夏休みのある日。しきは、ピアス、まゆ、ユキの2人と2匹はいろはの部屋に来ていた。いろははニコの卵を磨き終え、メエメエを呼び出した
メエメエ「何か御用でしょうかいろは様」
いろは「あのね、私達今から出掛けるんだけど、その間ニコ様の卵の事お願いしてもいいかな?」
メエメエ「お任せ下さい。ワタクシはニコ様の執事ですから」
いろは「ありがと」
まゆ「ねぇいろはちゃん。さっき外に行くって・・・今日は夏休みの宿題を一緒にやるんじゃなかったの?」
いろは「うんやるよ。自由研究の宿題」
まゆ「そっかぁ!自由研究はグループでやってもいいんだよね!」
いろは「悟君はもう終わったって言って焦っちゃってさぁ。だからみんなでババーンとやっちゃわない?」
こむぎ「やろうやろう!」
しきは「それなら私はパス。もう終わったし、ピアスは宿題そのものが無いし」
ユキ「私もまゆとやるからいい」
いろは「えーそんな事言わないでぇ。いろはこむぎまゆ&ユキの連盟でやろうよう」
しきは「姉さん、ユキの性格を考えるなら同じ物を別々にやれば良いんじゃないの?そうすればある意味お揃いにはなるし」
いろは「え、なんで?」
しきは「ピアスの力ありきって言えば良い?」
いろは「成る程!それならそれでいいよ!てことで、行ってきまーす!」
こむぎ「まーすわん!」
しきは「(姉さん単純過ぎない??)」
そうして7人は海にまで宿題をしに来た・・・いや、宿題というより遊びに来たと言った方が正しいかもしれない。なぜなら・・・
悟「あのーえっとー言い難いんだけど・・・ウミガメが産卵する時間は午後8時から午前3時位なんだ」
いろは「えっそうなの?」
ユキ「それじゃぁ出直しね。一旦帰って」
いろは「よーし遊ぼう!」
ユキ「えっなぜ」
・・・と、ウミガメの産卵時間を全く調べずに来ていた為いろはが暇潰しを兼ねて遊ぶ事を提案したからだ。因みにしきははまだ夏休みの宿題が終わって無い為わざわざ勉強道具も持ってきていた
しきは「姉さん達は元気ねぇ・・・ピアスは・・・」
あん「ぷはぁ!・・・ッ!」
しきは「素潜り・・・やっぱり私も!」
結局しきはも勉強を切り上げ、遊ぶ事にした。しきはが勉強している間にいろははサーフィンを楽しみ、こむぎは穴掘りやサーフボードに乗ったりしており、まゆは何故か悟の心の声を代弁した後は水遊びを楽しみ、ユキは砂の城を作った後は水を怖がっていた。尚、悟は全く泳げなかった
まゆ「綺麗・・・本当に良い所だねぇ」
しきは「湾岸市はある意味動物の為の町。当然ポイ捨ても無いから浜辺も海辺も綺麗だし、何よりウミガメからすれば都合が良い場所でもあるからね」
まゆ「だからウミガメもここで産卵するのかなぁ」
悟「そうだね。それにさっき犬飼ちゃんの言った通り、綺麗だからなのもあるけど、アニマルタウンの砂は卵に取って気持ちいいお布団みたいなものなんだと思うよ」
こむぎ「お布団?」
しきは「卵を砂浜に産み落とした後は砂を覆い被し、その後周りの水分を使って成長。やがてふ化し、海に帰る」
こむぎ「へー」
悟「でも、1番大事なのは砂の温度。亀の赤ちゃんは砂の温度が高ければメス、低ければオスになるんだよ」
いろは「そうなの?」
こむぎ「ふしぎー」
悟「でも、砂が凄く冷えてしまうとふ化出来なくなる事があるんだ」
まゆ「え・・・」
あん「そこまでは知りませんでした・・・」
しきは「私も・・・」
と、雑談しているといきなり砂が膨れ上がり、その中から
ガルガル「ガルガルゥ!」
こむぎ「えぇっ!?」
悟「砂の中から!?」
ガルガルが出現した。どうやら近くにあった様だが全員見落としていたらしい。そして悟は冷静にガルガルを分析する
悟「大きな甲羅に平たいヒレ・・・ウミガメのガルガルだ!」
こむぎ「いろは!」
いろは「うん!」
しきは「ピアス!」
あん「はい!」
まゆ「ユキ!」
ユキ「えぇ!」
6人共が自身のパクトを出し、変身を始める
こむぎ「ワンダフルパクト!」
こむぎ・いろは「「プリキュア!マイエボリューション!」」
こむぎ「スリー!」
いろは「ツー!」
こむぎ「ワンっ!」
ワンダフル「みんな大好き素敵な世界!キュアワンダフル!いっしょに遊ぼ♪」
フレンディ「みんなの笑顔で彩る世界!キュアフレンディ!あなたの声を聞かせて」
ワンダフル・フレンディ「「せーのっ!ワンダフルプリキュア!」」
あん「クイックフィズィパクト!」
しきは・あん「「プリキュア!マイエボリューション」」
