ちっ、くだらん…何が強くてニューゲームだ、クソッタレめ   作:ゴロリコン

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到着、ギニュー特戦隊!!

「く、クソッタレ……こ、この俺が、下級戦士の屑なんかに……だ、だが、残念だったなカカロット、俺は、俺はまだ生きているぞ……!!」

 

 ターレスは、奇跡的にだが生き延びていた。10倍界王拳のかめはめ波を受け、その爆発に巻き込まれても尚、神精樹の実を喰らい続けて来た彼の肉体は滅びを迎える事はなかったのだ。

 

「うっ、がはぁっ!!」

 

 だが、受けたダメージは凄まじく大きく、ターレスは吐血してしまった。今のターレスの戦闘服はボロボロになり、身体中から血を流していて、舞空術は勿論、手足すら満足に動かす事が出来なかった。

 

「はぁ……はぁ……く、クソッ!!と、とにかく今は生き延びる事が最優先だ……奴等に見つかる前に、すっ、少しでもここから離れなければ……!!」

 

 息も絶え絶えになりながら、言う事を聞かない体に鞭を打ち、必死に地面を這って行くターレス。

 

(ぶ、無様だ、神の力を手にしたこの俺が、こんなみっともない姿を晒す事になるとは……ゆ、許さん、許さんぞ、カカロット、それにベジータ!!必ず、必ず貴様等に復讐してやる……!!)

 

 心の中で復讐を誓いつつも、現実は非情だ。ターレスは必死に身体を動かし続けているが、距離にして10メートルも移動出来てはいなかった。そればかりか出血のせいで段々と身体から力が抜けていき、意識も油断すれば一瞬で持っていかれかねない程、ターレスは消耗し切っていた。

 

(ち、ちくしょう、意識が……こ、ここで意識を失うのだけはまずい!!こんな所で死ぬなど…!!)

 

 そんなターレスの思いとは裏腹に、すぐに身体は動かなくなり、意識も失ってしまった。このままではそう時間のかからない内に死を迎える事になるだろう。だが、天は彼を見離さなかった。

 

「ん……?おい、あそこに誰か倒れてないか?」

 

「あ、ああ。見た所ナメック星人じゃなさそうだが…っておい、あいつのあれは……!!」

 

「べ、ベジータ達と同じ尻尾!?じゃあまさか、こいつは生き残りのサイヤ人なのか!?」

 

「ど、どうする、得体が知れない奴だし、始末するか?」

 

「い、いや、念の為、フリーザ様に連絡して指示を仰ごう。何せサイヤ人だからな……勝手な判断をしてフリーザ様のご機嫌を損ねたりすれば、俺達が処刑されかねん。」

 

「そ、そうだな、そうするか……」

 

 彼等のこの判断が、ナメック星に更なる混乱を呼ぶ事にも繋がるとは、この時誰も予想していなかった……

 

 

 

 その頃、ベジータ達はドラゴンボール回収の為、ターレス達の使っていた宇宙船までやって来ていた。

 

「こいつぁフリーザ軍で使われてる大型宇宙船じゃねぇか。奴等、何処でこんなもん手に入れやがったんだ?」

 

「多分、何処かのフリーザ軍占領下の星でも襲って強奪したんだろう。しかしこいつは思わぬ幸運だな。こいつにはメディカルカプセルもある。ブリーフ博士に量産して貰えれば、仙豆が無くても困る事はなくなるだろう。」

 

「別にそんな物が無くてもデンデに回復して貰えばいいだろう。」

 

「えっ?べ、ベジータさん、なんで僕の能力の事を知ってるんですか……?」

 

「えっ?あ、いや……せ、戦闘タイプではないナメック星人はそういった特殊能力を持っていると言う話を聞いた事があって、貴様もそうなんじゃないかと思ってな……」

 

「は、はぁ……」

 

「おお、流石はベジータだぜ。物知りだなぁ……」

 

「ふ、ふん、当然だ。」

 

「おーいベジータ!!こっちにドラゴンボールあったぞ!!」

 

「これでドラゴンボールが三つですね!!」

 

