ちっ、くだらん…何が強くてニューゲームだ、クソッタレめ 作:ゴロリコン
「ってぇ……カカロットの野郎、派手に暴れ回りやがって……!!」
文句を言いながらも瓦礫を退かして起き上がるバーダック。周りをよく見れば、クウラとレッドも同じように瓦礫を退かし、肩を軽く叩いて埃を払っていた。
「まぁ、それも仕方あるまい?何せカカロットの相手はあのブロリーなのだからな。それよりクウラ、まだやれるか?」
「下らん事を聞くな、レッド。当然だ。」
「フッ、そうか。てっきりまだ新形態に慣れなくて、無理をしているのではないかと思ってな……っと、無駄話はここまでのようだな。来るぞ!!」
レッドが叫んだ直後、目の前の瓦礫の山を内側から吹き飛ばすように莫大な赤いオーラが解き放たれ、ジレンが姿を現した。
「へっ、やっぱそう簡単にテメェがやられる訳はねぇよな……ジレン!!」
待っていたとばかりに好戦的な笑顔を浮かべるバーダック。そしてそんな彼に応えるかのようにジレンも笑みを浮かべた。
「残り時間3分……回避に徹すれば、貴様等は労せず勝利を手にする事が出来るが……」
「はっ、馬鹿を言うな。そんな形での決着など、この俺は断じて認めん!!貴様に勝ち、完全勝利を手にする!!それ以外に選択肢はない!!」
「俺様としてもそんな情けない勝ち方は気に入らんのでな。悪いが仕留めさせて貰うぞ、ジレン!!」
「っつー訳だ。ここにいる誰も敵に背を向けるつもりなんざねぇよ。残り時間も少ねえし、そろそろ決着をつけようぜっ!!」
バーダックが黄金のオーラを、クウラが白銀のオーラを、レッドは紫のオーラを解放し、三人同時にジレンに飛びかかった。
「食いやがれっ!!」
「フンッ!!」
まずはバーダックとレッドが同時に飛び蹴りを放つが、ジレンはそれを右手と左手であっさりと受け止めた。
「貰ったぁ!!こいつで消し飛ぶが良いっ!!」
直後、一瞬にしてジレンの懐に姿を現したクウラが両手からフルパワーで気功波を放ち、ジレンの全身を飲み込み、大爆発を起こした。
そして三人とも油断なく爆炎を睨んでいたが、突如無傷のジレンが飛び出して来ると、まずバーダックの横っ面にパンチを叩き込み、続けてレッドの腹部を赤い槍のような気功波で貫き、更に背後から殴りかかって来たクウラにカウンターの蹴りを食らわせて吹っ飛ばした。
「がぁっ!?」
「ちっ、破壊の力をこうも軽々と貫いて来るとは……!!」
「奴め、ここに来て更に力を上げているとは……はっ!?」
三人が猛烈な悪寒を感じ、はっと顔を上げると、ジレンが三人目掛けて特大の気功波を放った。
「ちぃ!?おいテメェ等!!」
「言われんでもわかっている!!クウラ!!」
「俺に指図するなぁ!!」
迫り来る気功波にバーダックはライオットジャベリンを、レッドはかめはめ波を、クウラはスーパーノヴァを放ち迎撃するが、それでもジレンの放った気功波の方が威力は上であり、三人纏めて場外ギリギリのところまで吹っ飛ばされてしまった。
「うっ、かはっ……こ、この、野郎……っ!?」
「さらばだ、第七宇宙の強敵達よ……!!貴様等を下し、俺は更に先へと進むっ!!ぬぅぁぁぁああああああああーーーーーーっ!!!!!!」
両腕を前に突き出し、先程以上に巨大な赤い気功波を打ち出すジレン。
咄嗟に起き上がったレッドが破壊の力を全力で展開してガードするも、破壊し切る事が出来ず、逆にジリジリと押され始めてしまった。
「ぐぬぬぬっ……!!こ、こいつ、俺様の破壊の力の完全に上を行ってやがる!!おいコラ貴様等!!いつまでも腰抜かしてないで手伝えっ!!」
「るせぇっ!!今やろうとしてた所だ!!」
「うおおおおおおおおおっ!!!!」
レッドの横にバーダックとクウラが並び立ち、二人ともフルパワーのバリアーを重ねがけするように展開する。
だが、それでもまだ足りない。
