僕はリリィお姉ちゃんと一緒に帰って、ガラルとリリィお姉ちゃんとセスと一緒にご飯を食べることにした。今日の夕ご飯には山菜があるよ。僕を心配してアク抜きした山菜をオババが持たせてくれたのだ。
山菜はアイテムボックスの中に入れていたよ。リリィお姉ちゃんはびっくりしていたけどオババはそういえばスキルに合ったわね、と言って普通の対応だった。
リリィお姉ちゃんは、家建てるときにトオル君も運べたじゃん、とツッコミを入れ、確かにとなったのは内緒だ。なんか持ってるスキルのことを忘れちゃうんだよね。ちゃんと気にしよう。
そしてもう一つ忘れていたことがある。鑑定スキルだ。これで山菜の鑑定もすれば良かったじゃん!! 僕はかなり忘れっぽいってことを自覚したのであった。
帰ってセスといつもの丸黒パンを作りながら山菜も鑑定する。今回の丸黒パンは塩も練り込んで発酵させているよ。焼き上げている間に山菜のタラノメを鑑定すると……
タラノメ:アナザークラウド産の山菜。山のバターといわれるほど良質なタンパク質と脂質を含みビタミン豊富。異世界産であるため魔力を含み、食べると魔力が回復するため、美肌効果までもたらすそうよ。
なるほど魔力が含まれているから、美肌効果がついてるのか!! 一つ疑問だけど魔力が含まれていたら美肌効果もつくんじゃないのか?? そもそも魔力ってなんなんだ?
うーん、と考え込み色々あって錬菌術のレベル2を使っていなかったことに気づく。まあまだ植物や動物は作れないって言ってたし、顕微眼で山菜見るくらい許されるよね?
『そうよ。トオル君、錬菌術をどんどん使って抵抗感を失くすのよ、フフフ』
ミリアお姉ちゃんの悪い顔が想像できるよ。でもなんか企んでそうな感じがするんだよな、嫌な予感がしてるんだ。ねえ、何も悪いことはしないよね?
『ええ、もちろん。トオル君とトオル君の大事な女の子達に悪いことしないわよ。』
うーん、それならまあいいか、でも何か引っかかるが…… とりあえず顕微眼で山菜の細胞をみてみる。
植物の細胞って理科の実験で見たことあるけどなんかすごい。当たり前だけど一つ一つの細胞が合わさってできてるんだ。植物にある葉脈や葉緑体なんかも見えるな。神様ノートに植物の細胞の機能と働きなんてのってないかな?
植物の細胞は、いくつかの特有の構造を持っているわ。主な構成要素は以下の通りよ。
1:細胞壁:セルロースでできており、細胞に強度と構造を提供するわ。
2:細胞質:細胞の活動が行われる液体よ。
3:核:遺伝情報を含み、細胞の活動を制御するそうよ。
4:葉緑体:光合成を行う場所で、エネルギーを生産するわ。
5:液胞:主に水を貯蔵し、細胞の形状を維持する役割があるそうよ。
でもこの構造をみると魔力を蓄える場所はないよね。魔力って本当に不思議だ。そう考えながら、顕微眼で何気なく空気を見ていると、この眼でもまだ小さく見えるほどの微小な星型の菌が見えてきた。
セスや僕の体内にも取り込まれているのが見える。どうやら小さすぎて物質を透過しているようだ。だが大きい粒もありそれらは血の流れに取り込まれているようだ。これはもしや!? 魔力の粒?? いや魔力の元になる魔素というべきものだ。
顕微眼なら魔素が見えるんだ。急いで山菜の構造を見ると魔素を示す星型の微小な粒が細胞に取り込まれている。そしてそれを食べる菌らしきものも見えるではないか!! これは魔力を細胞内に蓄える働きをしている菌なのかもしれない。
セスの細胞を見るとやはりあった。僕はずっと不思議だったんだ。魔力というのはどこに蓄えられているのか分からなかったからね。さっき帰るときに顕微眼でリリィお姉ちゃんの体内をさりげなく見たんだけどファンタジー小説にありがちな魔力核ってのが見つからなかったんだよね。
あ、やらしいな。って考えた人いるかもしれないけどリリィお姉ちゃんの健康チェックだから!! 最初に服だけ透過してみるなんてやってないからな!!
