ちっ、くだらん…何が強くてニューゲームだ、クソッタレめ   作:ゴロリコン

101 / 108
最近友達にしつこいくらい見ろってお勧めされたアニメを見た所、致命的なまでに自分に合わずに凄まじいまでの苦痛を感じてました。
やっぱ合わんものは1クール物だろうと何だろうとさっさと見切りつけてさよならバイバイするのが一番ですね。

とりあえずそのアニメで受けたダメージを癒す為にU-NEXTで二十年振りくらいにゾイド見てるんですが、滅茶苦茶面白くて感動してます。


決着の時、迫る

(クウラの体色が変わった……いや、それだけではない。気の質も神のそれと同じになり、先程までより気の総量が遥かに上昇している……面白い……!!)

 

 死闘の最中、遂に限界を超え更なる進化を果たしたクウラ。そんな彼を見て、ジレンはそう来なくてはとばかりに好戦的な笑みを浮かべる。

 

 そしてまずレッドが飛び出すと、両手に気円斬を展開し、更にその気円斬を破壊の力で覆い尽くし、ジレン目掛けて投げつける。

 

 この気円斬の直撃を受ければ、たとえ魔人ブウであろうと真っ二つにされた上、再生する事も出来ず粒子と化して破壊されてしまっただろう。

 だがジレンは臆す事なく迎え撃ち、赤い気を両拳に纏うと迫り来る気円斬を殴りつけ、粉々に打ち砕いてしまった。

 

「決着をつけるぞ、ジレン!!」

 

「うおおおおおおおおっ!!」

 

 このくらいでジレンを倒せるとは思っていなかったのか、ジレンが気円斬を打ち砕いた直後にバーダックのクウラの二人が飛び掛かった。

 

 とても初めて共闘したとは思えない連携で攻め立ててくるバーダックとクウラに流石のジレンも攻撃を捌き切る事が出来ず、二人が同時に放ったパンチとキックが右頬と左脇腹に直撃してしまった、

 

「っぅ……はぁぁああああああああっ!!!!!」

 

「ちぃっ!!」

 

「うおおおおおおおっ!!??」

 

 ジレンの体内から解放された気が衝撃波となって二人に襲いかかる。バーダックは耐え切れずに吹き飛ばされてしまうが、クウラは衝撃波を耐え切り、即座に反撃に打って出ると、まずはジレンの鼻っ柱に頭突きを食らわせ、更に回し蹴りを胸部に叩き込んだ。

 

「ごはぁっ!!」

 

「でぇやぁあああああ!!!!」

 

 回し蹴りを受けた事で後退りしたジレンから距離を取ると、クウラは天に右腕を翳す。

 そして青白いエネルギーを収束させて巨大なエネルギー弾を作り上げると、即座にジレン目掛けて投げ飛ばした。

 

「嘗めるな!!この程度の気弾など!!!!」

 

 気を全開にし、両腕を前に突き出すと、エネルギー弾を真正面から受け止めるジレン。

 そして零距離で気功波を放つ事でエネルギー弾を相殺し、爆散させる事に成功する。だが……

 

「取った!!ビッグバンアタック!!」

 

「ぐぅっ!?」

 

 瞬間移動でいきなり真横に現れたレッドがビッグバンアタックを放ち、ジレンの脇腹に直撃させた。

 堪らず吹っ飛ばされてしまったジレンだが、即座に体勢を立て直し、反撃に気功波をレッドに放とうと右腕を構えたが、その直後頭上にバーダックが姿を現した。

 

「何っ!?」

 

「こっちの攻撃はまだ終わってねぇんだよ!!だりゃあああああっ!!!!」

 

 バーダックの放った飛び蹴りが、ジレンの左肩に直撃し、激痛のあまりジレンは攻撃を止めてしまった。

 すかさずバーダックはジレンに足払いを仕掛けて体勢を崩し、更に右足を両手で掴むとグルグルと振り回して空中まで投げ飛ばした。

 

「うおりゃおああああああっ!!!!」

 

