コハル・シルヴァーハンド   作:ブルーにゃんこ

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誤字報告、感想、評価ありがとうございます。
返信こそしていませんがありがたく読ませていただいております。
私の性癖の開示速度が上がります。コハルオープンスケベ概念が多少混じってます。

後、今回かなりの暴力表現があります。お気を付けを。あとがきに今回のあらすじを乗っけておくので苦手な方はそちらを見ていただければと。

一応言いますが私はコハルはかなり好きなキャラで貶めるつもりは一切ないと予防線を貼っておきます。

















追憶

 

4日前、トリニティ自治区外縁部に行ったのが始まりだった。

 

その日は補習授業のみんなは別行動で、正実の活動もなかったので叡智な本の収しゅ…保護のためにブラックマーケットにほど近い、トリニティ自治区の外縁部に向かっていた。

 

「誰も…いないわよね?」

 

周囲をちらちらと見ながら歩く。

 

こんなのがハナコに見られたらからかわれるに違いない。

 

私1人なので普段だったら介入するようなヘルメット団同士の戦闘も無視する。一般人や他の生徒だったら助けていたけどヘルメット団同士なら今日は行かない。

 

そうして歩くこと20分、エッチなのが売ってる本屋さんに着いた。入る前にもう一度周囲を見渡す。…誰もいないようなのでささっと入店する。

 

…むむむ、これはエッチね!購入!

 

これは地雷ね。棚に戻しましょう。

 

あ!これは…!………

 

 

一時間程滞在していくつか本を購入して帰路に就いた。

 

「ふふっいいものが買えたわね」

 

電子版もいいけれどやっぱり紙が一番じゃないと思うわ。

 

早く帰って読もうと楽しみにしている余り、周囲の確認をおろそかにしてしまっていた私は、

 

「あら、コハルちゃん、こんなところで会うなんて珍しいですね?」

 

今一番会いたくない人に会ってしまった。

 

「あ、あらハナコ奇遇ね」

 

「コハルちゃん、ちょっと挙動不審ですよ?」

 

手に持っていた戦利品入りの黒いビニール袋を後ろ手に隠し、何でもないようにふるまおうとしたがハナコ相手にはあっけなく即ばれしてしまう。

 

「な、何のことかしら…?」

 

「うふふ、後ろに隠した黒いビニール袋…見せていただけませんか?」

 

不味い。ばれている。普段カバンに入っている押収品の方はまだしも今買ったのは絶対言い逃れできない!

 

「えーと…これは…そう!押収品!」

 

「押収品、ですか?」

 

「そうよ!ブラックマーケット付近に捨ててあったの!」

 

「ふーん、まあそういうことにしましょう」

 

勝った!さすがは正実のエリートである私ね!頭のいいハナコ相手にごまかしが効くなんてね。

 

「ところでコハルちゃん、その本はNTR物みたいですけれど、そういうのが趣味なんですか?」

 

「え、そんなの入ってないはず…」

 

「あら?何でそんなのが入ってないってわかるんですか?もしかして、見ちゃったんですか?○○が○○で凄く興奮しちゃったり」

 

ハナコの罠にかかってからかわれた私は、結局いつものように顔を赤くして「エッチなのはダメ!死刑!」

と叫ぶ羽目になってしまった。

 

その後、私はハナコと一緒にとりとめのない話をしながら散歩をしている最中、ハナコが何かに気づいた。

 

「コハルちゃんあれ…見てください」

 

ハナコが路地裏の方を指さしながら言った。よく見ると、キヴォトスではどこにでもいるようなスケバンやヘルメット団ではなくオートマタらしき連中がいた。私は知らなかったが彼らはPMCと呼ばれる存在らしい。

 

「何をやっているかな…」

 

もし悪事を働いているなら見逃せない。ただ、私たち二人しかいないので危険だ。ヘルメット団やスケバンだったら最悪気絶させられて有り金を取られるぐらいで済むけど、もしあれが大人たちだったらそれだけでは済まないかもしれない。

 

「…コハルちゃん。こっそり見に行きませんか?」

 

