目覚めてから2日経ち、まだベットから起き上がれなくて寝たっきりだけどユメとホシノが来てくれて世話を見てくれるからどうにかなっている。今日はカーラとブルートゥがお見舞いに来るのだが。
カーラ[にしても、あの2人が技研の遺物に絡まられるとはね]
ブルートゥ[アビドス砂漠にあんな物があったとは、想像すらしていませんでしたね]
カーラ[だが今はどうにか一命を取り留めたし、それで良しとしようじゃないか]
ブルートゥ[そうですね。ここがコウさんの部屋です]
病室のドアをカーラが開けて、入ってきた。
カーラ[コウ、調子はどう…]
ブルートゥ[カーラ?、おやぁ?]
コウ[あ、いらっしゃい]
ユメ[カーラさんとブルートゥさん、わざわざ来てくれてありがとう!]
カーラ[これは…、どういう状況だい?]
絶賛僕は、ユメに抱きつかれている。しかも力が強く無理に離れようとすると更に力が強くなる。
コウ[あの…、助けて…]
カーラ[なるほど。とりあえず元気そうでなによりだよ]
コウ[助けて…、かれこれ4時間はこの状態…]
ブルートゥ[しかしコウさんの右腕が…、不憫だ…]
カーラ[命あってのものさ、あれに絡まれて2人共生きてるのは奇跡だ]
コウ[助けて…]
カーラ[ユメ、そろそろ離してやりな]
ユメ[嫌だ…、まだこうしてたい…]
ブルートゥ[4時間もしてるなら、1度休憩を取りましょう]
ユメ[うん…、でもせめて手は繋いでいい?]
コウ[まぁ…、いいよ…]
ユメ[ありがとう]
そういうとようやくユメから解放され、残された左手をユメが両手で握った。
コウ[はぁ…、ようやく楽になったよ]
カーラ[そういえば、ホシノはどうしたんだい?]
コウ[僕達の家から、日用品を代わりに取りに行ってもらってる、ユメがずっと離れないから…]
カーラ[なるほど、そこまで重くなってるとはねぇ…]
ユメ[何か言った?]
カーラ[いや、大したことじゃないさ]
ブルートゥ[そういえばコウさん、今のあなたは右腕を欠損して、KARASAWAもあの時の戦闘で紛失しましたよね]
コウ[うん、あの時ユメを助けるにはそれしか思いつかなくて]
ブルートゥ[ではコウさんの義手と武器を作りましょう]
コウ[え?、いいの?]
カーラ[今回それも含めて来たから、あんたが良いって言うなら来週までには義手を作ってくるよ]
コウ[そこまでしなくても]
カーラ[私達がやりたくてやってるから、あんたが遠慮する理由はないよ]
コウ[なら、お願い]
カーラ[よし、じゃあブルートゥ]
ブルートゥ[はい]
するとブルートゥが僕の右腕の根元を何かの機械で測ってきた。
ユメ[ブルートゥさん、カーラさん、ありがとう。本当は私がやらなきゃいけないのに]
カーラ[気にする必要はないさ、子供の過ちをカバーするのが大人の責務だからね]
ユメ[大人か…。私も、カーラさんのような大人になれるかな]
カーラ[そうなるかどうかは、ユメ自身が決めるんじゃないか?]
ユメ[私自身が?…]
カーラ[自分の未来を決められるのは、自分だけだよ]
ユメ[そっか…、そうだよね!]
ブルートゥ[はい、これで型を取れました]
カーラ[それじゃ早いけど、私達はここで失礼するよ]
コウ[うん、わざわざ来てくれてありがとう]
カーラ[行くよ、ブルートゥ]
ブルートゥ[はい、ではお二人共、楽しんで]
ユメ[うん、じゃあまた]
カーラとブルートゥが病室から出た。
ユメ[じゃあ2人が出たことだし]
コウ[え?]
ユメ[えい!]
するとユメがベットに飛び込んで抱きついてきた。
コウ[ユ、ユメ!?]
ユメ[はぁ…、コウ君の匂いだ]
コウ[ちょ、ちょっと!]
ユメ[コウ君の心臓の鼓動音、コウ君の体温、こんな感じだったんだ]
コウ[ユメ…]
ユメ[コウ君が生きてる…、良かった…]
コウ[…]
僕も、残った左手で、ユメの背中に、手を回した。
コウ[僕も感じるよ、ユメの匂い、ユメの鼓動音、ユメの体温]
ユメ[コウ君…]
コウ[何?…]
ユメ[こんな私でも、嫌いにならない?]
コウ[もちろんだよ、もう二度と1人にはさせない]
ユメ[ありがとう…、コウ君…]
ホシノ[ユメ先輩、戻りましたよって…]
すると病室の扉が開き、ホシノが入ってきたが。
ユメ[あ…、ホシノちゃん…]
コウ[えっと…、おかえり…]
ホシノ[何やってるんですか!?]
この後、ホシノにこっぴどく叱られた。