ツルマルツヨシのトレウマ   作:ゴールド@モーさん好き

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ASMRネタで1回書いてみたいなって思ってたので書いてみました!


ネット掲示板でも書いてます
https://bbs.animanch.com/board/4024039/


ツルちゃん「えーえすえむあーる?」

「っそ!ASMR」

「その、ASMR?って奴がどうしたの?」

 

 私は自室にて、以前私に《巫女服でトレーナーさんに迫ったら沢山イチャイチャ出来るよ!多分!※》とアドバイス(?)をしてくれた友達2人と話していた。

 

 ※詳しくは《巫女服が人気?》より。

 

「ツルちゃん、トレーナーさんとすっっっっごいイチャイチャしたいんでしょ?」

「ヴッ!………うん」

 

 私とトレーナーさんの関係性がバレてしまって以降、相談をよくするようになったのだ。

 

「ASMRって言うのは、簡単に説明すると〝聞いてて心地の良い音〟とかなの」

「心地の良い音?」

「そう」

「例えば川のせせらぎとか、キーボードタイピング音とかだね」

「へぇ〜……それがなんでイチャイチャに繋がるの?」

「ふっふっふっ……それはね」

「コレを見てみるが良い!」

 

 そう言われて私は動画投稿サイトの検索画面を見せられた。

 

「えっと………へ?」

 

 そこには色んな、そして少しドキドキする物が沢山あった。耳かきや、耳に息を吹きかけるのはまだ…まだ理解の範疇だった。けどり、リップ音や囁きとかもあった。

 

「こ、コレを私がやるの?!」

「うん!」

「コレをやればトレーナーさんはイチコロノックアウトだよ!」

「その前に私が羞恥心でバタンキューだよ!!!うぅ……」

 

 私は怒りからなのか羞恥心からなのか分からぬまま顔を赤くさせ、2人に声を荒らげる。

 

「私たちだって別にトレーナーさんの耳にキスしろなんてドギツイ事は言うつもりは無いよ」

「ただコレをネタに少しはスキンシップ出来るかもって思ったの」

「というと?」

「ツルちゃんのトレーナーさんって、割と何時も目の下のクマ付けてたり、何かと疲れてそうでしょ?」

 

 私のトレーナーさんは私の虚弱体質を少しでも解消改善出来るよう、日々色んな所から医学本を取り寄せて勉強をしているんです。そのせいで日々疲れが溜まってしまっているのです。

 

「うん、私もソレ気にしてて食事とかも疎かにしてそうだから最近は私が弁当作ってるんだ」

「えっ何それ聞いてない」

「ハイハイ、話が逸れるからソレはまた今度にして……ソレで、ツルちゃんお手製ASMRを作ったらぐっすり睡眠が出来て疲れが取れるかもって」

「な、なるほどぉ……」

 

 私の事を完全にからかってた訳じゃなかったんですね。

 

「そっれっに!毎晩毎晩自分の声を聞いてトレーナーさんが眠るって、なんかドキドキして嬉しくなぁ〜い?」

「それは、そのぉなんというか」

「どうなの?」

「はい、嬉しいかもです……」

「素直でよろしい!なら」

「そうね、ツルちゃん、渡したい物があるから少し待っててね」

「へ?」

 

 2人はそう言うと、部屋を一旦出て少ししてから何かを持って戻ってきた。

 

「えっと、それは?」

「これはね、ダミーヘッドマイクだよ!」

「ん?」

「あー簡単に言えば頭の形をしたマイク」

「へー、そんなのあるんだ…………ってマイク?!いくらしたの?!」

「え?まー、コレはバイト代で出せる位の金額だから気にすんな」

「それより、ツルちゃんはコレでどうやってトレーナーさんを癒すかを考えるべきだよ!」

 

 かくして、私はトレーナーさんを癒すべくASMR音声を録る事になったのだ。

 

 

「トレーナーさん!」

 

 練習後のミーティングが終わり、解散のタイミングで担当ウマ娘のツルマルツヨシに呼びかけられた。

 

「どうしたツヨシ、何か聞きたい事がまだあった?」

 

 そう聞き返すと頭を振り、否定を示した。よく見ると少し顔が赤く火照ってるようにも見えた、十分にクールダウンしたはずだから練習の熱が残ってるとは思えない。

 

