ちっ、くだらん…何が強くてニューゲームだ、クソッタレめ   作:ゴロリコン

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地球「私は死なん!!何故なら作者により史上最強の補正を与えられているからだ!!!!」


最凶復活!!ブロリー再び

「ようドクターゲロ……相変わらずムカつく面をしているな?その上、不愉快な事をしてくれたじゃないか。まさかこの俺を操ろうだなんてなぁ……」

 

 指の関節を鳴らしながら、ゆっくりとドクターゲロの前へと歩いて行く17号。

 ゲロは恐ろしさのあまり後退りし、腰を抜かしてしまいそうになるが、必死に両腕を前に出して17号を静止しようと命乞いを始めた。

 

「や、やめろ17号!!わ、ワシはただ、お前をより完璧に仕上げてやっただけだ!!」

 

「はぁ?」

 

「お、お前も今よりもっと強くなれたら……究極の存在になれたら嬉しいだろう!?だからワシは……」

 

 その台詞の途中、17号が右手から黄緑の気功波を放った。ゲロが全く反応出来ない速度で放たれたそれは、ゲロの左肩を吹き飛ばし、そのまま左腕が地面に落ちた。

 

「なっ……ぐ、ぐぎゃあああああああ!!??」

 

「一体いつ、誰がそんな事をお前なんかに頼んだ、クソジジイ?それに、ぼんやりとだが覚えているぞ。確かベジータに手も足も出ずボコボコにやられていなかったか?あれの何処が究極の存在なのやら……」

 

「く、くぅぅぅぅぅぅ……!!お、おのれぇぇぇぇぇ……!!この出来損ないめがぁっ!!」

 

「フン、人として出来損ないのクソジジイにそんな事を言われたくないな。っと、我慢出来ずに左肩を消し飛ばしてしまったが……ベジータ、お前は良いのか?助けて貰った恩もあるし、お前がトドメを刺したいのなら譲るぞ?」

 

「今更そんなカスみたいな野郎のトドメに拘るつもりなんてない。貴様の好きにしろ。」

 

「だ、そうだ。今すぐ地獄に送り返してやるよ、ドクターゲロ。」

 

「だ、黙れ、この欠陥品がぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

 自棄にでもなったのか、17号へ攻撃しようと右腕を振り翳すドクターゲロ。だが、突如飛来した気円斬がゲロの右手を切り裂いてしまった。

 

「なっ……がぁっ!!??」

 

「やっと見つけたよ、ドクターゲロ……!!」

 

 突如左胸を貫かれ、そのダメージと衝撃で目を見開くドクターゲロ。そして震えながら背後に目を向けると、恐ろしい程冷たい笑みを浮かべた18号が右腕を突き出し、ゲロの胸を貫いていた。

 

「っ!!18号!?」

 

(なるほど、さっきの気円斬は18号が投げたのか。)

 

「ごふっ……き、貴様、18号……!?ええい、どいつもこいつも、創造主たるこのワシに逆らう欠陥品どもめ……ごぼぁっ!?」

 

「今度こそ地獄に落ちろ、クソジジイ!!!!だりゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーっ!!!!」

 

 一気にドクターゲロに肉薄すると、パンチの超高速ラッシュを叩き込む18号。瞬く間にドクターゲロをボロ雑巾以下の状態にすると、全力のアッパーカットを顎に叩き込み、その破壊力のあまりゲロの首は千切れ飛んで宙を舞った。

 

「これで終わりだよ!!消えなっ!!てやぁぁぁっ!!!!」

 

 ダメ押しとばかりにゲロの頭部に気功波を叩き込み、消し飛ばず18号。即座に首から上を失った胴体にも気功波を叩き込んで消し飛ばずと、足元に転がって来たゲロに使われていた部品を踏み潰して破壊してしまった。

 

「あばよ、ドクターゲロ。最低最悪の下衆野郎……もう二度と蘇って来るんじゃないよ。」

 

「おいおい18号、急に出て来て良いとこ取りか?あのジジイは俺が……ぐはっ!?」

 

「捕まえたよ17号。さっきはよくも逃げ出してくれたね?」

 

「に、逃げ出した?何を言ってるんだ、18号!?」

 

