第三話「呪いの伝播」
喫茶店
小林は呪いのビデオの事を知っているという人物と話をする為に岡崎というTVレポーターを待っていた。
岡崎「こんにちは、あなたが小林さんですか。私はテレビリポーターの岡崎です。」
小林「どうも、怪奇実話作家の小林と申しま す。今日はわざわざ来てもらってありがとうございます。」
岡崎「いやいやいいですよ別に、でもまさか呪いのビデオの情報を知りたいなんて人がいるとは思わなかったですよ。噂好きな女子高生とかはともかくね。」
小林「僕は仕事柄そういうのを追っかけているので…岡崎さんこそ何故知っているんですか?」
岡崎「僕は元々呪いのビデオについて関わっていた人物の引き継ぎで今も調べているんですよ。今はその人は失踪してしまったんですけどね。」
小林「それは…やっぱり呪いのビデオが関係しているんですね?」
岡崎「鋭いですね。流石は前にかぐたばについて関わっていた人ですね。」
小林は不意にかぐたばについての事に触れられ驚く
小林「な…何故"かぐたば"の事を…!」
岡崎「心霊現象や超常現象には興味がありましてね、まぁそれは終わった事なのでもういいでしょう。それより今は呪いのビデオの事でしょう?何が知りたいんですか?」
小林「(この男…信用できるのか?)呪いの解決方法とかについては知ってたりはしますか?」
岡崎「それは私が知りたいですよ小林さん、私が知っているのはダビングして他のやつに見せれば逃れられるっていうのは有名ですね。」
小林「それはもう知ってます。後テープの所持者は見ないと思ってても見たくなってしまって死んでしまうとも。」
岡崎「もうそこまで知っているんですね。じゃあ呪いの根源は何だと思います?」
小林「呪いの根源?それは…やっぱり何かの恨みとかじゃないですか?」
岡崎「恨み…そう、あのテープには多分恨んで死んでいった奴の怨念がこもっててそれを他の人に知って欲しくてあんなテープが出来たんじゃないかな?」
小林「じゃあその原因を突き止めて呪いを止めないといけないですね。
テープは手に入る予定なので。」
岡崎「え…!テープが手に入る予定!?それは本当ですか小林さん!」
小林「ちょ…ちょっと落ち着いて下さい!ある女子高生が今持ってて話したらダビングしてテープをくれると言っているんです。」
岡崎「ということはその女子高生はビデオを見ると言う事ですか?」
小林「僕が後でダビングしたテープを見ると言う約束で渡してもらいます。」
小林がそう言うと岡崎は少し考えてこう言った
岡崎「小林さん…それ先にテープをもらってからビデオは見ないでいいんじゃないですか?」
小林は岡崎のその言葉を聞いて絶句した
小林「な…何を言ってるんだ!?僕は見ると約束して彼女に渡してもらうのに、それじゃあ彼女が死んでしまうじゃないか!?」
岡崎「いやだって小林さんも解決出来るとは限らないし、少しでも解決出来そうな小林さんが生きて持ってた方が良いと思うんですよ、そりゃ女子高生は可哀想だとは思いますけど。」
小林「岡崎さん…!あなたに情報を教えてもらえるかと思って来たのが間違いだった!もう帰ります!」
岡崎「小林さんの為に言ってるんですよー!勘違いしないで下さいねー!」
そう言って小林は岡崎を無視して喫茶店から出ていった。
〜別の日〜
香苗の家 夜
香苗「もう見ていいんだよね 小林さんが見てくれるから」
小林と会って話した数日後、香苗は呪いのビデオを何かに取り憑かれるように再生していた。
ガチャッ…キュルキュル…ザー…
香苗「な…なに…この映像…。」
しょうもんばかりしてるとぼうこんがくるぞ!