「もしかして体調が悪くなってきたのか?それなら俺が寮まで付き添う。腕掴むか?」

「ありがとうございます、けどそうじゃなくて……あの、もし良かったらコレを使ってください!」

 

 そう言いながら渡してきたのはUSB端子メモリだった。

 

「これは?」

「えっと、トレーナーさんって私の為に夜遅くまで勉強してらっしゃるじゃないですか。その事はとっても嬉しく思ってます、けどソレでトレーナーさんがボロボロになるのは少し嫌かなぁって……出過ぎた真似かなって気持ちもありますが、そう感じていたのです」

 

 そう語るツヨシの目は慈愛や心配が入混ざっており、本気で俺を案じてくれているのが分かる。

 

「そうか、心配かけちゃってたんだな。俺もまだまだって訳だ」

「そんな事ありません、トレーナーさんはとっても立派です」

「ありがとう……っと話を逸らしちゃったな、ソレでコレは?」

「はい、ソレで心配になって友達と相談して作ってみたんです!ASMRと言う奴を!」

「うんごめんなんて?」

 

 ASMR?確か福祉系の医学本で目にしたような、確かざっくり心地の良い音で癒しを与えるとかそういうのだったよな?

 

「ASMRについては何となく知ってるけど、ソレをツヨシが作ったのか?」

「はい!ASMRにも色んな種類があって、私でも出来る物を選択して作ってみました。良かったら今夜、使ってみて貰ってもいいですか?」

 

 教え子が俺を心配して作ってくれたんだ、断る理由なんざ無いよな。

 

「分かった、ありがたく使わせてもらうよ」

「良かったぁ、使ったら感想聞かせて下さいね!好評でしたらまた新しいの作るので!」

「ははは、そいつは楽しみだ」

 

 

「はぁ、さっぱりしたぁ〜……」

 

 俺は風呂上がりに炭酸の缶ジュースとポテチを開け、テレビをつけた。

 

「ツヨシ心配してたからな、今日くらいはしっかり自分の事を休ませなきゃな………そういやダウンロードは終わったかな?」

 

 風呂に入る前に、俺はスマホとUSBメモリを繋げてデータをダウンロードしていた。スマホを見ると数値はしっかり100%を示し、完了している事が分かった。

 

「よし、これであとは寝る時に聞くだけだな……にしてもさっきは気づかなかったけど結構量あるな?」

 

 題名がASMR+数字で分からんけど、一体何を録音したんだ?そんな事を頭の片隅で考えながら、俺は好きなポテチとジュース堪能した。

 

 

「そろそろ寝るか……」

 

 俺はスマホに充電器を差し、ワイヤレスイヤホンを耳に取りつける。

 

(寝てる間に紐が絡まったら怖いしな、バッテリーがもったいないけどいいか)

 

 俺はベッドに入り、満を持してツヨシのASMRを再生した。

 

『とれーなーさん』

 

 俺は速攻でイヤホンを枕に叩きつけ、再生をとめた。しばし深呼吸をし、心臓を落ち着かせようとした。

 

「………うん、無理」

 

 心臓は依然としてドキドキと爆音を奏でやがる、けどコレは仕方の無い事なんだ。愛する者の甘ったるい声が、自分の事をそれも耳元で囁かれる体験をしたら男は誰だってこうなる。誰だっては流石に言い過ぎか?いやなる!絶対なる!

 

「コレを聴きながら寝るって、出来るかな俺……」

 

 両手で顔を覆いながら暫しうずくまった後、俺は意を決して寝る事にした。

 

「ツヨシがせっかく俺を心配して渡してくれたんだ、俺もそれに応えてやらねば」

 

 いざ!

 

 

ピピピ……ピピピ……ピピピ……

 

 俺はスマホのアラーム音で目を覚ました、俺はゆっくりと体を起こしてぐい〜と伸ばした。

 

「うん、まぁ……普段よりぐっすり寝れはしたな……」

 

 喋ってる内容も、健全の範疇ではあった。俺に対する日頃の感謝や、大好きって言う愛情とかだ。多分俺がASMR初めてで過敏に反応したんだろう事は分かってはいる、だが俺はとりあえずやらなきゃいけない事がある。

 

「とりあえずツヨシには1回しっかり話するか」

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