ちっ、くだらん…何が強くてニューゲームだ、クソッタレめ 作:ゴロリコン
どっちも俺が書いた奴なのにいったい何を盗むと言うのか……
超サイヤ人に変身したラディッツとサイボーグ化したフリーザの戦いは、ナメック星における超サイヤ人になった悟空とフリーザの戦いの焼き直しとも言えるものだった。
先程は謎の超サイヤ人を圧倒していたフリーザだが、ラディッツに選手交代した途端、かつて悟空にやられたように、一方的に追い込まれてしまっていたのだ。
「兄弟揃って忌々しい奴等め!!とっととくたばりやがれぇぇぇぇ!!」
叫びながら右手から紫のエネルギー波を放つフリーザ。だがラディッツは避ける事すらせず真っ向から突っ込み、エネルギー波を引き裂きながらフリーザへと向かって行き、顔面に頭突きを食らわせた。
「ぬぐぁっ!?」
「そら、プレゼントしてやるぞ!!サタデークラッシュ!!」
フリーザの胴体にラディッツの放つエネルギー弾が直撃すると、猛スピードでフリーザは地面まで吹っ飛ばされる。地面に激突する寸前でフリーザはブレーキをかける事に成功したが、その瞬間に真横から飛び蹴りが命中し、すぐ近くの岩山に叩きつけられてしまった。
「こ、こんな馬鹿な!!あり得ん!!俺は超サイヤ人を超えた筈だ!!それなのにどうしてこんな屑野郎なんかに!?」
「確かに貴様はあの超サイヤ人より強いのだろう。だが、超サイヤ人に変身した俺は更にその上を行っていた……それだけの事だ。」
「おのれ、ラディッツの癖に生意気なぁっ!!」
怒り狂いながら空高くに飛び上がると、巨大なデスボールを作り上げると、躊躇なくラディッツ目掛けて投げ飛ばすフリーザ。だが、なんとラディッツは数メートル程後退ったものの、難なく片手でそれを受け止めてしまった。
「な、なぁっ!?」
「……で?次はどうするんだ?」
「ぐぅぅぅぅぅ……!!キェェェイッ!!」
歯軋りしながらも、フリーザは即座にデスビームをデスボールに撃ち込んだ。するとデスボールはラディッツを巻き込んで大爆発を起こしてしまった。
それを空中で見下ろしながら、フリーザは勝利を確信した笑みを浮かべる。あれだけの爆発に巻き込まれれば、無事では済まない筈だ。万が一生きていても、相当な深傷を負っているに違いない……
だが、そんなフリーザの考えは脆くも崩れ去ってしまった。なんと、爆心地から無傷のラディッツが姿を現したのだ。
「ば、馬鹿な……」
「下らん技だ。派手なのは見た目だけか?この程度、今の俺には……むっ!?ちっ、貴様のせいでおろしたての作業着が焦げてしまったではないか!!」
悪態をつきながら作業服の焦げた部分をパンパンと叩くラディッツ。そして恨みのこもった目でフリーザを睨みつけると、一瞬でフリーザの目の前まで移動し、鳩尾にパンチを叩き込んだ。
「うぐはぁっ!?ゴホッ、ゴホッ……はっ!!」
激しく咳き込みながらも顔を上げると、すぐ目の前にラディッツが立っていた。
「終わりだフリーザ!!今度こそ、全てを終わらてやる……!!」
ラディッツの右手に青いエネルギーが収束されて行く。そして何故かフリーザには、今のラディッツにバーダックと超サイヤ人になった悟空の姿が重なって見えた。
それと同時に本能的に悟ってしまう。自分は今ここで死ぬのだと。
「ままま、待て、やめろ!!そ、そうだ、お前をフリーザ軍の最高幹部にしてやる!!ど、どうだ?俺と共に全宇宙をその手に……」
「これで最後だぁぁぁぁぁぁ!!!!」
もはやプライドをかなぐり捨て、無様に命乞いをするフリーザだが、最後まで言い切る事なく、ラディッツの放った極大のエネルギー弾の直撃を受け、今度こそ跡形も無く消し飛ばされてしまった。
「今度こそ仇は取ったぞ、親父、お袋……」
空を仰ぎ、亡き両親を想い、黙祷を捧げるラディッツ。
その頃、コルド大王はフリーザが死んだ事に気付き、目を見開いていた、
「ば、馬鹿な、フリーザが死んだだと!?」
「余所見をしている余裕があるのか!!」
「むっ!?ごはぁっ!!」
超サイヤ人と化した謎の少年に殴り飛ばされるコルド大王。少年は追撃し、コルド大王にラッシュを叩き込む。
「どうやら貴様はフリーザ程じゃないようだな!!このくらいなら、俺でも十分倒せる!!」
「ほ、ほざくな!!」
