ちっ、くだらん…何が強くてニューゲームだ、クソッタレめ   作:ゴロリコン

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流石に五人とも赤色はどうかと思って色変えしました!!


ジャネンバ降臨

 バビディの魔術によって、凄まじいパワーアップを遂げたフリーザとターレス。

 一方彼等と同じくバビディの配下であるヤムーとスポポビッチは、先程から目まぐるしく変わる状況に全くついて行けていないようだった。

 

「お、おいどうするんだ?あの額のマークからして、あいつ等もバビディ様の配下になったみてぇだが、こんな話全く聞かされてねぇぞ!?」

 

「俺が知るか!!くっ……と、とにかく状況確認の為に一旦戻るぞ!!」

 

「も、戻るって、まだ全くキリを集めてねぇのにか!?」

 

「わざわざ他の手下を暴れさせてるって事は、別の作戦が始まったからだ!!それを俺達が余計な事して台無しにしたら、それこそ殺されかねん!!だからこそ新しく指示を仰ぐんだ!!」

 

「うっ……わ、わかった!!」

 

 とりあえず、バビディから指示を仰ぐ為に一旦ここから離れる事にしたヤムーとスポポビッチ。そして界王神は即座にそれを感じ取っていた。

 

「っ!!ヤムーとスポポビッチが動いた……丁度良い、奴等を追跡し、バビディのアジトまで案内して貰いましょう!!」

 

「わかりました。行きましょう、お父さん!!」

 

「……いや、悟飯、わりぃがオラはここに残る。」

 

「えっ!?な、何故ですか!!」

 

「パワーアップした今のフリーザ達の相手はヤムチャじゃ無理だ。それに、あいつ等の狙いはオラみてぇだからな……オラがついて行ったら確実に邪魔してくる筈だ。それに、世界中に悪の気を感じっから、そっちも何とかしねぇと……」

 

「ならばそっちの方は俺様達が何とかしよう。」

 

「レッド!!手ぇ貸してくれるんか?」

 

(レッド?ではこの者が最近宇宙の治安を良くしていると言う、噂の……)

 

「貴様等には世話になったからな。そして何より、俺様に近い気を感じる。もしかするとこいつは……」

 

 遠くで自分によく似た気を感じ取ったレッド。おそらく……と言うか間違いなく、別世界の自分の物だろう。

 

「多分、セルの奴も復活して、バビディって奴の魔術でパワーアップしたんだろうな。」

 

「そんな、セルまで……!!」

 

「心配するな孫悟飯。負犬緑虫はこの俺様が駆除しておいてやる。貴様は界王神と共にそのバビディとか言う奴を始末して来るんだな。」

 

「悟飯だけでは心配だ。俺とナッパも二人と一緒に行くとしよう。ピッコロとクリリンはカカロット、ヤムチャ、そしてレッド達と共に蘇った連中の対処を任せたい。」

 

「わかった。」

 

「ヤバい連中の相手は悟空達に任せるけど、雑魚の相手くらいなら任せてくれ!」

 

「話は纏ったようですね……では行きましょう!!」

 

 界王神と共に悟飯、ラディッツ、ナッパがヤムー達の追跡を開始し、レッド達とピッコロ、クリリンは世界中で暴れている悪人の討伐へ向かった。

 そして残る悟空は瞬間移動でフリーザとターレスの目の前に移動する。

 

「ククク、漸く出て来たかカカロット。今こそ貴様を地獄に叩き落としてやるぞ、このサイヤ人の面汚しめ!!」

 

「オラにはサイヤ人の誇りとかはわからねぇよ。だがな、神精樹の実とか言う奴に頼り切りで、今度はバビディって奴の魔術で言いなりにさせられちまった時点で、オメェの方がよっぽど面汚しだと思うぜ?」

 

「はっ、ほざけ!!この宇宙は勝った者が正義なのだ!!絶対的な力の差の前に絶望して死ぬが良い!!」

 

