ちっ、くだらん…何が強くてニューゲームだ、クソッタレめ   作:ゴロリコン

3 / 108
復活のR

 まさか強さまでもそのままだとは夢にも思わず、いきなりやらかしてしまったベジータ。Ζ戦士は早くもヤムチャが脱落し、残り五人しか残されていない。だが…だが、まだ何とかなる筈だ…!!

 

「さ、さぁどうした地球人ども!!まさかもう恐れをなしたのではあるまいな!?」

 

「て、天さん!!僕の超能力が効かない!!」

 

「く、クソッタレめ!!」

 

「こうなったら破れかぶれだ!!うおおおおお!!」

 

 気を解放し、ベジータへと突撃するピッコロとクリリン。しかし、当然ベジータに攻撃は当たらない。当然である。今のベジータはフリーザでさえ変身するまでもなく倒せる程強いのだ。この頃の二人がどれだけ死力を尽くした所で、決して届く事はない。

 

「二人とも下がれっ!!」

 

「天津飯!?わわっ、ピッコロ!!」

 

「ちぃ!!」

 

「気功砲っ!!」

 

 クリリンとピッコロが退避したのに合わせ、渾身の気功砲を放つ天津飯。直後、ベジータは閃光に飲まれ、周囲が爆炎に包まれた。

 

「や、やったか!?」

 

「…いや待て、見ろっ!!」

 

 爆炎の中から全くの無傷の姿で現れるベジータ。まさか気功砲ですら全くダメージを与えられないとは思っていなかったのか、天津飯は愕然としている。

 

「…体力を消耗する割に、この程度の威力か?だとしたらとんだ期待外れだな。」

 

「そ、そんな…気功砲の直撃を受けたのに…」

 

「ば、化け物め…!!」

 

 無意識の内に一歩下がってしまうピッコロ達。とは言えそれも仕方がない。力の一万分の一も解放していないとは言え、この頃のピッコロ達にとってはそれでも遥かに次元の違う相手なのだ。

 

「こ、こうなったら…うわっ!?」

 

「ちゃ、餃子!?おのれっ!!」

 

(ふぅ、これで餃子が自爆する事もないだろう。奴等の戦力が下がってしまうが、こいつに起きていられるのは困るからな…)

 

 ここでベジータは餃子の自爆を阻止するべく気絶させる事に成功した。もし餃子が死ねば天津飯は怒り狂って、それこそ自分の命さえ顧みず気功砲を連発しかねないので、こうする他ないと判断したのである。

 

 改めて、ベジータは戦闘を再開した。今度は上手い具合に手加減しようとしているが…それでもやはり、戦闘力が一万もない頃のピッコロ達ではそれも難しい。うっかり天津飯をノックアウトしてしまい、ピッコロもクリリンも悟飯もかなりのダメージを受けていた。

 

「う、うぅぅ…」

 

「悟飯、しっかりしろ!!」

 

「や、ヤムチャさんも天津飯も餃子もやられて、みんなズタボロになっちまった…ご、悟空ー!!早く来てくれー!!」

 

(ええい、まだかカカロット!?このままではこいつ等全員死んでしまうぞ!!早く助けに来い!!)

 

 思わず心の中で悟空に助けを乞うベジータ。実際このまま続ければ、どれだけ手加減しているとは言え悟空が来る前に全滅してしまうだろう。

 

「なぁベジータ?ナメック星人さえ殺さなけりゃいいんだろ?俺にも少し遊ばせてくれよ」

 

「むっ…だ、駄目だ。こいつ等は俺が相手をすると言っただろう。」

 

「そう言うなよ。こんなカスみたいな奴等、ベジータが相手をするまでもねぇって!!」

 

「な、ナメック星人だと…?」

 

「なんだ、てめぇ自分が何者かも知らなかったのか?てめぇはナメック星人っつって…」

 

 ピッコロにナメック星の事をあれこれ話しているナッパ。そう言えばナメック星人について説明していなかった…しかし、その後も珍しくナッパが食い下がってくる。よっぽど暇で仕方がないようだ。とは言えこいつが戦えば悟飯とクリリンが殺されてしまう可能性も出てきてしまう。

 

(ちぃっ…鬱陶しい野郎だぜ…!!こうなったら、勢いで乗り切ってやるっ!!)