相手の意表を突こうと、コルド大王は両眼から破壊光線を発射した。だが、少年の姿が一瞬でコルド大王の前から消えてしまう。
「ど、何処に行った!?」
「ここだっ!!バーニングアタックッ!!!!」
「ぬぅっ!?こ、こんな物っ!!」
背後から放たれた気功波を、空高く飛ぶ事で回避するコルド大王。だが、その更に上に剣を構えた少年が迫っていた。
「し、しまった!?」
「はぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」
少年が剣を振り下ろすと、コルド大王は頭から真っ二つに切り裂かれた。少年は更に追い討ちを掛け、コルド大王の全身をバラバラに切り刻むと、トドメに気功波を放ち、完全に消し去ってしまった。
「ふぅ、片付いたか……」
「どうやらそっちも終わったようだな。」
「あっ。は、はい……」
合流して来たラディッツを、油断なく見つめる少年。そんな少年を見てラディッツは苦笑し、超サイヤ人を解除した。
「戦士としてその警戒心は見事な物だが、そう心配するな。そちらが手を出さないならこっちも手を出すような真似はせん。」
「は、はい……」
ラディッツに言われた事で、少年も超サイヤ人を解除した。だが、心の中では警戒を解く事が出来ずにいた。
(この人は俺より強いフリーザを簡単に倒してしまう程の実力者だ。もし闘いになれば、万に一つも俺に勝ち目はない……だが、この人に関する情報が何もない以上、油断は出来ない……!)
油断なくこちらを見据える少年に対し、ラディッツはフッと微笑ましそうなものを見る目で見ていた。その後、ナッパ達も合流する。
「ブルマさん、奴等の乗って来た宇宙船なんだが、カプセルコーポレーションで回収して貰えないか?」
「えっ?宇宙船ならあんた達がナメック星から持ち帰った奴があるじゃない。」
「ターレスが使ってた宇宙船は中の設備が旧式な物が多かったからな。その点フリーザとその父が乗って来た物なら、間違いなく最新の物が使われている筈だ。解析すれば色々と役に立つと思うぞ。」
「ふーん、まぁ良いけど……所で君、その服のマーク、もしかしてうちの会社の人なの?」
「えっ、あっ、その……」
「って言うかテメェ、その髪の色からして純粋なサイヤ人じゃねぇな?誰の子だ?カカロット……な訳はねぇよな?」
「いやいや、ないでしょ流石に。この子、どう考えても17、8じゃない?いったい孫君は何歳の頃にこの子を作ったんだって話になるし、そもそも孫君は浮気なんてしないでしょ。どっかの誰かさんじゃあるまいし。」
「うぐぅっ!?」
「なんだヤムチャ、お前またやったのか?」
「だーはっはっは!!本当に懲りねぇ奴だな、お前はよぉ!!この分じゃマジで遠からず姐さんから愛想尽かされちまうんじゃねぇか?
「ち、違うってラディッツ!ナッパもそんなに笑うなよ!?」
顔を真っ赤にして二人に釈明しようとするヤムチャ。ちなみにこの三人は色々あって頻繁に飲みに行く仲らしい。
その後、少年は自分の出自を上手く誤魔化しつつ、ラディッツ達と共に悟空達が帰ってくるのを待つ事になったのだが……
「えっ……ご、悟空さんのお兄さんだったんですか!?」
「ああ。と言っても俺はずっとフリーザ軍で働いていたから、顔を合わせたのは実質二年前が初めてになるがな。」
(ご、悟空さんに兄が居たなんて……そうか、それならあの圧倒的な強さにも納得だ。だが、そんな話は母さんからも悟飯さんからも聞いた事がなかった。どうなっているんだ……?)
「んー……?」
「ナッパさん、どうかしましたか?」
「おお、悟飯。いや、今のこいつの顔、ベジータが時々する変な顔にそっくりだなって思ってよ。」
「あっ、確かに似てるかも!」
「とうさ……ベジータさんと言えば、姿が見えませんが、来ていないんですか?」
「ん?なんだ、知らないのか?ベジータはカカロットと一緒にヤードラット星で修行中だぞ。」
「なっ!!べ、ベジータさんも!?」
「あ、ああ。この後本当にカカロットが帰ってくるのなら、ベジータも一緒だと思うが……」
(ど、どうなってるんだ……この頃父さんは地球に居たと母さんは言っていたのに、何故宇宙に!?それに俺の知らない悟空さんの兄とサイヤ人に、凄まじい強さのフリーザ……ま、まさか俺は、過去は過去でも並行世界の過去にやって来たのか!?)
