守護の蛇   作:ディロイ・ファントム

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ニャンフルエンサーまゆ

しきは「起きて姉さん」

 

 

 しきはが前話ラストの次の日の朝にいろはの部屋に赴き姉であるいろはを起こした

 

 

いろは「ん・・・んん・・・しきは?」

 

 

しきは「おはよう姉さん」

 

 

いろは「・・・本当に・・・しきはなの?」

 

 

しきは「心臓の音が聞こえるか試す?」

 

 

 しきははそう言うといろはに自分の心臓の音を聞かせる。キチンと感触もあるしキチンと心臓の音が聞こえる。その為目の前の正真正銘生きたしきはである

 

 

いろは「・・・しきは・・・良かった・・・私、しきはが死んだかと思って!」

 

 

しきは「確かに私は死んだ。でも、代償を支払って生き返った。ただそれだけ」

 

 

いろは「代償って?」

 

 

しきは「さぁね。でも、その代わりいいニュースと悪いニュースを教えてあげる」

 

 

いろは「じゃぁ、いいニュースから」

 

 

しきは「分かった。いいニュースは新しいプリキュアが誕生したって事」

 

 

いろは「新しいプリキュア・・・じゃぁ、私達が見たのはその新しいプリキュアだったんだ」

 

 

しきは「・・・悪いニュースは、そのプリキュアの事は大体知ってるけど、誰にも教えれない事」

 

 

いろは「・・・なんで」

 

 

しきは「一目見て分かったんだけど、あれは触れちゃいけないタイプ。まぁ、私達が知ってる人だから、その内分かるんだしあまり気にしないで」

 

 

いろは「・・・しきはが生きてるから、それで許してって事?」

 

 

しきは「まぁ、そんな所。その辺りは楽観視してて良いよ」

 

 

いろは「・・・うん」

 

 

 そうしてしきはは部屋から出る。いろはの事を気付かずにながらピアスと少し話す

 

 

しきは「私は・・・私達はもう、精神的に戦えない。そうでしょ、ピアス」

 

 

ピアス「・・・そうですね。私達は精神的に弱くなり、一度無価値になる。まぁ、慎重になっていられるのはって事ですしその分サポートすればいいのです」

 

 

しきは「それはご尤もな意見ね」

 

 

 それから時が過ぎ現在は学校の昼休み。屋上で昼ご飯を食べていた

 

 

いろは「へー。まゆちゃんキュアスタ始めるんだ」

 

 

まゆ「始めるって言うか、どうしようって思って」

 

 

ニコ「キュアスタってなーに?」

 

 

こむぎ「ニコ様!」

 

 

ユキ「着いてきたの?」

 

 

ニコ「ニコ、好奇心旺盛なの!で、キュアスタってなーに?」

 

 

しきは「私も名前は聞くけど実際どんな物なの?」

 

 

悟「えーっと、素敵だと思う物を写真や動画に撮って世界中に紹介出来る機能・・・と言えば分かるかな?」

 

 

いろは「私も時々見てるよ。動物達の写真・・・っていうかしきはってキュアスタ知らなかったんだ?」

 

 

しきは「私は姉さんと違う機種だし」

 

 

 そう言ってしきはは自分の携帯を見せる。見せて来たのはまさかのガラパゴス携帯・・・通称ガラケーだった

 

 

ニコ「面白いかも。貴女はそれの何に悩んでるの?」

 

 

しきは「アンチが怖いんでしょ。所謂ネット上での悪口が」

 

 

まゆ「うん」

 

 

ニコ「うーんそうだね。一度嫌われたら修復するのは難しいもの」

 

 

まゆ「・・・やっぱりそうだよね」

 

 

ピアス「ですが、相手は所詮見知らぬ人。それに大抵の方達は貴女のアンチを批判、もしくは貴女を擁護すると思いますよ」

 

 

 そして次の日の朝。登校中に偶然悟と一緒になったので一緒に登校する4人と1匹

 

 

悟「猫屋敷さんのキュアスタ見た?」

 

 

いろは「もうアップされてるの!?」

 

 

 悟はその動画を見せて来る。内容はユキが場所がズレていた化粧水を元の位置に戻すものであった。普通の人なら知能が高い個体の猫である事が伺えると感じるだろうがユキの秘密を知っている身とすれば「あぁ、猫の状態でやったんだ」と思う程度である。そしてその事は既にクラス中に広がっていた様だ

 

 

