ちっ、くだらん…何が強くてニューゲームだ、クソッタレめ 作:ゴロリコン
廃墟と化した西の都で、上半身が赤い体毛で覆われ、両耳にイヤリングをつけた黒髪の戦士が、白い怪物と激闘を繰り広げていた。だが、赤い戦士は既に深いダメージを負っており、誰の目から見ても満身創痍なのは明らかだ。
それに対し白い怪物はその身に汚れ一つ付いておらず、腕を組んだ姿勢のまま赤い戦士の攻撃を全て回避し続けていた。
次の瞬間、赤い戦士が白い怪物の前から姿を消すと、一瞬にして背後に現れ、両腕に残る気を全て収束させて行く。
「貰ったぜ!!みんなの仇だ!!ファイナルかめは……」
「馬鹿め。」
「なっ!?ぐわぁあああああああああ!!!!」
白い怪物の身体から伸びた角が赤い戦士の右肩、右脇腹、左脚を貫き、直後高圧電流を浴びせる。そのダメージが致命的だったのか、電流が止むと共に赤い戦士が通常の人間と変わらぬ姿と戻り、ゴミのように地面に捨てられてしまった。
「ごほっ……う、うぐぅ……な、何故だ……!?」
ゆっくりと目の前に降り立った白い怪物に、戦士は問いかける。
この白い怪物はある日突然姿を現したかと思えば世界中で暴れ始めた。そしてその結果多くの生命が犠牲となり、今では全宇宙に殆ど生命は残っていないと言う。
そして、どれだけ理由を問いかけようと、この怪物は「お前達が醜いからだ」としか言ってくれない。そんな理由だけで、何故ここまでされねばならないのだ。
「……何故こんな事を!!」
無駄とわかっていても、戦士は問いかけずにはいられなかった。そして、それが彼の最期の言葉となった。
白い怪物の振り下ろした拳は無常にも戦士の胸を貫き、一瞬にしてその命を奪ってしまったのだ。
白い怪物がゆっくりと腕を引き抜くと、戦士の身体は光に包まれ、二人の男に分離する。だが、分離した二人とも、胸に風穴が開き、既に息絶えていた。
「か、カカロット……!!クソッタレェェェェェ!!!!」
二人の男の内、一人の遺体を震えながら凝視すると、バーダックは怒りと絶望で絶叫し、超サイヤ人3に……いや、それすらも超えた姿へと変身を遂げ、白い怪物へ向かって行った。
だが、白い怪物は見向きもせず、軽く腕を振るっただけでバーダックを弾き飛ばしてしまう。その威力は絶望的なまでに凄まじく、たった一撃で変身解除させられたばかりか、身動き一つ取れない程にまでに重傷を負わされてしまう。
「う、かはっ……」
「……まだゴミが残っていたか。」
恐ろしい程の残忍な笑みを浮かべ、白い怪物は掌をバーダックへ向けた。そしてバーダックは、星をも砕く光の中へと消えて行った……
※※※
「ギヒヒヒ……ギャハハハハハハハ!!!!」
「……どうやらまともに会話するだけの知能を持ち合わせていないらしいな。しかし、こいつから感じる圧力は……」
ジャネンバから放たれるプレッシャーのような物を感じ取り、冷や汗を流すクウラ。するとジャネンバが突然両手の間に気の輪を作り上げ、クウラ目掛けて投げ飛ばした。
「これはあの山猿の!!」
いきなりターレスの技を使って来た事に驚きつつも、難なく気の輪を回避し、クウラは反撃にデスビームを放った。
だが、ジャネンバの前の空間が歪むと、デスビームはその中に吸い込まれたかと思えば、今度はクウラの真横の空間が歪み、吸い込まれたデスビームが飛び出して来た。
「何だと!?ぐぁっ!!」
予想外だったのか、クウラは避け切れず、肩に光線が直撃してしまう。
ジャネンバはその隙に両手に鉄パイプを握ると一瞬で剣に変異させ、両腕を何度も振るう事で無数の斬撃波を飛ばし、クウラは辛うじて回避する事に成功するが、突然目の前の空間が歪み、ジャネンバが顔だけ現れると、口から破壊光線を発射した。
