ちっ、くだらん…何が強くてニューゲームだ、クソッタレめ 作:ゴロリコン
今作に登場するブロリーはΖ版に決定いたしました。登場はまだしばらく先ですがお楽しみにお待ち頂けると幸いです。
それと前書きで済ませて申し訳ないのですが、フリーザ達がスカウターを所持した状態だと色々制約が生まれてしまうので、原作でムーリ長老に壊されたように、何処かしらの村で同じように破壊されたと言う事でお願いします……
「さ、さっきは取り乱したりしてすみません……」
あの後、悟空の姿を見て取り乱すデンデをなんとか宥め、身を隠したベジータ達。デンデも悟空の性質がターレスとは真逆である事を理解したようで、素直に頭を下げている。
「なぁに、気にすんなって!」
「それより本当なのか?カカロットと瓜二つの顔をした男が、お前の集落を襲ったと言うのは?」
「は、はい。ある日突然村にやって来たかと思ったら、いきなりドラゴンボールを出せと言い出して、ムーリ長老が断ったら、長老の傍に居たカルゴを……」
「そうか。だが、カカロットと同じ顔となると……」
「サイヤ人以外に考えられねぇな。」
(ここに来て未知のサイヤ人だと!?俺達以外に生き延びているサイヤ人は弟のターブルとブロリー、パラガスだけだった筈だ!この世界では違うとでも言うのか!?)
ここに来て、全く情報のないサイヤ人の登場に驚きを隠せないベジータ。ナッパやラディッツがそのサイヤ人の情報を持っていない点から、フリーザ軍である可能性は低い。
そして戦闘力に関してもフリーザ以下と考えるのが妥当だろう。もしフリーザより強いのなら、もっと堂々と行動を起こしている筈だ。
(ドラゴンボールを集めていると言う事は、願いはおそらくかつての俺と同じで不老不死だろう。ちっ、何にしても情報不足だ。面倒が起きる前に対処しておきたい所だが……)
「それで、僕はなんとか逃げ出す事が出来たんですが、そしたらあいつ等とは別の奴等に追われて……」
「何、そのサイヤ人はフリーザとか言う奴の手下ではないのか?」
「もしフリーザの部下なら俺達が知っている筈だぜ。フリーザとは別勢力って考えるべきじゃねぇか?」
「なぁ、そいつってそんなにオラにそっくりなんか?」
「は、はい。雰囲気以外は、それはもう驚くくらいに。」
「サイヤ人の下級戦士はタイプが少ないから、カカロットと似た奴が居てもおかしくないだろう。実際、俺達の親父も血縁である事を考慮してもカカロットとそっくりだった。」
「へぇ〜!」
「それでベジータ、どうするんだ?フリーザ打倒と言う一点のみでなら、共闘する事も可能かもしれんが…」
「ぼ、僕は嫌です!!罪もないナメック星人達を殺した奴等と手を組むなんて!!」
「それを言うと俺達もちょっと前まで散々やって来た事だからなぁ…」
「今はそのサイヤ人に関する情報が少な過ぎるし、向こうの出方次第としか言えんな。それよりもこれを見ろ。」
ブルマから預かったドラゴンレーダーを全員に見えるように置くベジータ。ここから遠く離れた南の地点に四つ、同じく遠く離れた東の地点に二つ、そしてここから北に進んだ地点に一つ、ドラゴンボールの反応が表示されていた。
「デンデ、カカロットそっくりのサイヤ人とやらが貴様の村を襲った時、他にドラゴンボールを持っていたか?」
「い、いえ、まだ一個も持っていませんでした。」
「なら、この四つ集まっているのがフリーザ軍で、二つ集まっているのが噂のサイヤ人の勢力だろう。最後の一つは……」
「さ、最長老様だと思います!!最長老様のお傍にはネイルさんがいますし、そう簡単にドラゴンボールが奪われる筈がありません!!」
「よし、ならフリーザ軍やカカロット似のサイヤ人より先に、最長老と接触するぞ。デンデ、お前もついて来てくれ。」
「わ、わかりました!」
その頃、ターレスは宇宙船の中で部下から報告を受けていた。
「ターレス様、フリーザの宇宙船に潜入していたレズン達から報告がありました。どうやら奴等、既にドラゴンボールを四つ集めているみたいです。」