この三人が全力でガードに徹していると言うのに、ジレンはたった一人でバーダック達を圧倒し、今も彼等をジリジリと城外まで押し出そうとしていた。
「……へっ。」
「貴様、何がおかしい!?笑ってる暇があるならもっと力を入れろ!!」
突然笑い出したバーダックに眉を顰め、怒鳴りつけるクウラだが、バーダックは首を横に振り、ジレンへと視線を移した。
「いや、おかしいんじゃねぇ。素直にすげぇって賞賛してんだよ。」
「賞賛だと?」
「あのジレンの野郎は、たった一人でここまでやって来やがったんだぜ?しかも、この絶望的な状況で少しも諦めようとしちゃいねェ……ここまで来れば認めるしかねぇよ。敵ながら天晴れって奴だ。」
「……フッ、確かにな。片やチームから一人の脱落者もなく、片やチームの最後の一人、それに加え残された時間は極僅か……こんな状況で最後まで戦い抜こうとする戦士が、はたしてこの宇宙にどれだけ居るのやら。それを考えれば、奴は正に戦士の鑑と言えるだろう。だが……!!」
「ああ、それでこそ超える甲斐があるってもんだぜ……!!こんなにワクワクするのは久しぶりだ……!!」
「チッ、どいつもこいつも敵を前にしてベラベラと……」
「はっ、テメェも人の事言えねえだろうがよ。」
「バーダックの言う通りだな。だいたいクウラ、貴様もああ言ったタイプは嫌いじゃないだろう?」
「フンッ、知らんな!!」
最後の一人になっても決して折れず、戦い抜こうとするジレンの姿に、バーダックとレッドは戦士として、そしめ超えるべき存在として尊敬していた。
そんな二人にクウラは呆れていたが、内心では同じ気持ちらしく、小さく笑みを浮かべていた。
「さぁて……話はここまでだ。残り時間も1分ちょっと……勝ちに行くぞ、テメェ等!!」
「了解だ!!」
「だから、俺に指図するなと言っているだろうがぁっ!!!!」
「「「うぅぅおおおおおおおおおおっ!!!!!!」」」
三人が雄叫びを上げると、バリアーの出力が一気に跳ね上がり、ジレンの放っていた気功波を完全に相殺する事に成功する。
だが、自らの技が完全に防がれたにも関わらず、ジレンは満足そうに笑みを浮かべ、バーダック達もニヤリと不敵な笑みを浮かべていた。
そして次の瞬間、彼等は同時に駆け出していた。
「はぁぁぁぁぁぁっ!!!!」
「「「うおおおおおおおおおっ!!!!」」」
ジレンとバーダック達が真っ向からぶつかり合い、その衝撃で四人とも弾き飛ばされる。
真っ先に体勢を立て直したジレンは再度突撃し、バーダックの右足首を掴み、そのまま投げつけるように地面に叩き落とすが、その直後両手に白銀の気を剣のようにして纏ったクウラがジレンに斬り掛かった。
「ぬぁぁああああああっ!!!!」
「がぁっ!?う、うおおおおおっ!!!!」
左肩と右太腿を斬られ、激痛に表情を歪めるジレンだが、赤い気を纏った渾身の右ストレートをクウラの横っ面に叩きつけ、一気に武舞台中央の柱まで殴り飛ばす。
そのまま追撃の気功波を放とうとしたが、突如ジレンの両腕、両足に計八人のレッドがしがみ付いた。
「何っ!?」
「貴様に分身の使い方を見せてやる!!これで吹き飛べぇっ!!!!」
ジレンの身体にしがみ付いていたレッドの分身達の身体が一斉に輝き、その直後一斉に大爆発を起こし、更に駄目押しとばかりにレッドの本体がデスボールを爆炎の中に向かって投げつけた。
「はぁぁぁぁぁぁっ!!!!」
即座に爆炎の中から飛び出して来たジレンがデスボールを両手で受け止め、フルパワーでデスボールを弾き返した。
だが、その隙に復帰したバーダックとクウラがパンチと飛び蹴りを同時にジレンに浴びせたが、ジレンは歯を食いしばって耐え切り、気を衝撃波のように解放する事で二人纏めて吹き飛ばした。
「おい!!俺を投げ飛ばしやがれっ!!」
「っ!!良いだろう!!ぬおおおおおおおっ!!」
本来なら文句の一つでも言う所だが、そんな時間も惜しいのか、クウラは言われるままにバーダックの足を掴み、ジレン目掛けて投げ飛ばした。
