ちっ、くだらん…何が強くてニューゲームだ、クソッタレめ   作:ゴロリコン

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圧倒!!ナッパの超サイヤ人

 悟空に吹き飛ばされた人造人間達を追い、誰もいない荒野地帯までやって来たベジータ達。だが、ここまで来る間に悟空は呼吸が乱れ、汗を流していた。

 

(カカロットのこの呼吸の乱れ……どうやら前の世界と同じく今心臓病を発症したようだな。)

 

「……驚いたぞ、孫悟空。まさかたった一撃で我々をここまで吹き飛ばすとはな。」

 

 口調は落ち着いているが、老人型の人造人間の声には隠し切れない焦燥感と警戒心が滲み出ていた。完全に悟空達の強さが想定を超えていたのだろう。

 

「そう言うオメェ達は話に聞いてたよりもずっと弱そうだな?」

 

 対する悟空は単なる衝撃波でここまで吹っ飛ばされた人造人間達に拍子抜けしたような顔をしていた。とても別世界とは言えベジータを殺したとは思えないレベルの低さだ。

 

「……何処で我々の事を知ったのかは知らんが、あまり調子に乗らん事だ。我々の創造主、偉大なる科学者ドクターゲロはずっと貴様等を偵察していたのだ。超小型の虫型スパイロボットを使ってな。」

 

(自画自賛もここまで来ると大した物だな……凄まじい科学力なのは間違いないが……)

 

 老人型の人造人間がドクターゲロである事を知っているベジータは内心でツッコミを入れた。まぁベジータも昔はかなり自信過剰な所があったので、あまり人の事は言えないのだが。

 

「天下一武道会も、ピッコロ大魔王との死闘も、その後も戦いも、全て記録済みだ。そして孫悟空を抹殺するにはどうすれば良いか、どんな人造人間を開発すれば良いのか、ドクターゲロはずっと研究し続けて来たのだ。」

 

「それで生まれたのが貴様等と言う訳か?だとしたらドクターゲロとやらも大した科学者ではなかったようだな。」

 

「口を慎めラディッツ。孫悟空だけでなく、この場にいる者達全ての戦闘データも我々は収集済みなのだ。無論、貴様の戦闘データもな。つまり、どう足掻いても貴様等に勝ち目はないと言う事だ。」

 

「へぇ……じゃあナメック星での戦いはスパイしたのか?」

 

「そんな必要はない。ベジータとの戦いまでで十分過ぎる程貴様のパワーや技は完全に把握した。たとえその後どれだけパワーアップしたとしても、年齢から推測し、それまでのような大幅なパワーアップは無理だと判断した。」

 

「そうか……一番肝心な事を調べ忘れちまったらしいな。オメェ等の負けだ!!」

 

「な、何?」

 

「致命的だったな。超サイヤ人の事を知らなかったとは……そもそも、ナメック星に行ってからの俺達はそれまでとは文字通り次元の違う強さを得ているのだ。」

 

 ニヤリと笑うピッコロ。そして悟空が前に出て超サイヤ人に変身しようとするが、ベジータが待ったをかけた。

 

「待て、カカロット。」

 

「な、なんだベジータ?」

 

「貴様、たかだかこの程度の移動で随分と呼吸を乱しているな。さては今心臓病を発症したのではないか?」

 

「!!!!」

 

「なっ、そうなのかカカロット!?」

 

「お、おいおい!心臓病はもう治ったんだろ!?」

 

「ち、違う……この三年、お父さんは一度も体調を崩した事はなかった……そ、そうか!!あの人が来た事で、お父さんが心臓病になるタイミングも変わったんだ!!」

 

「そんな状況で超サイヤ人になってみろ。症状は悪化し、最悪死ぬぞ。」

 

「ま、待ってくれベジータ!オラはまだ……うぐっ!?」

 

「あまり手間を取らせるな。」

 

 悟空の鳩尾を殴りつけ、気絶させてしまうベジータ。その後、前の世界と同じくヤムチャが悟空を家まで運ぶ事となった。

 

「ヤムチャ、心臓病はウイルス性らしいから念の為に貴様も薬を飲んでおけ。」

 

「ああ。みんな気をつけてくれ!!」

 

「逃すか!!19号、孫悟空を撃ち落と……」

 

「クンッ!!」

 