「流石は宇宙の帝王、もう四つも集めていやがったか。となると、未回収のドラゴンボールは残り一つだけって訳だ。」
「ですが俺達が滅ぼした分を含め、確認出来た村は全て壊滅状態でっせ。」
「チッ、こうなるとあのナメック星人のガキを取り逃したのは失敗だったな。捕まえて情報を吐かせるべきだった。」
「ンダ!」
「取り逃したガキと言えば、あの後フリーザ軍の奴等に追われてたみたいですが……スカウターが妙な反応を捉えましたぜ。」
「妙な反応だと?」
「ええ。戦闘力四万程の数値を捉えたんですが、フリーザ軍の奴等の反応が消えた後、ナメック星人のガキの反応と一緒に消えちまったんです。」
「ほう、戦闘力四万。しかもフリーザ軍とは敵対しているのか……」
ダイーズから齎された情報を聞き、何やら思案し始めるターレス。
(まさか、地球とやらへ行ったきり、行方知らずとなったベジータ達か?だが俺の集めた情報では、奴等の戦闘力はあの豚よりも下だった筈。地球での戦いで劇的にパワーアップしたのか、それとも別人か……どちらにせよ、フリーザと潰し合わせる事が出来れば、奴からドラゴンボールを掠め取るチャンスが出来るかもしれんな。)
「ターレス様?」
「なんでもない。それより、残りのドラゴンボールとナメック星人の生き残りを探しに行くぞ。フリーザ軍の奴等よりも早く確保するんだ。」
「了解!!」
「見えて来ました!あそこが最長老様の家です!」
デンデの導きにより、最長老の家まで辿り着いたベジータ達。だが、そんな彼等の前にネイルが立ち塞がった。
「待て、そこで止まれ。」
「あいつは、ナメック星人か……?」
(奴は確か前の世界にも居たな。いつの間にか居なくなっていたが……)
「あいつ、俺にそっくりだ……」
「ネイルさん!!」
「デンデ!ムーリ達の村は全滅したと聞いたが……」
「この人達が助けてくれたんです!」
「こいつ等が?確かに邪悪な気は感じないが……」
「俺達の目的はフリーザの不老不死化を阻止し、倒す事だ。貴様達ナメック星人と敵対する意思はない。」
「むっ、だが……っ、最長老様!?わかりました……お前達、ついて来い。」
「お、おお……」
「あいつ、急にどうしたんだ?」
「多分、あの家にいる者とテレパシーで会話していたんだろう。」
ネイルの案内で、家の中へと入って行くベジータ達。その中には、年老いたナメック星人が座っていた。
「で、でっけぇ…」
「この御方が最長老様だ。」
「ネイル、よい……申し訳ない、皆様の中で一番大きな気を持つ方、前へ出ていただけますか?」
「僕達の中で一番って言うと……」
「俺か……」
ベジータが最長老の近くまで歩いて行くと、頭の上に手が翳される。すると、最長老の頭の中にベジータの記憶が流れ込んで来た。
宿命のライバルとの出会い、数々の強敵との死闘、変わって行く自分と愛する家族達、そして、ライバルとの別れ……その全てを読み取った最長老は、ゆっくりとベジータの頭から手を離した。
「ベジータさん、貴方の置かれている状況が全てわかりました。貴方のこれまでの人生、そして、この星の未来も…」
「この星の……?」
「色々とすまなかったな。」
「この世界の私達は貴方に何もされていません。そして、今の貴方は十分信頼に足る人物だと私は感じました。ドラゴンボールは貴方達に預けます。そして私の可愛い子供達を、どうかお願いします。」
「ああ。」
その後、悟空達は最長老の手により潜在能力が引き出され、更なる強化に成功した。
「す、すげぇ!!身体中から力が漲って来やがる!!これならフリーザの野郎にも勝てるかもな!!」
「あまり調子に乗り過ぎるなよ、ナッパ。だが、これは凄まじいパワーアップだ……!!」
(これならギニュー特戦隊程度には確実に勝てるだろう。だが、ピッコロの戦闘力が前の世界でナメック星に来た時に比べて、明らかに弱い。これでは第二形態と戦えば確実に負けてしまうだろう。何故だ、界王との修行はそんなにハードだったのか?)