『語るに落ちてるじゃない…… やっぱり今生のトオル君、エロ過ぎる気が…… ブツブツ』
聞こえない、聞こえないったら聞こえないぞ。何か変なことを言われた気もするが…… 後半から何言ってるか聞こえなかったよ。
とりあえず菌の話に戻るよ。この菌を魔力菌、名付けて魔菌と呼ぼう。この魔菌、僕たちの意志で制御できるんじゃないか?? だって纏い術をするとき、どうやって魔気を発動させるんだ?? 魔法を発動させるときは??
セスに頼んで灯りをつける『ライト』の魔法を使ってもらう。そしてその瞬間を顕微眼で観察するわけだ。
まず魔法の準備期間が一瞬でもあるわけだ。セスが一瞬で魔力を血の流れから循環して練り上げる。魔素は煌びやかに瞬く星のように煌めきながらセスの体内に吸収されている。もちろんセスが蓄えている魔力菌の魔力分もあるよ。
というかその分が大きい。おそらく魔力菌はセスの意思に応じて溜め込んでいた魔力を放出し、魔素を呼び込んで使った分の魔力をまた貯蓄しているんだ。魔力の流れは指先に向かい、セスの『ライト』という詠唱によって、白い光となって顕現した。
顕微眼でみるとその光は純粋な魔力の塊になって見えた。そういえば魔法はこの世界にきて、見るのは初めてだ。まだ使っていないが原理がわかれば大丈夫だろう。顕微眼は魔力が見えるチートな魔眼かもしれないな。
ただこの原理だと魔法は無限に使えることになる。でもMPは存在しているのでそんなことはないはずだ。どういうことだろう。セスに魔素と魔力菌、そして魔力がどういう仕組みになっているのか話し、疑問を伝えると……
「トオル様の話は大変興味深い。そして疑問を持たれるのはもっともです。おそらくですが、MPは体内の魔力菌が魔素を魔力に変えられる限度があるのではないでしょうか??」
なるほど、それなら筋は通るな。ここでまた疑問だが、体内の魔力菌は強化できるのか?? MP、つまり魔力菌が魔素から魔力に変換できる限度は増えるかもしれないがそれは肉体にどんな影響を与えるのか?? 疑問は尽きないな。
これは研究課題として自分の肉体で人体実験するべきだ。魔力菌も菌ではなく特殊な細胞かもしれないな。魔力菌改め『魔細胞』と名付けよう。細胞なら当人の意思で動くことに説明が付くからな。
大分話が逸れたが、山菜は天ぷらにしよう。なんと僕が卵を欲しがっていることを知り、野生の鳥のまだ産みたての卵をセスが見つけてくれたのだ。飛び上がって感謝したら、そんなに喜ばれることでもないです、と、つんとした顔をしていたが後ろに組んだ手がもじもじしているのを僕は見逃さなかったよ。
そんなイケ爺のツンデレを見た後、天ぷらを作っていく。油は猪の脂肪を溶かしたものを使うよ。ラードみたいなもんだな。本当は植物性の油が見つかれば良かったがそんな時間はなかった。
料理用の木の器に新鮮な卵を二つ割り入れ、水を加えて混ぜる。水はセスが魔法で出してくれた。泡が立ったら他の皿にスプーンですくい、取り除く。黒い小麦粉を加え、小麦粉のダマが残った程度で完成だよ。小麦粉は混ぜすぎないことに注意だね。
猪の脂肪を温めて溶かす。うん、匂いがきついな。植物性の油を探そう。油を入れた鍋を温めて、いい感じになったら山菜に衣をつけて揚げる、揚げる、揚げる。3回繰り返したことに意味はないよ。いっぱい揚げたってことかな!
いい感じになったら食べられる野草の上に置いて、油を切る。後は焼き上がった丸黒パン、猪肉のステーキと乾しキノコのスープとびっくりフルーツもあるよ!!天ぷらを山盛り盛りつけた皿に岩塩も添える。魔物達の楽園では岩塩も取れるらしい。
これで夕食の完成だね!! みんなで食べよう!!
