新世紀勇者戦記 ~ブレイブ・リコリス~   作:Xナイト

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今回は大空班のメイン回となります。

大空班の新装備とは一体……

それではどうぞ!


イングラム護衛作戦 Aパート

《OP:ALIVE》

 

 

 

 

 

大空班がいる部屋では、スバルが1人、パソコンと睨めっこをしていた。

 

スバル「これがスバル達の班に配備されるのか……」

 

そう言って画面に映されてるのは、人型のロボットだった。

 

スバル「イングラムか……」

 

ため息をしながら、パソコンを閉じてそのまま帰宅して行った。

 

 

 

 

 

『イングラム護衛作戦』

 

 

 

 

 

零「篠原重工業(しのはらじゅうこうぎょう)?」

翔太「うん。千束姉ちゃんとたきな姉ちゃんが潜入調査してるんだって」

 

零は来たばかりのヴィクトリーダイバーの整備をしていた。そこに翔太とせつなが来て、千束とたきなの事を聞いたのだ。

 

隆「確か……重工業メーカーだったの~」

零「それがなんでDAに目をつけられるんだ?」

せつな「ロボット開発してるみたい」

零「重工業メーカーが?」

翔太「でもダグブレイヴァーより小型なんだって~」

せつな「しかも指揮してるのが、警察組織みたい」

零「……警察が主体してるならDAがわざわざ動く必要もないだろう」

ミカ「それがそうも言ってられない状況でな」

 

話しているとミカがやって来て、話しに混じってくる。

 

隆「ミカ君。どういうことじゃ?もしかして指揮している警察が問題があるとかなのか?」

ミカ「いや指揮してるのが、警視総監なんです」

零・隆「警視総監!?」

 

まさかの人物に作業を止めて、一斉に顔を向ける零と隆。

 

ミカ「それも現警視総監……冴島 十蔵(さえじま じゅうぞう)という警察内でも人望がある人物みたいで……」

零「いや、それなら益々DAが監視する理由が……」

ミカ「DA上層部からの打診のようでな」

零「もしかして、DA上層部が自分達の脅威と考えているとか?」

ミカ「当たりだ。どうやらがDA上層部の久坂(くさか)が冴島十蔵の事を危険視しているようだ。楠木も頭を抱えている様子だったよ」

翔太「危険視って、その人になんかしたの?」

零「いや~多分のその久坂って奴はとんでもない野心家だろうな」

せつな「どいうこと?」

隆「あわよくば、冴島を蹴を落として、作っているロボットを自分達で利用しようと考えておる……というところか?」

ミカ「えぇ、私達もそう考えて久坂周辺の調査も進めています。表向きはリリベルの戦力アップを図っているようですが」

零「何か嫌な予感がするな……」

 

そう言って零は潜入調査している千束とたきなを心配するのだった。

 

ラプラス「警視庁に移動ですか!?」

スバル「あぁ、そうだ」

 

同じ頃、押上署の大空班がいる部屋では朝のミーティングが行われていた。

 

みこ「また突然だにぇ~」

ノエル「今までの実績が認められたのかな~」

ぼたん「そうみたいだ。んで本庁に移動した時に配備される装備がこれだ」

 

モニターに映されたのは、人型ロボットだった。

 

ビジュー「オォ……!カッコイイ!」

いろは「なんでござる?このロボットは?」

スバル「本庁で極秘に開発されてる特殊犯罪対応特別特車、イングラムというものだ」

まつり「特車?車両なの?」

スバル「まぁ、公道とかを行動することになるから、車両扱いの方が何かと融通が利くんだ」

カリオペ「デモ、コンナロボットが必要トイウコトハ、今マデノ敵ガ関係シテイル?」

ぼたん「そうだ。今まではヴィクトレイヴァーダグオン達が何とかしていたが……」

すいせい「それだといざという時に、対処出来なくなるということ?」

わため「いざって?」

ネリッサ「ヴィクトレイヴァーダグオンガ、倒サレタコトガ関係シテルトカ?」

スバル「そうだ。警察組織でも戦力増強は必要だからと判断されたみたいだ」

 