「ベジータさん、どうしたんだろう?」
「そっとしとけ、悟飯。ベジータは偶にああして変な顔する事があるんだ。」
「う、うん、お父さん。」
(わからん。いったい何が足りんのだ……こうなったら万が一に備え、ラディッツとナッパにフュージョンでも教えておくか?今のこいつ等がフュージョンすれば少なからず第二形態程度には……むっ?)
あれこれベジータが考えていたその時、この最長老の家に接近する気を感じ取った。そしてその気はベジータやラディッツ、ナッパのよく知る相手の物だった。
「おっ、この気はザーボンの野郎じゃねぇか。丁度良いぜ!!こいつにはフリーザ軍時代に散々見下されたし、たっぷりと礼をしてやらねぇとな!!」
「あっ、おいナッパ!?ちぃ、勝手な真似を!!」
(近くに他の連中の気はない。丁度良い、パワーアップしたナッパの実力を見てやるか。)
ナッパの後を追い、最長老の家を飛び出して行くベジータ達。すると、ナッパは既にザーボンと対峙していた。
「ナッパの他にベジータもラディッツも居たとはな。それにそっちの連中は地球人にナメック星人か。貴様等、フリーザ様の帰投命令を無視してこんな所に来るとは、いったいどう言うつもりだ?」
「へっ、この状況を見てまだわからねぇのか?ザーボンさんよ!!」
「やれやれ……前々から愚かな猿どもだとは思っていたが、これ程までとはな。貴様等、そんな連中と手を組めばフリーザ様に勝てると思っているのか?」
「少なくとも、今の俺ならてめぇ如き余裕で勝てるだろうよ!」
「ククク……ナッパ如きが偉そうな口を!!ならばその愚かさを存分に後悔するがいい!!」
次の瞬間、ナッパの目の前からザーボンの姿が消えたかと思うと、ナッパの真後ろに姿を現した。右手には紫色に輝くエネルギーがチャージされており、いつでも発射可能となっている。
「死ねっ!!エレガントブラスター!!」
片手を前に突き出すと、ザーボンはチャージされたエネルギーを一斉に解放する。その破壊のエネルギーはナッパの無防備な背中に直撃し、大爆発を起こした。
「フッ、これでまずは一匹。さぁ次は誰だ?ラディッツか?それともベジータ、貴様か?」
「おいおい、何処を見てやがるんだザーボンさんよ?」
「っ!この声はナッパ……ぐわぁぁぁ!?」
背後を振り向いた瞬間、顔面にナッパの右ストレートが叩き込まれるザーボン。更に胸部に追撃の肘打ちを打ち込まれ、岩盤に叩きつけられる。
「ゲホッ、ゲホッ!!そ、そんなバカな、たった二発で私がここまでダメージを受けるだと!?あいつはたかがサイヤ人の中級戦士なんだぞ!!」
「わりぃなぁザーボンさんよ。どうにも俺は強くなり過ぎちまったみたいだぜ!!」
「グッ!!こ、こうなったら醜くて嫌だが、変身するしか……!!
「ちっ、ナッパの奴め、遊んでやがる……ん?こっちに接近して来る気が六つ。それにこれは、サイヤ人の気か!?」
「あっ……こ、この気、間違いない!!あいつが、あいつが来る!!」
「デンデ!?」
突如、ベジータの前に六人の集団が現れる。その者達はフリーザ軍で使用されている物と同じ戦闘服を身に纏っており、中央に立つリーダーと思われる男は、悟空と瓜二つな容姿をしていた。
「き、貴様は……!!」
「ほう、何やら妙な場面に出会したかと思えば……これはこれは、お懐かしいお顔だ。会えて光栄と言っておこうかな?ベジータ王子。」
(ほ、本当にカカロットにそっくりだ……と言うか、結局誰なんだこいつは!?)
懐かしそうな顔でベジータを見つめるターレスに対し、頭の中でパニック状態に陥るベジータ。はたして彼等は敵か、味方か!?
次回、ベジータ軍団VSターレス軍団