「う、うぉおおおおおお!?」
距離が近過ぎたせいか、回避し切れずに破壊光線をもろに受けてしまい、爆発に飲まれるクウラ。空間の歪みから顔を戻したジャネンバはニヤリと笑みを浮かべると、ダメ押しとばかりに剣を爆煙の中へと投げつけた。
だが、爆煙の中から放たれた黄金の波動により、ジャネンバの剣は粉々に砕け散ってしまう。
「ン……?」
「知性の欠片もない化け物め、このクウラ様を舐めるなよっ!!」
一気にゴールデン化を遂げたクウラは、怒りを露わにしながらジャネンバを見下ろすと、黄金に輝くエネルギー弾を作り上げ、腕を振り下ろすと同時にジャネンバへと発射した。
当然ジャネンバがそれを大人しく食らう筈もなく、剣を振るう事で斬撃を飛ばし、真っ二つに切り捨て、二つに別れたエネルギー弾はジャネンバの遥か後方に着弾し、爆発を起こした。
しかしクウラも今の攻撃が防がれる事など織り込み済みだったようで、ジャネンバが剣を振るった直後の隙を突き、急加速して距離を詰めると、ジャネンバの腹部に飛び蹴りを浴びせた。
「グゥッ!?」
「はぁあああああああっ!!!!」
ジャネンバに反撃の隙を与えない為、クウラは凄まじいスピードでパンチのラッシュをジャネンバに叩き込んだ。その威力とスピードの前にジャネンバは反撃する事が出来ず、表情は苦痛に歪んでいた……かのように思われた。
だが、ジャネンバは突然口の端を吊り上げ、クウラの両肩を掴むと、顎に膝蹴りを食らわせた。
「おごぉっ!?」
「シャァァァァァァ!!!!」
それだけではジャネンバの攻撃は終わらない。右手でクウラの口を掴むとそのまま右腕を伸ばして空高くまで放り投げ、追撃に左手に持った剣を振って斬撃波を飛ばし、クウラの左肩に直撃。
ゴールデンクウラであっても無傷では済まなかったのか、左肩に大きく斬られた跡が残り、飛び散った紫の血がジャネンバの顔を汚すが、ジャネンバはニヤリと笑いながらその血を舐め上げた。
「ウヒヒヒヒヒ!!!!ギャハハハハハハハ!!!!」
「き、貴様、よくもこのクウラ様に傷を……!!タダでは済まさんぞぉっ!!」
左肩の傷跡を押さえつつも、怒りを爆発させ、クウラの気が急上昇をし始めた。それに連動して大地は震え、黄金のオーラも漆黒へと変わって行く。
だが、ジャネンバはゲラゲラと笑うだけだった。そしてすぐ隣にあった道路標識を引っこ抜き、剣に変化させると再度二刀流となり、高笑いしながらクウラへと突っ込んで行った。
※※※
「はぁっ!!」
「効かねぇよ、そんな攻撃!!」
悟空の放った気功波を片手で弾くと急加速し、回し蹴りを頭部目掛けて放った。
咄嗟に左腕で受け止める事自体は成功するも、あまりにも蹴りの威力が高かった為かそのまま吹っ飛ばされてしまう。
「ぐっ……!!す、すげぇパワーだ……!!」
「どうしたカカロット、テメェの力はそんなもんか!?」
「へっ、どうかな……まだまだ力隠してるかもしれねぇぞ?」
「だったら無駄に出し惜しみなんてせず、とっとと全力を出すんだな。さもねぇと……」
「がはっ!?」
まるで瞬間移動したかと錯覚するような超スピードで距離を詰めて来たバーダックが鳩尾に蹴りを入れ、悟空が蹲った所にハンマーパンチを叩き込んだ。
「全力を出す前にやられちまうかもしれねぇぜ?」
「クッ……こんにゃろっ!!」
「おせぇっつってんだろ!!」
悟空のパンチを全て避け、カウンターを入れてまたも悟空を吹っ飛ばすバーダック。まるで自分の戦い方を熟知しているようなバーダックに、悟空は違和感を覚えていた。
(妙だ、多分元の実力は父ちゃんの方が上なのかもしれねぇが、それを考えたってさっきからこっちの攻撃が全然通用しねぇ。まるでオラの戦い方を熟知してるみてぇだ……!!)