アングラス「闇夜すら覆(おお)う眩しき世界!キュアアングラス!私と共に歩みましょう?」
アミナ「想いの力で守りゆく世界!キュアアミナ!私があなたを守護(まも)るから」
ユキ「シャイニーキャッツパクト!」
ユキ・まゆ「「プリキュア!マイエボリューション!」」
シャイニーキャッツパクトのアイシャドウを目元に付ける
まゆ「目元に煌めき!」
更にシャイニーキャッツパクトの猫状のスライドを回し口紅を付ける
ニャミー「リップはキュートに」
衣装を一気に変化させ、最後にシャイニーキャッツパクトを仕舞う
ニャミー「気高く可愛く煌めく世界!キュアニャミー!仕方が無い、構ってあげる」
リリアン「結んで紡いで繋がる世界!キュアリリアン!怖くない怖くない」
ニャミー・リリアン「「にゃんだふるぷりきゅあ!」」
ガルガルは前足(?)を使い砂を薙ぎ払う様に飛ばして攻撃をする。それを回避するがキュアリリアンが先攻しガルガルの甲羅にしがみついた
リリアン「お願い落ち着いて!暴れないで!」
ニャミー「リリアン!」
ガルガルはキュアリリアンを剥がそうと必死に暴れる。が、キュアリリアンは中々離れようとはしなかった
アングラス「血の上り過ぎです!こちらに飛んで下さい!」
リリアン「だめ。出来ない。なんとかこの子を落ち着かせないと!」
フレンディ「リリアン無茶しないで!」
ワンダフル「一旦離れよ!」
キュアリリアンは仲間がなんと言おうと手を離さなかった。が、とうとう手を離してしまう。しかし、甲羅の隙間に指を挟ませて落ちずには済んだもののガルガルはそのまま何処かに移動してしまった
ニャミー「リリアン!」
フレンディ「私達も行こう!」
ワンダフル「うん!」
アミナ「了解!」
ガルガルとそれにしがみついたままのキュアリリアンを追ったは良いもののガルガルが潜水してしまっていた為見つけれずにいた残りの5人
アミナ「一体何処に行ったのか・・・」
アングラス「ご主人、もし潜s」
アミナ「考えない方が良い・・・ニャミー!リリアンを助けたいのは分かるけど、順序だけは間違えないで。じゃないと助かるものも助からない」
ニャミー「・・・」
アミナ「(相変わらず無口な事で・・・ん?)」
海の方に変化が見られたその数秒後、未だにキュアリリアンに掴まれたままのガルガルが浮上してきた
フレンディ「居た!あそこ!」
ワンダフル「リリアーン!」
ガルガルもプリキュア達が追いかけて来ているのに気付き、海水を即座に口に含めてそのまま撃ってきた。それはさしずめハイドロポンプとも言える光景であった
ワンダフル・フレンディ「「うわぁぁ!?」」
アミナ・アングラス「「ッ!」」
キュアアミナとキュアアングラスは前にエスカマシールドを、後方にクッションバリアを、それぞれ展開してなんとか自分達だけ防ぎ切る事が出来た。だが、他の3名は守れずそのまま弾き飛ばされてしまった
アングラス「あの時と同じ戦法ですか・・・」
そう言いつつアヒルのガルガルの時を思い出す・・・が、あの時は予備動作も大きく、更にしきはがいち早く気付いたからこそ1発で済んだ。だが、今回はその作戦は使えそうに無かった
アミナ「相手が悪いね・・・」
と、どうしようかと悩んでいるうちにガルガルはまた何処かに行ってしまう
ワンダフル「あの島に向かってる」
フレンディ「あそこに行くには・・・」
目的の島に行くには現在地から移動し、その上で2つの島を越えなければならない。普通に行く場合は明らかに時間がかかり過ぎる
ワンダフル「ジャンプして渡れるかな・・・」
そう不安を口にするとキュアニャミーは立ち上がり、アミティリボンタンバリンを出す。それに続いて残りの4人もフレンドリータクトとドルジーバトハンペットを出現させる
ニャミー「アミティリボンタンバリン!ヘルプ!キラリンアニマル!コジカ!」
キュアワンダフル、キュアフレンディ、キュアニャミーはキラリンコジカの能力でジャンプ力を強化し、島を渡り始める・・・のだがキュアアミナとキュアアングラスだけはそれを見届けてからとあるキラリンアニマルを呼び出した。そして目標の島には既にガルガルとキュアリリアンがおり、未だにしがみついていた。しかし、それも限界だった用で、とうとう振り落とされてしまった
ニャミー「リリアーン!」
キュアワンダフル、キュアフレンディ、キュアニャミーがタイミングよく駆けつける事が出き、そこからはいかにしてガルガルを止めるかになった
