ちっ、くだらん…何が強くてニューゲームだ、クソッタレめ   作:ゴロリコン

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〜あらすじ〜(BGMはブウ編の奴)

界王様(?)「みんなの声援を受け、超サイヤ人4に覚醒した悟空は、ブラック化をコントロールできるようになったクウラと共に、ジャネンバに身体を乗っ取られたフリーザと最後の死闘を開始した。だが、所詮は一族の面汚しであるフリーザに、悟空とクウラのタッグをどうこう出来る筈もなく、その邪念諸共二人の手によって完全消滅させられるのだった……」

ベジータ「ダニィ!?前話の内容と全然違うぞ!!」

悟空「あらすじっちゅーんは嘘つき大会なのか?」

???「フリーザの身体が乗っ取られたなんて、全て嘘でs」

パラガス「そのような事があろう筈がございません!!クウラでは無くフリーザが身体を乗っ取られたなどと……さっ、本編へお戻り……Dooor!?」

クウラ「俺は身体を乗っ取られていない。乗っ取られたのはフリーザだ。わかったな?わかったと言え。さもなくば貴様にブラックノヴァを叩き込む。返事は?」

「「「は、はい」」」


究極のフュージョン

「舐めるな!!貴様等程度にこの俺が負けるかぁぁぁぁっ!!!!」

 

 ベジータの咆哮と共に、全身から無数の気弾が放たれ、フリーザ、セル、ブウを弾き飛ばす。だが、魔人ジャネンバは腕すら振るう事なくその気弾を弾き、ベジータの目の前まで接近すると、その勢いのまま回し蹴りを放った。

 咄嗟にベジータは左腕で蹴りをガードしたが、その威力のあまり数メートル程吹っ飛ばされてしまう。

 

「グッ!?」

 

「キサマ、デハ……オレニ、カテン!!」

 

 魔人ジャネンバが……正確には魔人ジャネンバを操る何者かが叫びを上げると、両目から光線が放たれる。その光線自体はガードする事が出来たのだが、触れたその瞬間にベジータの全身が凍り付いてしまった。

 

(こ、この技は……!?)

 

「シネ、ベジータァ!!!!」

 

 魔人ジャネンバが腕を振り下ろすと、上空からとてつもない雷が氷漬けになったベジータへと落下する。更にフリーザ、セル、ブウも一斉に気功波を放ち、その全てがベジータへと直撃し、大爆発を起こした。

 だが、爆風の中からベジータが猛スピードで飛び出して来ると、一気に距離を詰めて魔人ジャネンバを殴り飛ばす……事は出来なかった。即座に反応したフリーザとセルによって、サイコキネシスで身動きを取れなくされてしまったのだ。

 

「ガッ……!?」

 

 本来のベジータなら、この二人のサイコキネシス程度簡単に破れるのだが、これまでの連戦と先程の攻撃で受けたダメージから、簡単に破る事は出来ないようだ。

 そして、ほんの数秒でも動きを止められれば、彼等が相手では命取りとなる。まず魔人ジャネンバが旋風を放ち、ベジータを吹き飛ばす。

 更にその旋風の中には風の刃が含まれており、ベジータは無数の切り傷を負ってしまう。そしてその背後にブウが現れ、ベジータの背中に蹴りを浴びせると、追撃としてピンクのエネルギー弾を叩き込んだ。

 

「はぁ、はぁ……ま、まだだ!!こんな所で死ぬ訳にはいかん!!まして、貴様が相手となれば、絶対にな……!!」

 

 瓦礫を退かし、左肩を押さえながらベジータが魔人ジャネンバを睨みつける。だが、身体中から血を流し、肩で息をしているその姿から、もう限界が近いのは誰の目から見ても明らかだ。

 そんなベジータを嘲笑するかのような表情を浮かべて見下すと、ジャネンバ達はベジータを取り囲み、全員でエネルギー波を浴びせた。

 

「ぐわぁあああああああああ!!!!」

 

「コノママ、ナブリゴロシニシテヤル!!フハハハハ!!」

 

「こ、こんな物ぉ……!!」

 

 気を高め、エネルギー波を弾こうとするベジータだが、向こうのエネルギーの方が上なのか、全く効果を成さない。このままでは確実にベジータは殺されてしまうだろう。

 

(こ、こうなったら、昔デブのブウに対してやったように、自爆するしかないのか……!?)