香苗「ヒッ!?」
映像に映っていたのは古い村の風景と海の風景や妙な高齢の男性の声。
数人の人が這いつくばって蠢いている姿や唐突な目のアップ そして髪の長い女の髪を梳く姿、そして最後に井戸の風景、そして
ザーーーーーー
香苗「こ…これで後7日後に死ぬの…!?ダビングしなきゃ…!明日小林さんに連絡しよう!」
次の日
プルルルルピッ
小林「もしもし?」
香苗「小林さん!昨日私ビデオ見たんです!そしたら変な音とか気配とかがしだして怖いんです!助けて下さい!」
小林「大丈夫だよ、僕が見るから。ダビングはしてある?」
香苗「はい!今からでも渡せます!」
小林「分かったよ、今から前会った所で会おう。テープを忘れずに持ってきてくれ。」
小林はそう言うとその場所に向かった。
喫茶店
香苗「…」
小林「さあテープを渡してくれないか?」
香苗「あの…疑うわけじゃないんですけど、もしこのテープを渡して小林さんが見なかったら私このまま死にますよね。」
小林「確かに信用出来ないよね…だけど安心してくれ、今日すぐ見れるとは限らないけど僕の知り合いの霊能者と一緒に見てもらって解決に当たるから。」
香苗「私が馬鹿なんです、呪いのビデオに興味を持ったから。でもこのまま死んでも自業自得ですよね。」
小林「興味を持つのはしょうがないよ、呪いのビデオなんかがあるから悪いんだよ。」
香苗「…これがビデオテープです、元も渡しておきます。」
そう言って香苗はテープを小林に渡した
小林「これがノロイのビデオか…。悪いんだけど僕がその霊能者とビデオを見るまではその気配や音とかは止まらないかもしれないけど、噂通りなら呪いが移れば止まるはずだ。
心霊関係のTV関係者もそれは言ってたしその噂は間違いないよ。」
香苗「ありがとうございます…小林さん。」
小林「うん、大丈夫だよ。これから解決に当たってみるよ。それじゃあね」
小林はビデオテープを渡してもらい、早速ある霊能者の下へ向かった。
霊能者の家
霊能者の家は古い平屋で意味不明な文字が書かれており、異様な雰囲気の家だが小林は気にせずその家の戸を叩く。
ドンドンドン
小林「すいませーん!堀さーん!」
ドタドタドタ…ガラララッ!
堀光男「何だっ!」
その異様な家の戸を開いて出てきたのは全身アルミの服に身を包んだ男だった。
小林「堀さん、お久しぶりです。少しお話いいですか?」
堀「あぁ!?お前か…!ヒッ!?なんだそのビデオテープは!?」
小林「このテープについて話したい事があるんです。お願いします。」
堀「……ハイッテー!入ってー!」
小林「あ…お、お邪魔します!」
堀の家の中
小林「堀さん、相変わらず部屋中アルミを貼ってるんですね…。」
堀の部屋の中は一面アルミを貼っており、壁は銀色になっている。
小林「このテープなんですけど。やっぱり何か感じますか?」
堀「ヒッ!?」
堀にテープを見せると堀は怖がりだした。
堀「ノロイがあるぞ!それにはノロイがある!」
小林「やっぱり本物ですか…。堀さん、このビデオには見ると7日後に死ぬという噂があってそれを解決するには呪いの映像を見ないと分からないと僕は思うんです。」
堀「早く見せろ!見なくてももう遅い!」
小林「見なくても遅い…?何でですか?」
堀「持ったらもう見るまで離せない!」
小林「やっぱり…!香苗ちゃんは呪われてたんだ…!堀さんの家はビデオデッキありますか?」
堀「そこにある!」
小林「じゃあ早速見ましょう。」
二人はビデオテープをセットし、呪いのビデオを再生した。
ガチャッ…キュルキュル…ザー…
しょうもんばかりしてると…ぼうこんがくるぞ!
小林「何だ…古い風景?後、古い言葉なのか?」
堀「…」
這う人々
小林「呪われた人々か…?」
堀「アァァ…!」
何処かを指差す頭に布をかぶった男らしき人物
小林「これも呪われた人か…?」
堀「ヒィィ…」
貞と書いた目のアップ
小林「名前…か?」
堀「サダ…」
鏡を前に髪を梳く女の姿
小林「不気味な感じだ…この女の人が現象の原因か?」
堀「ガタガダガタ…」
山の中に井戸だけが映る
小林「何か感じますか?堀さん」
堀「アイツがクルぞ…!」
小林「さっきの女の人ですか?」
堀「チガウッ!井戸のヤツ!」
堀は何かが見えているようで怯えている
プツッ ザーーーーー
ビデオが再生を終了した。
小林「終わったのか…?色々な風景があったけど多分そこが呪いの始まりかもしれない。堀さん、場所を調べてから行ってみましょう。7日間しかないですから」
堀さん「…場所は分かった!アッチの方!」
小林「霊視で分かったんですか?わ…分かりました…!調べてみます…!」
小林はまた呪いの真相に近づこうとしている…呪いのカウントダウンと共に…。
次話に続く…
登場人物紹介
岡崎
映画リング2の登場人物
本編では呪いのビデオの調査をしていたTVレポーター
あまり良い印象がない人物
堀光男
映画ノロイの登場人物
本編では最強?の霊能力者と紹介されていたが探知能力は優れているが祓う能力は0であると思われる。霊能力による情報が頭に入りそれを言葉にするのでキ◯ガイ扱いされていた。この作品ではかぐたばの呪いを乗り越えている。