(ふぅ……ターレスの野郎のせいで予想外の展開を迎えてしまったが、どうにか修正完了といった所か。全く、あんなのは勘弁して貰いたいぜ。)

 

 しかしベジータは知らない。ターレスは生き延びていて、今後も自分の知る通りの歴史にはならないと言う事を……

 

「それでベジータ、これからどうすんだ?」

 

「そうだな……最長老のおかげで、今なら貴様等全員で行けば、フリーザの第二形態まではギリギリで何とかなるかもしれん。」

 

「第二形態?」

 

「フリーザはサイヤ人のように変身能力を持っていてな。しかも、普段の基本形態の状態から後三回も変身する事が可能なんだ。」

 

「な、何だと!?」

 

「特に最終形態の前では、全員で掛かっても間違いなく一瞬でやられるだろう。ターレスなんぞ奴の真の力に比べれば赤子に等しいレベルだ。」

 

「あのターレスを赤ん坊扱いか……確かに次元の違う強さみてぇだな……!!」

 

「そう言う訳だ。今暫くの間は身を隠し、修行に専念するぞ。良いな?」

 

「へっへっへ、任せろ!!」

 

 

 

 ベジータ達が修行を始めてから一日が経過した頃、フリーザはメディカルカプセルの中で治療を受けているターレスを見に来ていた。

 

「後どれ程でこのサイヤ人は目を覚ましますか?」

 

「はっ!後一時間程の予定でございます。」

 

「よろしい。では予定時間の五分……いいえ、十分前になったら連絡を寄越しなさい。」

 

「かしこまりました。しかしフリーザ様、今更なのですが何故こんな得体の知れないサイヤ人の治療を?」

 

「このサイヤ人が残りのドラゴンボールの在処を知っている可能性があると判断したからですよ。今まで宇宙の何処に隠れていたのか知りませんが、私に正体が露見するリスクを犯してまで、この星まで来るとは思えませんからねぇ……」

 

「なるほど、それなら四個目以降のドラゴンボールが見つからないのも納得が行きますな。」

 

「そう言う事です。しかしこのサイヤ人、何処かで……」

 

「ふ、フリーザ様?」

 

「何でもありません。後は任せましたよ。」

 

「はっ!!」

 

 医務室を後にするフリーザ。しかし、この時フリーザは気付いていなかった。メディカルカプセルの中のターレスが、うっすらとだが目を開けていた事に。

そして、遂にターレスが目覚める十分前を迎えようとしていた。

 

「さて、そろそろフリーザ様をお呼びせねば。お前も残念だったな、何を考えてここに来たのかは知らんが、フリーザ様に見つかったのが運の尽きだ。」

 

 メディカルカプセルの中のターレスを見ながら、軍医はニヤリと笑いながら呟いた。しかし突如ターレスが目を覚ますと、素早い動作で呼吸器を外し、軍医が何か叫ぶ暇も与えずに気功波を発射。

 そのまま気功波はメディカルカプセルを貫き、軍医を飲み込んで爆発した。

 

「クククク、まさかこの俺がフリーザに助けられるとは考えもしなかったぞ。しかし、バカな奴等め。会話が全て筒抜けな事にも気付かないとはな……ぐっ!?」

 

 胸を押さえ、一瞬グラつくターレス。完治する前に出て来たからか、多少はダメージが残ってしまったようだ。

 

「ちっ、まだ全快とはいかないか。ドラゴンボールを奪取したい所だが、欲張ってフリーザに捕まっちゃ元も子もない。ここはさっさと離脱を……いや、待てよ?」

 

 医務室の中に落ちていたスカウターを拾い上げるターレス。試しに起動してみたが、問題無く機能しているようだ。

 

「……そうだな。何も馬鹿正直に真正面からやり合う必要なんてない。化け物は化け物同士で潰し合って貰うとするか。それに、どっちが勝ったとしても、カカロット達は奴等に始末されるだろう……俺は奴等が潰し合う隙を突けば良い。クククク、ははははははははは!!」

 