 激昂し、右手から紫色の気功波を放つターレス。しかし悟空は超サイヤ人に変身すらせず、片手でそれを弾き飛ばしてしまった。

 

「なっ……片手で!?」

 

「絶対的な力か……オラの知ってるのに比べれば、オメェのはてんでてぇした事ねぇな?」

 

「ば、バカな……バビディ様の魔術で、俺は最強の力を手にした筈だ!!それなのに、何故カカロット如きに……!?」

 

「フン、だったらこれを受けてみなさい!!」

 

 いつの間にか上空へ移動していたフリーザが右手を天に掲げると、巨大なエネルギー弾を作り上げてた。もし地表に激突すれば、地球程度一瞬で消えて無くなるだろう。

 

「ふ、フリーザ貴様、俺ごと消すつもりか!?」

 

「バカめ、貴様も俺の復讐対象である事に変わりがない事を忘れたか!?同じ顔の猿同士、仲良く消えてなくなるが良い!!死ねぇぇぇぇぇぇぇぇつ!!!!」

 

 悟空をターレス諸共吹き飛ばすべく、スーパーノヴァを地表に向けて発射するフリーザ。

 ターレスは思わずガードの態勢に入るが、悟空は恐れる事なくスーパーノヴァに向かって突撃した。

 

「だりゃぁあああああああ!!!!」

 

「な、何ぃっ!?」

 

 気を纏った右足でスーパーノヴァを全力で蹴り上げ、フリーザ目掛けてそのまま跳ね返す悟空。フリーザは咄嗟に横に飛ぶ事で回避したが、スーパーノヴァは宇宙空間で大爆発を起こしてしまった。

 

「お、俺の全力の一撃を、超サイヤ人にすらならずに蹴り返しただと!?」

 

「オメェ等からダメージを受けると魔人ブウのエネルギーが溜まっちまうらしいからな……悪いが最初から全力で行かして貰うぞ。はぁああああ……でぁりゃあああああああああああああっ!!!!」

 

 最初から全力を出すべく、気を一気に全開まで解放させ、超サイヤ人3に変身する悟空。その圧倒的過ぎる威圧感に、気を感じ取れない二人でも自分達より遥か上の次元に悟空が居る事だけは理解出来たようだ。

 

「な、なんだ、その姿は……それも超サイヤ人だと言うのか!?」

 

「こいつは超サイヤ人3だ……さぁ、始めようぜ。二人纏めて相手してやる!!」

 

「さ、猿め、図に乗るのもいい加減にしろっ!!」

 

 悟空にデスビームを放つべく、人差し指をむけるが、その時には既にフリーザの視界から悟空の姿は消えていた。

 そして次の瞬間、悟空が一瞬にしてフリーザの目の前に現れると、腹部に拳を叩きつけ、そのままゼロ距離で気功波を放ち、フリーザを消し飛ばした。

 

「なっ……」

 

「波ぁっ!!」

 

 圧倒的なスピードに驚いているターレス目掛けてかめはめ波を放ち、こちらも一瞬で消し飛ばした。だが、二人が消滅した直後、上空から悟空目掛けて気功波が放たれる。

 それ自体は苦も無く弾き飛ばしたのだが、やはりと言うべきか、無傷のターレスとフリーザが悟空を見下ろしていた。

 

「やっぱ倒してもすぐ復活するんだな……だが、何度も叩きのめされて、心の方は持つかな?」

 

「クックック……心の方は持つかな、だと?舐めるなよカカロット。俺達がこの十年近くでどれだけの苦痛を味わったと思っている?」

 

「死ぬ事も出来ず、意識を失う事も出来ず、ただひたすら永遠に苦痛だけを味わされ続けて来たんだ。それに比べれば、この程度何もされていないのと同じだ!!」

 

「そうかい……じゃあ、何度も叩きのめしてやるさ!!」

 

 気を解放し、フリーザとターレスへ向かって行く悟空。その後、何度も空中で激しい激突音が響き渡った。

 

