ちっ、くだらん…何が強くてニューゲームだ、クソッタレめ   作:ゴロリコン

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最強のスーパーサイヤ人

「ふぅ…オメェ、ベジータだったか?おかげで助かったぞ!!…なぁ、オラの声聞こえてっか?」

 

 ベジータから気を分け与えられたおかげで、完全とまで行かずともある程度回復した悟空。一方ベジータはナメック星のフラグを完全にへし折ってしまった事に頭を抱えていた。

 

(ぬ、ぬぅ…だ、ダメだ、今からピッコロ達を皆殺しにするのは容易いが、それは流石に出来ん…く、クソッタレ、この俺も甘くなったもんだぜ…!!し、しかしかと言ってナメック星に行かない訳にも…)

 

「おーい!!めぇったな…急に固まっちまったぞ…」

 

(フリーザの野郎が不老不死になるのはどう転んでもあり得ないが、デンデに死なれるのは流石に困る…ええい、こうなったら破れかぶれだ!!)

 

 意を決して顔を上げ、悟空をキッと睨みつけるベジータ。そのまま胸倉を掴み上げようと…したが上半身素っ裸だった為両肩を掴んだ。

 

「うおっ!?」

 

「おい、カカロットッ!!」

 

「な、何だよ!?か、顔ちけぇって!!」

 

「よく聞け!!この星はそう遠くない未来、フリーザの野郎に狙われる!!」

 

「ふ、フリーザ…?誰なんだ、そいつ…?」

 

「いいか、フリーザと言うのはな…」

 

 ベジータは、フリーザの事を悟空に説明する。この銀河系一の軍隊と恐れられるフリーザ軍の首領であり、宇宙の帝王と呼ばれて恐れられている存在である事…そして、自分達の故郷惑星ベジータが滅びたのは巨大隕石の衝突ではなく、このフリーザが原因である事を…

 

「へぇ…宇宙にそんなおっかねぇ奴がなぁ…」

 

「ああ。奴はこの俺とは次元の違う戦闘力を持つ相手だからな…」

 

「っ…オメェがそこまで言う程の奴なんか…」

 

 思わず冷や汗を流している悟空。まぁ、ある意味では間違っていない。確かに今のベジータとフリーザは別次元とも呼べる程、戦闘力に差があるのだから。

 

「奴はスカウターを通じて常に俺達サイヤ人の動向を監視していた。だから既にこの地球は勿論、ドラゴンボールの存在も認識しているだろう。そして今、奴等はドラゴンボールを生み出したナメック星人達の母星であるナメック星へ向かっている筈だ。大方不老不死にでもなるつもりなんだろう。」

 

「そ、そんな奴が不老不死になったらとんでもねぇ事になっちまうんじゃねぇのか!?」

 

「ああ。それに、ナメック星で願いが叶おうが叶わなかろうが、奴がこの星を放置するとは思えん。そう遠くない未来、奴は必ずこの星へやって来るだろう。貴様等を滅ぼす為にな。」

 

「っ…!!」

 

「フリーザの野郎に不老不死になられるのは俺としても都合が悪い。そこでだ、カカロット…俺と共にナメック星に来い!!」

 

「な、ナメック星に…?」

 

「そうだ。奴の不老不死化を阻止し、そのまま奴を討つ!!俺と貴様が手を組めば不可能ではない!!」

 

「うーん…」

 

 何やら腕を組んで考え込んでいる様子の悟空。とは言え悟空の性格からしてこの提案を蹴るとは考え辛いので、最低でも悟空だけはナメック星に来てくれるとベジータは確信していた。

 

「お、俺も行くぞ…」

 

「兄ちゃん!?目ぇ覚めたのか!」

 

「ああ…ベジータ、俺も協力させてくれ…カカロットやその家族が暮らすその地球を、フリーザの好きにさせる訳にはいかん…!!」

 

「よし、兄ちゃんが行くならオラも行くぞ!!ベジータ、これからよろしくな!!」

 

「あ、ああ…(本来の歴史とは大きく異なるが、結果オーライと言う奴だ。)」

 

