色々と武術を持ってるとどの場面が最適解かなんてことをよく考える。放出系の個性相手には特にな。
『対するは同じくA組!宣誓の宣言通り個性を使わずに決勝まで上がれるのか!?蛇寧一彩!』
「うしっ、一撃で終わらせる」
「瞬殺だから。ま、個性使った方が良いんじゃ無い?」
体を時計回りに捻り、拳を腰に溜め、エネルギーを集中させる。個性因子を認識してるからこそできる芸当ではあるが、コレができるのとできないのでは雲泥の差がある
「放電!130万V!」
拳圧+捻れ竜巻 【アクセラレータ】
まぁ上鳴に電気で押し返しても何にもならんだろうが一瞬の隙は生まれる。ならその間に縮地で距離詰めて無寸頸撃って終わりだ。点翔鶴だと殺しかねない。
「勝者!蛇寧君!」
そのまま俺は舞台を降りる。
タイマンは面白い。確かに心操の個性は人にしか使えないだろうが緑谷は精神面はオールマイト以上に耐性付いてるからねあまり意味無い。轟と瀬呂の試合はまぁ予想通りかなと。瀬呂がもっと速ければワンチャン有ったかな?
観客席に戻ると発目さんと飯田の・・・通販か?なんか面白いことやってんな。ソレが終わると案外一方的な試合ばっかだな。相性も覆せないのか・・・
「緑谷、今のお前なら轟にも勝てるはずだ。勝って俺とやろうぜ」
「うん・・・勝ってくる!」
俺はソレを見届けない。何故って今の轟の試合にみる価値を見出せないからだ。今の緑谷なら2%程度で氷を砕けるだろうしな。
ソレから少しして、薄らと緑谷の声が聞こえた。
「君の!力じゃないか!」
・・・敵に塩を送るとは実にアイツらしいね。だからこそ個性を譲渡されたんだろうが・・・観客の湧き立つ声が聴こえる。さぁ、どっちだ?
「よぉ緑谷。勝ったか?」
自傷している様子はない。ちゃんと答えに辿り着いたようで感心だ。
「・・・勝ったよ。上で待ってる」
ゾクゾクする。これが正義の個性か・・・!
「・・・待ってろよ。すぐに行く」
そして入り口で待つ。逸るな・・・逸るな・・・今は目の前の飯田戦に集中するんだ。アイツのレシプロはインゲニウムよりかは遅い。なら捉えられるはずだ。カウンターで終わらせる・・・いや、それだとつまらないな。上から捩じ伏せる・・・!
『対するはぁ・・・!ここまで完璧な試合運びを見せ!まさに個性社会の存在意義さえ問う風雲児!蛇寧一彩だぁーーー!』
ゆっくりと歩く。我は王也。
『スタート!!』
「待ってやる。トップスピードで来い。場外からでも良いぞ?一撃だ。お前の一撃で俺が場外に行けばお前の勝ち。行かなければ俺の勝ち。ソレで良いだろう?ミッドナイト」
「・・・青臭いし許可します!」
「良いのかい?そんな事して」
「俺が、お前らに負けると思うか?これは自信の現れだよ」
傲岸不遜に。まさに天上天下唯我独尊。これこそが、俺だ!
「そうか・・・じゃあ、胸を借りようか!」
そう言って飯田は一番後ろまで下がる。俺もラインギリギリ内側で待つ事にした。避けはしない。正面からアクセラレータ叩き込むだけだ。二の矢も用意してる
拳を溜める。ここは一本勝負、何を気負う必要がある!
「レシプロ・・・バースト!」
「アクセラレータ!」
腰に入った・・・!だが、止まらない・・・!?なるほどな!レシプロに耐える事ができるってのはこう言うことか!狡い手は使わん・・・
「暫く飯食えなくなるかもな!50%・・・点翔鶴!」
直後・・・飯田が反対側、元居た位置に吹き飛んだ。良かった。内臓の損傷はなさそうだ。インゲニウムの家系で50%か・・・やはり一般人には使えないな・・・数年前のマスキュラーとかには100叩けそうだしデトラネット社の社長も確かオールマイトみたいな個性だったはず。・・・使える相手少ないな
「そこまで!勝者、蛇寧君!」
『まさに王者の風格が見えたぜ!今後の戦いにも注目だな!』
帰り際、飯田と話しながら帰ることにした
「凄かったな。根本的な解決にはなって無いが足は多少早くなっている・・・しかしマフラーはまだまだだったな。インゲニウム本人のスピードで来られたらどうなるか分からなかった。・・・良くやった」
「うむ!君にそこまで言われるとなんだか感慨深いが・・・どうして緑谷君の試合は見ないんだ?」
「アイツに出した宿題の答えはお前らは知ってるだろう?しかし俺が見てしまうと絶対に欠点を見つけてしまう。アイツには俺が欠点を見つけるまでが優位に立てる時間なんだよ。だから俺は緑谷の試合の情報は得ないようにしてる・・・家で録画してるからな。そこでみる」
「そうか。準決勝、学ばせてもらう!」
「おう、学べ学べ」
その後は常闇が順当に勝ち上がり、鉄哲との腕相撲に勝利してた切島と爆豪の試合は爆豪が勝つだろうから先に控え室に向かった
「楽しみだなぁ・・・遂に、自傷しないアイツと戦えるのか・・・!」
『そんでこいつの登場だ!まさに傲岸不遜!唯我独尊!個性を使わず勝ち上がり、個性を縛る最後の試合だぁ!蛇寧・・・一彩ォ!』
「さぁ・・・始めようか!緑谷!」
「うん・・・本気で行くよ!一彩君!」
「試合・・・開始!」
「点・・・翔鶴!30%!」
コレは避けると。
・・・お?身体に電気が走って・・・!?コレが!ソレが答えなのか!?
