どこを見ても一面火の海。そこから吹かれる熱風は木々を砕きながら鳴いていた。初めて竜に会ったメルヴェより酷い。
「覚者様、どうしますか」
ブルズアイが俺に聞くが今から向かっても何も出来ないだろう。
「いや、あの竜が飛び去ってからの方がいい。あの様子じゃあ誰も生き残っていないだろう」
彼女は残念な顔をするが、助けに行きたい気持ちは同じだ。だが、状況が掴めない今は待つしかない。焼き野原になっているその場所は煙に包まれ竜の姿は影しか見えなかったが遥かに巨大だった。レッサードラゴン6頭分、いやそれ以上だろうか。
それから俺達は竜が辺りに火を吹き飛び去るまで見届け待った。
そして竜が去った後、そこに向かい生存者を探した。炎に包まれ、そして遠くから見ていたので建物だった瓦礫や残骸が見えなかったのだが、どうやらこの村か町かは分からないが広かったようだ。その証拠に焼かれた畑だった場所を囲んでいた焼き残った柵を見るに10歩以上あるだろう。
残骸が想像より多かった為ブルズアイと二手に別れる事にした。
「誰かいないか!いたら返事をしてくれ!」
歩きながら声を上げても、見つかるのは人だったものばかり。道には逃げ遅れ焼かれた者、家を覗けば瓦礫の下敷きになった者もいた。他にも柵に繋がれた馬や家畜までも死に絶えていた。仕方がない。相棒の元に戻るとしよう。
「ブルズアイ。誰か見つけたか?」
「いいえ覚者様…私の方では誰も……しかし馬小屋から放たれたであろう馬を二頭見つけました。あの竜が去った後、戻ってきたのでしょう」
「他所から見られると火事場泥棒にしか見えないな」
そう苦笑しつつ、新しい足を手に入れた俺達は廃墟当然となった場所から離れていった。情報は何も掴めなかったがこの場所から続く野道を進めばいずれ人里にたどり着くだろう。俺達は神じゃないんだ。救えない命だってある。
馬と歩んで七日程立ち、遂に分かれ道に刺さった看板を見つける事ができた。
「左は、なになに『この先迷宮都市オラリオ』右は『この先ラキア王国』か」
「どちらに行こうと私は覚者様について行きますよ」
「そう言われてもなぁ」
ここでうだうだ悩んでも仕方が無いので直感と好奇心でオラリオの道を進む事にした。ほぼ好奇心で選んだ。いや普通に王国より迷宮都市の方が気になるし。
「迷宮都市ですか、なぜそう呼ばれているのか気になりますね」
「あぁ俺も気になってるよ。着くのが楽しみだ」
道中で馬を休ませながら進むと別の道から現れた馬車を見つけた。
荷台には数人の乗せているので牛車の様なものなのだろう。早速情報を得る為、馬車の横に並び乗り手に話しかけた。
「すみません。少し話を聞いてもらってもいいですか」
「ん?別に構いませんよ」
「ありがとうございます。実は俺達、初めてオラリオに行くんですかもしかして通行証とかがないと都市に入れないとかありますか?」
「いいや。そんな事は滅多な事がなければ通行証はいらないし私みたいに馬車を使っている人は荷物を見せればすぐに中に入れますよ」
という感じでこれから向かうオラリオについて色々な事を聞いた。どうやらオラリオの地下には
そしてとある話を聞いて内心信じられなかったがオラリオには神々が住んでおりファミリアという冒険者団体を作っているらしい。因みにダンジョンに入る為には必ず何処かのファミリアに属さないと行けないとか。だが話を聞いて確信した。
(ここは俺が知っている世界じゃない)
「おっ、ほらオラリオ見えてきましたよ」
そう言われ乗り手が指を指している方へ顔を向けるとそこには立派な壁に囲われた迷宮都市オラリオが見えた。
ドラゴンズドグマ2って人によって面白いか賛否両論分かれてるけど自分は好きです。