 こうして悟空とラディッツの協力を取り付ける事に成功したベジータは、ナメック星へ向かう事になるのだった。しかし当然と言うべきか、突然手を組む事になった事に反発する者も出て来た。主にピッコロとナッパである。

 

「貴様、その話を真に受けたと言うのか!?そのサイヤ人が嘘を言っている可能性があるだろう!!そもそも、俺達を利用して自分達が不老不死になろうとしているのではないのか!?」

 

「そ、そう怒鳴るなよピッコロ…ベジータがその気ならオラ達とっくに死んでたんだし、信用しても良いと思うぜ?」

 

「その通りだ。何より、フリーザの存在は俺も保証するし、奴がドラゴンボールの存在を知れば、確実に不老不死を目指す筈だ。」

 

「黙れ!!言っておくがな、俺は貴様を認めた訳じゃないんだぞ!!」

 

「おい、兄ちゃんを悪く言うのはやめろよ!!」

 

「お父さん、ピッコロさん…」

 

 激しく言い争うピッコロ達。そのすぐ傍でもナッパもベジータに詰め寄っていた。

 

「カカロット達と手ぇ組んでフリーザに反旗を翻すだぁ!?正気かよベジータ!!あんなカスどもと手を組んだ所で上手く行く筈がねぇぜ!!」

 

「そのカスに手も足も出ずにやられたのは貴様ではないか。」

 

「ぐっ…!?あ、ありゃ単なる事故だ!!もう一回やればこの俺がラディッツなんぞに負ける訳が…」

 

「無駄だ。何度やろうとラディッツにもカカロットにも勝つ事は出来ん。…はっきり言ってやろうか?今、純血のサイヤ人の中で最も弱いのは貴様だ。」

 

 茹蛸のように顔を真っ赤にし、怒りを露わにするナッパ。とは言え自分がラディッツに手も足も出ずに敗北した事実があり、悟空達と戦った上でベジータがそう判断した以上、下手に反論する事も出来ないナッパであった。

 

「そう怒るなナッパ。それにカカロットとラディッツの急激なパワーアップは貴様も身を以って体験しただろう?奴等と同じように鍛えれば、案外すぐに追い抜けるかもしれんぞ。」

 

「っ!!そ、そうだな!!あんな下級戦士どもでも強くなれたんだ!!俺様がちょっと鍛えればすぐ追い抜けるに決まってるぜ!!」

 

(闇雲に修行して追いつける程、カカロットは甘くはないぞ、ナッパ…まぁ、ここはこいつが単細胞で助かったと思っておくか…)

 

 この後、ベジータはナッパを言いくるめる事に成功し、悟空達もピッコロを説得出来たようだ。そしてナメック星に行く為にブリーフ博士に宇宙船を開発して貰う事となり、それまでは修行期間となったのだが、ベジータはある事を確認する為、ナッパの世話をラディッツに押し付けると、一人宇宙へ出発するのだった。

 

 

 

 

 

「ここならカカロット達にもフリーザ軍の連中にも気を感知される事もあるまい…始めるか!!」

 

 人気の無いとある惑星に降り立ったベジータ。早速気を解放すると、まずは純白の気の色が金色へと変わり、続けてベジータの髪も金色に、黒色の瞳は緑色へと変化する。これは、最も基本的なスーパーサイヤ人だ。

 この形態に問題なく変身出来る事を確認すると、ベジータは更に気を高める。それに合わせて放出される気の量も大きく上昇し、ベジータの纏うオーラに無数の紫電が混じるようになる。

 

「…スーパーサイヤ人2までは問題なく変身可能か。ここまでは過去に戻る前と変わらんが…」

 

 自分に生えている尻尾を掴むベジータ。過去に戻る前の自分にはなく、今の自分にはある物。悟空は尻尾が再生した事によって、スーパーサイヤ人4への変身が可能になった。だが…自分にも同じ事が出来るのだろうか…?

