ちっ、くだらん…何が強くてニューゲームだ、クソッタレめ   作:ゴロリコン

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今更だけどオリキャラのタグって入れた方がいいかな、レッドさんて実質オリキャラみたいなもんだし。


目覚める伝説

 13号達を撃破してから三日経った頃、ブルマの元にトランクスが乗って来たタイムマシンと同型の物と思われる乗り物が打ち捨てられていたとの情報が入った。

 トランクスが言うには、未来のブルマが造ったタイムマシンはトランクスが現在所持している一機だけであり、同型の物が存在している筈がないとの事なので、不審に思ったブルマとトランクスは調査に出かけたのだった。

 

 一方、ベジータはその報告を聞いた時、この世界にもやはりセルが別の未来からやって来ているのを確信する。

 

(やはり、セルの野郎も来ていやがったか。そして既に多くの犠牲者が出ていると考えて間違いあるまい。そうなるとドラゴンボールの使用は避けられそうもないな。さて、どう動くべきか……犠牲者を減らすと言う一点のみを考えれば、セルを早期に始末すべきだが、そうなると歴史が大きく変わり過ぎてしまう……)

 

 現在活動中と思われるセルの対処をどうすべきか、考えを巡らせるベジータ。セルとの戦いは後の歴史にも大きく影響を与えており、避けるべきではないイベントも多く存在するのだ、

 

(セルゲームが起きん事には、サタンが英雄になれない。そして何より、カカロットが7年あの世で修行する利点は超サイヤ人3を含め大き過ぎる。セルゲームとセルの自爆までは歴史通りに進めるべきだ。しかし……この方法は、チチと悟飯、悟天、そしてラディッツから家族を奪う事になってしまう……)

 

 それこそが、ベジータにとって一番の気掛かりだった。確かに悟空があの世で修行するメリットは大きいし、セルゲームで死んでも7年後には老界王神の命を貰って復活する。

 だが、どれだけ大きなメリットがあるとしても、そんな理由で他人から家族を奪うような選択をして良いのか?

 

 ベジータは既に家族を喪う悲しみと恐怖を知ってしまった。ブルマとトランクスが死んだあの時のような想いをするのは、もう二度と御免だ。

 それに、仮にもし自分がトランクスがあの世で7年修行するとかなりメリットがあるから死なせろと言われれば、素直に従ったか?

 否、たとえ誰に止められようと、どれだけ歴史に影響を与える事になろうと、絶対に阻止しただろう。それだけ家族を喪うのは辛い事なのだ。

 

 だが自分は今、その悲しみを悟飯やチチ達に味わう事になる選択をしようとしている。あんな辛くて悲しいものを悟飯達に味わわせてまで、悟空をあの世で修行させなければならないのだろうか?ブルマ達は自分のそんな選択を認めてくれるだろうか?

 

 フュージョンに関しては、既に自分が知っている。恥ずかしくて嫌だが教える事も可能だし、フリーザ軍時代に知ったとでも言えばいくらでも誤魔化しは効くだろう。

 それにこの世界の悟空は何故か知らないが本来の歴史よりかなり実力が高い。もしかしたらあの世に行かずとも現世の修行だけで超サイヤ人3になれるかもしれない。

 

 だが、それはあくまで希望的観測だ。これで万が一悟空が超サイヤ人3になれず、本来の歴史より弱体化すれば目も当てられない。

 となればやはり歴史通りに進めるべきとも思えるし、それでもあの悲しみを悟飯達に味わわせて平気な顔をしていられる程、今のベジータは非情に徹する事も出来ない。

 

 正解を見出せず、どうしたものかと思考が堂々巡りし始めていた頃、西の都から遠く離れた場所で大きな気を二つベジータは感じ取った。この二つの気は、どちらともベジータのよく知っている物だ。

 

(片方がセルで、もう片方はピッコロか!!気の性質が変わっているのを見るに、どうやら神と同化したようだな……よし、行くか!!)

 

 ブリーフ博士達に赤ん坊のトランクスの世話を任せると、家を飛び出して行くベジータ。やがて目的地に辿り着くと、そこにはピッコロや他のΖ戦士達が集まっていた。

 

「父さん!!」

 

「ベジータか……」

 

「ピッコロ、あれからたった三日だと言うのに随分と気が上がったようだな?」

 

「フン、よく言う。これでも貴様から見れば全然大した事はないんだろう?」

 

「どうかな……それで、何があったんだ?詳しく話せ。」

 

「ああ。実はさっき……」

 

 ピッコロは先程遭遇したセルについて説明してくれたのだが、セルについてはどうやら前の世界と全く変わっていないようだ。

 

(良かった、セルに関しては特に異変は起きていないようだな。13号達も既に倒したし、この先は流石にイレギュラーは出て来たりしないだろう……)

 

 内心ホッとしているベジータ。だが翌日、ドクターゲロの研究所跡地に現代の未完成のセルを破壊しに行ったトランクスとクリリンから、とんでもない報告を受ける事となる。

 

