「ニコのボンプに話を聞くってどうやって?」
リンは不思議そうに俺に聞いてくる。その疑問は当たり前のものだ。大抵ボンプの内部データを除こうとする出のであれば、ニコ自身がやるか、ボンプを作ったメーカーに問い合わせるかの二択しかない。残念ながら、ニコ本人ヴィジョンが爆破予定の町の住民たちを助けるために奔走しているためここにはいない。もう一方のメーカーに問い合わせるという手段も正当な理由がない場合を除いて許可されてはいないし、数日程時間がかかるためあまり現実的ではないだろう。だが、それは
「リン。僕たちには無駄に優秀な助手一号がいることを忘れてないかい?」
「あっ、そっか!fairyなら!」
俺の発言にリンは察したようで納得したような顔をする。
「何か言ったか?ファーリー……?」
「いや、何でもない。ただのPCアシスタントだよ。ということでfairy、ボンプの内部データを強制的に取り出すことは可能かい?」
『確認。指示の内容ですが「ボンプ内部の視覚記録を出力する」ことで間違いありませんか?』
俺は猫又の言葉にお茶を濁しながら、fairyの回答に耳を傾ける。
「それで間違いないよ。君ならこの程度のことできるよね?まさか、リンの助手一号を名乗るのにこの程度できないわけないよね?」
「お、お兄ちゃんそこまで言わなくても……」
どうせできるか?と聞いても真面目に言うことを聞くとは思えない。少なくとも「できますけど、相応の態度と言う者があるかと思われます」くらいは言ってくることだろう。だから、煽る。あえてバカにしたような言葉でわざと怒らせる。
『……私の実力に対する認識の齟齬を確認。直ちに修正いたします』
勝った!計画通り!そう思いながら俺は勝利を確信した。fairyは難しいことを言ってはいるが結局は「なめんなよ、私の実力はこんなもんじゃねぇよ」ということだ。俺の掌で躍らせれているとも知らずに激高しちゃって。
「うんうん、流石fairyだ」
「うわぁ……あくどい……」
fairyをおだてながら俺はニコのボンプをイスに座らせて回想シーンへと突入するのだった。
―――☆―――☆―――
「それで首尾はどうだい?」
場面は変わり、ヴィジョン本部の会議室にて目に紫色の炎を宿した男性が会議室の向かい側に座りながら杖をついた紳士風の男が質問してくる。その声色は年齢に見合わぬような経験の厚みを感じさせる声だった。
「えぇ……おかげさまで順調にいかせてもらっております」
パールマンは手を揉みながら愛想笑いを浮かべながら男の言葉に答える。
「物は相談なのだが列車の人員一部私の部下が混ざるが構わないね?」
「……はい、問題ありません」
パールマンはこの男の言葉に逆らえなかったそれは相談ではなく命令だからだ。かつてこの男と血判による契約を交わした時から一度もこの男に逆らおうとも思わなかった。会社の直属の上司ではないがこの男は会社の社長と同じくらい私にとって重要な存在だった。
「これで役者は一人を除いて整った。待っているよアキラ君」
なんか敵の会議がシーンが多くなりがちなんだよな。何回もやってたら飽きるからどうするか悩み中。