 しかし、まだバーダックの猛攻は止まらない。黄金の気を全開にして突撃したバーダックは即座にジレンに追いつき、顎にアッパーを食らわせて更にジレンを吹っ飛ばす。

 そこへ更に加速をかけてジレンに追いつくと頭部を両手で掴みながら背後に回り、背中を蹴り上げて空中まで吹っ飛ばした。

 

「くたばれぇっ!!!!」

 

 ダメ押しとばかりに全力で跳躍してジレンに追いついたバーダックは、ジレンの脳天にダブルスレッジハンマーを叩き込み、ジレンは弾丸のような速度で地面に衝突。その周囲が砂埃で覆われてしまった。

 

「今だテメェ等!!畳み掛けるぞ!!」

 

「了解!!」

 

「俺に命令するなっ!!」

 

 バーダックはファイナルスピリッツキャノンを、レッドは破壊玉を放ち、そしてクウラは鋭利な刃のような形状の右肘にエネルギーを収束させ、そのまま右腕を振るう事で巨大な斬撃をジレンに飛ばした。

 

 そして三つの大技が直撃した事で巨大な爆発が発生し、ジレンはその中に飲まれてしまうのだった……

 

 

※※※

 

 

 一方その頃、ピッコロは第六宇宙のナメック星人であるサオネルとピリナを相手に圧倒的実力差を見せつける形で試合を進めていた。

 

「残り時間も少ない……そろそろケリをつけさせて貰うぞ。」

 

「フッ、そうだな……確かに残り時間も僅かだ。だが……」

 

 チラリとピリナに視線を送るサオネル。それに応えるようにサオネルは小さく首を縦に振った。

 

「ああ。なんとか間に合ってくれたようだ……」

 

「間に合っただと?」

 

「見るがいい、これが我等の覚悟だ!!」

 

 腰に両拳を当て、気合いを入れると、気を解放するサオネルとピリナ。その力は先程までとは比較にならない程大きくなっており、ピッコロが無意識の内に冷や汗を流してしまう程だった。

 

「な、なんだ……奴等の気が一気に跳ね上がった!?いったい何故……むっ!!」

 

 その時、ピッコロは同族故か、それとも2回同化した経験があるからか、二人の体内から無数の気配を感じ取った。

 一つや二つ所ではない。これはまさか……

 

「き、貴様等、まさか……!?」

 

「別の宇宙とは言え、流石は同族……我等が何をしたか、理解したようだな。」

 

「貴様が想像している通りだ。この力の大会で敗退すれば第六宇宙が消滅すると知った数多の同胞達は、我々二人を代表に選び、その全てを我等に捧げてくれたのだ。」

 

「な、なんと……!!」

 

 宇宙を救う為、己の全てを捧げた第六宇宙のナメック星人達の覚悟に、ピッコロは圧倒されていた。自分も宇宙を守る為にこの大会に参加しているが、はたして彼等程の覚悟があったと言えるだろうか?

 

 ……ちなみにその頃、客席では全王が「ねぇ、なんか第六宇宙のナメック星人達がとんでもない事になっちゃったんだけど?ねぇ、どうするのこれ?ねぇ???」と周りの側近達が小便をちびりたくなるくらい恐ろしいオーラを醸し出しながら謎のヒヨコを問い詰めていたそうな……

 そしてこのオーラを浴びても子供達三人はまるで気にしていなかったらしい。

 

「力を得たこの身体が安定するまで派手な戦いは控え、身を隠すつもりだったが……貴様程の強者と早々に戦う事になったのは想定外だった。だが、我々は持ち堪える事に成功した。」

 

「ならばもう出し惜しみをする必要はない……後はただ、力を与えてくれた同胞達と共に、最後まで戦い抜くのみだ!!」

 

「ぬぅ!?」

 

 ピリナが放った気功波をジャンプして回避するが、即座にサオネルが伸ばした両腕に両足が掴まれ、地面に叩き落とされてしまうピッコロ。

 直ぐに起き上がるが、その時にはピリナが目の前まで迫っており、膝蹴りを顎に入れられ、更に伸びてきた腕に頭を掴まれ、武舞台中央の柱に叩きつけられてしまった。

 

「がふっ!?」

 

「我等の覚悟、何人たりとも打ち砕く事は出来ぬっ!!」

 

「落ちろぉぉぉぉ!!!!」

 

