今日は黄金世代の皆で同窓会に来てます!実は今日が初めてのお酒ですが、もう大人なので大丈夫です!
「ふふふふふっ!それでぇ、その時とれーなーしゃんがわたしのこと、だいすきっていってくれてぇ」
「凄いわね、この娘さっきから惚気が止まらないわ」
「そういうキングだってベロンベロンに酔ったらこうなりそうじゃん」
「私はスカイさんみたく後先考えずに呑みませんし」
「へぇ〜さっすがー………え?まって今なんて?」
「でも流石にフラフラ凄いし、止めなきゃなんじゃないかな?」
「それなら心配無用デース!」
「先程私の方からツルちゃんのトレーナーさんに連絡しときましたので、恐らくそろそろ迎えに来てくださると思います」
「え?……」
「ん?どうしたのツルちゃ──」
「なんでぐらすちゃんがトレーナーしゃんのれんらくさきしってるんですか!」
「え?あっ違っ!?まず私のトレーナーさんに伝言を頼んだのであって、私は持ってません!」
「うわぁぁぁとれーなーしゃんぐらすちゃんとうわきしたんだぁ!?」
「あはははは!ツルちゃん泣いちゃった!」
「スカイさん?!もしかして貴方もアルコールが回ってるんですか?!」
「あわわ!とりあえずツルちゃん落ち着いて!はいこれお水、お水飲んで」
「そうデス!一旦落ち着いて、話をよく聞いてください」
♢
「あっ!とれーなーしゃんだぁー!ふふふ〜」
「は、ははは……ツルちゃんのトレーナーさん、ごめんなさい」
黄金世代の20歳同窓会の日、俺の記憶が確かならツヨシは出かける際に──
『私ももう大人です!お酒の飲み過ぎなんてかっこ悪いところ見せません!』
って言ってた筈なんだけどなぁ……
俺はツヨシの友人であるスペシャルウィークに肩を借りながら、ニコニコヘロヘロと近づいてくるツヨシを見て苦笑いが出てしまう。
「とれーなーしゃぁぁん!」
「うわっと、だっ大丈夫か?!」
「うぇへへへ〜」
ツヨシはスペシャルウィークから離れると座れるように俺の胸元に抱きつき、そのまま顔を擦りつける勢いで頬ずりを始めた。
「わっわぁ!」
「へ〜?ツルちゃんも熱いですなぁ」
「ふむ………なるほど、あーいう甘え方も」
「グラスはもう酒に強いのバレてるから真似は出来ないと思いますよ」
「みなさんったら全く…すみませんツルちゃんのトレーナーさん、久しぶりの集まりではしゃぎ過ぎてしまいました」
「いいんだよ、キングヘイロー。こんな上機嫌なツヨシも珍しいからね……」
「ありがとうございます」
「うん、ツヨシはこのまま俺が預かるよ。皆も楽しいのは分かるけどお酒は程々にね、それじゃあまた」
俺はツヨシを背負い、店を後にした。
「う〜ん……とれーなーしゃんのにおい……」
「わっばか?!うなじに顔を突っ込んで嗅ぐ奴がいるか!?」
「いいじゃないですかぁ〜たまには奥さんを甘やかしてください!」
「俺は結構甘やかしてると思うんだけどね」
「はい!たくしゃん甘やかされてましゅ!」
「全く……そんなに甘やかして欲しいんなら、明日からもっと甘やかしてやるからな」
「やったー!とれーなーしゃんだいすきぃ!」
そう言いながらツヨシは腕に力を入れ、背中に更に強く体を寄せた。
「なっ!?まだ外だから、控えなさい!」
「じゃあいえならいいんでしゅね」
「え?」
「げんちとりました!かえったらたくさんしましょう!」
「なっ!?……分かったよ、もう……」
俺はそのまま近くに止めていた車の後部座席に乗せ、帰路へと向かった。
♢
トレーナー&ツルマルツヨシ宅──
「すぅ……すぅ……」
「まぁ、そりゃあんだけ酔ってたら寝ちゃうよね。うん、わかってたよ」