夕食の準備をするために、セスと2人で丸黒パンと猪肉のステーキとタラノメとフキノトウの天ぷら、乾しキノコのスープとびっくりフルーツを各人? の前に並べる。白い小麦にして白パンにしようかなって思ったんだけどやめたよ。
「白い小麦」と「黒い小麦」は、その色と栄養成分で区別されるらしい。白い小麦は一般的な小麦で、主にパンやパスタに使われるよ。それに対して、黒い小麦(黒麦)は色が濃く、全粒粉の形でよく利用されるよ。
黒い小麦のメリットは、食物繊維が豊富であること、また抗酸化物質が多いため、健康に良いとされている。白い小麦のメリットは、加工がしやすく、風味が穏やかであるため、さまざまな料理に使いやすい、らしい。神様ノートに書いてあったんだ。
ただでさえ、魔物は野菜を食べないからこれ以上健康状態を悪化させるのは良くない。食事は必要としないが食物繊維や抗酸化物質が含まれてるなら健康状態を維持するためにかなり重要になっていると思われるからだ。
もちろん白い小麦にするための製粉技術やノウハウが足りてないのもあるよ。でも黒パンを食べることも文化のうちだと思うのは僕だけかな?? 白パンやパスタは僕も食べたいから結局白い小麦は作るつもりだが、文化の破壊もしたくないんだよね。
だから今は白パンを作らないことにしたよ。それに白い小麦は人族向けに輸出用に売りたいんだよね。良いお金稼ぎになるはずなんだ。
夕食の準備に戻るよ。セスにお客様なのですから、お皿を並べるのは…… セス1人でも出来ますよ、と言われたが料理を一緒に作るのを手伝ったしこれくらいいいじゃないか、と言って押し切ったよ。
地球にいた頃は1人暮らしをしていたし、僕はできることはひとりでやっていたよ。僕でも手伝えることがあるなら手伝うのが僕の流儀だ。セスはこの屋敷ではいいですが、貴族の家に招かれるようなことがあればそんな事ではいけませんよ、と諌めながらも僕が手伝うことを認めてくれたね。
セスはいつも常識をそれとなく教えながら、僕のやる事を認めてくれるんだ。今日の猪肉のステーキも血抜きをしっかりしたら、もっと美味しくなるよ、と教えたら、爺の仕事が増えるだけです、とプリプリ怒りながらも美味しくなるなら、と試してくれたな。
ちなみに今日の猪はオーガ族が仕留めてくれたものを木に蔦を練り合わせたロープで縛り付けて、セスが指示して木の上で吊るして血抜きをしたものだ。その労働の対価に魔力が回復する煙草を渡したり、小麦を渡しているみたいだよ。
オーガ族は昔では人食い鬼なんて言われて恐れられてたみたいだが、それは知性のない頃の話のようだ。今は勤勉で自分たちが狩猟民族であることに誇りを持っているみたいだよ。ただ例の煙草が大好きみたいで中には自作している人もいるみたいだ。
オーガ族や他の魔物は例の煙草が好きなのだが、オーラン村ではガラルの方針であまり吸わないようにしているみたいだよ。煙草が嫌いなのかと聞いてみると、ガラルはこう答えたよ。
「例の煙草が魔物全体で流行った時によ、オーラン村でも煙草を吸うのが流行ったんだよ。あれは美味いし、魔力を回復するし、一見いい事づくめだよ。だがなぁ、あれを吸っていればこれさえあればいい。飯も食わねぇ、働きもしねぇって奴が増えてなぁ。
確かにそれは魔物としては正しいかもしれねぇが、俺は好きになれなくてなぁ。だってそうだろ?? そんな奴が増えたら、小麦を育てる奴もいなくなる。そしたらこの村はどうなる?? 支出だけが増えて、収入がなくなる。
ただ魔物達の楽園に迷惑をかける存在になっちまうんだ。別にゴブリン族は鍛えれば獣達を狩れるし、狩猟民族にだってなれるが、農耕をするのはゴブリン族くらいなもんだ。
他の魔物達は狩猟しかできねえってやつも多い。そんな奴らから仕事を奪うのはしたくねぇんだ。やっぱり労働は生きてる上で必要なんだよ。魔物に知性がついてからは何のために生きてるかわからねえって言って自殺する奴が増えてしまってな。
それに俺はエンシェントドラゴンのシエラ領主様が好きなんだ。ただでさえ、経済的なやりくりで苦労してるお方にもっと迷惑をかけるわけにはいかねぇ。あのお方が魔物にも知性をあげて欲しいって魔神アラン様にお願いしたんだよ。