 息の合った連携攻撃で、ピッコロに凄まじいスピードで攻撃を加えるピリナとサオネル。

 ピッコロもどうにかガードしているが、向こうのスピードが速過ぎるのか、完全に捌き切る事が出来ずに次々と有効打を受けてしまい、ダメージが蓄積して行く。

 そして二人が同時に放った蹴りをまともに受けてしまい、瓦礫に叩きつけられると、二人がトドメに放った気功波にピッコロの全身が飲み込まれ、爆発を起こすのだった。

 

「やったな。」

 

「ああ、手応えは……っ!?いや、待て!!」

 

 立ち込めた煙を見ながらニヤリと笑う二人だが、ピッコロの気が膨れ上がったのを感じ取った直後、煙を吹き飛ばすように内側からオレンジの光が放たれ、オレンジピッコロへと強化変身を遂げたピッコロが姿を現した。

 

「生憎だったな……貴様等に切り札があったように、この俺にも切り札があったのだ。」

 

「な、なんだ、その姿は!?」

 

「同化とはまた違うようだが……」

 

「残念ながら同化とは別物だが……一から説明するのも面倒だ。超サイヤ人のような強化形態とでも考えておけばいい。さて……」

 

 不敵な笑みを浮かべながら腕組みをし、一度目を閉じるピッコロ。脳裏には幸せに暮らしている悟飯、ビーデル、パンの姿が浮かんでいた。

 

「どうやらお互い負ける訳にはいかない理由があるらしいな……さぁ、ここからが本当の勝負だ!!」

 

「望む所……!!我等の想いと貴様の想い、どちらが強いか勝負だ!!」

 

「行くぞ、第七宇宙の同胞よ!!」

 

 まずはピリナが両腕を伸ばして攻撃を仕掛ける。しかしピッコロはオレンジ色のオーラを全開にするとその衝撃波だけでピリナの両腕を弾き飛ばし、更に一瞬でピリナの目の前まで接近すると、気を纏った拳を顔面に叩き込む。

 その威力にピリナは地面に背中から叩きつけられたばかりか、激突した時の衝撃で地面が陥没してしまった。

 

「ぐはぁっ!!な、なんと言う力……だが!!」

 

 吐血しながらも即座に反撃に回し蹴りを放つピリナ。

 だが、ピッコロは片手であっさり蹴りを受け止めると逆にピリナの足首を掴み、背後から奇襲を仕掛けようとしていたサオネルにピリナを叩きつけ、二人纏めて吹っ飛ばしてしまった。

 

「激烈光弾っ!!!!」

 

「あれは……いかんっ!!」

 

「くぅっ!?」

 

 ピッコロの両腕に収束されて行く気を感じ取り、二人は思わず冷や汗を流す。

 そして放たれた巨大な気功波を咄嗟に飛び退く事で回避した二人だが、その動きは完全に読まれていたようで、まずはサオネルの腹部にピッコロの飛び蹴りが直撃し、更にピリナも伸びてきた右腕が胸部に命中し、そのまま零距離で気功波が叩き込まれてしまった。

 

「ぜぇ、ぜぇ……ぴ、ピリナ、まだ立てるか……!?」

 

「む、無論だ……!!わ、我々を信じて全てを託してくれた同胞達の為にも、こんな所で終わる訳にはいかん!!」

 

「その通りだ!!はぁああああああああっ!!!!」

 

 ボロボロになりながらも、残る力を振り絞り、気功波を放とうと構えを取るピリナとサオネル。

 それに対し、ピッコロも迎え撃つように額に人差し指と中指を当て、魔貫光殺砲の発射体制を整えた。

 

「これで決着をつける!!」

 

「来い!!」

 

「「うおおおおおおおおおおおっ!!!!」」

 

「魔貫光殺砲っ!!!!」

 

 ピリナとサオネルの放った気功波が一つに合わさり、より巨大な気功波となってピッコロへと一直線に突き進んで行く。

 しかしピッコロの放った魔貫光殺砲は二人の気功波を一瞬の拮抗すらせずに消し去り、ピリナの腹部を貫き、そのまま武舞台の外まで吹っ飛ばした。だが……

 

「その隙、逃さん!!」

 

