ちっ、くだらん…何が強くてニューゲームだ、クソッタレめ   作:ゴロリコン

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なんか描けちゃったんで投稿します。


アルティメット・バトル 前編

 悟飯達がセルと死闘を繰り広げていたその頃、ベジータは仲間達を巻き込まないよう遠く離れた荒野まで移動し、クウラと対峙していた。

 

「随分離れたな。そんなに仲間を巻き込みたくなかったか?」

 

「フン、さぁな。」

 

「答えたくないか。まぁ良い、俺の目的はあくまでも貴様を倒す事だ。他の事などどうだって良い。行くぞっ!!うぉおおおおおおおおおっ!!!!」

 

 好戦的な笑みを浮かべながら、クウラは全身が輝きに包まれると、一瞬にして第五形態へ変身を遂げた。

 そして、その身から放たれる気を感じ取ったベジータは冷や汗を流すと同時に安堵感も覚えていた。

 

(この戦闘力……超サイヤ人3の俺と殆ど同等だ!!まさかたった四年でここまで腕を上げやがるとは……だが、安心したぜ。これなら超サイヤ人4になればすぐに倒せる!!)

 

 地球で変身すれば、真の戦闘力が確実に悟空達にバレてしまう事となる。だが、もはやそんな事を言っている場合ではない。

 ブロリーの例もあるのだ。クウラが更なる急成長を遂げないとも限らない。こいつはどんなリスクを冒してでも全力で倒すべきだとベジータの全神経が告げていた。

 

「大したパワーアップだな……だが、それでも俺には及ばん!!貴様に見せてやろう、最強の超サイヤ人を!!」

 

「最強の超サイヤ人だと……?」

 

「はぁあああああああ……!!!!」

 

 ベジータはまず超サイヤ人に変身を遂げ、そこから更に気を激しく上昇させて行き、ベジータの気の高まりと共に地割れが起き、更に砕けた岩が浮かび上がって行き、周囲に無数の雷が落ち、暴風が吹き荒れ、クウラは思わず右腕で顔を覆ってしまう。

 

「こ、このパワーの高まりは……!?」

 

「でぇやぁああああああああーーーーーーっ!!!!!!」

 

そしてベジータの咆哮が大猿の咆哮が変化した瞬間、纏っていた気が大爆発を起こし、周囲が閃光に包まれた。

 

「くっ……はっ!?」

 

 光が消えた後、クウラが見たベジータの姿は通常のサイヤ人とは明らかに異なっていた。ベジータの黒い髪は通常よりも伸び、上半身は真紅の体毛に覆われ、碧色の瞳の周りは赤く縁取られていた。

 

「そ、それが伝説の超サイヤ人か……!!」

 

「違うな。最強の超サイヤ人を見せてやると言っただろう?これは大猿になっても理性を保つ事が出来る超サイヤ人のみが変身する事の出来る最強の超サイヤ人……超サイヤ人4だっ!!!!」

 

「す、超サイヤ人4……!!なるほど、超サイヤ人にも色々種類があるようだな……ククク、フハハハハハ!!感謝するぞ、ベジータ!!」

 

「感謝だと?」

 

「無論だ!!四年前は憎くて仕方がなかったが、今は違う……貴様と言う絶対的強者と出会えた事、そんな強者と闘える事、その全てに感謝しよう!!そして貴様を屠り、帝王の座に君臨に出来ると思うと、嬉し過ぎて身体の震えが止まらん……!!」

 

「貴様……」

 

 クウラは今、歓喜に震えていた。ベジータと言う絶対的強者と出会えた事と、今こうして戦える事、その全てに本気で喜んでいる。

 そしてベジータは、今のクウラの姿がかつての自分に堪らなく似ているように思えて仕方がなかった。

 そう、かつての世界で、ただひたすら“カカロット”と競い合っていた頃の自分に……

 

「……フン。威勢が良いのは結構だが、貴様では俺には勝てんぞ。」

 

「ああ、“今のままでは”絶対に勝てないだろうな。」

 

「今のままではだと?」

 

「ククク……しつこいようだが、本当に貴様には感謝するぞ。これで四年の修行が無駄にならずに済む。何度ももう十分かと思ったが、万が一に備えて修行を続けて良かった……もし途中で切り上げていたら、俺は負けていただろうからな。」

 

「何を……っ!?」

 

「貴様と言う最強の敵に敬意を表し、見せてやろう……これが修行で手にした究極の力、俺の全てだぁっ!!!!ぬがぁあああああああああーーーーーっ!!!!!!」

 