「だりゃああああああああっ!!!!」
「させっ……こ、これは!?」
「俺様の事を忘れるなよ、ジレン……!!今だバーダック!!ぶちかませっ!!!!」
バーダックを殴り落とそうとしたジレンに対し、レッドが最大出力で超能力を発動し、身体を拘束した。
如何に破壊神見習いのレッドと言えど、ジレンの動きを止められたのはほんの一瞬だったが、一瞬も時間があれば充分だった。
「貰ったぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!」
残された気を全て右手に収束したバーダックは、投げ飛ばされた勢いも加え、ジレンの頬に黄金に輝く拳を叩きつける事に成功する。
その拳を持ってしても、ジレンを場外まで押し出す事は敵わなかった。だが、ジレンの動きは明らかにこれまでよりも鈍くなっている。どうやらかなりのダメージを与える事に成功したようだ。
そしてバーダックはこの隙を逃さず、一瞬でジレンの背後に回ると、彼の両脇から腕を通し、羽交い締めにする事に成功する。
「貴様……!?」
「今だテメェ等!!俺ごと吹き飛ばしやがれぇっ!!」
「っ……クウラ!!」
「わかっている!!この好機、逃しはしない!!ぬぁああああああああ!!!!」
クウラとレッドも残された気を全て解放し、決着をつけるべく、それぞれ最大の必殺技を放つ為に構えを取った。
「ファイナルシャインアタァァァァァック!!!!!!」
「シャイニング・ノヴァッ!!!!!!」
レッドはファイナルシャインアタックを、そしてクウラは新必殺技であるシャイニング・ノヴァを放った。
そして青緑色の気功波と白銀の気功波が一つに重なり合い、超極大のエネルギー波となり、ジレンへと真っ直ぐ突き進んで行く。
「これが第七宇宙の……いいや、お前達の力、か……見事だ……!!」
「へっ……」
吹っ切れたような清々しい笑みを浮かべたジレンを見て、バーダックも僅かに口元を綻ばせる。
そして次の瞬間、二人は閃光の中に消えて行き……それぞれの宇宙のベンチへと転送されるのであった。
『……き……決まったぁぁぁぁぁぁーーー!!!!バーダック選手とジレン選手、まさかの同時場外!!これにより第11宇宙は全員が失格となり、第七宇宙の優勝が決定しましたぁぁぁぁぁっ!!!!』
審判の男が宣言した次の瞬間、客席は凄まじい熱狂に包まれた。
そしてその頃……
「ジレン……よくぞ戦い抜いてくれたな。お前は我々プライド・トルーパーズの……いや、第11宇宙の誇りだ……」
「……何故、そんな事を言う……俺はお前達を蔑ろにして戦った挙句、この様なんだぞ……」
「いいや、お前は限界を超えて戦ってくれた……そんなお前に文句を言う者など、誰も居ない……!!」
そう断言するトッポに、仲間達や第11宇宙の界王神であるカイも頷いていた。
……何故か素っ裸で鼻に麺のような物を詰まらせて気絶しているベルモッドの姿が見えたような気がしたが、これはきっと気のせいだろう。
「よう、ジレン。」
「貴様は……バーダックか……」
いつの間にやら第11宇宙のベンチへとやって来たバーダックに目を向けるジレン。
「テメェ、本当にとんでもねぇ強さだったな。悔しいが、俺一人じゃ勝負にすらならなかっただろう……だが、次は負けねぇ。今度は俺だけの力で勝てるよう、もっと腕を磨いてやる!!だからよ……いつの日か、また会おうぜ。今度は俺が勝つ!!」
「……フッ……」
目を閉じ、穏やかな笑顔を浮かべるジレン。
そのまま彼等は消されるのを待つのだが……当然どれだけ待っても消滅する事はなかった。
「……妙だな?もう力の大会は終わったのだから、失格になった宇宙は消されてもおかしくない筈だが……」
「た、確かに……よく見てみればどの宇宙も消されてないし、どうなってるんだ?」
未だに自分達が消されない事に、トッポとディスポは首を傾げていた。
