ちっ、くだらん…何が強くてニューゲームだ、クソッタレめ   作:ゴロリコン

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こんなタイトルだけど別にフリーザは地球に隕石落としたりはしないのでご安心を。デスボールなら叩き込むかもしれませんが。

てな訳で今回から人造人間編スタートでございます。
そして人造人間編と言う事はみんな大好きブロコリとやらの出番もあるのでお楽しみに。
いや、まぁ流石にもうちょい後ですけどね……


人造人間編
逆襲のフリーザ


 ナメック星での戦いの後、そのまま地球に移住する事になったラディッツとナッパはブルマの支援の下、農業を始めた。

 今はまだ規模が小さいが、彼等の作る野菜は評判が良く、やがては大きな農園を開こうとラディッツは考えているらしい。ちなみにその時は大昔に滅んだサイヤ人の母星、惑星サダラにちなんでサダラ農園と名付けるつもりだそうだ。

 

 悟飯は帰還後、毎日勉強を頑張りつつ、偶に息抜きでピッコロやラディッツに稽古をつけて貰っており、ナメック星での戦いから更に腕を上げている。

 また、一時期ガーリックジュニアが蘇る事件が起きたそうだが、悟飯一人で全滅させたそうだ。

 

 だが、それから一年……地球に新たな脅威が迫ろうとしていた!!

 

「あれが地球だよ、パパ……どうやら僕をこんな目に遭わせたスーパーサイヤ人と兄さんを倒したって言うベジータより先に着いてしまったらしいね。」

 

「……フリーザ、わかっていると思うが、そいつ等の始末はあくまでオマケだ。一番の目的は……」

 

「ドラゴンボールで僕の身体を神精樹の実を食べる前に戻すのが最優先って言うんだろう?わかっているさ、パパ。流石の僕も破壊されるのは御免だからね……」

 

 クウラから報告を聞いた後、コルドは全速力でナメック星まで向かった。だが、ナメック星は既にもぬけの殻と化しており、ナメック星人も報告にあったサイヤ人の姿さえも見つからなかった。

 

 当然、星中を探し回ってもドラゴンボールが見つからなかった為、コルドは周囲の星域を隈なく捜査させたが、やはりナメック星人達は見つからなかった。しかし、その代わりに半死半生の状態で宇宙空間を彷徨うフリーザを発見する。

 しかしフリーザの受けたダメージは大きく、下半身と両腕、そして頭部の右半分は完全に損失してしまっており、これ程までに欠損していると現代の再生医療技術では再生させる事が不可能であった為、肉体の大部分をサイボーグ化する事でどうにか復活させる事に成功した。

 

 目を覚ましたフリーザは早速孫悟空へ復讐しに行こうとしたが、コルド大王から神精樹の実の真実を聞かされると、その復讐心も頭からすっぽり抜け落ちてしまった。

 何せ、このままでは自分は確実に殺されてしまうからだ。あの破壊神の事だ、どれだけ自分は騙された被害者なのだと訴えても「そんな怪しい奴が渡す物をよく確認もせずに食べた君が悪いんでしょ?」と無視され、そのまま破壊しようとするに決まっている。

 

 何故かここ二十年近くは全く動きを見せないが、こんなヤバそうな物が出回っている以上、いつ動き出してもおかしくはない。そして破壊神の方はともかく、付き人である天使の目を誤魔化せるとは思えない。いや、既に気付かれている可能性さえある。

 

 そう考えれば、もはや一刻の猶予もない。何としても奴等が現れるより早く、ドラゴンボールで神精樹の実を食べる前の状態に戻らなければならない。

 しかしそんなフリーザの思いを裏切るように、どれだけ探してもナメック星人達の居場所は掴めなかった為、フリーザ達はナメック星人の捜索は諦め、地球のドラゴンボールを狙う事にしたのだった。

 

 何よりあの星はスーパーサイヤ人が暮らす星だ。つまりあの星にはその仲間達もいるに違いない。ドラゴンボールで願いが叶う上、復讐を遂げる事も出来るとは、一石二鳥とは正にこの事である。

