コウ先輩が入院してから2週間経ち、怪我は徐々に治っていき、歩けるともまで回復した、けど。
コウ[ねぇユメ、もう一人で行けるよ]
ユメ[ダメだよ!、コウ君はまだ病人なんだから。それに右腕もなくなって不便でしょ]
コウ[いやトイレぐらいは行けるよ、もう歩けるんだから]
ユメ[でも補助なしじゃキツイでしょ?]
コウ[はぁ…、分かったよ…。でも用を足す時は一人でやるよ]
この通りユメ先輩がコウ先輩にずっと付きっきりになってる。まぁあの2人くっ付かないかなとは思ったけどここまでとは想像していなかった。
ホシノ[あの、私飲み物買ってきます]
コウ[うん、お願い]
ユメ[お金ちょっと待ってね]
ユメ先輩からお金を受け取って、自販機に向かう途中。
カーラ[おや、ホシノじゃないか]
ホシノ[あ、カーラさん。コウ先輩のお見舞いですか?]
カーラ[そうさ。ただ義手が思ってたより苦戦しててね、それの報告も兼ねてね]
ホシノ[あの、ありがとうございます]
カーラ[なんであんたが礼を言うのさ?]
ホシノ[元はと言えば、私のせいで起こったことなので…]
カーラ[ふぅん、最近浮かない顔しかしてないね]
ホシノ[…]
カーラ[ホシノ、少し付き合いな]
ホシノ[え?…]
その後、カーラさんに屋上に連れられた。
ホシノ[あの、ここ入っていいんですか?]
カーラ[まぁいいんじゃないか?、なんか言われたら私が上手いこと誤魔化すよ]
カーラさんがそういうとポケットからタバコを取り出した。
カーラ[あんたも吸うかい?]
ホシノ[まだ子供ですよ!]
カーラ[冗談だよ]
そしてタバコに火をつけ、それを吸い始めた。
カーラ[ふぅ…、やっぱこれを吸ってる時が生きてるって感じするね]
ホシノ[大人って皆それ吸ってるんですか?]
カーラ[人によるかな、まぁ私の周りはガラの悪いやつが多いから大体吸ってたけど]
ホシノ[カーラさんって、凄いですよね。ヘイローもないのに、こんなキヴォトスでも組織の代表として振る舞えるなんて]
カーラ[そうかい?、あんまりそんな自覚ないけどね]
ホシノ[コウ先輩は恵まれてますよね。カーラさんや、ブルートゥさん、六文銭さんや、ミシガンさんのような、頼れる大人が大勢いて。それ対して私は、そんな大人を信用できなくて]
カーラ[ふぅん]
ホシノ[アビドス学校に入ったのも、他に入れるようなところがなくて消去法で入ったんです。大人に騙され続けて、その度に皆が離れていって、だから]
カーラ[ホシノ]
ホシノ[なんです?…]
カーラ[私のモットーを教えてやる。”生きてるなら笑え”だ]
ホシノ[”生きてるなら笑え…”]
カーラ[あんたに何があったのか、別に聞かないし興味もない。過去のことを知ったってなんか役に立つ訳じゃないし。だから前を見て、笑って生きてやろうじゃないか]
ホシノ[ふふっ]
カーラ[そう、そんな感じさ]
ホシノ[大人って、ほんといい加減ですよね。後先のことなんか考えず、その時の気分次第で物事を決めて]
カーラ[それが大人の特権だからね]
ホシノ[でも、それも悪くないかもですね]
カーラ[なら良かったよ]
ホシノ[カーラさん、ありがとうございます]
私はそう言って、コウ先輩達の部屋へと戻った。
カーラ[ほんと、誰に似たのかね]