 

 激痛の中、最後の手段として自爆をベジータは思いついた。だが、それで奴を倒し切れる保証はない。さりとて他に残された手段は……

 

 その時だった。シュンっと聞き慣れた音がその場に響くと、魔人ジャネンバの隣に超サイヤ人4の悟空とブラッククウラ、そして悟飯とバーダックが姿を現したのだ。

 

「よう……また会ったな。」

 

「先程の礼をさせて貰うぞ、化け物!!」

 

「グハッ!!」

 

 悟空とクウラのダブルパンチを受け、魔人ジャネンバは数キロは先まで殴り飛ばされてしまった。そして悟飯とバーダックがフリーザ、セル、ブウの三人に気功波を浴びせて吹っ飛ばした事で、ベジータがエネルギー波の拘束から解放された。

 

「ベジータさん、大丈夫ですか!?」

 

「フン、貴様ともあろう男が何とも無様だな?多勢に無勢とはいえ、我が愚弟如きにここまで嬲られるとは、失望したぞベジータ。」

 

「オメェ、人の事言えんのか?ついさっきまで自分も身体乗っ取られてた癖して……」

 

「は?何を言っているんだ貴様は?この俺が乗っ取られただと?そんな覚えはないが。乗っ取られたのはフリーザだろう?」

 

「オメェこそ何言ってんだ。思いっ切り俺にトドメを刺せとか解放してくれとか言ってたじゃねぇか。」

 

「そんな事は記憶にないな。とにかく、乗っ取られたのはフリーザだ。」

 

「いや、でもあの時フリーザは……」

 

「乗 っ 取 ら れ た の は フ リ ー ザ だ ! ! ! !」

 

「そ、そうか……」

 

 自分の体が乗っ取られたのにフリーザが乗っ取られていた事にしようとしているクウラに呆れ返っている悟空。だが、ベジータは超サイヤ人4となった悟空の姿を見て驚愕し、目を見開いていた。

 

「か、カカロット!!き、貴様もこの世界に来たのか!?」

 

「こ、この世界?何言ってんだ、ベジータ?」

 

「あっ……き、気にするな。ただ寝ぼけていただけだ……」

 

 一瞬、かつての世界の悟空が現れたのかと思ったが、すぐにこの世界の悟空が超サイヤ人4になった事を理解し、慌てて訂正する。

 だが同時に、いつの間に超サイヤ人4になれるようになったのかと言う疑問も生じた。ちょっと前までは尻尾がなかったと言うのに、いったい何が起きたと言うのだろうか?

 

「おい、カカロット。貴様いつの間に超サイヤ人4になれるようになりやがった?」

 

「実はちょっと前、クウラの身体を「フリーザの!!!!」……ふ、フリーザの身体を乗っ取った、さっきの奴にそっくりな怪物が現れてな。悟飯と父ちゃん以外まるで抵抗出来ねえくらい強い上、その悟飯達も追い込まれ始めちまったんだが、そこで父ちゃんにドラゴンボール使って尻尾再生させて超サイヤ人4になるように言われたんだ。」

 

「貴様の父と言うと……」

 

「……あ?何だよ王子サマ。」

 

 ベジータからの視線を感じたのか、面倒臭そうに返事を返すバーダック。

 

「貴様がカカロット達の父親のバーダックか……礼儀がなってないのは親子一緒か。」

 

「お生憎だが、上品な挨拶なんて生まれてこの方習った覚えがねぇんでな。あの腰巾着みてぇにへーこらして欲しいんなら、力で捩じ伏せてみな。」

 

「ほう……?」

 

「わ、わー!?お、落ち着いて下さいベジータさん!!お爺ちゃんもわざわざ挑発しないで下さい!!」

 

「わーってるよ……」

 

「バーダックとか言ったな。貴様、何処で超サイヤ人4の存在を知った?」

 