 高笑いしながら宇宙船の外壁を吹き飛ばし、気を消しながら脱出するターレス。原作のベジータと同じく、ターレスは悟空との戦いを通じて気の扱いを覚えてしまったようだ。

 その後、フリーザが医務室に駆けつけた頃には、破壊された医療器具と軍医の遺体のみが遺されており、機嫌が最悪になったフリーザのパワハラによって多くの兵士が命を落とす事になるのだった。

 

 

それから四日後、ベジータは悟空達を鍛えていたのだが、宇宙から迫る五つの気を感じ取っていた。

 

「なんだ、宇宙から大きな気が五つ近づいて来てやがるぞ?」

 

(この気は特戦隊か……となると、フリーザとの決戦も近いな。今のこいつ等なら特戦隊程度には負けはせんだろうし、後はフリーザとの戦いでカカロットがスーパーサイヤ人に目覚められるかどうかだ……最悪、俺が直接変身して見せるという手もある。カカロットの事だし、自分も習得可能だと知れば確実にスーパーサイヤ人を目指すだろうからな。)

 

「ベジータさん、また固まってる……」

 

「しっ、そっとしとけ悟飯!」

 

「う、うん……」

 

 

その頃、ターレスも特戦隊の気を感知していた。

 

「この気、ギニュー特戦隊か……ちっ、この連中じゃベジータ達の相手は荷が重過ぎる。少しくらいは時間稼ぎになると良いんだがな……」

 

 

そして、フリーザの元に、遂にギニュー特戦隊が到着した!!

 

「リクーム!!!!」

 

「バータ!!!!」

 

「ジース!!!!」

 

「グルド!!!!」

 

「ギニュー!!!!」

 

「みん!!」

 

「な!!」

 

「そ!!」

 

「ろっ!!」

 

「て!!

 

「「「「「ギニュー特戦隊!!!!!」」」」」

 

 お馴染みのスペシャルファイティングポーズを披露するギニュー特戦隊。今ここにフリーザ軍最強の特殊部隊が降り立った!!

 

 

 

「クウラ様、ナメック星まで残り半日もあれば到着する予定です。」

 

「そうか、ご苦労。」

 

「しかし、よろしかったのですか?あのターレスとやらの話を鵜呑みにして……」

 

「鵜呑みにした訳ではない。だが、フリーザがここ最近怪しい動きをしているのは事実だ。太古の大災害以来環境が激変し、何の価値も無くなったあの星に、何故わざわざフリーザが直接出向く必要がある?つまらん要件ならそれこそ部下を派遣すれば済む話だ。」

 

「つまり、ドラゴンボールの噂は事実だと?」

 

「そこまではわからん。そんな事より俺が興味をそそられたのは、フリーザを超え得る者の存在についてだ。」

 

「例の、ナメック星に潜伏中とやらのサイヤ人達ですか?」

 

「ああ。ひょっとすると、そいつ等の中に現在捜索中の謎の戦闘力の持ち主が潜り込んでいるのかもしれん。」

 

「サイヤ人如きにそれ程のパワーがあるとは思えませんが……」

 

「確かに、サイヤ人の平均的戦闘力を考えればあり得ない。だが、突然変異と言う可能性も捨て切れん。伝説のスーパーサイヤ人が実在しているのかもしれんぞ?」

 

「は、ははは……ご冗談を。あのターレスとやらが我々を利用する為についたほら話としか思えませんよ。」

 

「……まぁ良い。どちらにせよ、警戒を怠るな。ナメック星に何が潜んでいるにしろ、場合によってはフリーザともやり合う事になるのだからな。」

 

「はっ!!」

 

(ターレスとやらの話が事実だろうと嘘だろうと、そんなものはどうでも良い。だが、もし俺の予想が当たっていたのなら……クククク、楽しみだぞ。貴様の面を見るその時が。)

 

 モニターに映るナメック星を見て、不敵な笑みを浮かべるクウラ。ベジータの祈りも虚しく、新たな勢力がナメック星に介入しようとしていた……




???「父さんが伝説のスーパーサイヤ人なんて、全て嘘です!!」



次回、ギニュー特戦隊死す!!デュエルスタンバイ!!
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