 悟空とヤムチャを追撃しようとする19号の前に、ナッパがジャイアントストームを発動させ、動きを妨害する。その隙にヤムチャは離脱してしまった。

 

「カカロットを追いたければ俺達を倒してからにするんだな、ガラクタ人形ども!!」

 

「さぁて、まずは俺からやらして貰うぜ!!」

 

 指の関節を鳴らしながら人造人間達の前にナッパが移動した。するとドクターゲロは鼻で笑い、馬鹿にしたような笑みを浮かべる。

 

「フン、誰が出てくるかと思えば貴様かナッパ。知っているぞ?貴様は孫悟空は勿論、ベジータにもラディッツにも大きく遅れを取っている事を。そんな貴様が我々に勝てるとでも思っているのか?」

 

「それがてめぇの遺言か、老耄人形?どうせ二体纏めてスクラップになるんだ。言いたい事があるならさっさと全部言っといた方が後悔しねぇと思うぜ?」

 

「やれやれ、つくづくサイヤ人と言うのは愚かだな。では身の程を弁えぬ愚か者がどのような末路を迎える事になるのか、存分に思い知らせてやろう。行け、19号!!」

 

「かしこまりました、20号。ナッパ、貴様の相手は私がしてやろう。」

 

「まずはデブの方か。何なら二体纏めてでも構わないんだぜ?」

 

「貴様など私一人で十分だ。20号の話を聞いていなかったのか?貴様等の戦闘データは全てインプット済みだとな。」

 

「じゃあテメェに思い知らせてやるよ。計算なんぞで俺達サイヤ人の力はわかるもんじゃねぇってな!!楽しみだぜ、テメェ等のニヤケ面が恐怖に変わる瞬間がな!!はぁぁぁぁぁぁぁ……!!!!」

 

 不敵な笑みを浮かべたまま、気を急激に上昇させて行くナッパ。そしてナッパの気が高まるのに合わせて周囲の小石が浮かび上がり、地割れが起き始めた。

 

「や、奴のエネルギー反応が急激に上昇して行くだと……!?」

 

「うおおおおおりゃああああああああ!!!!!!」

 

 咆哮を上げると共に、ナッパの全身から黄金のオーラが解放される。そして眉と髭が金色に変わり、眼の色も黒から碧へと変化した。

 

「う、嘘だろ!?ナッパも超サイヤ人に……えっと、超サイヤ人になった……んだよな?」

 

「ご、悟空達に比べてわかり難いが間違いない。よく見ると髭と眉毛が金色になってるし、眼の色も変わっている。」

 

「な、なるほど、サンキュー天津飯。」

 

 常人より視力の優れた天津飯がそう補足すると、クリリン達も納得したとばかりに頷いていた。

 一方でドクターゲロはナッパが一気に測定不能な程エネルギーが急上昇した事に目を見開いていた。

 

「……なるほど、大したパワーアップだ。だが、その程度のパワーアップでは私は勿論19号の敵ではない。やれ、19号!!奴のエネルギーを吸い尽くしてやれ!!」

 

「はぁぁぁぁぁ!!」

 

 一直線にナッパへと突っ込んで行く19号。そしてナッパにパンチのラッシュを食らわせ、更に顎へ蹴りを叩き込む。……が、全く効いていないのか、ナッパはニヤリと笑うと19号の横っ面にパンチを叩き込み、近くの岩盤まで吹っ飛ばした。

 

「がっ!?こ、このパワーは……!!」

 

「へっ、全っ然効かねぇなぁ人造人間。もうちょっと本気で打ち込んで来いよ!!」

 

「な、ナッパの癖に……!!ほぉぉぉぉ!!」

 

「豚野郎が舐めた口聞いてんじゃねぇよ!!そぉらっ!!」

 

 19号のラッシュを腕を組んだ姿勢のまま回避すると、つま先蹴りを鳩尾に食らわせて空高くまで吹っ飛ばし、一瞬で追いつくと19号の右足を掴んで急降下して地面に叩きつける。

 そしてすぐに持ち上げたかと思うともう一度地面に叩きつけ、何回かそれを繰り返した後、腹部にパンチを叩き込んで吹っ飛ばした。

 

「す、すげぇ、流石は超サイヤ人……とんでもねぇパワーだ……」

 

「いや、見ろ!奴もまだ無事のようだ!やはり人造人間だからダメージを受けていないのか……?」

 