「黙りな!!クリリンを殺そうとしておいて、今更白を切るつもりかい!?」

 

「お、俺がクリリンを?い、意味がわからない、お前は何を言っているんだ!?」

 

「ちょ、18号さん落ち着いて!!多分17号正気に戻ってるから!!落ち着いて話を聞こう!!」

 

「ええい、離せ、クリリン!!」

 

 いきなり18号が出て来たかと思えばゲロをぶち殺し、更には17号にまで殴り掛かろうとし、それを必死に制止するクリリンと言う謎の状況に、一人こめかみに冷や汗を流しているベジータ。

 するとすぐ隣に悟空が降りて来た。

 

「おっす、ベジータ!!」

 

「カカロットか……いったい何があった?何故18号はあんなにキレていやがるんだ。」

 

「それがさっきまで17号が操られててよ、そん時にクリリンが殺されそうになっちまって、それでキレちまったんだよ。」

 

(そう言えば前の世界でもクリリンは操られた17号に殺されていたな……こちらでは助かったようだが……なるほど、無理もない。俺ももしブルマが殺されでもしたら操られていようと許しはしなかっただろうからな。)

 

 腕を組んで勝手に一人で納得しているベジータ。すると視界の端でこっそり逃げ出そうとしているドクターミューを見つけ、一瞬でその目の前まで移動した。

 

「ぬぅ!?」

 

「めでたい奴だ。こそこそ逃げ出そうとしているのが気付かれていないとでも思っていたのか?」

 

「べ、ベジータ、貴様ぁ……!!」

 

「ベジータ、そいつは?」

 

「こいつはドクター・ミュー。詳しい話は俺も知らんが、ゲロの野郎と手を組んで17号をおかしくした元凶だ。」

 

「へぇ、そうだったのか……なら、ゲロの代わりにそいつで我慢するとしようか。見てる限り碌な奴じゃなさそうだしな?」

 

 鋭い目付きでドクターミューを睨みつけ、不敵な笑みを浮かべる17号。するとミューは大慌てで命乞いを始めた。

 

「ひっ!?ま、待て、やめろ17号!!そ、そうだ、私ならお前をより完璧なマシン・ミュータントに改造してやる事が出来る!!ど、どうだ!?私と一緒に全ギャラクシーを征服しようではないか!!その暁にはお前に全ギャラクシーの半分の統治権を……ぐはぁぁぁっ!?」

 

「生憎俺には仕事があるんだ……下らない世界征服ごっこに興味はない。とっとと消え失せろ。」

 

 一気に距離を詰めると、ドクターミューに回し蹴りを叩き込む17号。

 その衝撃でミューの首が胴から千切れ飛んで地面に落下。即座に17号が踏み潰してしまった。

 

「ふぅ、これで少しはスッキリしたな。」

 

(ま、マーロンがこの場に居なくて良かった……)

 

 踏み潰されたミューの頭部から、顔を青くして目を逸らしているクリリン。こんな物娘が見てしまったら確実にトラウマになるだろう。

 

「偽物の17号が消えて、ゲロ達も全滅したんだ。これで終わりの筈だが……」

 

「じゃあ、帰るか。知らない間に仕事を抜けて来てしまったようだしな。」

 

「仕事?オメェも仕事してんのか?あっ、ひょっとして農家か!?」

 

「お前……そうか、お前が孫悟空か。違う、俺の仕事は自然保護官だ。」

 

「自然保護官?どんな仕事なんだ?」

 

「それは……」

 

「勝手に帰ろうとしてんじゃないよ、17号!!アタシはまだあんたの事を許した訳じゃないんだからね!?」

 

「じゅ、18号さん、俺はもう気にしてないんだし、17号も操られてただけなんだから、早くマーロンの所へ帰ろう!!なっ!?」

 

「まったく、覚えてないって言ったのにしつこいな……」

 

 未だに17号に対してキレている18号と、必死に妻を宥めようとしているクリリン。そんな彼等を見てベジータは呆れたように溜息を漏らした。

 

「下らん……俺はもう帰らせて貰うぞ。」

 

「あっ、オラもそろそろ帰らねえと。パンとウーブを農園で待たせてるしな!!」

 