「駄目よ!今は私たち2人しかいないの。他の人を呼ぼう?」

 

「しかし…今見に行かないと手がかりを失ってしまうかもしれませんよ?」

 

…確かにそうだ。いざとなったら私がハナコを守ればいい。

 

「…わかった。でも危なそうだったら逃げるわよ」

 

結局、先に私達二人でこっそりついていく事にした。

 

気づかれないように…ある程度距離を取りながら進むとどうやら何かの取引をしているのが見えた。

 

「……発物……イローも……」

 

「しかし……ウスの残党……」

 

よく聞こえない。もう少し近づくべきだろうか?しかしハナコもいる今は無理しちゃいけないから帰らないと。

 

そう思ってハナコを見るとどうやら聞こえていたのか、何かを考え込んでいるらしく険しい顔をしている。

 

「もしかして…ヘイロー破壊爆弾?」

 

それって確か、エデン条約の時にアリウス分校が持ってたやつだったような…

 

考え込んでいたハナコは足元の空き缶を蹴飛ばしてしまった。

 

私達の隠れていた路地裏に缶の軽快な音が響く。

 

その音とともに取引をしていた獣人も、護衛をしていたオートマタもこちらを向いた。

 

「あ…えっと…」

 

音を出してしまったハナコは固まってしまい動けない。このままで蜂の巣にされるだろう。

 

 

 

 

 

 

 

だから、私がやらなきゃ。私が、守らなきゃ。

 

 

 

 

 

いつもの銃撃戦の時とは比較にならない、自分でも驚くほどの素早い速度で銃を構え、正確に頭部を打ち抜く。

 

「クソッ!とっとと奴らを黙らせアバッ」

 

動き出そうとした護衛のオートマタを沈める。まだ一人だ。

 

「ハナコッ構えて!」

 

私の声で我に返ったのか銃を構えて遮蔽物に隠れる。逃げられない以上ここで全員倒すしかない。

 

相手の弾を遮蔽物で防ぎながらヘッドショットをして少しずつ数をへらしていく。相手の練度が高く、多少は被弾してしまうがハナコの援護もあって何とか全員気絶させて排除することができたようだ。

 

銃声がしなくなったので顔を上げて周囲を伺う。

 

「ハナコ…大丈夫?」

 

「ええ、何とか…」

 

どうやら無事のようだ。ここまで来た以上ここで帰るわけには行かないので、取引の場に残されていた大型ヘリに近づく。

 

「これが…」

 

「そうです。それがヘイロー破壊爆弾です」

 

貨物室の小さな扉から覗く爆弾を見つけた。

 

「どうする、ハナコ?」

 

「…破壊しましょう。証拠として持っておくのも危険かもしれませんし、何よりすべて運び出すのも二人だけでは難しいです」

 

「わかったわ。私が破壊する」

 

持ってきていたカバンの中から、普段持ち歩いているグレネードを取り出して右手に持つと、ピンを抜かずに腕ごと貨物室へ突っ込む。

 

「いいハナコ、私がこの中にグレネードを入れるからピンを抜いたら直ぐに…」

 

その瞬間、勢いよく扉が閉まり私の腕が挟まれてしまう。

 

「痛っ!」

 

「コハルちゃん!?」

 

驚いたハナコが急いで扉に取り付いて無理やり開けようとする。もちろん、私も自由な方の片腕を使って何とかこじ開けようとするが動かない。恐らく二人では開かないだろう。

 

「コハルちゃん、ちょっと危ないですから動かないでくださいね」

 

そう言って扉に銃弾を一マガジン丸々打ち込むが防弾仕様のようでびくともしない。

 

そうこうしているうちに悪いことがさらに重なった。急にヘリが離陸しだしたのだ。私とハナコを乗せたまま、機体が浮き上がる。

 

 

「諦めないでくださいコハルちゃん!せーので行きますよ!せーのっ!」

 

ハナコは諦めることなく私の手を引き抜こうとしてくれている。でももう時間がない。

 