 

「あのターレスとか言う猿め……!!全くとんでもない物を食わせてくれた物だ!!これだからあの顔のタイプのサイヤ人は気に食わん!!」

 

「気持ちはわかるが落ち着けフリーザ。おい、地球までは後どのくらいだ?」

 

「はっ、後5分程で到着予定です。」

 

「よし、では我々も準備をするぞ、フリーザ。」

 

「わかったよ、パパ。」

 

 その後、程なくしてコルド大王の宇宙船は大気圏を突破して地球へ降下すると、二人は大量の部下を引き連れ、宇宙船から降りて来た。

 

「ここが地球か、悪くない星だ。よし、お前達は早速ドラゴンボールを探しに行け。それと孫悟空の関係者と思しき連中を見つけたら捕まえてここまで連れて来るんだ。ひょっとしたらドラゴンボールの在処を知っているかもしれないからね。」

 

「はっ!!」

 

 綺麗に整列した兵士達が一斉に敬礼すると、フリーザの命令に従い、ドラゴンボールを探しに地球中へ飛び立った……いや、飛び立とうとした。

 だが、真っ先に空に浮かんだ兵士三人が、なんと一瞬にしてバラバラに切り捨てられてしまった。

 

「……何か用でもあるのか?地球人。」

 

「お前達を殺しに来た。」

 

 いきなり自分達の目の前に現れた地球人と思われる少年にフリーザが問いかけると、少年は剣を鞘に戻し、淡々と「殺しに来た」と告げた。

 そんな少年に対し、フリーザは田舎者でも見るかのような目を向けると、高笑いを始めた。

 

「ははははは!!これは傑作だ!!何も知らんと言うのは良い物だな!!」

 

「知っているさ……お前、フリーザだろう?」

 

「ほう、これは光栄だね。まさかこんな辺境の星の田舎者に僕の名前が知られているとは思いもしなかったよ。だが、肝心の情報が欠けているようだね。この僕が宇宙一の強さだと言う事を知っていれば、そんな減らず口を叩く余裕など……」

 

「孫悟空さんに負けた癖に、宇宙一を名乗るのか?滑稽だな、フリーザ。」

 

「何……!?き、貴様、まさかスーパーサイヤ人の、孫悟空の仲間か!?」

 

「会った事はない。母親から聞いた事があるだけだ。」

 

「ほう、少しだけ貴様の正体に興味が出て来たよ……おい、あいつを死なない程度に痛めつけろ!!」

 

「そう言う事なら俺にお任せ下さい、フリーザ様!!」

 

 そう言いながら意気揚々と前に出て来たのは、自称ベジータのライバルのキュイだ。本来の歴史と違い、この世界では汚い花火とならずに済んだ為、こうして地球までやって来たのである。

 

「けっ、戦闘力たったの5かよ。これじゃあ加減するのも大変そうだぜ。おい、簡単に死んでくれるなよ小僧!!」

 

 ニヤリと笑い、キュイは右手を上げ、気功波を放とうとした。だが次の瞬間、少年の姿がいきなり目の前から消えたかと思うと、いつの間にかキュイの背後に回っていた。

 

「えっ?」

 

 唖然としながら背後へ振り返るキュイ。少年はゆっくり剣を鞘に戻すと、その瞬間キュイの全身がバラバラに崩れ去ってしまった。

 そのまま少年は目にも留まらぬスピードでフリーザ軍の兵士達を一瞬で切り伏せてしまった。

 

「次はお前達の番だ。」

 

「……ちっ、どうやら口先だけではないようだな。しかし面倒な真似をしてくれたな、小僧。これじゃ僕達が自分でドラゴンボールを探す必要があるじゃないか。」

 

「誤算だったな。」

 

「なぁに、少しくらい運動する事になっても構わないさ。それに、あんな連中の代わりなんていくらでも……」

 

「そうじゃない。僕が言った誤算とは……スーパーサイヤ人は孫悟空さんだけじゃない。ここにも居たと言う事だ。」

 