「むぅ、まさか死者が蘇るとは、とんでもない事になってしまったわい……」

 

「言ってる場合じゃないでしょ!!孫君が引き付けてくれてる間に、あたし達も逃げるのよ!!」

 

「おい、ベジータの嫁よ、クレープのおかわりはどうした?」

 

「お馬鹿!!こんな騒ぎになって屋台なんて営業してる訳ないでしょーが!!」

 

「な、何だと!?くっ、フリーザとあのターレスとか言う山猿め、余計な事を……!!」

 

「……そうだ、閃いたわ!!ねぇクウラ、あんた美味しい物食べたいのよね?」

 

「当たり前だ、今日はその為に来たのだからな。」

 

「孫君達に協力してくれたら、地球中の美味しい物を好きなだけ食べさせてあげるわよ?」

 

「何っ!!そ、それは本当か!?」

 

「ええ。うちの財力を使えばそれくらい簡単に用意できるわよ。さぁ、どうする?」

 

「……フン、まぁ良いだろう。今回は貴様の思惑に乗ってやる!!但し約束を違える事は許さんからな!!」

 

 見事に食べ物に釣られてしまったクウラは、その場から姿を消すと、超スピードでターレスの目の前に接近し、尻尾を首に叩きつけると一撃で首の骨をへし折り、トドメにデスビームで心臓を撃ち抜いてターレスの息の根を止めてしまった。

 

「クウラ!?」

 

「なっ!!兄さん、何のつもりです?」

 

「勘違いするなよ孫悟空。俺は貴様の仲間になった訳ではない。あくまで報酬目当てで手を貸す事にしただけだ。」

 

「サイヤ人に手を貸すですって?おやおや、少し見ない間に随分と兄さんも変わりましたね……」

 

「それはこちらの台詞だ。あの山猿の甘言に釣られて破壊神に目を付けられ、蘇ったかと思えば見ず知らずの雑魚の手下に成り下がるとはな。何だそのダサいM字マークは?貴様は我が一族の恥……いいや、もはやそれ以下だ。存在しているだけで万死に値する。」

 

「クックック……わ、我が一族の恥?存在しているだけで万死に値する?よくもまぁそんな台詞を臆面もなく言えた物ですね……口の周りをクリームやソース塗れにしている貴方にだけは言われたくありませんよっ!!!!」

 

 青筋を浮かばせながら、ビシッとクウラを指差すフリーザ。一方クウラは特に気にしている様子も見せずに腕で口を拭き、悟空はどう反応すれば良いのか困っているようだった。

 そしてその直後、復活したターレスがクウラへと突撃して来た。

 

「よくもやってくれたなクウラ!!この借りは何万倍にして返し」

 

「黙ってろ、山猿め。」

 

 言葉の途中、デスビームで眉間が貫かれるターレス。当然即死である。

 

「そう言えばクウラ、オメェはフリーザ達みたいに魔術の影響は受けなかったんか?」

 

「魔術?ああ、変な精神干渉のような物なら受けたが、鬱陶しいから跳ね除けておいたぞ。」

 

「えっ、そうなんか?」

 

「当然だ。何処の羽虫がやったのかは知らんが、あの程度の術でこのクウラ様を操れる訳があるまい。」

 

「クックック、愚かな真似をしたものですねぇ兄さん。あの術を受け入れてさえいれば、貴方もこの素晴らしい力を手に入れられたと言うのに。」

 

「何も学習せん奴だな。そんな怪しげな物に頼ってばかりいるから、貴様は破壊神の抹殺対象にまで落ちぶれたのだ。」

 

「う、うるさい!!その偉そうな上から目線、昔から気に食わなかったんですよっ!!」

 

「それはお互い様だな。さて……孫悟空。我が愚弟は貴様へ復讐したがっているようだし、そちらの相手は貴様に任せるぞ。俺はあのクソッタレドーピング野郎の相手をする。」

 