 いつの間にかピリナから離れ、ピッコロのすぐ傍まで接近していたサオネルが右手に気の刃を纏い、そのまま斬りかかろうとしていた。

 

「取ったぞ!!」

 

「させん!!かぁっ!!!!」

 

 ピッコロを切り裂くべく跳躍したサオネルに対し、ピッコロは口から魔光砲を放つ事で迎撃。攻撃に入る瞬間の隙を突かれた事で、サオネルは腹部を貫かれてしまった。

 

「かはっ……!?」

 

「貴様等の覚悟は大した物だ。だが、絶対に負けられない理由はこちらにもある。あいつ等の為にも、俺は勝たねばならんのだ……!!」

 

「み、見事、だ……!!」

 

 紫の血を流しながら、サオネルは何処か満足そうな表情を浮かべ、武舞台の外まで落下して行った。

 

 二人を倒し、静まり返った武舞台の上で、ピッコロは黙祷を捧げるように目を閉じた。

 

 だが、その隙を待っていたとばかりにピッコロを狙う者が居た。

 そしてピッコロが反応する暇すら与えずに背後に回り込み、首に狙いを定めるも手刀を振り下ろした。

 

「戦いに勝利した直後は誰もが油断しがちだ。お前ならその隙を絶対に見逃さない……そうだろう、ヒット?」

 

「っ……!!孫、悟飯……!!」

 

 ピッコロの首に手刀が命中する寸前、いきなり姿を現した悟飯がヒットの右手を掴み、攻撃を阻止していた。

 同時にピッコロも自分のすぐ近くに悟飯とヒットが現れた事に気が付いたのか、目を剥いて驚いていた。

 

「悟飯!?それにヒット!!……なるほど、どうやら俺は狙われていたらしいな。」

 

「間に合って良かったです、ピッコロさん。さて……」

 

 視線をヒットに移す悟飯。そして赤紫のオーラを全開にし、構えを取った。

 

「そろそろ決着をつけようか……!!」

 

「………」

 

 途轍もないプレッシャーを醸し出す悟飯の前に、ヒットは一度深呼吸をしてから目を閉じた。

 

 未来視の能力を発動するが、悟飯から逃れられる未来は一つも確認出来なかった。視える未来の全てで、悟飯に敗れる姿が映し出されている。新技である時の牢獄も、全く通用しそうにない。

 それだけ、ビーストに覚醒した悟飯は圧倒的だと言う事だ。

 

 やがてヒットは意を決したように目を見開き、構えを取った。そして両者が静かに睨み合い、同じタイミングで駆け出した。

 

「はぁっ!!」

 

 まずは、悟飯が走りながら特大の気功波を発射する。対するヒットは避けるまでもないとばかりに片手で気功波を弾き、一気に勝負をつけるべく急加速する。

 そして悟飯も今放った気功波は牽制のつもりでしかなかったのか、ヒットと同じように一気に加速し、二人が交差すると、同じタイミングで拳を振るった。そして……

 

「グッ……」

 

「……僕の勝ちだ、ヒット。」

 

 悟飯が無傷で立っているのに対し、ヒットは宙を舞っていた。ヒットの拳は悟飯に届く事は無く、返り討ちにされてしまったのだ。

 

(前の戦いからそう時間は経ってないと言うのに……随分と差をつけられたものだ……俺の完敗、だな……)

 

 小さく笑みを浮かべながら、武舞台から落下して行くヒット。そしてヒットが転送されたのを見送ると、悟飯はビースト状態を解除し、溜息を漏らした。

 

「悟飯、大丈夫か?」

 

「ええ……この力に覚醒していて本当に良かったです。前のままだったら、確実に僕が負けていました。」

 

「それは俺も同じだ。そう考えると、ベビーの野郎との戦いも無駄ではなかったと言う事か……」

 

「色々と複雑な気持ちになりますけどね……」

 

 苦笑しながらそう答える悟飯に、ピッコロはフッと笑みを浮かべた。

 

 何はともあれ、ヒットが撃破された事により第六宇宙の残りメンバーはブロリー、ケフラ、キャベの三名となった。

 そして時を同じくして、彼等の戦いも決着を迎えようとしていた……

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。