 クウラの身体から、膨大な気の嵐が吹き荒れる。そして纏っていた気が紫から黄金へと変わり、ベジータが超サイヤ人4に変身した時に劣らない程の天変地異を巻き起こす。

 そして突如クウラの頭上に巨大な雷が落ち、クウラの身体が光に包まれるが、その光が内側に吸い込まれるように消えて行き、新たな変化を遂げたクウラが姿を現す。

 

 身体の大部分は黄金へと変わり、胸部の形状も一部変化し、両足には新たな角が生え、尻尾の先端がドリルのような形状に変化していた。

 そして何よりも、放たれる威圧感はこれまでのクウラの比ではない。これ程の威圧感を感じたのは一星龍との戦い以来の事だった。

 

「待たせたな、ベジータ。これがこの四年で俺が得た新たな力……陳腐な名ではあるが、ゴールデンクウラとでも呼ぶが良い!!」

 

(ご、ゴールデンクウラだと!?いや、名前の事はどうでも良い。だが、なんと言う強大な気だ!!ま、まるで一星龍を前にしているかのような威圧感を感じる……くっ、セルの野郎がパワーアップしているって言うのに、これではすぐには終わりそうもないではないか……!!)

 

「さぁ、今度こそ始めよう!!宇宙で一番に強い男を決める、最高の闘いを!!」

 

「ちぃっ!!」

 

 超サイヤ人4のベジータと、ゴールデンクウラが同時に突撃し、互いの拳を激突させる。そして衝突した際に凄まじい轟音が鳴り響き、発生した衝撃波で周りの岩山は粉々に吹き飛んでしまい、互いに弾き飛ばされてしまった。

 

「おおぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!」

 

「でぇぇぇぇぇぇぇぇいっ!!!!」

 

 二人は同じタイミングで体勢を整え、これまた同じタイミングで姿を消し、目にも止まらない圧倒的なスピードで何度も何度も激突し、凄まじい打撃音が何度も周囲に響き渡った。

 

 姿を現したゴールデンクウラが灼熱の太陽を思わせる巨大なエネルギー弾を放つと、ベジータは右手に気を剣のような形にして纏い、それを振るう事でエネルギー弾を真っ二つに切り裂いた。

 

 そしてそのままベジータはゴールデンクウラへと突撃し、顎に頭突きを食らわせ、気の剣で切り裂こうとするが、ゴールデンクウラも負けじと尻尾に気を纏ってベジータの気の剣に叩きつけると、再度二人とも弾き飛ばされてしまった。

 

「ちぃっ……ギャリック砲っ!!!!」

 

「させるかぁっ!!!!」

 

 ベジータがギャリック砲を放ったのに合わせ、ゴールデンクウラも右手から黄金の気功波を放ち、技を相殺させる。

 だが、今度はゴールデンクウラが先に動いた。ベジータに急接近すると腹部に膝蹴りを入れ、頭部にダブルスレッジハンマーを叩き落とすと、ベジータは岩山を貫通し、地表に激突する。

 

 更にゴールデンクウラは追撃の手を緩めず、連続デスビームをベジータの落下地点に叩き込んだが、一瞬にしてベジータが背後に現れると、後頭部に蹴りを入れられた。

 

「ぬぅっ!?お、お返しだっ!!」

 

「ぐっ!!」

 

 すぐに方向転換したゴールデンクウラが、ベジータを殴り飛ばした。

 しかしベジータも効いていないとばかりに向かって行き、ゴールデンクウラもそんなベジータを歓迎するかの如く迎撃する。

 

 そして二人は再度激突し、激しい攻防を繰り返す。だが、どちらも決め手を打つ事が出来ない。

 何故なら、二人の実力は全くの互角だからだ。その事実は、ベジータの焦りを加速させていた。

 

(クソッタレ……完全に互角だ!!どれだけやっても決着が付かん!!こ、こうしている間にも、トランクス達がセルに……!!)

 

「隙有りだぞ、ベジータ!!」

 

「なっ!?しまった!!ぐああああああ!?」

 

 一瞬の隙を突き、ゴールデンクウラの放った気功波がベジータに直撃し、ベジータごと岩山に激突すると、大爆発を起こした。

 だが、すぐに爆風ごと瓦礫の山を消し飛ばすと、ベジータがゴールデンクウラの前に飛び出して来る。

 

「フハハハハ!!それでこそ俺の認めた唯一のサイヤ人だ、ベジータ!!さぁ、もっと続けよう!!この最高の闘いを!!!!」

 

「黙れっ!!俺は貴様のお遊びに付き合うつもりなどない!!とっととくたばりやがれぇっ!!!!」

 