「構わねぇが、フリーザをやっつけちまっても良いんか?弟なんだろ?」

 

「構わん。そんな一族の恥晒しは好きなだけ叩きのめしてやれ。」

 

「だから!!貴方にだけは言われたくないと言っているでしょう!!!!」

 

 怒鳴り散らしながらクウラにデスビームを放とうとするフリーザ。っが、それより遥かに速く放たれたデスビームに眉間が貫かれ、即死した。

 

「口の利き方には気をつけろよフリーザ。俺はクレープが食えなくて気が立っているんだ。」

 

(オラに任せるって言ったばっかなのに……)

 

 その後、二人は復活したフリーザとターレスとの戦闘を開始した。

 一方、悟天達は避難のどさくさに紛れてチチ達から離れていた。

 

「ねぇねぇ、お父さんを助けなくて大丈夫かな?」

 

「悟空おじさんならあんな奴等にゃ負けやしないだろ。それにあのクウラってとんでもない気の持ち主も一緒に戦うみたいだしな。それより、ピッコロさん達に着いてこうぜ!!そこそこ強そうな気が沢山あるしな!!」

 

「そうだね!!それとミントちゃん、本当についてくるの?」

 

「うん。口うるさいパパもどっか行ったし、今なら好きなだけ戦っても何も言われないもんね!!」

 

「ラディッツおじさん、やたら過保護だもんな……まぁミントも超サイヤ人になれるし、早々やられやしねぇだろ。行くぞ二人とも!!大暴れして大人達を驚かせてやろうぜ!!」

 

「「おおーー!!」」

 

 トランクスの掛け声に合わせ、右手を挙げる悟天とミント。かくしてお子様達も参戦する事になるのだった……

 

 

※※※

 

 

「素晴らしい。かつて17号達を吸収していた時以上の力だ!!この力を与えて下さったバビディ様には感謝せねばな……」

 

「クックック!!そうだ、バビディ様は当然だが、このワシへの感謝も忘れるなよ、若造?何せこのワシが全盛期と同等……いや、それ以上の力を得た以上、この世の何処にもワシに勝てる者は居なくなった……つまり、貴様程度いつでも殺せるようになったと言う事だ!!」

 

「……はっ。」

 

 大言壮語を吐くスラッグを心底馬鹿にしたように鼻で笑い飛ばすセル。

 実際、スラッグの戦闘力などセルからすれば強化前でも余裕で倒せるし、ちょっと本気でデコピンすれば、即座に目の前の身の程知らずの頭は脳髄をぶちまけて爆発四散するだろう。

 セルにとってスラッグとはその程度の存在でしかないのだ。

 

「だが、貴様のような使えんクソガキを配下に加えた事を考えると、バビディ様が多くの手駒を欲している事は明らかだ。故に今は殺さないでおいてやる。有り難く思うんだな!!ふはははははは!!!!」

 

「やれやれ……バビディ様も何を思ってこんな痴呆の入ったボケ老人を配下に加えたのやら……それだけは理解に苦しむな。」

 

『僕の可愛い奴隷達、聞こえているかな?』

 

「っ!!この声は、バビディ様!?」

 

『今、ちょっとした魔法で君達の頭の中に話しかけてるんだ。僕は魔人ブウって凄い奴を復活させたくてね、その為に君達に働いて欲しいんだよ。方法は簡単、強そうな奴を痛めつけてダメージを与えてくれればそれで良い。それじゃ、頼んだよ〜!!』

 

 一方的に言いたい事だけを言って、念話を終えるバビディ。

 本来のセルやスラッグならこんな事をされれば激怒する筈だが、洗脳術によって忠実な僕に変えられた二人は、嫌悪するどころか歓喜していた。

 

「ククク、なるほど、それがバビディ様から与えられた初任務か。畏まりましたバビディ様。このセル、必ずやご期待に応えて見せましょう。」

 

