変態先生inキヴォトス   作:たくあんの味噌汁

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ふともも

 

 

 

「やぁユウカ、今日も元気そうだね」

「……どこ見て言ってます?」

「ユウカの象徴だよね」

「誰の太ももが、誰の象徴ですか!?」

 

 

そう言って今日の当番である早瀬 ユウカはそっぽを向いてしまった。後ろから見る太もものラインも悪くない、しっかりと拝んでおこう。

 

 

「まぁた変なことしてる……。もう、どれだけ太ももが好きなんですか」

「ユウカの太ももだから、好きなんだよ?」

「へ、変なこと言わないでください!……とりあえず、今日の書類を……って、また終わってる!?」

「ユウカが来てくれるって言うから、しっかりと終わらせといたよ!」

「終わってるなら当番で来た意味ないじゃないですか!」

「俺は君たちに仕事を手伝わせるよりも、君たちとコミュニケーションを取りたいからね。仕事は邪魔だから片付けたのさ」

「そ、そうですか……」

 

 

さて、何して遊ぶかなぁ。昨日はゲーム開発部のみんなと罰ゲーム付きのテーブルゲームした。ああいうのは初めてだったけれど、ミドリが隣で教えてくれたからしっかり楽しめた。

 

そうだ、ちょうどカードを置いていってくれたし、ノアちゃんとコユキちゃんも呼んで4人で同じゲームしようかな。

 

 

「ユウカちゃん、このゲーム知ってる?あと、ノアちゃんとコユキちゃんって今何してるかなぁ」

「……これなら、このあいだモモイに誘われてやったから、ルールは把握してるわ。それと、2人は一緒にいるはずだから呼びましょ」

「コユキちゃんまぁた反省室?懲りないねぇ。それじゃ、俺はお茶菓子買ってくるから、2人に連絡頼めるかな」

「わかりました。─────それより、先生」

「ん、どうしたの?」

 

 

エンジェル24へ適当なお菓子を買いに行こうとして、ユウカちゃんに呼び止められる。何かリクエストでもあるのだろうか。

 

 

「その格好のまま、行くつもりですか?」

「?……いつも通り、だけど。なにか変かな?」

「いつも通り……?変、というか変態」

「変態……?」

「一度自分の服装を鏡でよく見てください」

 

 

ユウカちゃんがそう言うので、改めて自分の格好を姿鏡で振り返る。ツンツンと逆立てたベリーショートの刈り上げ。白のTシャツに黒のスラックス。ドックタグのついたシルバーのチェーンネックレス。左脇のナイフホルダーと右腰のガンホルスター。そして頭に被ったちょっと臭うモモイのパンツ。

 

……うん、何もおかしなことは無い。変態だなんて言いがかりじゃないか。

 

 

「……?」

「不思議そうな顔しないでください!あーもう、頭に被ってる下着みたいなのなに!?」

「え、パンツだけど」

「えっ……あっ、本当にパンツなの!?」

「うん、昨日ゲーム開発部のみんなから罰ゲームで貰ったんだ。頭のピンクと白の縞パンはモモイのだよ。かわいいのはいてるね」

「何やってるのあの子は!?……というか今みんなのって言わなかった?」

「みんなのだよ」

 

 

今度こそ頭を抱えたユウカちゃんに、私用のロッカーからジップロックに入れたものをふたつ、取り出して見せた。中身はそれぞれ淡い緑色のフリルショーツと白いスポブラだ。

 

 

「なんでジップロックに保管してるのよ!?」

「保管の基本だよ。あっ、この緑のフリル付きはミドリの。一緒に買い物に行った時に買ったらしいんだ、このちょっと背伸びして大人っぽいヤツ。まだまだ未熟な幼児体型とのミスマッチ感がすごくそそるね」

「わ、私より大人っぽいやつ履いてるじゃない。てか、さりげなく変態発言しないで!生徒と下着を一緒に買いに行かないで!」

「この白いスポブラはユズの。こう、顔に当てて吸い込むとね、鼻にツンとくる乾いた汗の酸っぱい匂いがするのがこれまた堪らないんだ。ユズに抱きしめられてるみたいで、母性を感じるよ。それに、一緒にロッカー入った時を思い出すね」

「一緒にロッカーって何!?やっぱり変態だわ、この変態ソムリエ!」

「やだな、そんなに褒めないでよ」

「褒めてなんかない!って、ことはアリスちゃんのも」

「おいしかったよ」

「おいしかったってなに、食べたの!?いや、怖いからやっぱり言わないで!」

 

