【完結】アンデッドダンジョンの最深部でパーティ追放されてボコられて放置された結果、俺を拾ったダンジョンのラスボスの女の子が俺のご先祖様だったから後継者に指名された件。今日から俺がダンジョンマスターだ。   作:羽黒楓

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第22話 いっこでもにこにこさんこーの

 

「そうはいってもどないすんのや? ここのダンジョンは落とし穴はあっても閉じ込めるような罠はないでー」

「ふふふ、ご先祖様がさっき言ってたじゃないですか。数の暴力はすべてを凌駕するって」

 

そう言って俺はタブレットを操作する。

 

「ご先祖様、ご先祖様の残りのマPは?」

「いま2500くらいかな」

「俺はさっきゴーレムに8体、あれ一体1200マPで10000マPくらい使っちゃったけど、まだ10000マPあるから……」

「またコウモリかいな?」

「いいえ、コウモリだとカサが足りないですね……なるべく安くて大きいのがいいです。さっき、美香子ちゃんの三番目の旦那さんになる予定のパオーンゾンビを見てピンときたんですけど」

「パオーンゾンビはけっこう強いから一体1500マpや」

「それだと高いですね……弱くていいんで、安い奴がいいですね」

「ピョンピョンゾンビならどうや」

「……なんですか、それ」

「ウサギや!」

 

 んん?

 でもこういうダンジョンもののウサギって、首を一撃で刈り取る力があったりするよな。

 ボーパルバニーとかいう名前で登場してきたりしてさ。

 

「もちろんや! 5%程度の確率でクリティカル判定が出て、首切りで一撃死や! これがたったの1800マP!」

「たっか! もっと安いのないんですか」

「ただの兎なら3マPやけど?」

「それって、ほんとのただの兎?」

「せや、愛玩用や」

「3マPは安いですね、コスパ最強だ。ウサギ専門のペットショップか、ウサギ専門の肉屋やると無限に儲かりそうですね」

「やな二択やな……」

「……あ! いい作戦思いついた! 閉じ込め作戦にはちょっとマP足りないかなーと思ったけど、これなら時間稼ぎができるかも……」

 

 そんな俺たちの会話をあられおせんべいをばりばり食べながら聞いているほのかさん。

 っていうか、ほのかさん、胸から下は白骨化しているわけで、咀嚼されたせんべいがそのままボロボロ床に落ちているんですけど……。

 だれが掃除するの、これ?

 

「ほのかさん、おいしいですか?」

「うん、おせんべいはこの食感がクセになって止まらないよね! 食べ過ぎて太っちゃったらどうしよー」

 

 あのー、今スカートのすそからせんべいの破片がぼろぼろおちてきてるのが見えてます。

 無限に食べても太らないと思います。

 っていうか、これまじでだれが掃除するんだ?

 ……まさか俺か!?

 

「あ! バナナとヨーグルトもあるんだ! これも食べてもいいですか?」

「だめでしょ……」

「えーなんでー?」

 

 ……女子高校生に身体の特徴を指摘をするのもなんだしなー。

 でも床がぐちゃぐちゃになるのもなー。

 

「ほのかさんにはこの柿の種とぱりんこあげますからこれを無限に食べていてよ」

「えー、やだなー、慎太郎君、うら若き女子高生に無限にお菓子すすめたらだめじゃないーい」

 

 パリパリポリポリボロボロ。

 ほのかさんの足元に無限にたまっていく米菓のたべかす。

 桜子もそこに視線をやりながら、ハッピーターンをかじり、

 

「そういえば慎太郎くんのご先祖さまー」

「なんや」

「マナポイントって、時間経過でしか増えないんですか? なんかこう、課金要素とかないんですか? 詫び石とかでもいいですけど」

「詫びることなんてなんにもない」

「ログインボーナスとか」

「あったとしても慎太郎は今日が初日やんか。……まあ、マPを増やす方法、なくもないんやがな」

「え、なんです?」

「気力体力精神状態とある程度リンクしているのがマPなんや。つまり、気力体力精神状態を回復させりゃええんや」

「というと?」

 

 ご先祖様は、にやりと笑って、

 

「入浴や! ……つまり、次回、お風呂回!」

「いや、和彦たちの兎との戦闘回があるんで次々回ですね」

 

 

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