 

「なっ、ベジータ!あのハゲとカカロットのガキは俺に…」

 

「黙れぇぇぇぇぇぇ!!!!」

 

「ひっ!?」

 

「う、うわわわ!?」

 

「な、なんて馬鹿でかい気だ…!!」

 

 ここでベジータ、怒鳴り散らし、そのまま勢いで乗り切る戦法に打って出た。…ちなみにこの時うっかり少しだけ気を解放してしまい、こちらに向かっている最中にその気を感じ取った悟空が戦慄したのは別の話である。

 

「いいか!!俺は普段からフリーザやザーボン達なんかに嫌味を言われることが貴様やラディッツよりも多いんだ!!そのせいでストレスが溜まることだって沢山ある!!それをせっかく発散する機会だと言うのに、邪魔をするつもりか貴様!!?」

 

「わ、悪かった!!俺が悪かったベジータ!!お、おとなしくしてるから落ち着いてくれ!!」

 

「黙れぇ!!だいたい貴様はいつもいつも!!」

 

 ぶちギレるベジータに、土下座する勢いで頭を下げ続けるナッパ。どうやら勢いで乗り切ろう作戦は上手く行きそうだ。

 

「仲間割れか…?」

 

「ど、どうする…試しに攻撃してみるか…?」

 

「…いや、やめておけ。あのデカブツはともかく、チビの方は俺では想像もつかん強さだ。さっきあのデカブツにぶちギレた時、奴の気が恐ろしく膨れ上がったのは貴様等も感じただろう。」

 

「ぴ、ピッコロさん…」

 

 こうして、悟空が来るまでベジータの理不尽極まりないパワハラ説教は続いたのだった…

 

 

 

 

 

「みんな、待たせたな!!」

 

 三時間後、我等がヒーロー孫悟空が遂に現れた。だが、その場に現れたのは何と悟空一人ではなかった。

 

「バカな…孫悟空、何故そいつが!?」

 

「い、一年前に死んだ筈だろ!?」

 

「それが色々あってな…とにかく安心しろ!!今のあいつは…兄ちゃんは敵じゃねぇ!!」

 

「へっ…漸くカカロットさんのお出ましかと思えば、まさかてめぇが出て来るとはよ…しかも裏切り者のカカロットと仲良く肩まで並べやがって…なぁ、弱虫ラディッツ!!」

 

「………」

 

 そう、なんと悟空と一緒に彼の兄であるラディッツまで現れたのだ!!当然、とっくにラディッツなど死んでいたと思っていたベジータは大混乱に陥っていた。

 

(ば、バカな…何故こいつがカカロットと一緒に居る!?考えられるとすれば、地球のドラゴンボールで同時に蘇らせた!?そんな事は俺の知ってる歴史では起こらなかった筈だ!!何がどうなっていやがる!?)

 

「よう、弱虫ラディッツ。その様子から見るに、どうやら俺達に頭下げに来た訳じゃねぇみたいだな?まさかとは思うが、カカロットと組んで俺達を倒そうとでも考えたのか?」

 

「おい、あんま兄ちゃんをバカにすんなよ。」

 

「おっ、屑同士仲良く庇い合いか?こいつはお笑いだぜ!!」

 

 思い切りラディッツを見下しているナッパに、ムッとした表情を浮かべる悟空。一方ラディッツは涼しい表情を浮かべていた。その姿はまるで大人が子供の悪口を聞き流しているようだった。

 

「止せ、カカロット。弱い犬程よく吠えると言うだろう?好きに言わせておけばいい。」

 

「何だとてめぇ!?」

 

 この時、ベジータは混乱しつつもラディッツの気を探っていた。しかし気を抑えているのか、どれ程までなのかはわからない。おそらく悟空と同等…いや、もしかするとそれ以上かもしれない。そしてこの状況、完全に予想外ではあるが、ナッパを使ってラディッツの実力を図るべきだろう。

 

「…ナッパ、ラディッツと遊んでやれ。」

 

「おっ、良いのかベジータ!?」

 