 瓦礫の山を吹き飛ばし、立ち上がる19号。天津飯はダメージを受けていないのかと考えているようだが、実際は違う。先程までに受けたダメージは大きく、内部の機械はかなり損傷しており、19号はこの時点で僅かな恐怖心が芽生えつつあり、冷や汗を流していた。

 

「へっ、雑魚が。テメェ如きがこのナッパ様に勝てるとでと思ったか?終わりにしてやる!!」

 

 ナッパの右手にとてつもない量の気が収束され、青く光り輝き、それを19号目掛けて放たんと腕を振り翳す。それを見た19号は歓喜の笑みを浮かべて腕を掲げるが、次の瞬間、ナッパの姿が19号の視界から消えてしまった。

 

「なっ、消え……」

 

「後ろだ、豚饅野郎!!」

 

「っ!!し、しまっ……ぎゃあっ!?」

 

 気を纏ったナッパのパンチを受け、吹っ飛ばされる20号。更にその衝撃で顔の人工皮膚が半分程消し飛び、内部の機械が顕になってしまい、そのままピクリとも動かなくなる。

 

「この程度のフェイントに引っかかるたぁ、そんな様でよくデータは十分集めたなんて言えたもんだなぁおい!!テメェ等に比べりゃ、フリーザの野郎の方がずっとつええくらいだぜ!!」

 

「ば、馬鹿な……な、何故だ!?孫悟空やベジータならともかく、何故ナッパ如きに19号がこうも一方的にやらているのだ!!こ、この私の計算が間違っていたとでも言うのか!?」

 

「さぁて、デブの方は片付いたし、今度はテメェがスクラップになる番だぜジジイ。番号から考えて、テメェはこのデブより最新式なんだろ?ちったぁ楽しませてくれよ。」

 

 ドクターゲロ目掛けてゆっくりと歩いていくナッパ。だが、19号のすぐ傍を通過しようとした時、突如19号が飛び上がり、ナッパの両手を掴んだ。

 

「おお?」

 

「つ、捕まえたぞ!!ふほほほほ……い、今からお前のエネルギーを吸い尽くしてやる……!!」

 

「威勢が良いのは結構だがよ、鼻血が出てちゃ格好がつかねぇぜ?おっと、血じゃなくてオイルの間違いだったか?」

 

「へ、減らず口を!!すぐに喋れなくしてやる!!」

 

「そうかい。なら存分に吸わせてやるよ!!」

 

 エネルギー吸収装置を全開にし、ナッパからエネルギーの吸収を始める19号。凄まじい勢いで19号にエネルギーがチャージされて行き、19号の表情に余裕が戻る。

 そして満タン近くまで貯まった為、ナッパから腕を離そうとするが、逆に信じられない程の握力で両手が握られてしまう。

 

「なっ!?」

 

「遠慮すんなって!!俺様のエネルギーが欲しいんだろう?もっと持ってけや!!」

 

「や、やめろ!!こ、これ以上は必要ない!!は、離せぇ!!」

 

 必死にナッパを引き離そうともがく19号。だが、どれだけ19号が足掻いてもナッパの腕はびくともしなかった。やがて、限界を超えてエネルギーが注入され続けた事で、19号の肉体が風船のように膨れ上がって行く。

 

「おっ、ごご、ごっ……あぎゃあああああ!!!!」

 

 やがて、限界を迎えた19号の肉体は、耐え切れずに内側から爆発四散してしまった。

 

「そんな馬鹿な!!19号がこうも容易く……!?」

 

(どうやらこいつ等の強さは大して前の世界と変わらんようだな……いや、ひょっとすると強くなっていたのかもしれんが、それを感じさせん程にこちらが圧倒的なのかもしれん……)

 

「クリリン、ナッパに仙豆を!!」

 

「あ、ああ!!ナッパ、仙豆だ!!」

 

「おっ、サンキューなクリリン!!」

 

 クリリンから仙豆を受け取ると、すぐに口の中まで放り込むナッパ。すると即座に体力が回復し、気を全開まで引き上げた。

 

「ふぅ、こいつぁ良いもんだぜ!!さぁて、それじゃあジジイ、今度はテメェがスクラップになる番だぜ?」

 

「ふ、フン、良い気になるなよナッパ!!た、確かに貴様は想像以上に強くなった!!だが、その程度では人造人間に勝つ事は出来ん!!」

 