これ以上時間をかければヘリの高度は上がり、既にここから落下すれば怪我は免れない高さにまで到達してしまう。

 

「もう離陸しちゃう!ハナコ、あなたは降りなさい!」

 

「嫌です!コハルちゃんを置いてなんてそんな!」

 

「ハナコ!時間がないのよ!跳んで!早くして!」

 

それでもハナコはギリギリまで扉を開けようとしてくれていた。

 

けれど、もう、いいの。

 

私はもう大けがは免れないだろう、でもハナコに怪我はしてほしくない。怪我をするのは私1人でいい。

 

だから私はハナコの腕を取ってその胸にあてさせる。

 

「気にしないで…また後で会いましょう」

 

そう言って私はグッと力を入れてハナコを突き飛ばした。

 

その時のハナコの顔は…二度と治せない大切なものが目の前で壊れてしまったかのようだった。

 

「…これでいいのよ…これで」

 

そのままヘリは離陸してそこを離れ始めた瞬間、私は右手のグレネードのピンを抜いた。

 

「後で会いましょうとは言ったけど…もしかしたらダメかもしれないわね」

 

エデン条約の時に使用された爆弾は一個だけでも大きな爆発だった。このヘリに積まれているのはここから見えるものだけでも5個はくだらない。恐らく更に積まれているだろう。この距離で爆発を喰らえば命が助かるかも分からない。

 

でも、それでも構わない。

 

 

 

 

 

 

 

私は、ハナコを守るためなら自分の命だってかけられるんだから。

 

 

 

 

 

 

直後、眩い光と熱が私を飲み込んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うぅ……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

酷い耳鳴り、揺らぐ視界、力の入らない体。

 

ひどく混濁してはいるが意識を取り戻した。

 

ここはどこだろうか……

 

眼だけを動かして辺りを見回すと墜落して燃え続けているヘリと、火が燃え移った瓦礫と化した建物が見える。近くに教会らしきものが見えたので恐らくトリニティ自治区だろうか。

 

……足音だ。

 

そちらを見ると見知らぬオートマタが近づいてきた。そのまま私の前に立って…

 

 

私の足を全力で踏みつけた。

 

 

「~~~~!!!」

 

物凄い痛みと共に覚醒してきた意識が薄れる。

 

「貴様のせいで!俺の!ビジネスは!滅茶苦茶だ!」

 

私を罵倒しながら、私を痛めつけるオートマタ。

 

今の私は破壊爆弾をくらい、意識が朦朧としているのでヘイローの守りが薄れているため肉体へのダメージがもろに入ってしまう。

 

最初の一回目の踏み付けで右足が、何発目かの蹴りで左足が折れる。

 

「ギャアああああああ!!!」

 

私のどこにこんな声を出す体力があったのだろうかと頭の何処かで思う。抵抗しようと思うが、弱々しく左手を動かすので精一杯で抵抗なんて出来ない。

 

「何とかヘイロー破壊爆弾を一つは確保できたがこれでは全く足りんわ!」

 

罵倒と共に私の足を折ったあと、私の腹を何発も殴り吐血させていると、不意にオートマタのカメラアイが私の右腕に向く。

 

「ふむ…今ならいけるか」

 

そう呟いて私の右腕を取って上にあげ……

 

 

 

 

 

大きく振りかぶって殴りつけた。

 

 

 

 

 

 

その瞬間、私はそこで限界を迎えブチブチという嫌な音と凄まじい痛みと共に私は再び意識を失った。

 

 

 

 

 








あらすじ



エロ本を買いに行ったコハルは出先でハナコと会う。二人で散歩していると怪しげな取引をしている連中を発見
ハナコと共に取引の阻止に成功する。しかしその積荷のヘイロー破壊爆弾の誘爆とオートマタの攻撃によりコハルは右腕欠損を始めとした大けがを負ってしまったのだった。この内容を本人に語られてしまった、補習授業部の精神や如何に!






今回の元ネタでは両手ちぎって右足へし折りからの連続お腹パンチなのでこれでもマイルドになっている方なのだ!(邪悪なずんだもん)

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