけどソレでも良い?」と言われたから許した。その方が面白いだろうしな。
そして体育祭が始まるまで俺は吸収した個性の調整をしていたが、またもや国家機密級の秘密に近いた感覚を覚えた。どうやらどちらも同じ個性を経由して渡されていたようだ
ーーーSidE 敵ーーー
どこかのバー。ワーフゲートによって逃げてきた死柄木はストレスが溜まっていた
「なんだよアイツ!話聞いてねぇぞ!」
『負けたんだね弔、だがソレが君を強くする。今はその敗北を噛み締めると良い』
「先生、聞いてねぇぞあんな化物がいるって!オールマイト以上だろあのガキは!」
(・・・ほう?やはり生徒にOFAを継承させていたか)
「それに脳無も回復しねぇ!どうなってんだ!?」
『脳無が回復しない・・・?黒霧、脳無は回収しているのかい?』
『えぇ、回収は成功しましたが・・・』
すると泥に塗れてどこかに消えていった。泥転移は強制型の上発動者は動けないのでこう言う場面でしか使えないのだ
『ふむ・・・どうやら個性が奪われているみたいだね僕のような個性なのかもしれないね』
(確かOFAは僕から派生させているから僕は回収出来ても他の個性には回収出来ないはず・・・そして幾ら脳筋のオールマイトだろうとそんな個性持ちに継承するか・・・?潜入させてるスパイも流石に知らないだろうし・・・)
『弔、今はとにかく仲間を増やすんだ。信頼できる仲間が居ればより活動しやすくなる。だがそれはすぐじゃなくて良い。それに近々雄英も体育祭があるだろう?ソレを見る事で情報を集めると良いだろう』
そして闇の中でヴィランは渦巻いていく・・・
(他人に干渉する個性・・・確かアレもそうだったな)
(創世の一族・・・!)
創世の一族とは一体・・・!尚こう書いて『そうせい』と呼ぶが実際の苗字は『つくりよ』の模様。初見で一般ヴィランが『そうせいが来たぞ!』って騒いだ為こう呼ばれることになった模様
一彩が隠した事実の一つに『死柄木弔の個性』と『青山優雅の個性』の出所が同じである可能性がある、と言う事もあります。あとはOFAの欠片を死柄木に感じてたり脳無の反応と同じ物を黒霧に感じてたり。まぁ隠した方がわかりやすいかな、と言うものは隠してます。それが何故かは神野区事変で明らかになります