「くっ、親父が完全にカカロットを押している……!!いったいどうやってあそこまでの実力を身につけたんだ!?地獄とはそこまで過酷な環境だったの言うのか……!!」
「……これ以上は仕方ありません。悟飯さん、宇宙船の隔壁を破壊し、無理にでもバビディの元へ急ぎましょう。」
「えっ!?で、でも、良いんですか?」
「悟空さんがあの者から受けているダメージを考えれば、魔人ブウの復活までの時間はもう殆ど残されていません。こうなれば多少強引でも突破するしかないでしょう。」
「……わかりました、行きましょう!!伯父さん達は……」
「心配するな、デンデの所へ行くくらいの体力は残っている。お前はその魔人ブウとか言うのの復活を阻止するんだ。」
「はい……っ!!な、なんだ、このとんでもない邪悪な気は!?」
界王神と共に先を急ごうとしたその時、少し離れた場所から凄まじい邪念を感じ取り、悟飯達は冷や汗を流した。そしてそう時間を置かず、クウラの気が一気に跳ね上がった事も感知する。
「この気はクウラの!!奴がベジータ以外にこれ程まで本気を出すとは、まさかこの邪悪な気が魔人ブウとやらなのか!?」
「い、いえ、これは魔人ブウの気とは違います!!それに……」
「界王神様?」
(ど、どうなっているんだ……何だ、このとてつもない邪念は!?本来の姿の魔人ブウさえ遥かに上回っている程じゃないか!!い、いったい何が起きているんだ!?クッ、どうしていつもこう言うタイミングであの人は寝てばかりいるんだ……!!)
※※※
その頃、合体13号にこれでもかと言うくらいボコボコにされていたゴテンクスは、今度こそフュージョンを成功させ、逆に合体13号を圧倒していた。
「グッ、グギギ……!!」
「へっへっへ、フュージョンが成功しちまえばこっちのもんだぜ!!さぁ食らえ!!連続ギャラクティカドーナツ!!」
ボロボロになった合体13号を連続ギャラクティカドーナツで拘束し、バレーボールサイズの球状にしてしまうゴテンクス。そして悪ガキのような笑みを浮かべてピッコロ達に顔を向けた。
「ミント、ピッコロさん、クリリンさん、ヤムチャさん!!バレーボールの時間だぜ!!みんな手伝ってくれ!!」
「は……?ば、バレー?」
「お前、急に何を……」
「だから、こいつ使ってみんなでバレーボールやるんだよ!!俺が行くわよ〜って言ったらみんなは〜い♡って言うんだよ!!わかった!?」
「面白そう!!やろうやろう!!」
「よし、じゃあ俺とミントのチームと大人チームで分かれようぜ!!けってーい!!」
いつの間にやらバレーボールをやる事に決定し、ノリノリでチームに分かれるゴテンクスとミント。一方大人達はそのノリについて行けずこめかみから汗を流していた。
「えっ、俺達もやるのか……?」
「し、仕方ない、ここは大人しく従っておこう……」
「天津飯がいたらきっとノリノリだったのに……」
ぶつくさ言いながらも大人達はきちんと子供のノリにあわせてくれるようだ。そして遂にバレーボール(?)の試合がスタートした!!