 それぞれ帰ろうとするベジータ達。だがその時、突如ラディッツとナッパの気が大きく低下していくのを感じ取り、ベジータ、悟空、クリリンの三人は目を見開いた。

 

「!!!!」

 

「これは……!?」

 

「……?どうしたんだ、お前達?」

 

「に、兄ちゃんとナッパの気が、急激に下がって行く……!!」

 

「何だって!?」

 

「それに、この恐ろしく邪悪な気は……っ!!ベジータ!!」

 

「ちぃっ!!」

 

 悟空も一気に超サイヤ人4ゴッドに変身すると、ベジータと共に気を全開にし、周囲を包み込む高密度のバリアーを展開する。

 そしてその直後、都市一つを丸ごと飲み込んでしまう程の大きさの気弾が飛来し、ベジータ達を丸ごと飲み込んでしまうのだった……

 

 

※※※

 

 

 誰も居ない全王宮の玉座に腰を掛け、目を閉じている全王。彼は今、地球で起きている異常事態の全てを感じ取っていた。

 

「……遂に、この日が来たんだね……君の言った通りになってしまったよ、"孫悟空"。わかっているよ……彼は決して止まらない。全ての世界を無に帰すまで……止める為には、彼を消し去るしかないって事も。」

 

 目を閉じながら、悟空の名を呟く全王。そして誰も居ない筈なのに、まるで誰かと会話しているかのようだった。

 

「その為に、僕はずっと準備して来たんだ……大神官。」

 

「はい、全王様。」

 

 全王に名を呼ばれ、姿を現す大神官。どうやら刑期(?)を終え職場復帰できたようである。

 

「皆の準備は?」

 

「既に完了しております。」

 

「わかった。それじゃあ、行こうか。」

 

 頷くと、玉座から立ち上がり、大神官を伴って全王宮を出る全王。すると外には12人の破壊神達が待機していた。

 

(今日で全てを終わらせる……待っていなよ、邪悪龍……!!)

 

 

※※※

 

 

「み、みんな大丈夫か……!?」

 

「あ、ああ、悟空とベジータのおかげでな……」

 

 悟空とベジータの展開したバリアーの中で、腰を抜かしつつも、何とか起き上がるクリリン。17号と18号も無事だ。しかし、バリアーの外は見渡す限りの荒野のなっていた。

 

「なんだってんだ、今の攻撃は……!?」

 

「さぁな……だが、孫悟空とベジータが咄嗟にバリアーを張ってなかったら、俺達は今頃あの世に居ただろう。」

 

「……カカロット。」

 

「ああ、わかってる……今の攻撃、ここだけじゃなく地球中に降り注ぎやがった……!!今の一瞬で、すげぇ沢山の気が一度に消えちまってる……!!」

 

「な、なんだって!?」

 

「何処のどいつだ、こんな真似しやがったのは……!!」

 

「っ!?来るぞ!!」

 

 何かを感じ取ったベジータがハッと顔を上げて叫ぶと、黒い気を纏った何者かがベジータと悟空の前に飛来する。

 そして、ベジータはその者が誰なのか、一目でわかった。髪が全て白髪となっていたが、この男を見間違える筈もない。

 

「き、貴様……ブロリーか……!?」

 

「えっ!?ぶ、ブロリーって第六宇宙の……」

 

「いや、違う!!オメェ、まさかこっちの宇宙の!?」

 

「ベジータ……カカロットォ……!!」

 

 もはや正気を感じられない程の憎悪に満ちた瞳でベジータと悟空を睨みつけるブロリー。そして仇敵を前に、何もしていないのに気が恐ろしい程の勢いで高まり始めた。

 

「ブロリー、オメェ……!!兄ちゃんとナッパをどうしたんだ!?」

 

「カカロットォ……ベジータァ……!!カァァァカロットォォォォォォォォッ!!!!ベジィィィィィィタァァァァァァァッ!!!!」

 

 突如星全体に響き渡る咆哮を上げると、ブロリーの全身から気が溢れ出し、その衝撃で手足に巻きついていた赤い鎖が全て跡形もなく消し飛び、更に広範囲に渡って大爆発を巻き起こした。

 そして光が晴れた時、ブロリーは超サイヤ人4ゴッドに……いや、容姿は超サイヤ人4ゴッドによく似ていたが、髪は更に長く、そして髪と体毛が全て白く染まった、全く別の姿へと変身を遂げていた。