「お遊びだと……?」

 

 殴り掛かってきたベジータの猛攻を、全てガードするゴールデンクウラ。いきなり防戦一方になったゴールデンクウラに対し、ベジータは勝機を見出したように更に攻撃のペースを上げていった。

 

「フン、どうやらその形態は体力が続かんようだな!!思ったよりも早くケリが付きそうで安心したぜ!!これでさっさとセルを始末しに行く事が出来るってもんだ!!」

 

「……貴様、何を言っている?」

 

「貴様が理解する必要はない!!俺にはまだやらねばならない事があるんだ!!だからとっとと……」

 

「フンッ!!!!」

 

「ガバァッ!?」

 

 防戦一方だった筈のゴールデンクウラが、突然ベジータを弾き飛ばすと、強烈なボディブローを叩き込んだ。その威力のあまりベジータは吐血してしまい、腹を抱えて蹲る。

 

「ぐ、ぐぅぅ……!!」

 

「ベジータ、貴様……ふざけているのか!?」

 

「な、何だと……!?」

 

「今貴様と戦っているのは誰だ?そのセルとやらか?違うだろう!?この俺様だ!!だと言うのに余計な事を考えやがって……だからそんな無様な姿を晒す事になるのだ!!目の前の敵にさえ集中出来ないで何がサイヤ人の王子だ、この愚か者めっ!!」

 

「だ、黙れ!!貴様に何がわかる!?俺にはやらねばならない事が沢山あるんだ!!」

 

「知らんな。そんな下らない物、知りたくもない!!俺にとって最も大切なのは、貴様と闘っているこの瞬間だけだっ!!」

 

「っ……」

 

「ベジータ、貴様は戦っている時、ずっと苦しそうな顔をしていたな。いや、今考えてみれば、ナメック星での戦いの時も何処か上の空と言った感じだった。一つ問おう、ベジータ。貴様はサイヤ人でありながら、戦う事が嫌いなのか?貴様はこれまで、一体何の為に戦って来た?」

 

「それ、は……」

 

 何の為に戦って来ただと?そんな物は決まっている。この世界を正しい歴史に進ませる為に……いや、違う。そんな理由で戦って来たんじゃない。少なくとも、それだけは絶対に違う。

 では家族や仲間の為か?確かにそれはある。地球を守る為と言う使命感もある。だが、それだけじゃなかった筈だ。

 

 いつからだろう?戦っていても楽しいと思えなくなったのは。いつからだろう?どれだけ鍛えても、強くなっても、心の何処かで虚しいと感じるようになったのは。

 

(……聞くまでもない。奴が……“カカロット”が消えてしまってからだ。それ以来俺は、どんなに満たされた生活を送っていても、心の何処かに虚さを感じるようになった……それはこの世界に来てからも変わらない。この世界でカカロットと戦った時も、他の悪人達と戦った時も、全く戦いを楽しむ事が出来ないままだった……それは単に、奴等が弱いからだと思っていたが……)

 

「ベジータ、貴様は強い。誰よりも圧倒的に……だから戦いを虚しい物だと考えても仕方がないかもしれない。だが、今もそうなのか?自分に匹敵する力の持ち主との戦いでさえ全く楽しめない程、貴様はサイヤ人としての本能を失ってしまったのか?」

 

「お、俺は……」

 

 そうだ、何故今、こんなに焦っている?

 

 勿論全ての戦いが楽しい訳じゃない。ブロリーのように危険極まりない相手では、楽しむよりも先に倒す事を優先するのは当然だし、これからもそうするだろう。

 

 だが、今回のクウラとの戦いはどうだ?今のこいつは、何処までも純粋な戦士だ。

 今回の戦いは、殺伐とした命の取り合いではない。まるで“カカロット”と競い合っていた時を思い出させる程の戦いだった。

 

 確かにセルの事は心配だ。しかし、あそこには仲間達がいる。息子にも言った筈だ、セルはお前達に任せると。

 

 そして何より、これ程の強敵を前にして、こんな気持ちになっている自分を見たら、“カカロット”はなんて言うだろうか?

