ツルマルツヨシのトレウマ   作:ゴールド@モーさん好き

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ツルちゃんの浴衣着てるところ書きたくて花火大会書いた!!!

ネット掲示板でも書いてます
https://bbs.animanch.com/board/3777107/

1度単話として投稿したのをこちらに纏めました


遠くから見る花火、近くで見る貴方の横顔

 今日は夏の風物詩、花火大会の日である。私とトレーナーさんも花火を見る為に浴衣を着て、準備していた。

 

「ツヨシ、焼きそば出来たよー」

「あっありがとうございます」

「実は雰囲気出ると思ったから百均でパック買ってきたんだ」

「確かに屋台とかだとプラスチックのパックで売ってますもんね」

 

 花火大会近場のホテルで、だ………

 

「いやぁ運が良かったよ、花火大会近くのホテルって競争率高いから取れるか不安だったんだよ」

 

 実は去年ポロッと零してしまった〝トレーナーさんと花火大会とか、何時か行ってみたいですね〟という言葉を覚えていてくれたらしく、虚弱体質な私の為に考えてくれてたらしい。その結果がホテル鑑賞だった。

 

「本当は外で一緒に観たかったと思うけど、最近の夏は冗談抜きでシャレにならない。学校と連携できる合宿場ならまだしも、公共の場でもしツヨシが倒れてしまったら万が一がある……」

「トレーナーさん……」

 

 そこまで考えてくれてたなんて……

 

「ありがとうございます、トレーナーさん。花火大会行こうって誘われた時、とっても嬉しかったです」

「そうか、なら」

「前日に先入りするから数日分の外泊届け書いて欲しいって言われた時は、私の知ってる花火大会じゃないって思いましたけど」

「うっ!ツヨシと安全に花火観るにはコレしか思い浮かばなかったんだよ」

「分かってます……それよりも、ホテル代お渡ししなくて本当に良いんですか?コレでもG2ウマ娘ですよ私?ある程度なら全然……」

 

 この明らかにお高そうなホテルの宿泊代、実は全部トレーナーさんのポケットマネーから捻出されている。けど私だってレースなりグッズなりでお金はある方だし、何より申し訳なさすぎる。

 

「良いんだよ、コレは俺がやりたくてやった事だし。もし納得出来ないんだとしたら、普段頑張ってるツヨシへ俺からのプレゼントって事で……ダメかな?」

「そんな風に言われたらもう何も言えないじゃないですか、トレーナーさんはズルっ子です!仕方ないので素直に受け取ります!」

「ありがとうツヨシ」

 

 こういう事出来る人だから、全世界に〝この人私の恋人です!〟って全ての女性相手に牽制掛けたいんですよね………モラルとかアレやコレや色々だから最短でもトレセン卒業まで無理だけど。

 

「それより、恋人の浴衣姿について言うべき事があるんじゃないですか?」

「とっても綺麗だよ」

「言うの遅かったのでもっと言ってください」

「その姿のキミを誰にも見せたくない程綺麗だ」

「ッ!……………ッ!」

「ツヨシ?」

「なっなんでもありません!」

 

 う〜めっちゃ嬉しい、もしかして私って結構チョロいのかなぁ。照れ隠しに焼きそばをズルズルと啜る。

 

「唐揚げやじゃがバターとかもあるから、よかったらこっちもつまんでみてよ」

「わぁ〜!定番で良いですよね、あむ……おいひぃ〜!」

「よかった」

 

 トレーナーさん、料理上手だなぁ。ソレに私が量食べれないの分かってるから、わざわざ少なめでレパートリー増やしてくれてる。

 

(私の事、大切に思ってくれてるんだよね。嬉しい……)

「軽く食べたら、時間もちょうど良さそうだな」

「むっ!もうそんな時間でしたか」

「焦って食べなくても平気だからね、一応時間はまだあるし」

 

 トレーナーさんお手製屋台飯を美味しく食べたら、広縁に腰掛ける。

 

「ラムネ持ってきたよ」

「ありがとうございます、それじゃあ」

「うん」

「「かんぱい」」

 

 カランッという音が鳴った瞬間、黒いキャンパスに花が咲いた。

 

「わあぁ、綺麗……」

 

 体の芯にまで届くような強い音とそこから咲く燃ゆる花々が、私達を魅了する。

 

「おっまた上がった、たーまや〜」

(…………)

 

 自然体で笑ってるトレーナーさんの顔を横目に見ながら、花火を観ていた。

 ドンッ……ドンッ……と絶え間なく幾つもの花火が空で咲き誇っては消えるのを繰り返した。私はその時間だけ、トレーナーさんの笑顔も一緒に堪能した。

 

(あぁ……この時間があともう少し、続けばいいのに)

 

 そんな私の気持ちは──

 

「あっ」

「ん?」

 

 トレーナーさんと目線があった事で止まった。

 

(ああああああああぁぁぁ!?こっそりトレーナーさんの事見てたのバレちゃった!?どうしよう流石にちょっと恥ずかしい)

 

 恥ずかしさのあまり、私は咄嗟に、顔を背けてしまった。何たる不覚であろう………ん?そもそもなんでトレーナーさんと〝目線が合う〟んだ?

 そう思いトレーナーさんの顔へ向き直すと、口元に手の甲を当て頬を少し赤らめながらもそっぽ向いていた。

 

(おや?これは、もしかすると?)

「あーツヨシ、その何だ……」

「良いですよ……私だって貴方の笑顔見てたので、まぁおあいこです」

「んぐっ!そうだな……ったく、室内だってのにちょい暑いな」

「えぇ、本当に暑いですね」

 

 そうボヤきながら、私達は互いに手を温めあった。

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