ダグオンでもロボ戦が無い回もあったので今回はロボ戦は考えていません
それではどうぞ
《OP:ALIVE》
零『姿なき狩人』
その日の夜は夏にしては、凄く蒸し暑い夜だった。そんな夜にそびえ立つ延空木の最上階、展望フロアの屋根の上に、一部分だけだが不自然に歪んでいるヶ所があった。そして空中に黄色く光る二つの光が現れたのだった。
そして翌日、リコリス達がとある廃墟のビルを取り囲んでいた。そこに一台の車がやって来る。
フキ「来たか……」
やって来たのはエクシードライブだった。エクシードライブのドアが開かれると、千束とたきなが降り、そしてエクシードライブも人型に変形し、膝立ちの態勢をとった。
千束「いや~今日もあっついね~」
フキ「全くだ。だがそれでも奴らは湧いてくるんだよな」
たきな「このビルですか……」
どうやらこのビルにとある麻薬を製造、販売をしてる組織が潜伏しているようだ。
エリカ「下調べは終わっており、全員武装をしているそうです」
エクシードライブ『それだけでは、ないようでっせ』
サクラ「どういうことっすか?」
エクシードライブ『連中の体内をスキャンしたんだが、大量の麻薬摂取によって、精神状態がおかしな状態になってるようだ。それに連中が集まってる部屋の奥にはさらに大量の武器もあるようだ』
エクシードライブはビルを自身のセンサーで見ている。
たきな「なるほど、奴らは私達がくることも想定しているようですね」
フキ「それがどうした。そうだとしても私達のやる事は変わらねぇ。しっかり対策とるぞ」
千束「ん~それにしても、なんか変な……っ?」
すると、千束の目に何かが移動したように景色が歪んだように感じた。
同じ頃、犯罪者達は周りを囲ってるリコリス達の襲撃に備えていた。しかし、麻薬の影響かまともな思考が失っているかのように完全な狂人の集まりになっていた。その様子を上から眺めている存在が、一気に集団に向かって落下していく。
千束「エクシードライブ。ビルの上に何かが通らなかった?」
エクシードライブ『ん?センサーには……ん?』
たきな「どうしましたか?」
エクシードライブ『何かが、奴らに向かって……』
「ギャァァァァァ!!!」
リコリス・エクシードライブ「『っ!?』」
急に廃墟のビルから悲鳴が響いた。
フキ「おい!誰か勝手に突入したか!?」
エリカ「いえ!?誰も動いていないです!」
エクシードライブ『犯罪者達がどんどん数を減っている。何者かの介入があったのは間違いない!』
千束「フキ!中に行くしかないよ!!」
フキ「ちっ!行くぞ!」
そう言って満足な作戦もないままに突入していくリコリス達はこの後の悲惨な光景が広がっていることは知る由もなかった。
千束「えっ?」
フキ「なっ!?」
たきな・サクラ「っ!?」
エリカ「うっ!?」
その光景は、あまりにも悲惨という言葉しか出てこない光景だった。
数々の死体が転がり、さらに皮膚を剥がされた死体が数体、梁から吊るされてる状態だった。その光景を見た数名のリコリスは咄嗟に口元を手で覆った者もいれば、我慢できず吐き出す者もいた。
サクラ「い、一体なんすか?この状況……」
フキ「これをやった犯人がいるはずだ!探せ!」
フキの掛け声で捜索するリコリス。そんな中、千束だけは天井を眺めていた。
たきな「千束?どうしました?」
千束「うん……」
たきな「?」
千束はたきなの返事もそこそこに階段を歩き始めて、着いた場所は屋上だった。
たきな「屋上ですか?」
千束「うん。そこ……」
千束が指を指した方を見ると、天井の窓が割られていた。
たきな「ここから入って来たということですか?でもこの高さから?」
千束「そうだねっ!」
たきな「千束っ!?」
「GUROOッ!?」
たきな「っ!?」
何を思ったのか千束はたきなの銃を奪うと、どこか虚空に向かって発砲すると、何か命中すると、その叫び声が木霊した。そして虚空から蛍光色の様な液体が流れ、黄色く光る二つの光が現れた。
千束はそれを気にすることなく銃を乱射するが、虚空が不自然に揺らぎどこかに去っていった。
たきな「今のは一体……」
フキ「おい!千束どうした!?」
発砲音が聞こえたのか、フキや数名のリコリスが来た。
サクラ「組織の誰かいました!?」
千束「そいつらを殺った犯人かなぁ~」
フキ「なっ!そいつはどこだ!」
たきな「姿が確認できませんでした……どうやら姿を隠す機能を持っているようです」
フキ「はぁ?姿を隠すだぁ?」
千束「それにこれ見て?」
千束は指を指すとそこに先ほど垂らして落ちた液体があった。
サクラ「なんすか、これ?」
千束「犯人の血かな?」
フキ「血って、この色……」
たきな「宇宙人ですね」
その日腑に落ちないままリコリコに戻った千束とたきなはその足で零達の基地に向かった。
隆「これが宇宙人の血か……」
零「それに姿を隠す宇宙人か、エクシードライブは確認できなかったのか?」
エクシードライブ『熱源センサーに切り替えてようやく確認できたくらいだ。普通の眼では確認できなかった』
翔太「それでよく千束ねぇちゃんは見つけたね」
千束「ブイブイ」
改めて千束の動体視力に感心するのだったが……
千束「でも、相手が動いてなかったら気付かなかったかも」
クルミ「それだけでも相手の技術力は凄いってことだろな……」
ミカ「だが、相手の目的が分からんな……零君達は相手の事はわからないのか?」
零「俺には皆目見当もつかないです」
エクシードライブ『もしかして……』
せつな「エクシードライブ?わかるの?」
エクシードライブ『噂程度の話だが、とある宇宙にいる種族で、あちこちの惑星の最強生物を狩る種族がいるって……』
たきな「狩りですか?」
エクシードライブ『そして自らに果敢に挑んできた獲物の頭蓋骨と脊柱をトロフィーとして収集し、収集するに及ばない獲物を逆さに吊るし上げる種族がいるって聞いたことがあるな』
たきな「今回の宇宙人がそれだとすると、今回の犯罪者達は奴が求める獲物じゃなかったということですね」
零「ということは奴の狙いは地球上の最強生物ということか」
そして零達は町のパトロールをしていた。相手は姿が消えるとは言え、熱センサーには反応することは分かってる為、それを頼りに捜索をしていた。
そんな中、夜のコンビニに来ていた千束とエクシードライブ。
千束「とまぁ意気込んでも見つからないよねぇ~」
エクシードライブ『そもそも奴の狙いが最強の獲物って言うのがねぇ~』
そう相手の狙いが曖昧過ぎて、捜索は難航していたのだ。
エクシードライブ『そう言えば時間も時間だから帰った方がいいぜ。たきな嬢ちゃんはタイガーセイザーに送ってもらったぜ』
千束「そうだねぇ~私も帰ろうかな」
エクシードライブ『送るか?』
千束「家も近いし、1人で帰るよ」
エクシードライブ『実弾銃持ってるか?』
千束「大丈夫だよ~」
そう言って帰ってる最中、千束はある気配を感じた。周囲を見渡すが、誰もいない。
千束(監視されてる……?誰が真島か?……っ!?)