「セルが居ないだと!?」

 

「は、はい、地下室を見つける事が出来たんですが、既にもぬけの殻になっていたんです……!!」

 

「何者かが先回りし、セルを破壊したんじゃないのか?」

 

「いえ、地下室の中に足跡のような物がありました。形状からして、この世界のセルの物と見て間違いないと思います……」

 

(ば、バカな、何故セルがもう完成している!?前の世界だと奴はまだ未完成だった筈だ!!一体何が理由で……神精樹の実を食ったフリーザの細胞を使ったからか!?それともラディッツとナッパの細胞も使われているからか!?ぐっ……一体だけでも面倒だと言うのに、二体に増えてやがるとは……!!こ、この先一体どうなってしまうんだ!?)

 

 セルが二体に増えると言うまさかの事態に頭を抱えるベジータ。果たしてもう一体のセルは今何処で何をしているのだろうか……?

 

 

 

「へっくし!!」

 

「レッド様、風邪ですか?」

 

「いや、体調はすこぶる快調なんだが……」

 

「うーん、冷房の設定はそんなに強くないのですが……進化した身体にまだ馴染めていないのでしょうか?それとも誰かがレッド様の噂をしていたとか?」

 

「何処の物好きが俺様の噂をすると言うんだ。」

 

「いや、この宇宙中で沢山いると思いますよ?」

 

「クソッタレめ、なんか知らん間に有名人になっちまった……にしてもお前、ターブルたったか?恋人が居るのにわざわざ俺様についてくるなんて何考えてるんだ。」

 

 ちらりと新たに部下に加わったメンバーであるターブルに目を向けるレッド。するとターブルは照れ臭そうに頭をかいていた。

 

「レッドさんには彼女共々救われましたからね。少しでもお役に立ちたいんです。」

 

「いや、でも婚約までしていたんだろう?」

 

「大丈夫、レッドさんの助けになりたいって言ったら応援してくれましたから。」

 

「そ、そうか。まぁお前がそれで良いなら俺から言う事は特に無いが……とりあえずさっさと次の目的地まで行くとするか。」

 

「はい!!また沢山の人を救い出しましょう!!」

 

(本当に、何がどうしてこうなった?俺様はただ進化の為にエネルギーを吸収しているだけだと言うのに……17号達抜きでも進化出来るのが判明したのは嬉しいが、こうもヒーローだの救世主だの持ち上げられるのは性に合わんぞ……かと言って悪事を働くのも嫌だしなぁ……)

 

「レッドさん、なんだか変……もとい、不思議な表情をしていますね?」

 

「おっと新入り、あの時のレッド様に迂闊に近寄るなよ?下手したらメディカルカプセル行きの大怪我を負わされちまうからな。」

 

「そ、そうなんですか!?気をつけます……」

 

 こうして新メンバーを加えたレッド・クルセイダース(仮名)は新天地へと向かうのであった……

 

 

 

 二体目のセルの存在が判明した翌日、予期せぬ来訪者が訪れる事となった。

 朝食を終え、二体目のセルの捜索に出ようとしたその時、突如宇宙から巨大な宇宙船がカプセルコーポレーションにやって来たのだ。

 

(こ、この宇宙船、見覚えがあるぞ!!ま、まさか……!?)

 

「探しましたぞベジータ王子!!」

 

(やっぱり貴様かぁぁぁぁ!!!!)

 

 ベジータの前に現れた褐色のサイヤ人、パラガスに心の中でツッコミを入れるベジータ。

 

(こ、こいつ、なんてタイミングで現れやがるんだ!?まだカカロットが起きていないし、そもそもまだ精神と時の部屋にすら入っていないぞ!?)

 

「パラガスでございます。新惑星……」

 

「帰れ。」

 

「ベジータの王になって頂きたくお迎えに……ええぇぇぇぇ!?」

 

「俺は今忙しいんだ。貴様の相手をしている余裕などない!!とっとと帰れっ!!」

 

「む、むぅ……で、伝説の超サイヤ人を倒せるのはベジータ王!!貴方しか……」

 

「どうせ貴様の息子がそうなんだろうが!!」

 

「ええっ!?そそそ、そのような事があろう筈がございません!!私より力の劣る息子が超サイヤ人などと…」

 

「黙れ!!とっとと帰れ!!帰らんか!!」

 

「べ、ベジータ王……」

 

「ビッグバンアタァック!!」

 

「どぉぉぉ!?」

 

 容赦なくパラガスにビッグバンアタックをぶちかますベジータ。しかし何故かパラガスは無事だった。

 

(な、何故だ!!何故ここまで嫌がるのだ、ベジータは!?奴の性格からして伝説の超サイヤ人の話をすれば絶対ついてくると思ったのに!!こ、このままではグモリー彗星で新惑星ベジータごと奴等を葬り去る私の計画が……!!)