それでこの村では例の煙草はあんまり吸われてねえんだよ。もちろんしっかり仕事してる奴にはあげてるよ。あれは生きてる理由になるもんだからな。」
思ったより深い理由が返ってきてびっくりしたよ。薄々気づいていたけど、煙草には依存性があるんだなぁ。それもおそらく地球の煙草のニコチンやタールによる依存ではなく、魔力回復効果による依存だ。
このままでは魔物達の楽園は煙草という一種の薬物によって汚染されきってしまうな。何か対策を考えなきゃなぁ。
ガラルの話からは他にも興味深い点がいくつかあったよ。まずゴブリン族以外は農耕民族はいなさそうって話だ。だが自生する薬草やハーブなら放っておいても育つし収穫は出来るんじゃないかな?何かに使えそうだ。
魔物も自殺するという話は悲しいが興味深い話でもあった。知性を持つと生きることに疑問を抱く者もいるのだろう。魔物の働き口を増やして、やりがいを感じてもらうことによって自殺を減らせないかな?? 何か商品開発をしてみて考えよう。
最後にエンシェントドラゴンのシエラ領主様が魔神アラン様にお願いして知性を下さったという話だ。そもそもアニメやラノベの異世界物では魔物全体に知性があるパターンはあまりないはずだ。僕も大体の魔物に知性があると聞いてびっくりしたよ。
きっとシエラ領主様は優しい方なのだろう。魔物に知性がついたのはいつ頃からなのだろうか?? ガラルに聞いてみるとおよそ300年前から魔物に知性が生まれたそうだ。最初の頃は人族や多種族から偏見の目で見られることが多かったそうだが、今は偏見の目はだいぶなくなった方らしい。
だが、まだ人族の中に魔物を滅ぼすべきだと主張する強硬派もいるそうだな。魔物の中にも少数だが人族に対して戦争を仕掛けるべきだと主張する者もいるらしい。やっぱりどの種族も一枚岩になれないらしいな。悲しい話だよ。
夕食は盛り上がったよ! 猪肉のステーキは普段の何倍も美味え!!って言ってセスにおかわりを要求してたし、タラノメとフキノトウの天ぷらはもっと人気でガラルとリリィお姉ちゃんの天ぷらの奪い合いにセスまでしれっと参加してたよ。
「がるるるるるっっ、これは僕ちゃんのタラノメ!! お父さんはステーキでいいでしょ!!」
「この天ぷらのサクサクがたまらねえんだ!! リリィは野菜嫌いって言ってただろ!!」
「ガラル様、これは野菜ではなく、山菜の天ぷらですぞ、うーん。ウマウマ」
この天ぷらってなんでも揚げれるのか、次は肉を揚げてくれって言われて、猪や鹿の天ぷらってなんて言うのかな? 猪天と鹿天?? と考え込んじゃったよ。まあ試してみるかと思ったし、食べられる野草や薬草の天ぷらもいいなと思ったね。
っていうかパンを砕いて粉にすれば、トンカツもできるじゃん!猪の肉はそっちで行こう。鹿肉の揚げ物はシカカツかな。揚げ物に適してるかはわからないけどね。黒パンのパン粉って食べたことないけど意外とザクザク感あって良さそうだ。
乾しキノコのスープの中にも山菜を入れてみたがいいアクセントになっていて美味しい。みんなの反応も悪くなかったよ。良かったね。ちなみに今日のびっくりフルーツの味はマンゴーだったよ。この味は食べたことないってみんなもびっくりしてた。
びっくりフルーツは魔物達の楽園にしか自生していない特殊な果物だそうだ。そもそも同じ見た目なのに味が全然違うってビビるよなぁ。このフルーツは人族にも人気で一月に一回来る行商人が小麦と共に買っていくそうだ。
そういえばそろそろ行商人が来る頃らしいよ。決めた!! 明日は午前中は稽古をして午後は何か商品を作ろう!! 今の所はオババが作る薬をパワーアップさせたものかな。うーん、もう一押し欲しいな。
夕食が終わり、新しい商品について考え込んでいるとガラルが話しかけてくる。
「話は戻るけどよぉ、煙草の依存性は魔物にとっては死活問題なんだよなぁ。トオル、何か考えつかねぇか??」
そうだよねぇ、そっちの話もあった。そこで名案を思いつく。煙草に変わる魔力を回復させる商品を開発し、魔物達の楽園でそれらを作る。煙草に依存する必要も無くなるし、外貨を稼げるじゃん! 一石二鳥だ!!