「・・・これが僕の出した答え・・・フルカウルだ!」
「俺と同じ結論出しやがって!最っ高かよ緑谷!」
「セントルイス・・・スマーーーッシュ!」
しかし弱いな。3%ってところか?ここは受けようか
「確かにコレだけの威力が出るならここまでは上がれるだろう。しかし、俺のような相手には意味は無いな。もっと威力を上げると良い。何、時間はまだまだある。せめてその15倍は目指してもらおうか・・・宿題は合格だ。じゃあな」
そのまま無寸頸で飛ばして、場外だ
「緑谷君場外!よって勝者、蛇寧君!」
さぁ、次は決勝だ。どうせすぐだろうしな
・・・入学してすぐ、アイツが強ぇのはわかった。だが戦闘向きの個性じゃねぇし俺の方が上だと、プライドがそうさせた。戦闘訓練の時、何もせずに負けた。人数差も全部覆して、完全に負けた。アイツの方が上だと分かってしまった。放課後、アイツの必殺技の前に敗れた。ハウザーも使えず、まさに一方的だった。そしてアレから効率と威力を上げていく過程で一つムカつくことがあった。【掌から】この部分が邪魔だと、そう思った。だが他から爆破させる方法が分からない・・・そりゃそうだ。これまでとは全く別の事なんだから。だが、やっと分かった。クソデクのやり方を見て思いついてしまった!よりにもよってデクのやりかたと同じだ!だがそんな苛つきは後だ。さっき俺に憐れんだのか少しの休憩時間が設けられた。その間、全力で汗を溜める。なに、過程の時から遠距離爆破は出来るようになってるんだ。なら溜めるのは当然だろうが・・・っと、呼ばれたか
『決勝戦!宣言通りここまで個性を使わず!ここまで上がり!今ついにその個性が解禁されるかぁ!?蛇寧・・・一彩ーーー!』
『相対するは!まさにクレバー!全てを爆破し優勝するか!?爆豪・・・克己ーーー!』
「見せてみろよ、お前の・・・答えを・・・!」
「見せてやるよ・・・!」
「決勝戦・・・開始!」
「「死ねゴラァ!」」
まずはお互いに拳を入れる。
「どうした!個性は使わねぇのか!?」
「使って勝つのは狡いだろうからな!俺へは使わねぇよ!」
「なら俺を止めてみろや!俺ぁ覚醒させたぞ!」
「ほう・・・なら見せて貰おうか!貴様の言う覚醒とやらを!」
俺は空間を停止・・・出来ない・・・!?
「なるほどなぁ・・・!確かにソレなら俺は止めれねぇ!合格だよ爆豪!こっからは・・・本気でやってやんよ!」
俺は初めて、武術の構えをとる。これまでは一撃で終わる前提だからその為の構えだった。だがこれは・・・認めた相手にしか使わない
「ハウザー・・・クラスターーー!」
「アクセラレータ!120%!」
その結果は・・・うげぇ、右手潰れやがった・・・!?ここまで反動くるとか流石覚醒技・・・って所だな。1/3オールマイトくらいはあると思う
「爆豪君場外!よって優勝は・・・蛇寧君!」
満足だ。最終的には個性を使わずに終わったが、きっと使ってたらもっとあっさり勝ってただろうしソレはとてもつまらない。それに爆豪と言う高みが分かりやすい相手が居れば他のクラスメイトも強くなるだろうし・・・うむ、完璧だ
「それじゃあ今回メダルを渡してくれるのはこの人!オー「私がぁぁ!メダルを持って来たぁぁぁ!」ルマイト・・・カブッチャッタ」
何被ってんだぁ!
「まずは3位!常闇少年も緑谷少年も最善を尽くしたと言えるね!まだ一年なんだ。ここら上がっていくと良いさ!」
「2位!爆豪少年は・・・」
「完膚なきまでに負けた。まだまだ上にいるって分かった。こっからだ。こっから上がってやる・・・!」
「・・・分かってるみたいだね。なら今はその悔しさをバネにすると良いさ!」
「そして蛇寧少年!宣言通りの1位!更には個性を隠し通すという完全にフィジカルのみで駆け上がった!新しい世代の幕開けだろうね!」
「さぁ、今日ここに立ったのは彼らだがコレからはどうなるか分からない!締めましょうか!せーの・・・!」
「「「Puls ultra!」」」「お疲れ様でした!」
「あれぇ・・・?」
爆豪のクラスター、実はまだ未完成。原作だと汗全体が対象だけど今はまだ遠距離の元汗を爆破する程度。なので正確な覚醒では無いんですよね。更に言えば魂魄の本当の必殺技(ガチ)はまた別なんですよね。それはまだ先の話