あまりにも食い違う情報に、少年は自分が想像していた以上にとてつもない事になっているのではと冷や汗を流していた。
一方ナッパは隠し撮りしておいたベジータの思案顔の写真をブルマ達に見せて少年の思案顔と見比べさせてそっくりだとみんなで爆笑していた。
そしてそれから一時間後、遂に宇宙から悟空とベジータが帰って来たのだった。
「お父さん、ベジータさん!!」
「フッ、漸く帰って来たか、カカロット……」
「あ、あれ?なんで兄ちゃん達がここに居るんだ?」
(あれは、別の未来のトランクスか!!思えばこいつには全然親らしい事をしてやれなかったな……)
「なんでみんな、オラ達がここに来る事がわかったんだ?それに、地球に来てたフリーザ達は誰がやっつけたんだ?」
「フリーザなら俺が倒したが、残りはその少年が倒した。」
「それからこの子が孫君達がここに来るって教えてくれたのよ!」
「ん……?オメェ、誰だ?」
「えっ、お父さんのお知り合いじゃないんですか?」
「全然知らねえぞ。ベジータは?」
「……いや、見た事もないな。」
心の中ですまん、トランクスと詫びながらも白を切るベジータ。すると少年改めトランクスは意を決したように悟空に話しかけた。
「孫さん、実は貴方と二人だけでお話したい事があります。ついて来て貰ってよろしいですか?」
「オラとか?別に良いけど……」
「ありがとうございます!」
そこから少し離れた場所に、二人で移動する悟空とトランクス。
「孫さん、お話の前に確かめたい事があるんですが……孫さんは超サイヤ人になれますか?」
「おう。最初は思うように変身できなかったが、ヤードラット星で修行して、今じゃ好きな時に変身出来るようになったぞ。」
「では、孫さんとラディッツさんではどちらが強いですか?」
「オラと兄ちゃんか?うーん、兄ちゃんの気は宇宙からでもわかるくらいすげぇデカかったけど、今ん所はオラの方が上じゃねぇかな。ベジータにも散々扱かれたし。」
「べ、ベジータさんに扱かれた?ひょっとしてベジータさんは悟空さんとラディッツさんより強いんですか……?」
「おう。一回だけヤードラッド星で超サイヤ人に変身して貰った事があんだけど、手も足も出ねぇでボコボコにされちまったぞ。」
(こ、ここも俺が聞いていた話とは違う……やはりここは俺のいた世界の過去とは違うんだ……!!)
「おーい、大丈夫か?なんかオメェのその顔、ベジータが変な顔してる時にそっくりだなぁ……」
まさかの展開に打ち震えるトランクスに対し、悟空は何やら大変失礼な事を言っていた。
「孫さん、お願いがあります。今ここで超サイヤ人になって頂けませんか?」
「えっ?超サイヤ人にか?」
「お願いします。」
「……わかった。じゃあ始めっぞ。ふんっ!!」
一気に気を最大まで引き上げる悟空。すると一瞬にして超サイヤ人に変身を遂げた。
(な、なんて凄まじい気なんだ!!ラディッツさんも凄かったが、悟空さんは完全にラディッツさんを超えている……その悟空さんですら手も足も出なかったと言うこの世界の父さんは、いったいどれだけの力を持っていると言うんだ……!?)
一方、離れた所で様子を見ていたラディッツ達も悟空の凄まじい戦闘力に驚愕していた。
「こ、これが今の悟空なのか!?ら、ラディッツさんの気もとんでもなくデカかったけど、その更に上を行くなんて……!!」
「こ、これが超サイヤ人になったカカロットの力なのか!!」
「お父さん、ナメック星の時よりもっと強くなってる……!!」
「フッ、ベジータ。どうやらヤードラット星で相当カカロットを鍛えたようだな?」
「フン、あいつはまだまだだ。」
「こ、これでまだまだって、お前等サイヤ人はどうなってんだよ……」
凄まじい戦闘力を誇る悟空をまだまだと断じるベジータに、ヤムチャは思わず冷や汗を流していた。すると悟空と対峙していたトランクスも超サイヤ人に変身する。
「っ!!驚いたな、まさかオメェも変身出来るなんてよ……」
「……失礼します。はっ!!」
突如剣を抜き、悟空に切り掛かるトランクス。だが悟空は全く避けようとせず、剣はすぐ目の前で寸止めされたが、冷や汗一つ流してはいなかった。
「な、何故避けなかったのですか?」
「殺気が無かったからだ。止めるとわかっていた……」
「なるほど……では今度は止めません。良いですね?」
「わかった……始めてくれ。」
右手を構えると、人差し指を気で包み込む悟空。それを見たトランクスは、剣を構え全力で悟空へと切り掛かるのだが……悟空の力が強過ぎたのか、一発受け止めた瞬間トランクスの剣が折れてしまった。