「よぉし、行くわよ〜!!」
「はぁ〜い♡」
「「「は、はい……」」」
「ちょっと!!三人ともノリ悪いよ!?もっとちゃんと可愛く言わなきゃ!!もっかい最初からやり直しね!!行くわよ〜!!」
「はぁ〜い♡」
「「「は、は〜い♡」」」
全員が可愛く(?)返事したのを確認すると、満足そうに頷き、レシーブをミントへ向けて軽く放った。
「ト〜ス♡」
またもノリノリでトスを返すミント。そしてスパイカー役のゴテンクスは早速アタックを仕掛けに行った。
「行くぜぇ!!超ウルトラスーパーバレーボールアタァァァック!!!!」
掛け声と共に、ゴテンクスは必殺のアタックを相手チームに向けて放った。しかし放たれたボールは音速を一瞬にして突破してしまい、ヤムチャの頬を掠めた後、遥か地平線の彼方へと飛んで行き、地面に激突すると共に大爆発を起こし、凄まじいクレーターを作り上げてしまった。
「あ〜!!駄目じゃんヤムチャさん、ちゃんとボール返してくれなきゃ!!」
「む、無茶言うな!!あんなん受けたらこっちの身が持たないっつの!!」
「と言うかあいつはどうせ蘇るんだからボールにしたまま放置した方が良かったんじゃないか……?」
(ね、狙われたのがヤムチャさんで良かった……)
あんなとてつもないボールを受けたら良くて重傷、下手をすれば死んでしまうので、自分の方にボールが飛んで来なくて良かったとクリリンは密かに胸を撫で下ろした。
※※※
「バビディ!!お前の野望もここまでだ!!」
あの後、遂にバビディの元までやって来た悟飯と界王神。だが、魔人ブウの封じられた球は怪しく光り輝いており、バビディは界王神を嘲笑うかのように不気味な笑みを浮かべていた。
「ククク、やっと来たみたいだね界王神?でも残念!!もう魔人ブウ復活の為のエネルギーは溜まっちゃった!!フルパワーになっちゃったよ!!」
バッとバビディが指を指すと、魔人ブウ復活のエネルギーのゲージが限界以上にチャージされていた。それを見て、界王神の表情は絶望に染まってしまう。
「そ、そんな……間に合わなかった!?」
「あっはっはっはっは!!始まるよ、魔人ブウの復活が!!」
「まだだ!!復活する前に何としても破壊してみせる!!うぉおおおおおおお!!!!」
膝をついた界王神の横で、悟飯は一瞬にして超サイヤ人2へと変身を遂げると、魔人ブウの球へと突撃して行く。
「邪魔はさせん!!」
「退けぇっ!!」
「ガッ!?」
悟飯を妨害せんと立ち塞がったタゴマを蹴りの一発で沈めると、悟飯は魔人ブウの球にフルパワーでかめはめ波を放とうと構えを取った。
しかし、その瞬間、魔人ブウの球が割れ、ピンク色の煙が吹き出し、その衝撃で悟飯は吹き飛ばされてしまう。
「ぐぅぅぅっ!!こ、これは……!?」
「な、何だ?魔人ブウは何処に行ったのさ!?」
「ま、まさか復活は失敗したのでは……」
魔人ブウの姿が何処にもない事に、バビディとソルベは首を傾げている。逆に界王神の表情に段々と余裕が戻って来たのだが、それも一瞬の事だった。
上空にピンクの煙が集まり始めた。
「な、何だ?煙がどうして……」
「あ、あれは……やはり……!!」
ピンクの煙が肥満体型の人の形に変わり始めた時、再度界王神の顔が真っ青に染まる。そして、煙ではなく完全に人の姿へと姿を変えると……
「ブゥーーーー!!!!」
空中で無邪気な笑みを浮かべながら、独特の叫び声を上げるピンクの大男。これこそが魔人ブウ。かつて宇宙を恐怖のドン底に陥れた古の魔人である。
「ば、バビディ様、あれが魔人ブウなのですか?」
「さ、さぁ……僕は魔人ブウを見た事は一度もない。見た事があるのは界王神の奴だけさ……」
唖然としながらも、ちらりと界王神に視線を向けるバビディ。一方界王神は恐怖のあまり身体を震えさせていた。
「なんて事だ……」
「あ、あの、あれが魔人ブウなのですか?」
「え、ええ……わ、忘れやしませんよ、あの……あの恐ろしい顔っ……は、恥ずかしながら、今でも身体の震えが止まりません……!!」
「あれが……しょ、正直セルの方がよっぽど強そうだけど……」
「おお!!やっぱり魔人ブウで間違いないみたいだよ!!」
「は、はぁ……」
魔人ブウの恐ろしさを思い出し、身体を震えさせている界王神と、目宛ての魔人ブウがきちんと復活した事に喜んでいるバビディ。悟飯とソルベはどう反応したら良いかわからず、首を傾げていた。