具体的には、そうだなぁ、食べ物や飲み物を作りたいなぁ。ポテチみたいなスナック菓子、飲み物はコーヒーやお酒を作ってもいいかもしれない。魔力を回復する効果やそれ以外にも何か特殊効果を持ってる素材で作りたいなぁ。
今考えてることをみんなに話すと、ポテチ? スナック菓子? (ガラル) とかコーヒー? (リリィお姉ちゃん)とか返ってきた。お酒はいいですね、とセスがうんうんと頷いている。
ポテチやスナック菓子は袋に入っていて、いつでも気軽に食べられるものだと説明した。コーヒーは香りが良くて苦いけど砂糖やミルクを入れれば甘い飲み物になる素晴らしい飲み物だと言ったよ。ほー!! と驚く2人。
セスはお酒作りは具体的にはどうするんですか?? という期待した顔をしてるよ。ちなみに異世界のお酒はエールやドワーフ族が作る火酒が有名だそうだ。そうだなぁ、魔力を回復する素材を入れて作るビールや醸造酒とかがいいのかな。
炭酸飲料なんかも作りたいよなぁ。どう作るのかは、神様ノートを参照しよう。ミリアお姉ちゃんを頼りすぎるのは良くないかもだけど……
『あら、私に頼るのが嫌なの?? 私はトオル君に頼られるために女神になったようなものよ。トオル君の頼みならなんでも聞くわよ。赤ちゃんプレイもね。』
今は赤ちゃんプレイは関係ないだろ!! 赤ちゃんプレイなんてリ、リクエストし、しないんだから!!最近バブバブ言えなくて寂しいわけじゃないんだから!!
話を戻すと、僕のために女神になってくれたのは嬉しいな。動機がちょっと怖いのは今もなんだけど……
『まあいいじゃない。細かいことは気にしないの。神様ノートに炭酸のつくりかたを載せておくからいいじゃない。』
細かくはないんだけどなぁ。今気づいたけどミリアってめちゃくちゃヤンデレ要素あるよなぁ。まあいいか、頼れるものは頼っておこう。
保存方法とかの開発もあるし色々と頑張ろう。そうだ、びっくりフルーツのミックスジュースとかも面白そうだな!! でも毎回味がわからないのはどうなんだ?? 色々と試行錯誤して見分け方を確立しないといけないなぁ。
そんなことを話し終え、今日の夕食の後の話し合いは終わったよ。今日はお風呂に入る前に、リリィお姉ちゃんに一緒にお風呂に入らないようにお願いした。
リリィお姉ちゃんはかなり抵抗していたが、その代わり僕と一緒に寝よ!! と言うと陥落したよ。フッフッフッフ、だんだん扱い方が分かってきたよ。
そう言うことで今日は1人でお風呂に入る。脱衣場で服を脱ぎ、セスが入れてくれたおそらく37度くらいのお湯に入るよ。僕はお湯がちょっとぬるいくらいが良いんだよね。
木の桶で掛け湯をして、先に体の流れを石鹸で落とすよ。ゴブリン族の村って森の中にあるから地面もフカフカなんだよね。だからたまに転ぶし、その時に結構汚れるんだよね。
今は服は一月に一回来る行商人が売って、村の倉庫にあったものを着ているよ。ごぶりんぞくは基本的には人族用に作られた服の古着を来ているよ。子供用に作られて服が一番サイズ合うって結構悲しいよな…… まあ子供体型なのは仕方ないよ。
「じーーーーーーーーーーっつ」
なんか視線を感じるなぁ、まさかリリィお姉ちゃん、風呂場にいるのか?? また何かのスキルを使って入ってきたのか…… ただ気づくと絶対に昨日の二の舞になるなぁ。気づいてないふりをしよう。
その後は悶々とした気持ちを抱えたまま、浴槽に使ったよ。一回チラッとりりぃおねえちゃんが居そうなところをみたのがまずかったのか、僕の肌をツンツンしてきたり、最終的には後ろから抱きついてきたよ。もう隠す気ないよね!?
それでも気づかないふりを貫いて、何事もなかったかのように振り解いて風呂を出たよ。その後風呂から上がって部屋に入ってきたリリィお姉ちゃんが不満そうな顔をしてたけど下手くそな口笛を吹いて誤魔化した。
リリィお姉ちゃんと添い寝したときは抱きついてきて、僕の下半身をイジイジしてきたよ。しかもやけに体が熱い。絶対淫魔スキル使われてる。これは対策しなきゃなあ、ミリアお姉ちゃんに精神耐性をもらえるように交渉しよう。
リリィお姉ちゃんは反応がない僕に不満げだったがいつの間にか寝ていたよ。僕は普段は寝つきがいいんだけど、今日は悶々としたままいつの間にか寝ていたな。
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