「あっ」
「あっ」
「そ、その……わ、わりぃ、ちょっと力入れ過ぎちまったみてぇだ……」
「い、いえ……フリーザの父親をも切り裂いた剣だったのですが……」
「ほ、本当にすまねぇ……」
「き、気にしないで下さい。悟空さんの強さを身をもって理解する事が出来ました。貴方なら信じる事が出来る……全てをお話しします。ここからお話する事は、すべてあなたの心の中にしまっておいて下さい。」
「わかった。安心してくれ、オラこう見えても口が固い方だ。」
「俺の名はトランクス……この時代の貴方達には信じられないかもしれませんが、約20年後の……正確に言うなら、並行世界の20年後の未来からタイムマシンに乗ってやって来たのです。」
「み、未来から!?」
そこからトランクスは語り始める。約3年後に恐ろしい強さを持った人造人間が現れ、仲間達は皆殺しにされ、今や地球人類は滅亡寸前まで追い詰められている、地獄のような未来を……
「お、オラは……オラはどうなっちまったんだ?その人造人間ってのにやられちまったんか?」
「いいえ、貴方は人造人間とはそもそも戦っていません。貴方はこれからウイルス性の心臓病を発症し、死んでしまわれるのです。」
「な、何だってぇ!?」
「ですが、それはあくまで俺の世界での話です。俺のいた世界では、ラディッツさんとナッパさんが仲間にいたと言う話は聞いた事がありませんでしたし、ベジータさんも強さに関しては常に悟空さんに一歩先を行かれていたと聞いています。」
「えっ、そうなんか!?オラより弱いベジータって、なんか想像出来ねぇなぁ……」
「(こ、これだけの強さを持った悟空さんがそこまで言う程なのか、父さんは……)……ひとまず悟空さん、これを受け取ってください。」
「ん?何だこれ?」
「心臓病の特効薬です。この時代では不治の病でも、未来では治す事が出来るんです。」これを飲めば、長くとも一週間以内には完治するでしょう。」
「ホントか!?いやぁ~助かった!サンキューな!」
「俺のいた世界の人造人間は、強さで言うなら超サイヤ人になったラディッツさんより劣っているレベルなので、悟空さんが万全の状態で戦えばまず負ける事はないでしょう。ましてそこにベジータさんとラディッツさんが居るのなら尚更です。」
「いやぁ、すまねぇなわざわざ!そういや気になってたんだけどよ、オメェの世界には兄ちゃんとナッパは居なかったんだよな?となると残ってるのは……」
「は、はい。あそこにいるベジータさんです。」
「やっぱりか!!いやぁ、あの顔見た時から親戚かなんかなのかって思ってたけど、まさか息子だったなんてなぁ!!……ん?待てよ?オメェの母ちゃんってオラの事よく知ってんだよな?でもってタイムマシンを作ったとなると……」
「え、ええ……ご想像の通りです。」
「どっひゃー!!」
驚き過ぎて思わずひっくり返ってしまう悟空。トランクスは何とも言えず、恥ずかしそうな顔をしていた。
「ま、まさかブルマとベジータがくっつくとはなぁ……オラてっきりブルマはヤムチャとくっつくとばかり……」
「ヤムチャさんは、その…女癖が悪くて愛想を尽かしてしまったらしく……」
「へ、へぇ~……」
「あ、あの、この事は特に二人には内緒にしておいて下さいね!!並行世界の事とは言え、流石に自分の存在が消えるのは……」
「お、おう、わかってる!!ぜってぇ二人には言わねぇから安心しろ!!」
「あ、ありがとうございます!!」
この時、悟空もトランクスも知らなかった。そんな事言うまでもなく、ベジータは全て知っていると言う事に……
そしてその後、トランクスは3年後の未来に応援に駆けつける事を約束すると、元の世界へと帰って行き、悟空はピッコロの助けを借りつつトランクスから齎された情報を仲間達に告げるのであった……
ちなみにベジータは無事カプセルコーポレーションに居候する事が出来て一安心したらしい。
(さて、問題はこれからだな……カカロットとラディッツは現時点でもかなりの強さだし、俺が率先して鍛える必要もなかろう。ナッパの方はたまに見てやるべきか?あいつも超サイヤ人にならなければ今後の戦いにはついて来れそうもないし……)
うーん、うーんと考え込んでいるベジータ。ちなみにこの時の顔を面白がったブルマに写真で撮られていた事は内緒である。そんなこんなで夜が更けて行くのであった……
自分、恋愛描写苦手なんであんまりその辺は期待しないで下さいね。いやマジで。