 

 そんな時だった。突如ベジータの背後から、懐かしい声が聞こえて来たのだ。

 

 

 

『何そんなしけた顔してんだベジータ?こんなすげぇ奴と戦ってるのに楽しまねぇなんて、らしくねぇんじゃねぇか?やる気ねぇんなら、オラと変わってくれよ!!勿体ねぇ!!』

 

 

 

「っ!?か、カカ……」

 

 驚きながら振り向くベジータだが、当然そこには誰の姿もなかった。今のははたして何だったのだろうか?単なる幻聴なのか、それとも……

 

 だが、たった今聞こえたその声は、確かにベジータの迷いを断ち切っていた。

 

「フッ……らしくない、か……そうだな、カカロット……」

 

「むっ……?」

 

「うぉぉおおおおおおおおおおおおっ!!!!!!」

 

 いきなり叫び声を上げると、気を全開まで引き上げるベジータ。今のベジータは、これまでのベジータとは何かが違っていた。

 

「悪かったな、クウラ。貴様のおかげで目が覚めたぜ……俺は決してサイヤ人の誇りを忘れた訳ではない!!貴様と言う強敵を、全力で打ち破ってやる!!」

 

「フッ……よくわからんが、吹っ切れたようだな。それで良い!!腑抜けた貴様に勝利した所で何の自慢にもならんからな!!さぁ、続きを始めるぞ!!」

 

「望む所だ!!だが、眠れる獅子を叩き起こした事を後悔するなよ!!」

 

「貴様こそ、眠ったままの方が良かったと思い知らせてやろう!!」

 

 

※※※

 

 

「ふぅー、いきけぇった!!サンキュー、デンデ!!仙豆は悟飯の分以外セルに消し飛ばされちまったから、流石におっ死ぬかと思ったぞ!!」

 

「いえ、皆さんご無事で良かったです!!」

 

「しかしベジータの奴、なんて気をしてやがるんだ……あのフリーザの兄貴って野郎も……」

 

「確かにとんでもねぇ気だな……よし、そんじゃ行くか!!」

 

「い、行くって……まさかベジータの所にか!?や、やめとけよ!!流れ弾でも当たったら消し炭になっちまうぞ!?それに、俺達じゃとても役には……」

 

「確かにそうかもしんねぇけど、やっぱ気になるじゃねぇか。それに万が一って事もあるしよ。」

 

 完全に及び腰になっているクリリンに対し、やはり悟空はベジータの戦いを見に行くつもりのようだ。何より、彼のサイヤ人としての本能が疼いて疼いて仕方がないのだろう。

 

「はぁ……仕方ない奴め。但し遠くから見守るだけだ。巻き込まれそうになったら引き摺ってでも帰るからな?」

 

「サンキュー兄ちゃん!!」

 

 その後、結局全員でベジータとクウラの戦いを見に行く事になるのだった……

 

 

※※※

 

 

「ここなら大丈夫だろ。ベジータは……」

 

「っ、居ました、あそこです!!」

 

 トランクスが指さした先に全員が顔を向ける。するとそこでは見た事もない姿に変身したベジータが、先程とは全く別の姿になったクウラと凄まじい激闘を繰り広げていた。

 

「す、すげぇぜ、ベジータもフリーザの兄貴も……お、俺達とはまるで次元が違ってやがる……」

 

「ベジータの奴、これ程の力を隠していたのか……それにあの変身はなんだ……?カカロット、お前に何か心当たりは……カカロット?」

 

「……わ、笑ってる……」

 

「お父さん?」

 

「ベジータが、戦いながら笑ってる……」

 

「えっ……?た、確かにベジータさん、笑ってる……それに、凄く楽しそう……」

 

「と、父さん……」

 

 初めてベジータが戦いを楽しんでいる姿を見た悟空達は、少なくない衝撃を受けていた。

 ナッパもラディッツも過去の侵略行為の中でベジータが笑っているのを見た事はあったが、こんなにも純粋に戦いを楽しむベジータを見るのは初めての事だった。

 

「ベジータの奴、最近は戦ってる時しけた面してる事が多かったが……やっぱあいつもサイヤ人なんだな。」

 

「ああ……あんな顔してるベジータは初めて見たぜ。」

 

「………」

 

「悟空?どうかしたのか?」

 

「あっ、いや……な、なんでもねぇ……」

 

 唖然とした顔をしながらベジータとクウラの試合を見ていた悟空だが、クリリンに声をかけられるとすぐに我に帰った。

 

 一方、ベジータとゴールデンクウラは再度互いに弾き飛ばされた。既に二人ともボロボロで、体中から血を流し、肩で息をしていた。

 

「はぁ、はぁ……や、やるじゃないか。まさかここまで強くなっているとは思いもしなかったぞ……」

 

「フ、フフフ……それはこっちの台詞だ。まさかこの姿になっても倒し切れんとはな。だが、それでこそ超える価値があると言う物だ……!!」

 

「フン、よく言う……貴様、本当は隠してある力があるんじゃないのか?」

 

 そう指摘を受けたゴールデンクウラは目を見開いて驚愕したが、ベジータが相手であった為、不思議と納得したようだ。

 

