妖精国 アヴァロン・ル・フェ【カリバーX壊世記】   作:クーマン

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おわってたほし

『ながれぼしが消えたあと、

 大地はみんな河になった』

 

 

ろくにんが地上への長い長い洞窟を抜けると、そこは一面の無の海だった。

 

困りました。聖剣の材料を集めに地上に来たのに、肝心の地上は陸地がありませんでした。あるのは波一つない海と自分たちだけ。

波のない海を揺蕩いながら、ろくにんは頭を抱えました。

地上がないので材料がない、つまり聖剣を造れません。これは由々しき事態です。ろくにんは頭を抱えながら、『材料どうしよう』と話し合います。

海を潜って底を浚ってみましたが、あるのはきめ細やかなサラサラの砂だけ、他には何もありません。

どこまで行っても海しかないですし、人はおろか生物の影すら見えませんから材料探しどころではありません。

 

なぜこんなことになっているのか全く見当がつきませんが、もしかすると自分たちが聖剣を造れていないからかもしれません。

『でもそれってぼくたちのせいじゃなくない?』

『とりあえず適当にどれだったか忘れたけど、渡しておいたし倒せなかったのが悪いよね!』

やはり、悪いのは自分たちではありません。おのれ、星の外敵と聖剣の担い手!

 

“かわいそうなことを”

“こんなせかいになってしまって”

そんなときに海の中から大きな影が立ち上がりました。ふわふわ、ふさふさの大きなからだ。その肩にはいなくなったはずの動物ひとり。

 

現れたのは獣神ケルヌンノス。

突然の事にろくにんは大慌て。なにか知りませんが神様は困ってるし、肩の動物は怒り狂っています。

ろくにんにはもう意味が分かりません。

 

ろくにんは神様に地上がなくて困ってる事を話しました。

地上がないので材料を探せない、材料を探せないので聖剣を造れない。

そんな話をすると、元から怒り狂っていた肩の動物が更に烈火の如く怒り出し、神様も尚更困ってしまいました。

そんな怒り狂った動物の話しを要約すると、こうです。

・まず動物は神様に仕える人間の巫女である

・かねてから語られていた星の外敵セファールが飛来した

・セファールに対抗すべく地上の人間は結集した

・万が一の為、ケルヌンノスは巫女を連れ楽園に退避した

・聖剣の担い手が選ばれ、対セファールに向け、準備の為試し振りをした

・聖剣の力が強すぎて試し振りだけでセファールはおろか、星に生きるあらゆる生物も地上ごと消し飛んだ

・今残ってるのは、消し飛んで砂になった地上だったものと海だけ

 

…やはり、セファールと聖剣の担い手のせいです。間違いはありませんでした!

「ふざけんな!お前らのせい以外のなにものでもないでしょうが!」

巫女とやらはやはり怒り狂っています。何がそんなに気に食わないのでしょうか、ろくにんはとても不思議で仕方がありません。

 

だって、ろくにんはちゃんと聖剣は造って(試作品の中から適当に)渡しましたし、文句を言われる筋合いはありません。

「過剰火力にも限度があんのよ!試し振りだけで地上の全てが消し飛ぶ聖剣ってなによ!」

そんなバカな、まだ目標の聖剣に至ってないのに。担い手がへぼだっただけでは?

「そんなワケあるかぁ!というかこれ以上、火力上げる気なの!?」

そのつもりだったのだけれど、地上がないからもう造れない

「そうだった、ある意味救われたのかしら。…いや、地上が消し飛んでる時点で救いもなにもないわ」

感情がコロコロ変わって忙しいやつです。あと怒りまくるからいい加減うっとおしいです。

 

まあ、なにはともかく、あれでした、つまるところ多分。

『ぼくたちなにかやっちゃったみたいだね☆』

「―――――――――ッ!!!!!」

巫女が最早形容し難い言葉を発しています、元気ですね。

神様がすごく肩を落としています、何がそんなに神様を悲しませるのでしょうか。

ろくにんには不思議で堪りません。




とりあえずここまで、構想はなくはないけど多分続かない
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