大熊「まゆちゃん見たよ。白猫ちゃんの動画。可愛いねぇ」

 

 

まゆ「ホント?」

 

 

女子生徒「え?なになにー?」

 

 

しきは「(そんなに早く広まるんだ・・・みんないつも何してるの?そんなに暇なの?)」

 

 

 これだけにとどまらず家に帰ったまゆとユキはプリティホリックにユキ目的の客が来ていた程でまゆも驚いていた。そしてその日の夜。とある少女もプリティホリックの動画をみており、久しぶりに同年代の少女の事を思い出していた。そしてそれと時を同じくして夜のアニマルタウンを巡回する翼が生えた少女が居た。そう、あの純白のプリキュアだ

 

 

純白のプリキュア「・・・平和な世界。こんな日常が、ずっと続けばいいのに」

 

 

 そして更に次の日の朝。ザクロが木の上に乗って周りを観ていた。人と動物が仲良くしているのが気に食わない様だ。牛の様に「もぉ~っ!」と言いたいらしい。そんなに言いたいなら牛になればいいのに・・・。そしてそんな光景をみて動物達に人間が敵と分からせれば良いと思った様だが一体どうするつもりなのか・・・

 

 

しきは「・・・ちょっと散歩でもしてこようかな。天気も良いし」

 

 

 そう言ってしきはが部屋を出て階段を降りると客が2人居るのが見えたので挨拶しようと思った

 

 

いろは「あ、友真ちゃん」

 

 

友真「ど、どうも」

 

 

こむぎ「ん?あ!うさぎさんだ!」

 

 

しきは「こむぎ姉、それはチンチラって言う齧歯類の動物で要はハムスターの仲間。飼育する時は気温22℃、湿度40%以下で育てなければいけない動物。チンチラを診察出来る所は少ないからここまで遠路はるばる来て貰ってる」

 

 

こむぎ「へー」

 

 

友真「あ、あの」

 

 

こむぎ「友真ってなんだかまゆに似てるね」

 

 

友真「えっ」

 

 

しきは「確かにそうかも。あぁ、まゆはプリティホリックを経営している方の一人娘で色々ハイスペック。白猫のユキと住んでてキュアスタにその動画を上げ始めたから良かったらみてあげて」

 

 

 そんな会話をしていると友真の母親が気になってこんな事を聞いて来た

 

 

友真の母「ねぇしきはちゃん。そのまゆちゃん、もしかして猫屋敷さん?」

 

 

しきは「え?あぁ、成る程・・・そうですよ」

 

 

 しきははその後少しだけ会話を楽しんだのち散歩に出かけた

 

 

しきは「さてと・・・ピアス。姉さん達の事、どう思う?」

 

 

ピアス「対ガオガオーンの事ですか?そうですね・・・恐らく何としてでも今後現れる全てのガオガオーンを浄化させようと奮闘するでしょう。それが例え、仲間を失う事になろうとも」

 

 

しきは「・・・私は今も、ガルガルやガオガオーンになった動物がどうなろうと知った事じゃないし、ニコガーデンがどうなろうとも知った事じゃない。でも、家族だけは・・・仲間だけは守る。私にはそれだけの覚悟はある。でも、姉さんのその覚悟は、私とほぼ同じ。だから私もつい手伝ってしまう・・・重い女ね、私」

 

 

ピアス「良いんじゃないですか?重くても」

 

 

しきは「ピアス?」

 

 

 ピアスは一度蛇野あんへと姿を変え、話を続ける

 

 

あん「ご主人は知らないかも知れませんが、好きと言う気持ち、守りたいと言う気持ちがあれば、その為に本来持ちうる力を超えた力『火事場の馬鹿力』を発揮出来ます。プラスに働くなら良いではありませんか」

 

 

しきは「・・・」

 

 

 場所は変わって知覧友真(ちらんゆま)の乗る車の中。先程までプリティホリックに行って居たのだがもう目的であるまゆを見つけたので話し掛けたのだが無視をされて心が傷付いた為家に帰る所である。因みにまゆは集中していたからこそ「気付かなかった」だけであるが友真はその事実を知らない

 

 

友真「私、もうこてつが居ればいい・・・こてつは、ずっと一緒に居てね」

 

 

 と、傷心している所に何かが車のボンネットに落ちてきた。いや、落ちてきたと言うのは語弊がある。飛び降りてきたが正解であろう。そしてその正体は赤い尾を持つ狼、ザクロであった。その姿を友真が確認したとほぼ同時に人に近しい姿へと変わる。その上車のドアを開けチンチラのこてつが入ったゲージを友真から奪い取った