するとその時、会場全域に大神官の声が流れた。
『ごほん、あーマイクテスト、マイクテスト。皆さん、聞こえていますか?』
「こ、この声は大神官様!?」
『えー、この大会の前に私は敗退した宇宙は消滅する……と言った話をしたかと思います。』
「えっ、マジで!?」
「この大会ってそんなヤバい大会だったの!?」
「ちょっ、全ちゃんどう言う事よ!?」
「ごめん、僕もそれついさっき知った事なんだ。」
「ええぇぇぇっ!?」
初耳だとばかりにミントが全王に詰め寄っているが、全王は申し訳無さそうに首を横に振るだけだった。いや、実際全王もついさっき初めて知ったのだから無理はないのだが。
すると大神官はここでとんでもない事を言ってのけた。
『実はあの話、私の勘違いと言いますか、皆さんに緊張感を持って欲しくて言ったと言うか、要するに嘘なんです。』
「……は?嘘?」
「じゃ、じゃあ仮に負けたとしても……」
『はい、消される事はないのでご安心を。』
いつものようにニコニコ笑いながらそう宣言した大神官に暫し会場全体が沈黙し……やがて参加者達を含め全員がずっこけてしまった。
「な、なんつー人騒がせな嘘をつくんだ、大神官様は……!?」
「けっ、俺は最初からそんなこったろうと思ってたぜ。全宇宙の命運を決める大会にしちゃ、随分と騒がし過ぎたからな。」
無の界にやって来た時の事を思い出すバーダック。
大量の観客に出店と、どう見ても単なるお祭りにしか見えず、大方破壊神達が勘違いでもしているんだろうと彼は薄々勘付いていたようだ。
「ちっ、とんでもなく迷惑な事をしてくれたな、大神官の奴め……」
「全くだ。まぁ、緊張感を持ったのは確かではあるが……」
不機嫌そうに舌打ちするベジータにピッコロも同意する。いや、確かに緊張感は持てたが、他にやり方はあっただろうに……
「なーんだ、やっぱオラの言った通り全王様はそんな事考えてなかったじゃねぇか。ビルス様や他の神様達もそそっかしいよなぁ……最初っから全王様に連絡しとけばすぐ解決したんに、ちょっと非常識過ぎるんじゃねぇか?報連相は社会人の基本だってのによ。」
「お、お父さん……」
「フッ、カカロットも立派になったな。」
腕を組んでなんか社会常識みたいな事を語っている悟空に、悟飯は冷や汗を流し、ラディッツは満足そうに頷いていた。
ちなみに客席でその発言を聞いていたチチは「いつも分身残して勝手に修行に出かける悟空さが社会常識なんて言う資格はねぇ!!」とキレていたそうな……
『ごほんっ、みんな大神官のせいで心配させちゃってごめんね。彼には僕の方からキツい罰を与えて、今後二度とこう言う事はないようにするから安心して欲しいのね。』
全王の立体映像が映し出されたかと思えば、参加者達全員にペコリと頭を下げた。これには神々達も「まぁ全王様がそこまで言うなら……」と納得してくれたようだ。
ちなみにこの後大神官は天使の力や権能等が全て没収され、常人とそう変わらない程度に身体能力を落とされた挙句、奉仕活動としてサダラ農園の一従業員扱いで数年の間無給かつ住み込みで働かされる事になるのだが、これはまた別のお話である。
そしてその後、第七宇宙のメンバーの中からMVPが選ばれる事になるのだが、これには一番多くの敵を倒したナッパが選ばれる事となった。
「お、俺がMVPだってぇ!?マジかよ!!」
「戦果的に考えて、君しかいないのね。それで、どんな願いを叶えて欲しいのかな?」
「へっへっへ、それなら決まってますぜ全王様!!俺に髪の毛を!!フッサフサの髪の毛をくだせぇ!!」
「ん、わかった。ちょっと待っててね。」
頷くと全王は超ドラゴンボールを用意し、呪文を唱えてから超神龍を呼び出し、神の言語でナッパの願いを伝えた。
すると超神龍はその力を行使し、ナッパの身体が黄金の輝きに包まれ……光が消えた時、ナッパは若き日と同じように髪の毛を取り戻す事に成功していた!!