どうやらヴィクトレイヴァーダグオンの敗北を受けて、犯罪者集団が大量に増えたことを警察組織も重く見ていたようだ。

 

スバル「んで……今後の具体的な計画だが……」

 

そんな話し合いが行われてる中、棚の上で極小の小型ロボットが会議の様子を伺っていた。

外ではとある車が駐車されていた。その中にはムメイとこよりが乗っていた。

 

こより「なるほど、なるほど……」

ムメイ「コレハイイコトヲ聞イタ……」

 

どうやらミリモンの2人は大空班の様子を盗み聞きいていたようだ。そしてこよりは小型ロボットを動かし、人気がない場所まで動かして小さく爆発させて証拠隠滅をさせる。ムメイは車を運転してその場から離れた。そしてアジトに到着すると先程の会議の内容をミリモンのみんなに伝えた。

 

トワ「イングラムねぇ……」

ぺこら「生意気ぺこね」

あやめ「それでもあいつらに戦力が上がるのは困る余」

アキロゼ「そうだね。そのイングラムを奪取か最悪は破壊するのが、一番いいかもね」

こより「こより的にはイングラムを奪取したいかな~」

はあと「はあちゃまもイングラムに乗ってみたいな~」

トワ「それでイングラムはいつ搬送されるの?」

ムメイ「1週間後ミタイ」

トワ「……開発中の奴は?」

こより「完成は3日後かな~順調にいけば」

トワ「なら、勝負は1週間後ね。破壊か奪取はその時に状況判断ね」

こより「なら作業に戻るね~」

ハコス「手伝イマス!」

アーニャ「アーニャモ!」

トワ「私達も準備するよ」

 

トワの言葉を聞いて各々、1週間後に向けて準備を始めた。

その頃、DA上層部のある部屋では、恰幅のいい男性が外の景色を見ていた。

 

「冴島め、余計な事を……だが貴様の計画も終わる」

 

この男は久坂(くさか)といい、冴島の計画を良く思っていない男だった。

 

久坂「リリベルを嗾けイングラムを破壊……ついでに大半のリリベルも始末するか、DAの存在を知らしめ、DAを潰せることが出来れば、不知火党の活動もし易いからな……」

 

何とこの久坂は不知火党の一味だった。不知火党は現代政府を潰すためにはDAの存在を脅威と判断し、DAを潰す目的でDAに潜り込み、高い地位まで登りつめたのだった。

 

久坂「不知火党の野望達成にはDAの存在は邪魔だからな……しかし、やはりDAの上層部は無能な集まりだな……こちらが適当な事を言って、疑うことなく信じるんだからな……リコリス司令官の楠木の方がまだ厄介な相手だった。だが、これまでだ……不知火党の天下はもうすぐだ」

 

そんな久坂の部屋を監視するカメラがあった。花瓶に擬態しているカメラは的確に久坂を映していた。

その頃、篠原重工業では多くの作業員が働いていた。

 

工場長「お~い、新入り!そこの部品上げてくれ~!」

千束「はいはい~こうですか?」

工場長「おぉ!いい感じだ!仕事ができる新人が来てくれて助かるぜ、それに2人も」

 

そう言って視線を向けると、たきなが作業員と作業を……

 

作業員A「たきなちゃん。この後一緒にご飯でも行かない?」

作業員B「いやいや。俺と行こうよ!」

作業員C「おい!抜け駆けすんなよ!」

たきな「はぁ……」

 

してるわけではなく、たきなをナンパしている状況だった。たきなは疲れてる様子だった。

 

たきな(ここに潜入してはや2日……いい加減疲れました)

 

この2日間、たきなと千束は工場勤務をしていたのだが、男しかいない工場に女子が入ったものだから、男性作業員は浮足立っているのだ。愛想がいい千束はともかく、このような扱いに慣れていないたきなは精神的な疲労が溜まっているのだった。

 

工場長「てめぇら!!新入りのナンパしねぇで仕事しやがれ!!納期まで時間ねぇんだぞ!!」

 

工場長の怒鳴り声で作業員達はいそいそと作業を始めた。

 