 

 

ザクロ「可哀想に・・・こんなに厳重に閉じ込められて。ホント人間ってひどーい」

 

 

 と同情するがすぐさま赤い炎の様な物が入った玉の力を使い、こてつをガオガオーンに変えさせる

 

 

ザクロ「獣達よ、闇を纏って吠えなさい!」

 

 

ガオガオーン「ガオガオーン!」

 

 

友真「こてつー!」

 

 

 ガオガオーンが生まれたと同時にこむぎ、ピアス、ユキがそれに反応して自身の主達を現場にまで誘導する

 

 

しきは「ッ!姉さん!」

 

 

いろは「しきは!ピアス!・・・みんな!いこう!」

 

 

こむぎ・まゆ「「うん!」」

ユキ「ええ!」

 

 

しきは「待って!」

 

 

 こむぎ、いろは、まゆ、ユキがそれぞれパクトを構えるがしきはの言葉で全員が止まる

 

 

いろは「しきは?」

 

 

しきは「姉さん、もうやめて。確かに私は運良く生きてた。でも、2度目は無いし姉さんに同じ事があったら私は耐えられない。だから」

 

 

いろは「だとしても、私はやるよ。私がしたいからね」

 

 

しきは「姉さん・・・」

 

 

 いろはがワンダフルパクトを構えた事で再びこむぎ、まゆ、ユキが変身準備に入った

 

 

まゆ・ユキ「「シャイニーキャッツパクト!」」

 

 

こむぎ・いろは「「ワンダフルパクト!」」

 

 

こむぎ・いろは・まゆ・ユキ「「プリキュア!マイエボシューション!」」

 

 

ユキ「ほっぺに煌めき!」

 

 

リリアン「リップはキュートに!」

 

 

ワンダフル「みんな大好き素敵な世界!キュアワンダフル!いっしょに遊ぼ♪」

 

 

フレンディ「みんなの笑顔で彩る世界!キュアフレンディ!あなたの声を聞かせて」

 

 

ニャミー「気高く可愛く煌めく世界!キュアニャミー!仕方が無い、構ってあげる」

 

 

リリアン「結んで紡いで繋がる世界!キュアリリアン!怖くない怖くない」

 

 

ワンダフル「みんな一緒に!」

 

 

フレンディ「せーのっ!」

 

 

ワンダフル・フレンディ・ニャミー・リリアン「「「「ワンダフルプリキュア!」」」

 

 

しきは「姉さん・・・!」

 

 

 いろはが変身した事で瞳の色が消えたしきははピアスと共に何処へと走り去って行く

 

 

ザクロ「プリキュアだっけぇ?また来たのね」

 

 

ニャミー「あの時の狼!」

 

 

ザクロ「ザクロだよ!この子は今人間は敵だーってお勉強している最中なの。邪魔しないで」

 

 

ワンダフル「そんなお勉強嫌だよ!フレンディと一緒に遊べば分かるもん!」

 

 

ガオガオーン「ガオガオーン!」

 

 

 ガオガオーンは近くにあった瓦礫を蹴り飛ばして攻撃をしてきた

 

 

悟「あの前歯に強烈なキック力・・・元のニコアニマルはなんだろう?齧歯類だと思うんだけど」

 

 

ニコ「あの子・・・ニコアニマルじゃない」

 

 

友真「こてつー!こてつ!こてつ!」

 

 

リリアン「知覧さん?それじゃぁ・・・」

 

 

フレンディ「あのガオガオーンって」

 

 

ザクロ「あっはは!コイツは今や私のパワーを注ぎこんだ下僕(しもべ)。あんた達が敵う筈も無いのよ」

 

 

 まさかのニコアニマルじゃないと言う事実に全員が困惑する。が、それも無理は無い。今までガルガルやガオガオーンは全て元々ニコアニマルだったからだ。それが今はこっちの世界の動物がガオガオーンになりましただと言うのは受け入れられる訳が無い

 

 

友真「やめてこてつ!友真だよ。一緒に帰ろ」

 

 

ガオガオーン「ガオガオーン!」

 

 

 友真とその母親がガオガオーンの瓦礫攻撃を受けそうになるもキュアワンダフルとキュアフレンディが間一髪で助け出す事に成功した

 

 

リリアン「知覧さん!」

 