 

「あれは……超サイヤ人4ゴッド……いや、違う!!似てはいるが全く別の変身だ……!!」

 

「カァカロットォ!!ベジィィィタァァァァ!!」

 

「相変わらず俺達を狙ってるみてえだな……クリリン、オメェ達は早くここから逃げろ!!」

 

「わ、わかった、二人とも死ぬんじゃないぞ!!」

 

 急いで18号と17号と共に避難して行くクリリン。

 それと同時にブロリーが真っ直ぐベジータと悟空に向かって突撃。

 二人は同時に身勝手の極意と我儘の極意を超サイヤ人4に重ねがけしてファイナルシャインアタックとかめはめ波を放つが、ブロリーの纏う黒いオーラに触れた瞬間、弾かれるようにかき消されてしまった。

 

「でぇあぁぁぁぁぁぁっ!!!!」

 

「ぐはぁっ!?」

 

 二人の首にラリアットを叩き込み、纏めて吹き飛ばすと、腕を一振りして無数の気弾の雨を叩き込むブロリー。その全てがベジータと悟空に直撃する。

 だがその直後、一瞬にして背後にベジータが、そして目の前に悟空が姿を現した。

 

「調子に乗るなよ化け物が!!プロミネンスバーストフラァァァッシュ!!!!」

 

「10べぇかめはめ波ぁぁぁぁぁっ!!!!」

 

 前と後ろから挟み込む形で必殺技を同時に放つ悟空とベジータ。

 だが、ブロリーはニヤリと凶悪な笑みを浮かべると気を解放し、なんと気合いだけでまたも二人の必殺技を完全に無効化してしまった。

 

「な、何っ!?ガバァッ!!」

 

「ベジータ!?うぐぁっ!!」

 

 ベジータには鳩尾に肘打ちを食らわせ、悟空には脳天にエルボーを叩き込むブロリー。そして二人の足を片手で掴むと急降下し、二人纏めて地面に叩きつけ、空高く上昇すると、そのまま掌を翳した。

 

「ふはははははははは!!!!!!」

 

 地面に大の字でめり込む二人目掛けて黄緑の気功波を放つブロリー。ベジータも悟空も成す術も無くその気功波に飲み込まれ、大爆発を起こした。

 やがて煙が晴れると、ズタボロになったベジータと悟空が肩を抑え、悔しそうにブロリーを睨み上げていた。

 

「ふふふふ……ふはははははははははは!!!!あーはっはっはっはっはっはっは!!!!」

 

 忌々しい仇敵の無様な姿に、高笑いするブロリー。もはや何故二人をここまで憎んでいるのか、そもそも自分が何者なのかすら思い出せないが、目の前の二人の惨めな姿を見るのは堪らなく嬉しく感じているようだった。

 

「くそっ、相変わらず滅茶苦茶やりやがる……!!あの強さ、大猿になったベビー以上だ……!!」

 

「俺達もあれからずっと強くなったってのに、こっちのブロリーも第六宇宙に負けず劣らずとんでもねぇな……となると、やっぱあれしかねぇか……」

 

「あれだと?」

 

「ベジータ、受け取れ!!」

 

 ポケットの中から取り出したポタラをベジータへと放ると、すぐ左耳にポタラを装着する悟空。ベジータはキャッチしたポタラを見て複雑極まりないと言った感じの表情を浮かべていたが、ブロリー相手ならば仕方がないと割り切ったのか溜息を漏らした。

 

「ちっ、仕方あるまい……あのみっともないポーズを取るよりは100倍マシだ!!」

 

 すぐに右耳にポタラを装着すると、二つのポタラが共鳴するように輝き、二人の身体が吸い寄せられて衝突し、眩い閃光を放ちながら光の柱が発生し、その中から最強の合体戦士ベジットが姿を現した。

 

「ぬぅっ……!?」

 

「よう……随分好き勝手やってくれたじゃねぇか、伝説の超サイヤ人さんよ?だが、それもここまでだ!!」

 

 全身に力を込めると真紅のオーラが溢れ出し、一瞬にして超サイヤ人4ゴッドへと変身を遂げるベジット。

 その凄まじいパワーに星全体が怯えているかのように激しく振動を始めた。

 