「やれやれ、もはや完全に別物とは言え、場合によってはあんなにイカれてしまっていたのかね、俺様は。それを考えるとベジータの細胞には感謝しかないな。」

 

「ぬぅっ!!誰だ!?」

 

 突然声をかけられた事に驚きながら振り返るセル。すると上空から彼等を目に悪そうな色をした怪しい五人組が腕を組みながら見下ろしていた。

 

「深き愛の魔法、セイバープリティ⭐︎プリンセスGoGo!!」

 

「緑の暴風、セイバーグリーン!!」

 

「たこ焼き美味しいですじゃ。セイバーたこ焼き!!」

 

「惑星ベジータの王子、セイバーターブル!!」

 

「あ、紅きえいゆ……」

 

「駄目よレッド様!!そっちの紅にすると別の英雄と被るわ!!」

 

「あ、はい。えーと、赤き英雄、セイバーレッド。」

 

「「「「救世戦隊ギンガセイバー、見参!!!!」」」」

 

「け、けんざん……」

 

 なんか色々と残念で、とりあえずセイバーと付けとけば良いだろ感満載かつ某浜田が「自分等おかしい」と否定しそうな変態達が決めポーズを何故かその背後で色とりどりの爆発が起きた。

 セルもこんな変態達のリーダーにイカれてると言われた事はさぞや遺憾だった事だろう。

 

「……色々とツッコミどころしかないが……誰だ、貴様等は?ここは仮装大会の会場じゃないぞ。」

 

「だだだ、誰が怪しい勘違いコスプレ集団だ!?」

 

「誰もそこまでは言っていないが……」

 

「げふんげふん!!と、とりあえず貴様には俺様の姿を見せておくか……」

 

 咳払いしながらボタンを押し、変身を解除し、本来の姿を曝け出すレッド。そして流石のセルもレッドの正体は想像がつかなかったのか、目を見開いていた。

 

「貴様は!?馬鹿な、こんな事が!!まさか貴様も別の時間軸から……!?」

 

「違うな。俺様はこの時間軸で生まれたセルだ。まぁその名は捨てて今はレッドと呼ばれているが……」

 

「この時間軸で生まれた、だと?あり得ん!!私が完成するのはまだ先のはずだ!!」

 

「それが色々あって7年前には既に完成してしまったのだ。説明すると面倒だから細かな点は貴様で勝手に想像するんだな。」

 

「馬鹿な、何故そんな事が……」

 

「き、貴様はあの時のっ!?」

 

 突然二人の間に割って入るスラッグ。その顔は目玉が飛び出るのではないかと言うくらいに目を見開いている。

 一方レッドはスラッグを見ても一瞬誰かわからなかったようだが、すぐに思い当たったようで、ポンっと手を叩いていた。

 

「おお、貴様はいつぞやの極悪老耄ナメック星人!!なんだ、貴様も蘇っていたのか?」

 

「ど、どうして貴様が二人もいるのだ!!ま、まさか、そこの緑色の奴は本当に別人だったのか!?」

 

「フン、漸く気が付いたか、老耄ナメック星人が。しかし先程の物言いからして、貴様はこの世界の私に殺されたようだな?フッ、宇宙最強が聞いて呆れる。」

 

「グッ……だ、黙れぇ!!あの時のワシは全盛期の力が失われていたから負けたのだ!!バビディ様の魔術により全盛期の力を取り戻した今、この世の誰にも負ける筈がないのだ!!」

 

「……だ、そうだぞイスター。あれと同化してみるか?」

 

「やめてくれ、同化した瞬間に精神崩壊しそうだ……」

 

「こっちだってそんな怪しいコスプレ男と同化するのはお断りだ!!」

 

(確かに。)

 

(ぐうの音も出ない……)

 

 内心で激しくスラッグに同意するセルとレッド。その時、可愛い美少女に変身していた詐欺s……マカモホが前に出た。

 

「レッド様、このお爺ちゃんの相手はあたしがするわ。あたしの愛で彼の心を取り戻してみせる!!」

 

「フン、小娘風情がワシと戦うだと?舐められたものだな!!」

 

(そいつの正体は毛むくじゃらで筋肉モリモリマッチョマンのオカマだぞ……いや、ナメック星人には性別がないからその辺は気にならんのかな……?)