「さぁな、覚えてねぇよ。」

 

「では、どうやって超サイヤ人に目覚めた?しかも3にまで……」

 

「知らねぇよ。勝手になれるようになってたんだからな。」

 

 そのバーダックの返事に気分を害したのか、ベジータは眉を顰め、僅かながらに殺気を醸し出した。

 

「ふざけているのか?お望み通り力尽くで聞き出してやっても良いんだぞ。」

 

「はっ、それだけボロボロになっといてよく言うぜ。それに俺は嘘は言っちゃいねぇ。覚えてねぇもんは覚えてねぇとしか言いようがねぇだろ?」

 

 真っ向からバーダックの目を睨みつけると、バーダックも視線を逸そうとはせず、同じようにベジータを睨み返した。

 悟空と悟飯が本気で二人が殴り合いを始めてしまうのではないかと心配していると、やがて根負けしたのか、ベジータは舌打ちしながらバーダックから視線を逸らした。

 

 正直、気になる点が多過ぎるが、今はそれどころではない。その直後、数キロ先で爆発が起き、瓦礫の山の中から魔人ジャネンバが飛び出し、吹き飛ばされた筈のフリーザ達も無傷で再出現する。

 

「こいつぁ……とんでもねぇ悪の気だな。クウラを乗っ取ってた「フリーザを!!!!」……とにかく乗っ取ってた奴よりずっと上だ……!!」

 

「チッ……ムカつく事この上ないが、確かにな。おまけに我が愚弟どももバビディとやらの魔術に掛かった時以上に強化されている。貴様とベジータが赤髪になれれば十二分に勝ちの目はあるが……」

 

 クウラも魔人ジャネンバとフリーザ達の戦闘力を感じ取り、このまま五人で掛かっても勝ち目が薄い事は理解しているようだ。

 しかし、ベジータは赤い超サイヤ人4になれる程回復していないし、悟空はまだその領域にまで達していない。

 

「……一つだけ、逆転する方法がある。」

 

「何だと?説明しろベジータ。」

 

「フュージョンだ。」

 

「っ!!ベジータもフュージョンを知ってたんか。」

 

 まさか自分以外にもフュージョンを知る者が居るとは思わなかったのか、悟空は驚いているようだ。

 

「フュージョン……聞いた事がある。宇宙の何処かには二人の戦士を融合させる技があると……それを使うと言う事か?」

 

「ああ。そう言う訳だ、カカロット。フュージョンするぞ。貴様も知っているようだしな。」

 

「何……?」

 

「フッ、それが一番良いだろう。今の貴様等の実力はほぼ同等……何より、共闘するのはともかく、他人と融合するなど俺は真っ平だからな。時間稼ぎは俺がやってやる。とっとと合体しろ!!」

 

 背を向けながらそう叫ぶと、クウラは気を解放して魔人ジャネンバへと向かって行った。

 

「俺もフリーザの兄貴ってのに同感だな……とっととあのダッセェ踊りを済ませとけよ。マゴ、行くぞ!!」

 

「えっ、僕、フュージョンポーズに興味が……」

 

「うるせぇ、とっととしねぇか!!」

 

「わわっ、引っ張らないで下さいよ!?」

 

 どうやら悟空が悟天とトランクスにフュージョンを教えた際、そのポーズを見て興味を抱いていた悟飯は、悟空が拒否した場合自分が名乗り出ようとしていたようだ。残念ながらバーダックに引き摺られて行ってしまったが……

 

 だが、魔人ジャネンバは悟空とベジータだけを残し、他のメンバーが向かって来たのを見て、何を企んでいるのか即座に見抜いたようだ。

 

「キサマラ……フュージョンスルキカ!?サセンゾ!!」

 

「なっ、こいつ言葉を!?」

 

「知った事ではないな!!この俺を利用した報いを受けるが良い!!」

 

(乗っ取られたのはフリーザっつったのはテメェだろうがよ……)

 

 心の中でバーダックがツッコミを入れつつ、クウラは魔人ジャネンバへ黒色の気功波を放った。だが命中する直前、身体をブロック状にして分解すると、一瞬でクウラの背後に現れ、背中に蹴りを叩き込んだ。