ワンダフル「プニプニバリア!」
ガルガルは先程と同様に砂を飛ばして来るがそれをバリアで防ぐ。攻撃が止んだタイミングでバリアを解くものの、どう言うわけかガルガルが消えていた
フレンディ「あれ?ガルガルが居ない・・・」
と、油断してたのも束の間。海の水が持ち上がり、その中からガルガルが出現。更にハイドロポンプまで撃ってきた。幸いにもキュアワンダフルがギリギリ反応してプニプニバリアを張れたは良いものの、その後ろに居たキュアニャミーとキュアリリアンに海水が掛かってしまう
リリアン「この辺りの海水、凄く冷たい・・・?」
キュアリリアンが足元に違和感を感じた為そちらの方を見るとそこにはウミガメの卵があった
リリアン「これってもしかして・・・ウミガメの卵?」
キュアリリアンは悟が言っていた事を思い出した。ウミガメの卵は砂の温度が低過ぎるとふ化出来なくなる事もあると
リリアン「ニャミー!ウミガメの卵がある!」
ニャミー「え?」
リリアン「冷たい海水を被ってるの!このままじゃ、砂浜の温度が下がって卵が大変な事になっちゃう!守らなきゃ!」
ワンダフル「でも、あの水を全部防ぐなんて・・・」
キュアリリアンはなんとかして卵を守ろうとするが体がかなり冷えている為動きがかなり鈍くなっていた。それをみかねたのかキュアニャミーが前に出て大量のニャミーシールドを展開する。その数およそ10
ワンダフル「すごーい!」
キュアニャミーは文字通り全ての水を防ぎきった。が、バリアを同時展開した為かかなり体力を持っていかれたようでその場に座り込んでしまった
フレンディ「1人でなんて無理だよ!」
ワンダフル「私達も守るよ!」
と宣言したは良いものの即座にガルガルがハイドロポンプをして来る。キュアワンダフルとキュアフレンディはキュアニャミーに意識を向けており、キュアニャミーは動けず、キュアリリアンもまだ回復しきっていない。つまり誰も防御出来ない状態であった。だが、プリキュアは4人では無い。爆発でも起こったかの様にいきなり砂が膨れ上がり、全員が咄嗟にガードする。砂埃が収まった所でガルガルの方を見るとそこにはバリアをしていたであろう人物が2人佇んでいた
アミナ「分析するのも大変ね・・・リリアン生きてる?」
リリアン「アミナ!アングラス!」
キュアアミナはキュアリリアンに近付きながら変身を解除する
しきは「私のカイロ使って。これで多少はマシになる筈」
そう言ってカイロを渡し、少しでもキュアリリアンの体温を上げようとする
しきは「アングラスはバリアの準備!ワンダフルとフレンディは兎に角動き回りながら接近!」
キュアワンダフルは殆ど考えずに動き回り、キュアフレンディは挑発しながら動きつつ、それでいて少しずつ近付いて行く
ガルガル「ガルゥ!ガルゥ!」
ガルガルもなんとか対処しようとしているようで水の弾を撃ってくる。が、キュアアングラスがエスカマシールドで当たらない様に援護するため殆ど意味を成してなかった
リリアン「ニャミー!」
ニャミー「はぁぁ!やぁッ!」
ガルガルの下にニャミーシールドを滑り込ませ、ガルガルの動きを僅かに阻害する。そして
しきは「姉さん!」
フレンディ「うん!えぇい!」
ニャミーシールドにリボンバリアをぶつけてガルガルを上に飛ばし、落下地点にリボンバリアとニャミーシールドによる不安定な足場を用意し、ガルガルの動きを封じる
ニャミー「ワンダフル!フレンディ!」
ワンダフル・フレンディ「「オッケー!」」
キュアワンダフルとキュアフレンディはフレンドリータクトを出現させ、浄化の準備に入った
ワンダフル・フレンディ「「フレンドリータクト!ワンダフルを君に!」」
キュアワンダフルがキュアフレンディに犬の耳を描き、キュアフレンディがキュアワンダフルに犬の尻尾を描く
ワンダフル・フレンディ「「わんわん!わーん!ガルガルな心飛んでけ!プリキュア!フレンドリベラーレ!」」
亀「ニコニコォ」
そして夜。悟が砂の温度を測ると温度計には30℃と表示されていた為、問題なくふ化する事が出来そうであった
メエメエ「ニコ様、ニコアニマル達はプリキュアの皆さんのお陰で着々とニコガーデンに帰って来てますよ」
いろは「あ!ウミガメだ!」
しきは「・・・産卵中は声を抑えてよ姉さん」
いろは「あ、うん」
いろは、こむぎ、しきは、ピアス、まゆ、ユキ、剛、陽子、メエメエで静かにウミガメの産卵を見守るのだった。・・・いろは達が何か言ってた様だが気にしない事にしよう!