ツルマルツヨシのトレウマ   作:ゴールド@モーさん好き

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配信切り忘れネタ書いてみたくてやってみた

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配信を切り忘れたツヨシ

 ツルマルツヨシはレースを引退し大学へ進んでいた、そして今は──

 

「皆さんこんにちは、今日はスペシャルゲストをお呼びしています」

「リスナーの皆さん初めまして、もしくはお久しぶりです。ツルマルツヨシの元担当トレーナーです」

 

 自身と同じように身体が弱いウマ娘向け食事や練習法を、実体験や論文を元に発信していた。家族が自身に対しどれだけ心配しどうにかしようとしてくれていたかを理解している為、発信前には元トレーナーや現役時にコネクションを得た医療関係者に確認を取り正確性を確保している。

 その為かツルマルツヨシの配信は結果として身体が弱いウマ娘以外にも、運動が身近にいる人々に広く愛されていた。

 

「今日はトレーナーさんを交えて雑談配信をしようと思います」

「今日は誘ってくれてありがとうツヨシ」

「いえいえこちらこそ何時も配信情報の添削をお願いしてるのに、来てくれて嬉しいです!それでは今日は前々からご要望のあった私のレースの歴史について、現役時代私の事を誰よりも隣で見てくれたトレーナーさんを交えてお話しますね」

「そうだな、じゃあまずは出会いから──」

 

⏰⏰⏰

 

「そろそろお時間ですね」

「ん?もうそんな時間か、久しぶりにツヨシとこんなゆっくり話せたから気づかなかったよ」

「ふふふありがとうございます、それでは続きはまた今度!お疲れ様でした!」

「お疲れ様でしたー」

 

 マイクにそう言いながら、私は配信を終了させた。そうすると肩の力が抜け、自然とソファの背もたれに身を預ける。

 

「ふへ〜、疲れました」

「お疲れ様ツヨシ」

 

 トレーナーさんはヘトヘトになった私の頭を優しく撫でてくれた、それだけで心が癒され気持ちよくなる。

 

「トレーナーさんもお疲れ様です、今日はお誘いを受けて下さり本当にありがとうございました」

「いいってことよ、他でもないツヨシの頼みならね」

「……」

「どうしたツヨシ?そんなむくれて」

「いえ、ただ……貴方に頼られる凄いウマ娘になるのはまだまだ先だなって」

「そんな事は無いだろ、俺は昔からキミを頼りにしてるよ」

「でも私今だってトレーナーさんに頼りっぱなしで、本当ならトレーナーさんは新しい担当の為に時間を使わなきゃいけないのに……」

「うーん……まぁ、そうなんだけど俺は嬉しいんだよね」

「嬉しい、というと?」

「こう言うのはあんま良くないんだろうけど、ツヨシは俺の初めての担当で尚且つその期間がかなり長かったろ?だからその、未だにちょっと寂しいんだよね……ツヨシが居ないことが」

「っ!」

「あはは教育者失格だ、早く教え子離れしなきゃ」

「……しなくても、いいんじゃないですかね」

「え?」

「教え子離れしなくてもいいって言ったんです」

 

 本当にこの人はずるい人だ、何時だってその熱は私の為に注いでくれる。だから私も釣られて熱を帯びて、おかしくなってしまう。私は彼の手を取り、目を見る。

 

「私も貴方と共にできる時間が減って、貴方と過ごせない時間が増えて……とっても寂しくて、悲しいんです」

「ツヨシ……」

「もし、もしですよ……もし私とトレーナーさんが〝同じ気持ち〟ならきっと、また一緒に居られる時間が増やせると思うんです。あの時とはまた〝違った形〟で」

「ここまで言われて、何もしないのは失礼だよな」

「あっ」

 

 彼は両腕で私の両肩を握り、少しずつ彼の方へと近づけられる。私は覚悟し、目を閉じその時が来るのを待った。

 

「──」

「──」

 

 今日、私の想いと彼の想いは重なり合った。

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