 

「がはっ!?」

 

「ジャマダ、ザコ!!」

 

「クウラさん!!貴様ぁ!!」

 

「クソッタレが!!」

 

 左から悟飯が、右からバーダックが同時に魔人ジャネンバへと殴り掛かった。しかし魔人ジャネンバは悟飯の拳を軽く回避し、カウンターに気功波を叩き込んで地上に叩き落とし、バーダックのパンチも簡単に受け止めてしまった。

 

「……キサマ!!アノトキノ……」

 

「何だ、テメェ!?俺はテメェなんざ知らねぇぞ!!」

 

「ククク、ソウカ。デハ、コレデオモイダスカナ?」

 

 ニヤリと魔人ジャネンバが笑うと、掴んだ右手を通してバーダックの身体にマイナスエネルギーの電撃を浴びせた。

 

「ぐああああああっ!!こ、これは……この力は!?て、テメェ……!!」

 

「フン、ゴミメ。ナゼコンナトコロニイルノカシランガ、アノトキトオナジミチヲタドルガイイ!!」

 

「そうは行くかよ!!テメェの好き勝手にだけは、絶対にさせねぇ!!うぉおおおおおおおおっ!!!!」

 

 残るエネルギー全てを引き出し、気を限界以上まで引き上げるバーダック。だが、それでも魔人ジャネンバには及ばない。

 バーダックの攻撃全てを避けると回し蹴りを食らわせて地上へ叩きつけ、フリーザ達に足止めを命じると、そのままベジータ達の元へと向かった。

 

「テメェ、待ちやがれ!!」

 

「キサマラナド、オレガアイテヲスルマデモナイ!!カクゴシロ、ソンゴクウ!!ベジータ!!」

 

 遂に悟飯達を振り切った魔人ジャネンバ。一方悟空はベジータにフュージョンを持ちかけられたまま返事をせず、黙って魔人ジャネンバを見上げていた。

 

「おい、どうしたんだカカロット!!さっさとフュージョンするぞ!!それしか奴に勝つ方法は……」

 

「ククク……」

 

「何がおかしい!?」

 

「いや、おかしいんじゃねぇ。嬉しいんだ。フュージョンしてぇってオメェの口から聞けたのがよ。興味はあったが、オメェは絶対嫌がるって思ってたからな……」

 

「チッ、あの野郎と同じ事言いやがって……」

 

「あの野郎?」

 

「何だって良い。それから一つだけ言っておくが、合体する者同士のエネルギーが高過ぎると、フュージョンを維持出来る時間も短くなる。超サイヤ人4の合体となれば、持って10分だろう。遊びは無しで一気に決めるぞ!!」

 

「へぇ、そりゃ初耳だ。まぁ良いさ……最高だぜ、ベジータ。」

 

 横へ飛び、フュージョンのポーズを取れる出来るだけの間隔を開けると、二人はそれぞれ両手を左右に広げた。だが……

 

「サセン!!シネィッ!!!!」

 

 目の前の空間を歪ませ、二人の目の前まで一瞬で移動すると、魔人ジャネンバは右手に剣を召喚し、ベジータを一刀両断するべく切り掛かった。

 

「チョコになっちゃえっ!!!!」

 

「ナニィッ!?」

 

 突如放たれたピンクの光線が剣に直撃する。魔人ジャネンバは咄嗟に剣を離した事で難を逃れたが、次の瞬間剣は美味しそうな板チョコへ変わってしまった。

 

「お前、さっきはよくもやってくれたな!!仕返ししてやるぞ!!」

 

「い、良いぞブウ!!やっちまえー!!」

 

 プンスカしながら魔人ジャネンバを睨みつける太っちょの魔人ブウ。そこから少し離れた場所で、ミスターサタンが岩に隠れながらブウに声援を送っていた。

 

「な、何だ、あの太っちょの奴は?それに、あっちはミスターサタンか……?」

 

(サタンとブウだと!?こ、この短期間でもう仲良くなったのか!?)