「おーい、魔人ブウ!!ぼ、僕はお前を造ったビビディの息子、バビディって言うんだ!!球に封じ込められていたお前をこうして復活させたのもこの僕なんだよ……って話を聞け!!」
「ふんふふーん♪んん?」
嬉しそうに魔人ブウに話しかけるバビディだが、ブウの方はバビディに興味などないと言わんばかりに悟飯に目を向けていた。
「お前、なんか強そう。簡単には壊れなさそうだ。」
「えっ……?」
「おお、そりゃ良い!!あいつはパパの仇の界王神の仲間だからね!!お前の力を試すには持って来いの相手だ!!」
「お前、さっきからうるさい。少し黙ってろ。」
「な、何だとぉ!?そ、そんな態度を取って良いのか!!僕はなぁ、お前を封印する為の呪文を知ってるんだぞ!?つまり、いつでもお前をまた封印する事が出来るんだ!!」
その言葉を聞き、魔人ブウの動きがピタリと止まる。バビディはその様子を見て、自分に従う気になったかとニヤリと笑みを浮かべた。
「自分の立場がわかったみたいだな?さぁ、言われた通りあいつ等を皆殺しにしてやるんだ!!」
「……わかった。でも良いよ。あいつ、良い子みたいで嫌いだもん!!」
「く、来るか……!?」
「い、いけません!!逃げましょう、悟飯さん!!」
恐怖のあまり、撤退するよう界王神が提案するが、それとどうタイミングで魔人ブウは悟飯へと突撃し、拳を振り翳す。
しかし、悟飯は難なくその拳を受け止め、逆に魔人ブウを蹴り飛ばした。
「ブウッ!?」
「ええっ!?」
「ご、悟飯さん!?」
「やっぱりな……僕でもどうにか対処出来そうだ!!」
この7年、学業優先とは言え悟空達と修行を続けて来た悟飯は、本来の歴史と違い、実力を錆び付かせるどころか更に腕を磨いていた。
その結果、超サイヤ人2の段階でも魔人ブウ相手に引けを取らない実力を身につけていたのだ。
「超サイヤ人2の状態でこれだけやれるなら、問題なく勝てるな……覚悟しろ、魔人ブウ!!はぁあああああ……!!」
更なる力を解放しようと、気を高めて行く悟飯。しかし、突如気絶していた筈のタゴマの絶叫がその場に響き渡った。
「ぎゃぁああああああああああああ!!!!????」
「なっ、タゴマ!?」
「な、何だあいつ?それにあの黒いのは……?」
ドス黒い何かに覆われたタゴマを見て、首を傾げるバビディ達。やがてタゴマの身体は書き換えられて行き、紫と赤の身体と長い尻尾、そして狂気をはらんだ眼をした怪物へと姿を変える。
「ギャハハハハハハハハハハハハ!!!!
「な、何だ、あいつ……何処から現れた……?」
「た、タゴマ、なのか……?」
(お、おかしい……こいつと同質の気の持ち主は、今もクウラさんと戦ってる筈だ!!それなのにどうして……!?)
突然その場に現れ高笑いしているジャネンバに混乱している悟飯。遠く離れた位置に、確かにクウラの気と共に目の前の怪物と同じ気を感じる。では、今ここにいるこいつはいったい何だと言うのか?
「おいお前、お前も遊びに来たのか?」
「ニィ……ヒャハハハハ!!」
能天気に声をかけて来た魔人ブウの対し、何処からか召喚した剣を振い、右腕を切り落とすジャネンバ。
一方腕を切り落とされた魔人ブウは少しだけポカンとしていたが、すぐにムッとした表情を浮かべ、切り落とされた右腕を難なく身体にくっつけてしまった。
「ヒャハハハハ!!アーヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ!!」
「……お前、生意気!!」
怒りを露わにした魔人ブウは、馬鹿笑いしているジャネンバの顔面にパンチを叩き込む。いや、叩き込んだつもりだった。
しかしいつの間にか剣を振るっていたジャネンバは魔人ブウを頭頂部から股間にかけて真っ二つに切り裂かれており、そのままジャネンバの放った気合砲で吹き飛ばされてしまう。
幸いと言うべきか、魔人ブウは驚異的な再生能力ですぐに再生したが、その表情には先程のような余裕は無く、冷や汗を流していた。
「ぶ、ブウ、どうしたんだ!?」
「困った。ちょっと勝てない……」
ジャネンバの圧倒的なパワーの前に、魔人ブウはこのままでは自分に勝機がない事を悟る。はたしてこの戦いは一体どうなってしまうのか……そして、何故ジャネンバは増えてしまったのか?
次回に続く!!
冒頭でバーダックがいた世界ですが、GT世界線とか超世界線とかではなく、どちらとも違う別の歴史を歩んだ全く未知の世界線と考えて下さい。