その時、建物の屋根の上の景色が揺らいだのが見えた。
千束「まじか……」
その瞬間、気づいた。奴は今……
それを追いかけるように相手も動きだす。そして人気の無い場所に来た瞬間……閃光と共に光弾が放ってきた。
千束「うぉっ!?」
千束は咄嗟に身体を仰け反らせると、当たったゴミ箱が爆散した。千束は驚いたが、構わず走り抜ける。
千束(ここじゃヤバい!)
千束は何とか人がいない場所にやって来て、実弾用の銃を取り出し、物陰に隠れる。そのまま様子を伺うと何か歩く音が聞こえた。そして大きい水溜りを歩いた瞬間、身体に放電のようなスパークが発生し、姿が見えるようになった。体格は2m以上はあり、体色は黒色で網状のボディースーツを身につけ、その上から鎧を着ていた。ヘルメットを被り側面から後頭部にかけては黒色に先端が赤色の先細りの管が数十本、ドレッドヘアーのように生えていた。そしてそのまま周囲を見渡していた。千束は息を殺していると、エイリアンは千束の方を向くと……左肩に装着している装置をこちらに向けるとヘルメットから3本の赤いレーザーを照射されると、左肩の装置から光弾が放たれた。
千束「うそっ!?」
千束は何とか
千束「なんでわかるのよ!」
千束は銃を撃ち、反撃するが相手も回避して銃撃戦を繰り広げる。隙を見て千束は銃弾のマガジンを交換し、銃口を向けると……
千束「あれ?」
いつの間にかいなくなっていた。千束が辺りを探していると、3本の赤いレーザーが見え真上を見ると、エイリアンが立っていた。
千束「いっ!?」
「GURR!」
千束「うわっ!?」
隠れていた千束を引っ張りだして、見通しがいい場所に投げ飛ばす。地面に落下し転がされた千束は、身体にダメージが来たのか、膝立ちで状態でいると、エイリアンの方はゆっくりと千束に近づくと、右腕のガントレッドから鍵爪状の刃物が二枚刃伸び、千束を狙う。
千束(流石にヤバいか……)
流石の千束も死を覚悟した。そして、エイリアンは刃を振り上げ千束に止めを刺そうとした瞬間……
レイ「ブースト!ナックル!!」
「GUROO!?」
駆け付けたブレイヴァーレイが炎で超加速したパンチが、炸裂しエイリアンが吹っ飛ぶ。
レイ「大丈夫か!千束?」
千束「レイさん!」
さらに立ち上がったエイリアンに……
エクシードライブ『ジェットワッパーァァァ!』
エクシードライブも駆けつけ、ジェットワッパーを放ち、エイリアンを拘束する。
エクシードライブ『このまま大人しくして貰おうか!』
しかしエイリアンは慌てることなく、ジェットワッパーの拘束を強引に外し、凄まじい跳躍力でビルの屋上まで飛んだ。その瞬間、再び姿が消えて、完全に見失ってしまったのだった。
エクシードライブ『まさか、ジェットワッパーの拘束を解くとは……』
レイ「戦況が不利と判断した即座に逃げる。狩人としても優秀だな」
千束「でも、もう一回来ると思う……私を狙って」
同じ頃、延空木の展望フロアの屋根にしゃがみ込んでいる狩人もまた夜の街の景色を眺めていた。
「CURRR……」
そう判断した狩人の漏らす声は、怒りではなく、嬉し気であった。これほどまでに自身に楽しませる獲物はこの星にきて始めてだからだ。隠れていた自身をその目だけで見破り攻撃して来た
「……GAARAAAARRR!!」
最高に楽しい狩猟ハンティングを続けられる、狩人の叫びが、夜の街に響き渡ったのだった。
いかがでしょうか?
今回登場したのは映画プレデターに登場したプレデターです。公開した次の日に新作の『プレデター:バットランド』を見て、登場させてみるかと思いました!
もう一つの理由としては千束ならプレデターにとっては最上級の獲物になるなと考えた結果です!
それではまた次回!