 

「ブゥーーー!!!!」

 

 個性的な掛け声をあげて突っ込んでくるブウをデスビームで撃ち抜くが、脅威的な生命力と再生能力を持つブウは当然止まらない。そのまま魔人ジャネンバに頭突きを食らわせて吹っ飛ばし、岩山に叩きつけた。

 

「ほっ!!ほっ!!ほっ!!ほっ!!」

 

 そのまま岩山に向け、ブウは無我夢中でピンクの気功波を連発する。しかし、あまりにも攻撃に夢中になっていたせいで、背後にテレポートして来た魔人ジャネンバに気付く事が出来ず、脳天に踵落としを入れられた。

 

「ギャッ!?」

 

「クズメ!!キサマゴトキガ……!!」

 

 落下して行くブウに冷凍光線を叩き込み、一瞬で氷像に変えてしまう。

 

「!?」

 

「コノワタシニカテルワケガナカロウ!!」

 

 次に無数の風の刃を放ってブウの全身をバラバラに切り刻んでしまった。そのあまりにも残酷な所業にサタンは怒りを爆発させる。

 

「ぶ、ブウーーーー!!??き、貴様この野郎!!!!ブウの仇だぁぁぁぁ!!!!」

 

「ジャマダ!!」

 

「あぁぁぁぁーーーーーー!!!!」

 

 怒りながら銃を連射するサタンのすぐ近くに気弾を放つと、その爆風でサタンは漫画の悪役のように綺麗なお星様を描いて吹き飛ばされるのだった。(余談だがこれだけやられてもサタンは怪我一つ負っていなかったらしい)

 

「カカロット、今の内だ!!」

 

「お、おう!!」

 

「サセントイッタ!!コレデオワリダ!!」

 

「そいつはどうかな……?」

 

 魔人ジャネンバがトドメにデスボールを放とうとした時、真横から輪のような形をした気功波が叩き込まれる。

 何事かと思って魔人ジャネンバが顔を向けると、超サイヤ人のターレスがジャネンバへと両手を向けていた。

 

「キサマ!?」

 

「どいつもこいつもこの俺様を好き放題利用しやがって……!!カカロット達を助けるなんざ虫唾が走るが、それ以上にテメェ等が許せねぇ!!このターレス様を舐めた報いを受けやがれっ!!!!」

 

 黄金のオーラを爆発させ、ターレスは魔人ジャネンバへと攻撃を開始した。そして、その隙を逃す悟空とベジータではない。二人は互いにアイコンタクトを送ると、即座にフュージョンを開始する。

 

「フュー……!!」

 

「ジョンッ!!」

 

「ッ!?ヤ、ヤメロォ!!」

 

「グハァ!?」

 

 ターレスを一撃で沈めると、魔人ジャネンバはフュージョンを阻止すべく全速力で突撃する。しかし、その行動は全てが遅過ぎた。

 

「「はぁっ!!!!」」

 

 掛け声と共に悟空とベジータは互いの人差し指をくっつけると、悟空は橙色の、ベジータは青色の光となり、二つの光は螺旋を描くように激しく回転し、やがて一つとなり、周囲を眩い光で包み込んだ。

 

 そして光が晴れると同時に周囲に衝撃波が放たれた、魔人ジャネンバは耐え切れずに岩山まで叩きつけられてしまう。

 

「グッ……キ、キサマハ……!?」

 

 魔人ジャネンバの視線の先には悟空でもベジータでもない、一人の男が立っていた。その男の髪が赤く青い瞳を持ち、目の周りは赤く縁取られており、上半身は焦茶色の体毛に覆われ、オレンジと黒の服と青い帯、そして白のズボンを身に纏っていた。

 そしてその身を煽れんばかりの黄金のオーラと黄金の粒子で包み込み、周りを明るく照らしていた。

 

「俺は、孫悟空でもベジータでもない……俺は、貴様を倒す者だ!!」

 

 かつての世界で誕生した、最強を超えた究極戦士、ゴジータ4がこの世界にも誕生した。

 

 魔人ジャネンバは、その姿を見ただけで悟る。少なからず、今の自分では絶対に勝てないと……

 