「な、何だと!?く、ククク……アーハッハッハッハッハ!!ハッタリもここまで来ると笑えるよ!!ハハハハハハハハ!!」

 

「フッ……」

 

 高笑いするフリーザに対し、ニヤリと笑い、気を高めて行く少年。そして少年が気を高めるにつれ、地震が起き、周囲の岩が浮かび上がり始めた。

 

「っ!!こ、これは……ま、まさか、まさか!?」

 

 この現象に、フリーザは覚えがあった。そう、ナメック星で孫悟空がスーパーサイヤ人に目覚めた時と同じだ。

 やがて少年の纏うオーラが白から黄金へと変化を遂げると、同時に少年の青い髪が金髪に変わり、目の色も碧色へと変化した。

 

「そんな、馬鹿な!?」

 

「これが伝説のスーパーサイヤ人か……!!」

 

 息子の狼狽えようから、コルド大王も目の前の少年がスーパーサイヤ人だと言う事を理解したようだ。そして少年は震えているフリーザに対し、挑発的な笑みを浮かべた。

 

「どうした、何を震えている?」

 

「……ククク、震えているだと?勘違いするな小僧。これは、歓喜と言う物だ!!はぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 ニヤリと笑うと、一気に気を全開まで高めるフリーザ。そのとてつもない気を感じ取り、少年は驚きを露わにした。

 

「っ!!な、何だ、この大きな気は……消えた!?」

 

 少年の前からフリーザの姿が一瞬で消えたかと思うと、背後にフリーザの気が現れる。咄嗟に少年は両腕を交差させてフリーザの攻撃を防ぐが、そのまま岩山まで吹っ飛ばされ、背中から叩きつけられてしまった。

 

「ぐぅっ!?」

 

「まさか孫悟空の前にこんな予行演習が出来るとは思っても見なかったぞ!!簡単に壊れてくれるなよ、小僧!!」

 

「ちぃっ!!」

 

 紫のオーラを全開にして向かって来るフリーザに対し、少年も黄金のオーラを全開にして迎え撃つ。

 本来であれば、フリーザは少年に手も足も出ずに敗北する筈だった。だがこの世界のフリーザは神精樹の実を食べた事で、本来よりも遥かに大きな実力を得ている。そしてその力は、スーパーサイヤ人に変身した少年のそれを、完全に上回っていた。

 

「フハハハハ!!貴様は孫悟空に比べて遥かに弱いな小僧!!さっきまでの威勢の良さはどうした!?それではスーパーサイヤ人の名が泣くぞ!!」

 

(ば、馬鹿な、なんだこの強さは!?フリーザとはこんなにも強かったのか!?ま、まるで“あいつ等"を相手にしているようだ……!!孫悟空さんはこんな奴と戦っていたのか!?)

 

「そぉら!!」

 

「ぐふっ!?」

 

 フリーザの尻尾による一撃を受け、吹っ飛ばされる少年。反撃しようと剣を抜くが……

 

「遅いっ!!」

 

「ぐわぁっ!?」

 

 右手にデスビームを叩き込まれ、少年の手から剣が弾き飛ばされてしまった。一気に勝負を畳み掛けるべく、フリーザは少年の懐まで飛び込むと鳩尾に膝蹴りを食らわせ、蹲った少年の頭上にダブルスレッジハンマーを叩き込み、地面まで叩き落とした。

 

「くっ、うぐぐ……がぁっ!?」

 

「フン、スーパーサイヤ人に変身した時は多少驚いたが、この程度の強さか。」

 

 起き上がろうとした少年の頭を踏みつけ、地面にめり込ませるフリーザ。少年は必死に起き上がろうとするが、フリーザの足のパワーが強過ぎて全く体が動かせずにいた。

 

「まぁ、準備運動としては中々楽しめたよ。だがここまでだ。死ねっ!!」

 

(母さん……!!)