 

フレンディ「気を失ってるけど大丈夫。ワンダフル」

 

 

ワンダフル「うん」

 

 

フレンディ「ニコ様と悟君も一緒に来て!」

 

 

悟「うん」

 

 

 ・・・実はここまでの流れを一通り観ていた者が居た。そう。あの純白のプリキュアである

 

 

純白のプリキュア「飼い主を襲わせるのが許せない、か。でも、この後の展開は何となく分かる。どうせ・・・」

 

 

リリアン「こてつちゃん。大丈夫。怖くない怖く無いからね。すぐに助けてあげるから」

 

 

 そう言ってガオガオーンの方に歩き出し、友達であった時の事を語る。そして、あと数秒でガオガオーンに触れれたその時、ガオガオーンがキュアリリアンを突き飛ばした

 

 

純白のプリキュア「・・・やっぱりこうなった」

 

 

 純白のプリキュアは瞳の色が消えてる目でまだ様子見を続ける様だ。だが、その目は何処か退屈そうにも見えた。純白のプリキュアがそうしている間にもキュアリリアンはリリアンネットでガオガオーンの動きを封じようと試みるがやはりガオガオーンに噛み千切られてしまう

 

 

リリアン「今度は網目を細かくして強度を上げてみる」

 

 

フレンディ「分かった。ワンダフル!一緒に時間を稼ぐよ!」

 

 

 ガオガオーンの瓦礫攻撃に対し、キュアワンダフルとキュアフレンディはプニプニバリアとリボンバリアでキュアリリアンを守ろうとする。そしてそれとほぼ同時に謎のシールドがプニプニバリアとリボンバリアの前に出現する

 

 

フレンディ「あのバリアって」

 

 

純白のプリキュア「私のシールド」

 

 

 片手を突き出した状態のまま出て来た純白のプリキュア。キュアワンダフルとキュアフレンディがバリアを張るのに集中しようと再度正面を見直すと純白のプリキュアが出したバリアの数がかなり増えており、まさに「もうお前だけでよくね?」状態になっていた

 

 

ザクロ「何をやっても無駄だよ!」

 

 

 ザクロはそう言って嗤うがその少し後にキュアリリアンは強度を上げたリリアンネットを完成させ、それをガオガオーンに被せる。強度が上がってる為かリリアンネットが破られる事はなかった

 

 

ニコ「ニコの力をみんなに!」

 

 

 キュアワンダフルが鍵を使ってダイヤモンドリボンキャッスルの上の方にある開閉部分を開ける

 

 

ワンダフル・フレンディ・ニャミー・リリアン「「「「開け!ニコエボリューション!」」」」

 

 

 開閉した場所から光が4本出現し、キュアニャミー、キュアワンダフル、キュアフレンディ、キュアリリアンのリボンに当たる。4人がリボンに触れると衣装が変わり、プリキュア・ダイヤモンドリボンスタイルに変化する

 

 

ワンダフル・フレンディ・ニャミー・リリアン「「「「ダイヤモンドリボンスタイル!もーっと友達!プリキュア!エターナル・キズナ・シャワー!」」」」

 

 

 ダイヤモンドリボンキャッスルの下の開閉部分が開き大きな泡が生成されるがその直後に破裂し、小さな泡が沢山ガオガオーンに向かって放出される。その中の泡の1つがガオガオーンを包み込み、浄化を完了させる

 

 

ザクロ「え?え?・・・もう!ガオウ様に褒めて頂くチャンスが遠のいたじゃなぁい!」

 

 

 そういってザクロは消えてった。勝てる前提なのか・・・

 

 

ワンダフル「元気が無いね」

 

 

リリアン「こてつちゃん・・・」

 

 

ニコ「ニコに任せて!ニコニコー!」

 

 

 ニコが額のツノを光らせると光の粒子がこてつに降り注ぎ瞬く間にこてつを回復させる

 

 

友真「こてつー!」

 

 

純白のプリキュア「・・・様子見はここまで。コン!」

 

 

 純白のプリキュアは離れながら鳩に姿を変え、何処かに羽ばたいていった。時間が進んで夕方。しきはは自室で寝ておりこむぎ、いろは、ユキ、悟、ニコの4人と1匹はまゆと友真の仲直りを見守っていた

 

 

しきは「zzz」

 

 

あん「ご主人・・・私は良いと思っています。ですので、申し訳ありませんがしつこくやらせていただきます」

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