「っ!!気付いていたのか……」

 

「当然だ……出し惜しみせずとっとと変身したらどうだ?」

 

「生憎この変身は未完成でな。力の制御が難しく、持って1分しか変身出来んのだ。それに、これ程のダメージを受けた体では、10秒も持たんだろう。」

 

「……そうか。ならば……おい、デンデッ!!」

 

 離れた場所からこちらを覗いているデンデに声をかけるベジータ。どうやらとっくに悟空達がここに来ていた事に気付いていたようだ。

 

「べ、ベジータさん?」

 

「デンデ、クウラの野郎を治療してやれ。」

 

「ええっ!?」

 

「な、何!?」

 

 なんと、突然敵を治療するように指示を出すベジータに、仲間達ばかりかゴールデンクウラさえも驚愕した。

 

「き、貴様、何を考えている!?ふざけるな!!敵の施しを受ける気など俺にはないぞ!!」

 

「勘違いするな……俺は貴様に負けの言い訳をさせたくないだけだ。それに、貴様が回復する条件として、こっちも超サイヤ人4をフルパワー状態にさせて貰う。」

 

「ふ、フルパワー状態だと?今までフルパワーでなかったとでも言うのか!?」

 

「ああ。超サイヤ人4はサイヤ人が持つ特別なエネルギーを注ぎ込む事で、更に力が増すんだ。俺一人ではその力を出せないのが癪ではあるが、この際仕方あるまい。」

 

「ほう……あれだけ強い超サイヤ人4が更に力を増すのか……良いだろう、その提案、受けてやる。」

 

「決まりだな。」

 

 その後、悟空以外の仲間達は大反対するのだが、ベジータがゴリ押した為、クウラはデンデの治療を受ける事となった。

 

 そしてベジータは、超サイヤ人4をフルパワーにする為、悟空、悟飯、トランクス、ラディッツ、ナッパの五人に囲まれていた。

 

「ええっと、よくわかんねぇけどオラ達の気をベジータに注ぎ込めば良いんだな?」

 

「ああ。お前達の力、ありったけ俺の身体に注ぎ込んでくれ。」

 

「と、父さん……わかりました、行きます!!」

 

「やいベジータ!!協力はしてやるが後でその姿の事とか色々聞かせやがれよ!!」

 

「フン、好きにしろ。」

 

 五人のサイヤ人が一斉に超サイヤ人に変身すると、ベジータへと気を注ぎ込んで行く。

 すると傷ついたベジータの身体が癒されて行き、気もかつてない程までに上昇して行く。

 やがてベジータの身体に限界以上までサイヤエネルギーがチャージされると、周囲に凄まじい衝撃波が放たれ、悟空達は弾き飛ばされてしまった。

 

「……準備は終わったようだな?」

 

 太陽を思わせる灼熱のオーラを纏った、フルパワー状態の超サイヤ人4になったベジータを見て、嬉しそうに笑うクウラ。

 

「ああ。さぁ、今度は貴様の番だぞ。」

 

「無論だ……見せてやろう、俺の奥の手を!!!!うぅぅぅおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!!!!!」

 

 ゴールデンクウラが咆哮を上げると、黄金のオーラが更に激しく上昇し、オーラの色が黄金から漆黒へと変化する。

 それに合わせて身体も黒く染まって行き、指先や肩、肘、膝は鋭く鋭利になり、尻尾の先端はドリルのような形状から刃のような形状へと変化する。

 最終的に全身が黒と金に変わったクウラは、超サイヤ人4フルパワーにも引けを取らぬ程、凄まじいエネルギーを放っていた。

 

「それが貴様の真の力か……」

 

「ああ……この1分で全ての決着をつけるぞ、ベジータ!!」

 

「望む所だ!!来い、クウラッ!!!!」

 

 灼熱のオーラと、漆黒のオーラを解き放ち、ベジータとクウラは最後の決戦を始めた。

 

 しかし、この時ベジータは気付いていなかった……今、自分の身体に更なる変化が起きようとしている事に……




キモイ◯カ「ベジータ、ワクワクを思い出すんだ!!」

ちなみにこれまで自分と戦ったり修行してる時はちっとも楽しそうじゃなかった王子がクウラとの戦いではめっちゃ楽しそうにしてるのを見てこっちの世界の悟空はちょっとモヤっとしてます。
まぁだからって悟空さは一番好きなキャラだから闇落ちなんて絶対にさせませんが(断言

クウラの最終形態、ブラッククウラで大丈夫かな……?色々オリジナル要素盛り沢山にしちゃったけど……
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