「お、おお……うおおおおおおおおおおっ!!!!俺に……俺に髪の毛がぁっ!!」
「やったなナッパ!!」
「ひとまずおめでとうと言っておこう……いや、待てよ?神龍やポルンガでも再生不可能だったナッパの髪を再生させた超神龍なら、娘となら重婚しても許されるようルールを変える俺の願いも容易く叶えてくれ「チェストォッ!!」オゴォッ!?ミントちゃん、何故……」
漢泣きしているナッパを祝福するヤムチャ。一方ラディッツはいつも通り馬鹿な事を言ってミントに腹パンされ悶絶していた。
また、長男のそんな姿を見てバーダックとギネは呆れ返っていたそうな……
「まっ、何はともあれ宇宙も消えずに済んだし良かった良かった……ってあれ?ナッパ、オメェの髪、なんか伸びてねぇか?」
「ああ?……言われてみりゃ確かに。いつの間に肩まで伸びやがったんだ?」
いつの間にか肩の辺りまで伸びていた髪を不思議そうに掴むナッパ。だが次の瞬間、ナッパの髪は暴走したかのように恐ろしい速度で伸び始めてしまった!!
「なっ!?」
「う、うおあああああ!!!!ど、どうなってやがんだ、こいつぁ!!??」
「ふむ……どうやら超神龍の力が凄まじ過ぎて、ナッパさんの髪をふさふさにするどころか、永遠に伸び続けるようにしてしまったようですねぇ。しかもこの速度、物の数分でこの無の界全域を飲み込んでしまうかもしれません。」
「な、なんだってぇぇぇぇぇ!!??」
「なんかこ◯亀でそんな話見た事あるような気がするわね。」
「あっ、僕も夏休みの時再放送で見た気がする!!」
「多分それが元ネタなんじゃねーの?」
髪が暴走しているナッパを他所に、メタい事を言っている三人。まぁこいつ等の事は放置で良いだろう。
「かめはめ波ぁっ!!……だ、駄目だ、かめはめ波で消し飛ばしてもすぐに生えて来ちまう!?」
「ビッグバンアタック!!くっ、こっちも焼け石に水だ!!おいナッパ、どうにか制御出来んのか!?」
「む、無茶言うな!!さっきからこっちだって困ってんだよぉ!!」
「こ、この馬鹿者め!!あんな下らない事を超ドラゴンボールに願うからこんな事に……ぐああああああああ!!??」
「だ、駄目だ、破壊の力で消滅させるより奴の髪が生える速度の方が上だ!!ぬ、ぬおおおおおっ!!!!」
ナッパの髪の毛の中に飲まれてしまうクウラとレッド。それから数分後、無の界はナッパの髪の毛によって完全に覆い尽くされてしまうのだった……
尚、その後全破壊神及び破壊神見習いと全王が破壊の力を行使した事により無事ナッパの髪の毛を消し去る事に成功したのだった。
……その代わりナッパの毛根が完全に消滅する事となってしまったが、まぁこれは仕方ないのでナッパも納得してくれる事だろう……
また、悟空達が地球に帰る前、全王が「結果的にナッパ君の願いを無効にしちゃったし、これはその代わりって事で」と言いながら指を鳴らすと、バーダックと二人の頭上から死者の証である光輪が消えてしまった。
「へ?」
「ああ?おいアンタ、いったい何しやがった。」
「何って甦らせたんだよ。これからは息子達や孫達と仲良く暮らしたら良いんじゃないかな?」
「……えっ……よ、甦らせた?あ、あたし達を?」
「うん。」
「おおっ!!良かったな父ちゃん、母ちゃん!!これからはいつでも会えっぞ!!」
「お、おう……」
喜んでいる悟空を他所に、あまりにも突然過ぎて唖然としているバーダックとギネ。そんな二人を見てラディッツはゴホンと咳払いした。
「あー……いきなりの事で驚くのも無理はないと思うが、全王様の好意を無碍にする訳にも行くまい。まぁ、なんだ……おかえり、二人とも。」
「ラディッツ……は、ははっ。うん、ただいま!!」
「……やれやれ……まぁ、生き返っちまったもんは仕方ねえか。わりぃな、トーマ……暫くテメェ等とは会えそうにねぇ。」