「テメェはこのベジット4ゴッド様が、塵一つ残さず消し去ってやる!!」

 

「カカロットォ……ベジータァ……ベジロットォォォォォォ!!!!」

 

「だからちげー……いや、今回は惜しいな。一文字余計だ。行くぜ!!!!」

 

「うおおおおおおおおおおおっ!!!!」

 

 互いに真紅と漆黒のオーラを全開にして突撃し、拳をぶつけ合うベジットとブロリー。今ここに、最後の戦いが幕を上げた。

 

 

※※※

 

 

「何故、こんな事になってしまったんだ……」

 

 この世界の行政の中心地たるキングキャッスル……そこは今や、単なる瓦礫の山と化していた。いや、キングキャッスルだけでなく、中の都そのものが、同じような事になっていた。かつてのピッコロ大魔王が起こした事件の時でも、ここまでの被害にはならなかったと言うのに……

 

 

 そんな中、国王は一人だけ生き延びていた。多くの部下達に庇われた結果、彼一人だけが生き延びてしまったのだ。

 

「みんな……みんな死んでしまった……何故……どうして、こんな事に……っ……!!」

 

「皆を救いたいか、国王よ?」

 

「だ、誰だ!?生き残りがいたのか!?」

 

 突然声が聞こえて来た事に驚き、振り返る国王。すると怪しい笑みを浮かべたバビディが国王の背後に立っていた。

 

「き、君は?」

 

「この世界の救世主……いや、救世主を生み出す者とでも言おうか。そして救世主になるのは君だ、国王。」

 

「わ、私が……?」

 

 唖然としながら自分を指差す国王に対し、バビディは指を鳴らし、空間が歪むと黒い星のドラゴンボールが七つ姿を現した。

 

「それは……?」

 

「これはドラゴンボールと言ってな。七つ揃えばどんな願いも叶えてくれるのだよ。」

 

「ど、どんな願いも……では、世界を救う事さえ可能なのか!?」

 

「無論だとも。世界をあるべき姿に浄化する事など朝飯前だ。」

 

「し、しかし、何故これを私に……君が使えば良いのではないか……?」

 

「それは出来ない。やはり、神の龍を呼び出すのは人であるべきだからな。」

 

「…………」

 

 ドラゴンボールを前にして、ゴクリと生唾を飲み込む国王。正直、目の前の男の言っている事はまるで理解できない。普段の国王なら決してこのような誘いに乗る事はなかっただろう。

 だが今の、全てを奪われ極限状態まで精神的に追い詰められた国王は、この怪しい誘いさえ救いに感じていた。

 

「……わ、わかった、私がやろう。君が何者であっても構わない……ほんの僅かでも国民を救える可能性があるのなら、神にでも悪魔にでも魂を売ろう!!」

 

「それでこそ人々の王だ。では、ドラゴンボールの使い方を教えておこう。まず、ドラゴンボールに向かって「出でよ神龍、そして我が願いを叶えたまえ」と唱えるのだ。さすれば神の龍がお前の前に姿を現すだろう。そしてこう願え。「世界を救ってくれ」……とな。」

 

「……わかった。言われた通りにしよう。」

 

「それで良い。では、最後の仕上げた。これでこの醜い器ともおさらば出来る……」

 

「仕上げ?」

 

「何、お前には関係のない事だ。クククク……」

 

 怪しい笑みを浮かべながら、バビディの身体の中から黒いオーラのようなものが飛び出し、ドラゴンボールの中へと吸い込まれて行く。

 その直後、バビディの身体はまるでミイラのように腐敗し、やがて完全な骨だけとなり、風が吹いて塵となって消えてしまった。

 

 その光景を見て、国王は唖然としていた。今のは夢だったのか?いや、違う。彼の言っていたドラゴンボールは確かにここにある。ならば、あれは現実なのだ。

 

「よ、よし……待っていてくれ、皆……!!」

 

 ベジータ達は知らなかった。たった今、国王の手により、禁断の扉が開かれようとしていた事に……




ブロコリならいくらでも強くして良いってばっちゃが言ってた。

ちなみにブロコリとやらの無差別爆撃で人類の9割は死滅しました。
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