 

「…フン、何を弱気になってやがる…!!カカロットに出来て、この俺に出来ない筈はない!!変身した時の感覚は覚えている…やれる筈だ!!うおおおおおおおおおお!!!!」

 

 意を決し、ベジータは更なる力を解放した。その影響で大地は揺れ、放出される莫大な気は竜巻のようになり、空高く伸びて行く。やがてベジータが大猿に似た甲高い咆哮を上げると、その姿が一瞬黄金の大猿に変化を遂げ、直後ベジータの纏っていた気の嵐が内側から弾け飛び、星全体が閃光に包まれる。

 そして閃光が晴れた時…そこには一人のサイヤ人が立っていた。だが、普通のサイヤ人とも、スーパーサイヤ人とも明らかに異なる様相をしていた。黄金の髪は再度黒く染まり、上半身は真紅の体毛に覆われ、緑色の目の周りは赤く染まっていた。

 

 これぞスーパーサイヤ人4。かつての世界で悟空とベジータのみが変身する事の出来た、最強のスーパーサイヤ人である。

 

「…フッ、やってみれば出来るもんだぜ…だが、存外と虚しい物だな…それもこれも、貴様が居ないせいだぞ、カカロット…」

 

 消えてしまったライバルを想い、寂しそうに呟くベジータ。この世界にも確かに悟空は居る。現時点でも前の世界以上の強さになっているのを考えれば、ひょっとするとこの世界の悟空はあの世界の悟空を超える強さを得るかもしれない。だが、それでもベジータか生涯をかけて追い続けた悟空は、あの世界の孫悟空だけなのだ。

 

「この世界に貴様も来ていれば、こんな風に考えずに済んだのかもな………だが、途中で投げ出すような真似はせん。歴史通りに進める自信はないが…それでも、やれる限りはやってやる。見ていろよ、カカロット…」

 

 程なくして、ベジータはこの星を後にした。だが、この時ベジータは知らなかった。誰にも気付かれないと思っていた為にこの場所で変身をしたが、それが更なる歴史改変を生む事になったのを…

 

 

 

 それから半月程経ち、ブリーフ博士が完成させた宇宙船に乗り、ベジータ達はナメック星へと出発した。参加するメンバーはベジータ、悟空、ナッパ、ラディッツ、ピッコロ、そして悟飯だ。チチは当然悟飯の参加を認めようとしなかったが、悟空とピッコロに着いて行こうとする悟飯の意思は固く、前の世界と同じく最終的には折れる事となった。

 

 ちなみに…ベジータが地球に戻って来た時、ナッパは既に悟空達とだいぶ仲良くなっていたようだ。それを見て、ベジータは本気でこの世界の悟空には悪人を短期間で改心させる超能力でも持っているんじゃないかと怪しむようになったそうな…

 

(何はともあれこれでナメック星へ行く事が出来る…待ってやがれよフリーザ。宇宙の帝王を気取るのもここまでだ!!)

 

 

 

 

 

 

 

「この星か?新型スカウターがフリーザを遥かに超える戦闘力の反応を捉えた場所と言うのは?」

 

「はっ、間違いありません。ですがこの星には誰の姿も確認出来ない為、何処かへ逃亡したようです。念の為、この星域を隅々まで調査なさいますか?」

 

「…いや、構わん。見た所この辺りに価値のありそうな星は見当たらんし、逃げたと言うならこの近くに隠れるような真似はせんだろう。こんな辺境の星で何をしていたのか気にはなるが…そんな事は本人に聞き出せば済む事だ。貴様等はすぐにそいつの行方を追え。」

 

「はっ、クウラ様!!」

 

「フリーザを超える強者か…面白い。貴様の正体、このクウラ様が暴いてやるっ!!」




ベジータ「あれ…また俺、何かやってしまったか…?」



ナメック星行きメンバーはブルマ、クリリンが外れてラディッツ、ナッパに変更となりました。
ハゲ枠はしっかり残ったよ!やったね!むさ苦しいけど…

原作じゃ悟空以外は超4になる時大猿経由する必要あるらしいけど、そのプロセス挟むのは面倒なんで、このSS内では直接変身出来るって事でお願いします。

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