 

(クソッタレめ、二体目のセルなんて言う特大イレギュラーが現れたと言うのに今度はパラガスとブロリーだと!?悪い冗談にも程があるぜ……!!しかし、もしこれで自棄になったパラガスがブロリーを地球に連れて来たらそれこそどうなるかわからん……ちっ、こうなったら仕方あるまい!!俺が直接出向いてさっさとブロリーを叩き潰してやる!!)

 

「と、父さん……?」

 

「おい、パラガス!!その新惑星ベジータとやらまで俺を案内しろ!!」

 

「お、おお!!ベジータ王子!!貴方なら受け入れてくれると信じておりましたぞ!!」

 

「黙れ!!言っておくが伝説の超サイヤ人を倒したらとっとと帰るからな!!」

 

「勿論、それで構いませんとも!!」

 

「父さん、駄目です!!そんな話に乗っては!!どう考えても罠です!!」

 

「貴方もどうぞ?ベジータ王の血を……どおおおお!?」

 

「貴様はとっとと宇宙船の中に入ってろ!!」

 

 パラガスを宇宙船まで蹴り飛ばし、トランクスへ向き合うベジータ。

 

「父さん、何故あんな話を受けたんですか……!?」

 

「あれがパラガスの罠だと言うのは俺もわかっている。だが、二体のセルと18号達が居る状況でこれ以上面倒事を起こされて厄介だ。だからここは、俺が一人でさっさと奴等を片付けて来る。」

 

「ですが、危険です!!」

 

「心配するな、トランクス。たとえ伝説の超サイヤ人とやらが本当に居たとしても、俺の敵ではない。俺の力はお前もよく知っているだろう?」

 

「それは……」

 

「そう言う訳だ。地球はお前達に任せたぞ、トランクス。そしてブルマの事を守ってやってくれ。」

 

「……わかりました。父さんもお気をつけて!!絶対に帰って来てくださいね!!」

 

「当然だ。では行って来る!!」

 

 トランクスに見送られながら、ベジータは宇宙船の中へ乗り込み、程なくして宇宙船は新惑星ベジータへと出発するのだった。

 

 

 

「「「ベジータ王バンザーイ!!」」」

 

「ベジータ王、銀河の至る所から集めたならず者達が貴方の従僕としてお待ちしておりました!!」

 

 新惑星ベジータに到着後、早速城まで案内されたベジータは、ならず者達から歓迎を受けた……のだがベジータはそんな事には目もくれず、奥で待機していた一人のサイヤ人の元までやって来た。

 

(居たな、ブロリー……こいつにはろくな思い出がないぜ……だが、今度は前のようにはいかん!!)

 

「息子です。何なりと……どおおおおっ!?」

 

「はぁっ!!」

 

 突如パラガスを蹴り飛ばすと、ブロリーの頭部の制御装置に気功波を撃ち込み、即座に破壊してしまうベジータ。それを見てパラガスは目を見開いた。

 

「なっ!?ぶ、ブロリーの制御装置が!!き、貴様いったい何を!?」

 

「黙れ、貴様の目的なんぞとっくにお見通しなんだ。おい、ブロリー。わざわざ自由にしてやったんだから真の力を見せてみろ。それともカカロットが居なければ戦う気力も湧かんか?」

 

「カ、カ、ロット……?」

 

「っ!?や、やめろブロリー!!落ち着け!!す、すぐに新しい制御装置を……」

 

「カカ、ロット……カカロット……カカロット……!!カカロットォォォォォォォォォ!!!!!!!」

 

 突如星全体に響き渡る咆哮を上げると、ブロリーの全身から気が溢れ出し、その衝撃で広範囲に渡って大爆発が発生。ならず者達はその爆風で城諸共吹き飛ばされてしまう。

 そして爆風が晴れると、身長が3メートル近くまで巨大化し、筋肉がはち切れんばかりに膨れ上がり、輝く黄緑色の髪と理性を感じられない白目をした伝説の超サイヤ人、ブロリーが立っていた。

 

「……ベジータ、親父のコントロールから解き放ってくれた礼だ……貴様に生まれてきた事を後悔する程の絶望をくれてやるとしよう。ありがたく思うんだな……ふはははははははは!!!!」

 

「フン、ほざきやがれ!!今回は前のようにはいかん!!貴様だけは必ずこの手で叩き潰してやるぞ、ブロリーッ!!」

 

 超サイヤ人に変身し、ブロリーへと突撃するベジータ。それに対しブロリーはニヤリと残忍な笑みを浮かべると、目の前の玩具を粉砕すべく、突撃して行った。

 

 果たしてベジータは、前の世界での雪辱を果たす事ができるのだろうか……?




ベジータ「ふおおおおお!?」

ヒューン、ドォォォォン……

ブロリー「もう終わりか?」

ベジータ「くっ、ぐぅ……かはっ……」


最後にこのシーン何度も入れそうになっちまった……やっぱブロリーMADの影響はデカい。
次回はベジータVSブロリーとなります。他のメンバーは"今回は"参戦しません。
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