「ダ、ダガタダデハシナン!!セメテイッシ……オゴォッ!?」

 

「せめて……何だって?」

 

 台詞の途中で、魔人ジャネンバの腹部はゴジータの放った拳によって貫かれていた。そしてゆっくりと腕を引き抜くと、魔人ジャネンバはガクガクと震えながら後退り、血を吐き出した。

 

「カハッ……ナ、ナゼサイセイシナイ……!?」

 

「当然だ。俺の気で焼いてやったんだからな……暫くは絶対に再生なんて出来ねぇよ。」

 

「フ、フザケルナッ!!」

 

 激昂しながら魔人ジャネンバが殴り掛かった……つもりだった。だが、実際は腕を動かす事も出来なかった。何故なら、腕を上げようとした時にはゴジータによって両腕が消し去られてしまっていたからだ。

 

「散々好き放題暴れて、地球も滅茶苦茶にしやがって……だが、パーティの時間は終わりだ。」

 

 次の瞬間、ゴジータは遥か上空に移動していた。そして両手の間に青色の気を収束させると、地表に向けて気を解き放った。

 すると気功波は無数の拡散エネルギーとなり、魔人ジャネンバ、原初の魔人ブウ、フリーザ、セルのみを狙って降り注いだ。そしてその威力のあまり、魔人ジャネンバ以外の三体は跡形も無く消滅してしまう。

 

「これは……お父さんとベジータさんか!?」

 

「な、なんと言うパワーだ……これがフュージョンとやらの力なのか……!?」

 

「へっ、やるじゃねぇか。カカロットも王子もよ……」

 

「キ、キサマァ……!!」

 

「今の俺は……とことん止まらないっ!!」

 

 ニヤリとゴジータは笑うと、急加速して魔人ジャネンバへと突撃する。思わず魔人ジャネンバは両腕を交差してガードの構えを取るが何の意味もなさず、両腕は砕かれ、全身に無数の打撃痕が刻まれてしまう。

 

「ゴ、ゴァ……」

 

「フンッ!!」

 

 全身から血を吹き出し、呆然とする魔人ジャネンバに対し、振り向き様に肘打ちを鼻っ柱に叩き込むと、更に回し蹴りを首に食らわせ、地上まで激突させる。そしてゴジータは掌を天に掲げると、虹色のエネルギーが収束されて行き、とてつもない輝きを放った。

 

「これであの世へ送ってやる……今度は強くて良い奴に生まれ変わるんだな。」

 

「ッ……オ、オオォォオオオオオオオ!!!!」

 

「はぁっ!!!!」

 

 魔人ジャネンバは最期の足掻きに咆哮を上げながら特攻するも、それよりも早く。ゴジータは必殺のソウルパニッシャーを放つ。

 そして虹色の球体がジャネンバの身体に触れるとその中に吸い込まれて行き、ジャネンバの動きはピタリと停止した。

 

 次の瞬間、魔人ジャネンバの身体の崩壊が始まった。ゴジータの放ったソウルパニッシャーにより、ジャネンバの本体である邪念が浄化されたのだ。当然、力の根源である邪念が無くなれば、その存在を維持する事は出来ない。

 

「……ク、クク……ムダ、ダ……」

 

「ん……?」

 

「オレ、ハ……スデニ、ウゴキダシタ……トオクナイ、ミラ、イ、デ……キサマラ、ハ、ハメツ、ヲ……」

 

「……来るなら来いよ。返り討ちにしてやるさ。」

 

「ソノ、ヨユ、ウ……ドコ、マデ……」

 

 最後まで言葉を言い切る事無く、ジャネンバは光の粒子となり、やがて完全に消滅した。

 こうしてあの世とこの世を巻き込んだ地獄のような激闘は、幕を下ろしたのである……




次回で地獄編は完結となります。その後は遂にあの人がお目覚め……になる前にちょっとだけ短編やろうかなと思っております。

超サイヤ人4は量産しちゃってOK?

  • 原作通り悟空とベジータ以外はNG
  • バーゲンセールにしちまおうぜ!!
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