目が覚める。
部屋を見渡す。
誰もいない。
もういなくなったのかなと思いつつも寂しさを感じたが、ベッドに違和感を覚えた。
「うわっ何やってるんですかユメ先輩!?」
ユメ先輩は私のベッドで寝ていた。
幽霊も寝るんだ...
私の声でユメ先輩はゆっくりと目覚める。
「...ユメ先輩、そろそろ起きないと遅刻しますよ」
そういうとユメ先輩は慌てて動きだす。
準備を終えた私たちは今日は余裕をもって家を出る。
もの珍しそうにユメ先輩は街を見渡していた。
二年も経てばわりと景色は変わる。
まあここは衰退していったというわけだが...
そんな街の変化に少し寂しそうにしながらも、好転しているのは事実であった。
そんな姿を見てユメ先輩は嬉しそうに笑っていた。
なんだか昨日よりも透けて見えた。
今日はみんなでプールに入ることにした。
リゾートに行ったときのではなく、スク水だった。
ユメ先輩もご丁寧にスク水を着ていた。
先生はみんなのスク水を堪能しているように見えた。
別にそれはいいんだけど、私に以前スク水を着て欲しいって言ったんだからもう少し私のを見ていいと思う。
もやもやした感情を持て余してるとユメ先輩のにやけ面が目に入った。
大量の水をかけておいた。
学校帰りはみんなでラーメンを食べた。
運ばれてきたラーメンをユメ先輩は羨ましそうに見ていた。
食べれないんだから我慢してください。
支払いはちゃっかり先生に払わせた。
帰り道、私とユメ先輩と2人になった頃、シロコちゃんが来た。
シロコちゃんはシロコちゃんだけど、もう1人のシロコちゃんだ。
「変な気配がホシノ先輩についてると思ったけど...この人だったんだ...」
開口一番にシロコちゃんはそう言う
「.......シロコちゃんは見えてるの?」
「見えてはない、なんとなくわかるってだけ...意思疎通もできない...ただ、そこにいるのがわかるだけ...」
「そっか...」
「わかってると思うけど、害はないよ
......でも、1個気を付けて」
「うへっ...なにを...?」
「その人が来れてるのはお盆だから
入れるのは明日の深夜12時までだからね」
「...えっ」
ずっと一緒にいれる...なんては思ってなかった...
それでも、あまりに早過ぎる...
ユメ先輩は...いつも通りなにも言わないで、ただ少し悲しそうに微笑んでいた。
家に帰って、沈んだ気持ちのまま着替える。
なにかユメ先輩は伝えようとしていたが声は聞こえない。
身振り手振りで伝えようとしていたが見ないふりをした。
食欲もわかず、お風呂に入って布団を頭に被って眠りについた。