工場長「たきな。レイバーに乗り込んでOSのチェックを頼む!」

たきな「分かりました」

 

工場長に言われてたきなは一部外装が剝がれたイングラムに乗り込む。ちなみにレイバーとはイングラムの正式名称である。元々は篠原重工の作業ロボットの名称がレイバーと呼ばれていたのを、警察で運用する際の別名称でイングラムという名称がついたのだ。

そしてたきなはイングラムのコクピットでOSの調整を始めた。

 

たきな(やはりこのOSは一般重工業が扱うには高性能すぎる。それにここで作られたレイバーという物どれもハイテクすぎる。一体どこでこれほどの技術を……?)

工場長「おーい、たきな!状況は?」

たきな「っ!?待ってください……右肘関節部にエラー報告があります」

工場長「また右肘か……ほかは?」

たきな「ありませんが……このコクピットはどうにかなりませんか?」

 

実はイングラムのコックピットは小さく、居住性は極めて悪いのだ。

 

工場長「仕方ねぇだろう。高機動性やスタイルを優先した結果なんだ」

たきな「試験段階でエチケット袋が必要なロボットなんて……」

工場長「そればっかりは向こうの警察官が何とか耐えてもらうしかねぇな」

たきな「はぁ……あと装備収納スペースでの不具合報告も来ています。いざという時に開閉できません」

工場長「あいよ。後はねぇな」

たきな「はい。大丈夫です。チェック終了です」

工場長「よし、そのまま乗ってろ。おい!今日中に直すぞ!手を動かせ!」

 

工場長の指示を受けていそいそと作業を始める作業員達。その中に加わる千束。

 

工場長「たきな。エラー報告が無くなったら、動作確認するぞ。関節動かすだけでいい」

たきな「わかりました……」

たきな(はぁ~いつ帰れるやら)

 

そこで千束の方を見ると楽しそうに作業をしている千束が見えた。

 

たきな(千束は楽しそうですね)

 

その夜、リコリコでは恒例のボードゲーム大会が開催され、盛り上がっていた。

 

伊藤「それじゃあ千束ちゃん達はまだ帰ってないの?」

クルミ「そうだな。忙しいみたいだ」

マリン「せっかく今日はマリンが善戦してるのに~♡」

すいせい「はい。ここでこう」

マリン「あぁぁぁぁ!?」

ラプラス「やっぱり、マリンさん弱いっすね」

マリン「何だと!?」

阿部「零君、こっちでやらない?」

零「今日は遠慮しておきます」

ラミィ「零さん。ならラミィと一緒に飲まない?」

ミズキ「ちょっと零さんは私がって……なんでAZKi(あずき)ちゃんは零さんの横に座ってるのよ」

 

零とAZKi(あずき)は現在、カウンターで隣同士で座って、お酒を飲んでる状況だった。

 

いろは「2人とも仲いいでござるな」

AZKi(あずき)「そ、そうかな~普通だと思うよ」

いろは「む~そうでござるか」

阿部「ラミィちゃん。こっちでどう?」

 

阿部の席には後藤とスバルが座っていた。

 

ラミィ「いいですよ。相手になりましょう」

 

そう言ってラミィは座り、ボードゲームを始めた。

 

ラプラス「AZKi(あずき)さ~ん。こっちでどうすか?」

 

ラプラスの席ではぼたんと奏が座っていた。

 

AZKi(あずき)「それじゃあ私も行こうかな。零さん後でね」

零「おぅ」

 

AZKi(あずき)が席を離れたタイミングでミカが近づく。

 

ミカ「零君、これを……」

零「?……これは?」

ミカ「篠原重工で作られているロボットの詳細だ。搬入時期も書かれてる」

零「それを俺に?」

ミカ「あぁ、実は……」

 

そう言って語られたのは、零が出撃するには十分な理由だった。




いかがでしょうか?

大空班の新装備はパトレイバーに登場したイングラムになります。超AIを搭載したロボットにしようとも考えましたが、一番描き易いかなとイングラムにしました。

次回はイングラムの輸送になります。

それではまた次回!
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