やれやれ、と言った具合に肩をすくめるバーダック。とは言え、決して嫌そうにはしていなかったが。
こうしてバーダックもギネも地球で暮らす事となり、色々あったが無事力の大会は終わりを告げ、ベジータ達は戻って行った……
いや、なんかまた1ヶ月くらい掛かっちゃったごめん…これも全てギャラクティックノヴァの狙いだったんだ…
ちなみにクウラの新形態は無難にシャイニングクウラにします。長々と時間かけちゃったすんませんでした。いやマジで。
「き、貴様は……!!」
「待たせたな、ドラゴンボールにへばりつく薄汚い害虫諸君。そして久しぶりだな、ベジータ。」
空に開いた大きな次元の歪みから、白い怪物が姿を現した。
その名は一星龍……かつてベジータが居た世界で孫悟空を一度は殺し、世界を滅亡寸前まで追い込んだ、最強の邪悪龍だ。
「もう、終わりだ……全王様も、大神官様も敗れた今……全ての宇宙は、滅び去る以外の道は残されていない……」
「ビルス様、何言ってんだよ!?ウイスさんも何か言ってくれ!!」
絶望して項垂れているビルスに、声を荒げる悟空。だが、ウイスでさえもどうする事も出来ず、ビルスと同じでただ俯いているだけだった。
「それが全王の言っていた最後の希望とやらか?下らんな。こちらとしては指一本で相手をしてやっても構わんが、どうするね?」
「言ってくれるじゃねーかナマズ野郎。だったらテメェに思い知らせてやるよ!!このベジット様の力をなぁっ!!!!」
超サイヤ人4ゴッドに変身し、一星龍に決戦を挑むベジット……
「全ての宇宙のみんな!!オラに元気を分けてくれぇっ!!!!」
黒い瘴気に覆われた地球で、元気玉を作ろうとしている悟空……
「べ、ベジータ、それ以上は無茶だ!!」
「やらせるものか……!!もう……もう二度と、ブルマを……俺の家族を……そして、カカロットを死なせはせんっ!!死なせるものかぁぁぁぁぁ!!うおおおおおおおおおっ!!!!」
迫り来るマイナスエネルギーの塊を、ボロボロになった身体で受け止めるベジータ。次の瞬間、ベジータの体は闇の中へと消えて行った……
「……まだ、俺にはやるべき事がある……そう言うんだな、貴様は…」
『……………』
「……いいだろう。これが俺の、最後の戦いだ……!!」
周りの全てが真っ白な空間の中で、ベジータは差し出された腕をその手で掴んだ。
「な、何者だ、貴様……孫悟空はそこに居ると言うのに、何故……っ!!ま、まさか……まさか、貴様は!?」
「へっ……俺の姿を見て震え出すとは、よっぽどトラウマになってるらしいな?こいつは滑稽だぜ、一星龍。」
冷や汗を流し、狼狽えている一星龍を鼻で笑う赤髪の男。そして彼は、初めて会った時と同じ台詞を叫ぶのだった……
「俺は、孫悟空でもなければベジータでもない。俺は……貴様を倒す者だっ!!!!」
何故、ベジータは時を遡ったのか?
何故、浄化された筈の一星龍が生きているのか?
全ての謎が、今明かされる。
そして……
「落ちこぼれだって必死に努力すりゃ、エリートを超える事もあるかもよ?」
「フッ……では、努力だけではどうやっても越えられぬ壁を見せてやろう……」
かつてと同じ荒野で、かつてと同じ構えを取っている二人の戦士……
全ての戦いの果てに、ベジータを待つものとは……?
最終章「ドラゴンボール編」 Coming Soon…
最終章の投稿スタイルについて
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これまで通り書けた順に投稿
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全話書いてから纏めて投稿