 

「ふむ……この時代の私の相手は、私が直々にするとして、それだとそちらのメンバーが余るな……よし。ではこうしよう。ふんっ!!」

 

 セルは身体に力を込めると、背中の尻尾から小型のセル、セルジュニアを四体生み出した。しかも一瞬にして全員額にMマークを刻まれてしまった。

 

「な、何だ、あれは!?子供を産んだ!?」

 

「くっ、我々ナメック星人の細胞の応用か……!!」

 

「さぁ、これで人数も同じになったな……この時代の私の力、堪能させて貰おうではないか。」

 

「好きなだけ堪能するが良いさ。もっとも、全部堪能する前に消えてなくなるかもしれんがな?」

 

「そう来なくてはな……!!」

 

 

※※※

 

 

 一方その頃、ベジータとキビトは地獄にやってきていた。

 

「ここが地獄か……」

 

「なっ……こ、これが地獄だと!?い、いったい何が起きたと言うのだ……」

 

「その答えは奴が知っているようだな。」

 

「奴……?っ!!」

 

「……ニィ……クヒヒヒ!!アヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ!!ヒャーヒャッヒャッヒャヒャ!!」

 

 いつの間にかベジータとキビトの前に現れた謎の怪物。そして高笑いすると、とてつもない邪念を放出する。その邪念に当てられたキビトは冷や汗を流し、無意識の内に3歩程下がってしまっていた。

 

「な、何と言う凄まじい邪念だ……!?ま、間違いない、こいつがこの事件の……ん?どうしたのだ?」

 

「……今の力は……」

 

「おい、どうした?まさかこいつの正体に心当たりがあるのか!?」

 

 唖然としているベジータに何度も呼びかけるキビト。だが、ベジータは今それどころではなかった。

 たった今目の前の怪物から感じた邪悪な気、これはまさか……

 

(一星龍、だと……!?何故こいつから奴の気を感じるんだ!?馬鹿な、そんな事は絶対にあり得ん!!あり得てはならないんだ、そんな事は!!それでは……それではカカロットは、何の為に……!!)

 

 前の世界で戦った、最強にして最後の、そしてライバルが消える原因となった因縁の邪龍。だが、奴はあの時確かに消滅した。いや、した筈なのだ。しかし目の前の怪物から感じる邪悪な気は間違いなく奴と同質の物。

 ベジータは、この世界に来てから初めてと言うほど、凄まじく混乱していた。だが、すぐに頭を振り、構えを取った。

 

(こいつが何者かはわからん……それに、この気が俺の知っている一星龍であるとも限らん。だが、こいつと一星龍の間に何かしらの関係があるのは間違いない……!!)

 

 殺気立った目付きで怪物を睨みつけると、ベジータは即座に超サイヤ人4に変身を遂げる。

 その圧倒的な力に隣に立っていたキビトは風圧だけで吹き飛ばされそうになっていた。

 

「お、おおおお!!な、何と凄まじい気だ!?ま、まるでビルス様を前にしているかのようだ……」

 

「おい、化け物。貴様の正体、これからじっくり調べさせて貰うぞ。覚悟しやがれ!!」

 

「クヒヒヒ……!!ハーハッハッハッハ!!!!」

 

「フン、今の内にせいぜい笑っているんだな……行くぞっ!!!!」

 

 黄金のオーラを爆発させ、邪念の波動に満ちた怪物、ジャネンバへと突撃するベジータ。

 対するジャネンバは、口が裂けるのではないかと思う程に笑うと、突撃して行った。新たな玩具を壊す為に……

 

 はたして、ベジータはジャネンバに敵うのだろうか?

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