「ジジイ、良い事を教えてやろうか?そう言うのをな、負け惜しみっつーんだよ。」

 

「ほざけ!!ずぁっ!!」

 

 右手を振るうと、広範囲に渡って気功波を放ち、爆発を起こすドクターゲロ。そして爆風が消えると、ゲロの姿も消えていた。

 

「ちっ、偉そうな事言って逃げやがったぜ、あのジジイ!!」

 

「今の一瞬で逃げ切れたとは思えん。向こうの岩山に潜んでいる筈だ……俺達も行くぞ!!」

 

「ああ!!」

 

(さて、問題はこれからだな……簡単にくたばってくれるなよ、ドクターゲロ。)

 

 その後、ドクターゲロを追って岩山まで突入するベジータ達。途中、前の世界と同じくピッコロがゲロの奇襲を受けるが、すぐに悟飯に救出され、全員に包囲されてしまった。

 

「ベジータ、ラディッツ、ナッパ!!俺にやらせろ!!貴様等は手を出すな!!」

 

「おいおい、そいつを最初に狙ってたのは俺だぜ?後から急に……」

 

「いや、ピッコロにやらせてやれ、ナッパ。」

 

「べ、ベジータ!けどよ…」

 

「俺の言う事が聞けんのか?」

 

「うぐっ……わ、わーったよ。ピッコロ、そんな雑魚に手こずるんじゃねぇぞ!!でねぇとベジータに一から鍛え直して貰うからな!!」

 

「フン、言われるまでもない!!」

 

(クックック……馬鹿どもめ!!わざわざそちらから餌を送ってくれるとはな!!)

 

 内心でほくそ笑むドクターゲロ。だが、その余裕は即座に失われる事になる。ピッコロが一瞬でゲロとの距離を詰めると、ゲロが反応出来ないスピードで膝蹴りを叩き込み、近くの岩山まで吹っ飛ばした。

 

「ぐはっ!?こ、こんな筈は……今のは私が油断していたからに決まっ」

 

「油断していたからに決まって……なんだ?」

 

「ま、また!?このっ!!」

 

 一瞬で背後に現れたピッコロに、手刀を振るうゲロ。だが左手であっさりガードされると、頭部にエルボーが炸裂し、地面に叩き落とされた。

 即座に瓦礫を吹き飛ばしてゲロが戻り、ピッコロに猛攻撃を仕掛けるが、全て避けるか弾かれてしまい、カウンターで繰り出された手刀によりゲロの右手が切り落とされてしまう。

 

「ぐあああああ!?」

 

「生憎だったな。貴様が俺から奪ったエネルギーはたかが知れたものだったのだ。」

 

「お、おのれ……!!」

 

「しかし、やはり信じられんな。こんな奴等に別の世界の俺達は全滅させられたとは……それとも俺達が強くなり過ぎてしまったのか?まぁそんな事はどっちでも良いか。覚悟は良いな?」

 

「くっ!!」

 

 ゲロにトドメを刺そうと構えを取るピッコロ。だが、そこへ未来のトランクスが駆けつけた。

 

「ん?あっ、テメェはあの時の!!」

 

(トランクス……)

 

 

「だ、誰なんですか、あいつは……あ、あいつと戦っていたんでしょう!?」

 

「は、はぁ?誰って、テメェが言ってた人造人間だろ!?」

 

「ち、違う……俺の知ってる人造人間とは、違う!!」

 

「な、何だと!?」

 

 その時、ゲロの目がブルマが乗ったエアカーを捉え、チャンスとばかりにニヤリと笑った。

 

「ははははは!!さっき人造人間に勝てんと言ったのは本当だ!!今に17号と18号が貴様等を殺しに来るぞ!!」

 

「な、何!?17号に18号だと!?」

 

(17号か……奴には悪いが、後の事を考えるなら破壊しておいた方がいいのかもしれんが……って、あれはブルマ!?い、いかん!!)