「ああ。主人に牙を剥く犬など必要ないからな。そのままカカロットも始末しろ。」

 

「へっへっへ…っつー事だ、ラディッツ。兄弟仲良くあの世へ送り返してやるよ!!」

 

「貴様に出来るならな、単細胞の禿頭め。」

 

「調子に乗るんじゃねぇ!!臆病者の下級戦士風情が!!」

 

 激昂し、戦闘力を解放してラディッツへと突撃するナッパ。しかし次の瞬間、ナッパの目の前からラディッツの姿が消えてしまった。

 

「き、消えた!?」

 

「何処を見ている、ナッパよ?」

 

「んなっ…」

 

 何と一瞬でナッパの頭の上に乗っかっていたラディッツ。そのままもう一度姿を消すと、ナッパの懐に潜り込み、鳩尾に膝蹴りを叩き込んだ。

 

「ガハァッ!?て、てめぇ…!!」

 

「遅いな!!攻撃が大振り過ぎるぞ!?それでは反撃してくれと言っているようなものだ!!」

 

 頭に血管を浮かび上がらせ、ラディッツに猛攻を仕掛けるナッパ。しかしその全てが命中せず、逆に何度もカウンターを入れられ、次第にナッパは追い込まれていった。

 

「はぁ…はぁ…ら、ラディッツてめぇ、どうなってやがる!?いったい何処でそんな力を身につけやがった!!」

 

「さぁな…しかし、こうしてみると…随分と弱いな、ナッパよ。今まで貴様にヘコヘコ頭を下げていた自分が情けなくて堪らんぞ。」

 

「なっ…ふ、ふざけんじゃねぇ!!俺様は名門出のエリートなんだ!!てめぇみたいな下級戦士の屑なんかに負ける筈が…ごほっ!?」

 

「ぶつぶつ喋っている暇があるのか?やはり貴様には界王拳を使う必要は無さそうだな。」

 

 なんと、ラディッツは界王拳を習得しているようだ。どうやらこのラディッツ、悟空と一緒に界王様の元で修行していたらしい。そうなると、もうナッパに勝ちの目はない。顎外しのとっておきも呆気なくかわされ、そのままラディッツにボコボコにされてしまった。

 

「す、すげぇ…あっちのベジータって奴程じゃないとは言え、俺達よりずっと上のデカブツを呆気なく倒しちまった…」

 

「ベジータ、ナッパを連れて地球から出て行ってくれないか?今の俺とカカロットが組めば、例え貴様であろうと勝ち目はないぞ。」

 

(…ラディッツめ、随分と力をつけているな。それに、おそらくこいつと一緒に修行した影響で、カカロットも本来以上の実力を身につけているだろう。)

 

 ちなみに、この時のラディッツと悟空の戦闘力はドドリアに匹敵し、界王拳込みなら変身したザーボンですら相手にならない程パワーアップしていたりする。とは言え、それでもベジータからすれば指だけで倒せる相手なのだが…

 

「…おい、ラディッツ、カカロット!!」

 

「なんだ?」

 

「貴様等はナッパに勝った。だから、こいつをこれからどうするかは貴様が決めろ!」

 

「なっ、ベジータ!?」

 

「お、オラ達がか?」

 

「そうだ。勝者こそが全てを得、敗者は全てを失う。それがサイヤ人と言うものだ。」

 

「ま、待ってくれベジータ!なんで俺をあんな屑どもなんかに!?」

 

「黙れ。負けた貴様が悪いのだ。それとも、今この場で消されたいか?」

 

「うっ…」

 

 実の所、ベジータは当初ナッパを消すつもりだった。だが、予想外にも復活し、その影響なのか悟空までもパワーアップさせたラディッツを見て、思ったのだ。ナッパ達を生存させる事で、悟空達も本来の歴史よりずっと強くなれるのではないか?そうすれば…この世界の悟空は消えずに済むのではないか?と…

 

 果たして、ラディッツと悟空はどのような判断を下すのだろうか…?




ラディッツと悟空の和解した経緯は気が向いたら番外編として書こうかな…

出て欲しいブロリー

  • Ζ版ブロリー
  • 超版ブロリー
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。