 

 死を覚悟し、目を固く閉じる少年。だがその直後、フリーザの顔面に蹴りが叩き込まれた。

 

「ぐっ!!何者……はっ!!き、貴様は……ラディッツ!!」

 

「まさか貴様が生きているとは思いもしなかったぞ、フリーザ……そこのお前、大丈夫か?」

 

「は、はい、ありがとうございます……って……」

 

「?」

 

(いや、誰だ貴方は!?)

 

 見知らぬ男の登場に、内心ツッコミを入れる少年。そんな少年を尻目に、次々と地球の戦士達が集まって来た。

 

「おいラディッツ!!てめぇ一人で飛ばし過ぎだろうが!!」

 

「伯父さん、大丈夫!?」

 

(あ、あれは悟飯さん!!それにピッコロさんにクリリンさん、ヤムチャさん、天津飯さん、餃子さん、それに母さんと……あ、あっちの大男は誰だ!?)

 

「こ、こいつがフリーザか……と、とんでもない気じゃないか……お、お前等、こんな化け物と戦ってたのかよ!?」

 

 フリーザの戦闘力を感じ取ったクリリンが冷や汗を流しながらそう呟いた。ヤムチャと天津飯、餃子も怯えを隠せていないようである。

 するとラディッツがフリーザの前に出た。

 

「お前達は下がっていろ。フリーザの相手は俺がする。そこのスーパーサイヤ人、お前はあのフリーザの父親と思われる奴の相手を頼む。ナッパもそれで良いな?」

 

「ちっ、確かに今の俺じゃフリーザには敵わねぇからな、仕方ねぇ。但し今度飲みに行く時はテメェの奢りだぞ、ラディッツ!!」

 

「ま、待って下さい!!あのフリーザはとてつもない強さです!!孫悟空さんが来るまで持久戦に持ち込みましょう!!」

 

「貴様、カカロットの知り合いか?いや、今はそんな事話してる場合ではないか……心配するな。フリーザ程度、今の俺の敵じゃない。」

 

「落ちこぼれの癖に随分強気だな、弱虫ラディッツさんよ?またあの時のように木っ端微塵にでもなりに来たのかい?」

 

「フッ、今度木っ端微塵になるのは貴様の方だ。すぐに後悔させてやろう、あの時カカロットに討たれておけば良かったとな!!はぁぁぁぁぁぁ……!!」

 

 ラディッツの気が激しく高まって行く。そして気の高まりと共に先程少年がスーパーサイヤ人に変身した時と全く同じ現象が起き始めた。

 

「なっ、これは……ま、まさか貴様もなのか!?」

 

「うおおおおおおおおおおっ!!!!」

 

 身体の中から一気に黄金のオーラを解き放つラディッツ。そして髪は金髪に、目の色は碧色へと変化を遂げた。

 

「ええっ!?」

 

「な、なんと、スーパーサイヤ人が二人も……!?」

 

「フッ、兄としていつまでも弟に遅れを取っている訳にはいかんからな。覚悟は良いか、フリーザ!!」

 

「ちぃっ!!つくづく癇に触る一族だ!!良いだろう、今度こそ貴様等の一族を纏めて宇宙のゴミにしてやる!!」

 

「死ぬのは貴様だ、フリーザァァァァ!!!!」

 

 互いにオーラを全開にし、突撃するラディッツとフリーザ。そんな二人を少年は唖然としながら見つめていた。

 

(……き、聞いていた話と全然違うぞ……な、何がどうなっているんだ?ほ、本当にここは過去の世界なのか?お、俺は一体、どんな世界に来てしまったと言うんだ……!?)

 

 なんと、スーパーサイヤ人に目覚めていたラディッツ。果たしてラディッツはフリーザに勝つ事が出来るのか!?そしてこの少年の正体は!?

 待て次回!!




よくMADでスルーされたり空に飛んでったりする彼の初登場シーンはスーパーラディッツに奪われてしまいました。
つくづく自分で書いてて思う。どうしてこうなった?これも全てターレスって奴の仕業なんだ。

にしてもラディッツとナッパは生涯独身か、それとも結婚させるかどうしようかねぇ……
流石に原作カップリング崩す気はないけど……
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