 

 ドクターゲロがエアカー目掛けてエネルギー波を放ち、即座にエアカーは爆散する。しかし超スピードなんて目ではないスピードでベジータがブルマと赤ん坊のトランクスを救出していた為、二人に怪我はなかった。……ヤジロベーは黒焦げになってしまったが。

 そして前の世界と同じようにゲロはその隙に逃亡してしまった。

 

「し、死ぬかと思った……ありがとね、ベジータ!」

 

「フン、馬鹿者が……」

 

(父さん……母さんと赤ん坊の俺を助けてくれたのか……)

 

「ピッコロ、貴様ぁ!!貴様が自分にやらせろと言うから任せたのに何たる様だ!?後少しでブルマとトランクスが死ぬ所だったんだぞ!!」

 

「す、すまん、油断していた……」

 

「べ、ベジータの奴、本気でキレてるぞ……」

 

「ブルマさん、愛されてるんスね。」

 

「ん?それがさー、あいつって結構気が利くし優しいのよね。普段も買い物とか食事の用意とかしてくれるし、妊娠中なんて過保護なくらい世話焼いてくれたし、他にも…….」

 

「へ、へぇ~、あのベジータさんが。」

 

「い、意外だ。」

 

「所でさっきのお爺さん、あれってドクターゲロよね?」

 

「何だって!?」

 

「本当ですか母さ……いえ、ブルマさん!!」

 

 その後ブルマからドクターゲロの研究所の場所を聞かされたベジータ達。 しかしベジータにとってそんな事はどうでも良かった。今の彼の中にあるのはドクターゲロに対する猛烈な殺意のみである。

 

「悟飯、悪いがブルマとトランクスを家まで連れて行ってやってくれ。」

 

「は、はい!」

 

「お、おいベジータ、大丈夫……ひいっ!?」

 

 先程から俯いていたベジータを心配し、声をかけようとしたクリリンだが、ベジータの気が恐ろしい程に高まって行くのを感じ取り、思わず後退りしてしまう。

 

(ドクターゲロめ!!よくも俺のブルマとトランクスを危険な目に遭わせてくれたな!!17号と18号を目覚めさせるまでは仕方ないから生かしてやるが、その後はすぐに汚い花火にしてくれる!!)

 

 次の瞬間、ブチギレたベジータは気を解放し、超サイヤ人に変身した。

 

「覚悟しやがれドクターゲロ!!貴様だけは簡単には死なさんぞぉぉぉぉぉぉ!!!!」

 

「なっ、父さん!!待ってください!!」

 

 猛スピードで飛んで行く超ベジータを、同じく超サイヤ人に変身して追いかけて行くトランクス。一方ブルマはトランクスがベジータを父さんと呼んだ事に首を傾げていた。

 

「父さん?何であの子がベジータの事を父さんなんて呼ぶのよ?」

 

「この際だから教えておくか。実はあいつはお前達の息子……つまり、その赤ん坊が成長した姿なんだ。」

 

「な、何だってェー!?あ、あいつが坊ちゃんの成長した姿だとぉぉぉ!?」

 

「へぇ~!!あんた、成長したら凄いイケメンになるのね!!」

 

 息子がイケメンになるとわかり、ブルマは上機嫌になっていた。その後、ブルマと赤ん坊のトランクス(とついでにヤジロベー)は悟飯に連れられて家まで帰る事となり、ピッコロ達はドクターゲロの研究所へと向かうのだった。

 

 

 

 

「着ぐるみきたお兄ちゃん!!ありがとねー!!」

 

 母親に抱っこされて手を振る幼女に、手を振り返している赤い怪物。今彼はとある街のベンチに腰をかけていた。

 

(いかんな、何故か知らんが地球人……特に一般人に手を出そうとすると、身体が物凄い拒否反応を起こしてしまうぞ……そもそも17号と18号を吸収する事自体あまり気乗りがせん。これも全ては"奴"の細胞を取り込んだせいか?クソッタレめ、この俺様がこんな甘ちゃんになるとは……)

 

 一人頭を抱えている赤い怪物。だがその時、怪物は妙案を思いついた。

 

(そうだ、宇宙にはフリーザ軍の残党が大量に残っている!!その拠点も"奴等"の細胞のおかげか、だいたいわかる!!クックック、流石は俺様だ!!地球人に手を出す事は出来んが、フリーザ軍の連中なら遠慮はいるまい!!よし、行くか……宇宙へ!!)

 

 その後、赤い生物は宇宙へと飛び去った。目的はフリーザ軍の残党達のその命である。




赤い怪物は某ツンデレ王子の細胞のパワーが強過ぎて人格面にまで影響が出てしまったようです。
しばらく宇宙をのんびり旅するかもしれません。
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