 

今度はしっかりと耳を塞ぐユウカちゃんに、スマホで1枚の写真を見せた。口の中にアリスの白いふかふかパンツを頬張ったまま全裸で倒れる俺と、むき出しになった胸を揉む全裸のミドリ。真っ赤になってロッカーに逃げ込むユズのかわいい後ろ尻。そして、俺から剥ぎ取ったブッカブカの黒いボクサーパンツを頭に被るアリスが写っている写真だ。モモイが撮ったらしい。

 

 

「ひぇっ─────」

「モモイが変なこと教えるから、アリスってば負けるなり「先生にご褒美です」って直脱ぎ白パンツを丸めて口の中に押し込んできてさ。咄嗟のことで呼吸出来なくて気失っちゃったんだ」

「は?」

「そしたらミドリが変なこと言ったみたいで、救命措置だーって脱がせたんだって。ちなみに俺のパンツは戦利品らしくて、そのまま被って帰っちゃった。さっきアリスから部室の壁に打ち付けられてる俺のパンツの写真送られてきたんだ。見る?」

「え、遠慮しておきます……」

「遠慮しなくていいんだよ」

「遠慮しておきますから……っ!は、早くお菓子買ってきてください!ノアとコユキに連絡しておきますから!」

「はーい」

 

 

そう強く言われては仕方がない。ふたつのジップロックを再びロッカーにしまい執務室を後にする。

 

あぁ、今日は節電日だったのか、廊下の空調がいつもほど効いていない。広いガラスから直射日光が当たると、歩いただけで少し汗ばんできた。

 

たらりと垂れた汗を、ポケットから出した白い布地で拭いた。いい肌触りだ。それにいい匂いもする。アリス、ご褒美をありがとう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うわーーーーーん、なんでぇーーーーーっ!?」

「はい、またコユキの負けね。もうあとないわよー」

「負けたら脱衣、そういうルールですからね。コユキちゃん」

「そうだ。ただの罰ゲームだからな。だから、脱ごう。なに、恥ずかしがることじゃないさ」

「もう裸んぼの先生に言われたくない!」

「先生は、羞恥心捨てすぎかと……?」

 

 

泣き言を言いながらも素直にYシャツを脱いで上下共に下着だけになった後輩を後目に先生を見やる。負けてなくとも自主的に脱いでいたであろう先生は、見事なまでのストレート負けで全裸に至り、謎の光を股間に灯して堂々と仁王立ちしている。

 

非常高い身長、それぞれの筋肉がはっきりとわかるマッシブな身体に、うっすらと弾痕、縫合痕、火傷跡といった傷跡を残した男性。負けたからとGMとしてカードをシャッフルする腕は大きく太く、カードを配り終えて移動した先のコユキと比べると、腕3本分くらいはあるのではないだろうか。

 

 

「そうだコユキ、負けっぱなしじゃつまらないだろう?俺が少し協力するから、一緒にノアを脱がせよう」

「本当ですか!覚悟してくださいよノア先輩!」

「あ、あら……ターゲットは私ですか……?」

「だってまだ1枚も服を脱いでないじゃないか。不公平だよ」

「そーですよ!私は下着だけだし、ユウカ先輩もシャツとスカートと下着だけ。先生は……いつも通りだけど、ふこーへーです!」

「く、靴下とストッキングは脱いでますけど」

「物足りないよね」

「もっと脱いで貰います!」

 

 

音もなくコユキの後ろへ周り、その大きな手でコユキの両肩を掴む。手のひらなんてコユキの顔と変わらないんじゃないか。

 

 

「……せ、先生」

「どうしたコユキ、集中しよう」

「いや、背中に。背中になにか当たったような……」

「おっと失礼」

「しつれ……っ!ちょ、何当てたんですか!?」

「大丈夫、さきっちょが揺れて当たっただけだから。さきっちょだけだから」

「なーんにも良くない!?てか、頭に何のせてるんですかっ、それパンツでしょ、パンツですよね!?」

「モモイのパンツ」

「へっ!?」

「なんでぇーーー!!??」

「次はコユキとノアの、かな」

「う、うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!助けてユウカ先輩、ノア先輩!」

「わ、私もそれは負けられません……っ!とるならユウカちゃんから」

「……うぇ、それは勘弁よっ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

─────ちなみにこの後、ブレザーを脱いだノアとなんとか制服の体裁を保つ私の前で、全裸のコユキは顔を真っ赤にしながらパンツを先生に差し出した。

 

 

 

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