ちっ、くだらん…何が強くてニューゲームだ、クソッタレめ 作:ゴロリコン
「死ねぇぇぇぇぇぇっ!!!!」
ゴジータ目掛けて気弾を連射しながら突撃するブロリー。対するゴジータは全ての気弾を片手で弾き飛ばし、ブロリーと激突する寸前、舞空術を使って飛び上がる事で回避する。
「逃すかぁっ!!」
「おーおー、すげぇパワーとスピードじゃねぇか。だがな、それだけで勝てる程、この俺は甘かねぇんだよ……天津飯、技ぁ借りるぜ!!太陽拳っ!!」
「なっ!?が、がぁぁぁぁぁぁっ!!め、目が……目がぁぁぁぁぁ!!!!」
即座に自分も空中まで飛び立ち、距離を詰めて来たブロリーに対し、ゴジータはまさかの太陽拳を発動する。
突然眩い光を至近距離で浴びせられたブロリーは堪らず顔を両手で押さえて蹲った。
「おお、ちゃんと効果あるじゃねぇか。いつも白目剥いてっから効果あるのか疑問だったんだが、賭けてみて良かったぜ……じゃ、次はこいつだ。かめはめ波ぁぁぁぁぁっ!!!!」
一気にブロリーの背後に回ると、ゴジータはブロリーの尻尾目掛けてかめはめ波を放った。しかし、そう簡単にブロリーの尻尾を消し飛ばせる訳もなく、当然のように尻尾は無傷だった。
「ちっ、やっぱそう簡単にはいかねぇか。」
「ぬがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」
「おっと!?」
自分の周囲を黒い気のオーラで覆うと、ブロリーは全方位に無差別でエネルギー弾の雨を降り注がせる。
対するゴジータは特に焦った様子も見せず、エネルギー弾の合間を超スピードで駆け抜け、避け切れない物は片手で弾き飛ばし、ブロリーから一定の距離を取る事と、腰に両拳をあて、構えを取ると、一気に気を上昇させて行く。
「いっちょ行くぜぇ!!はぁぁぁぁ……だぁっ!!」
白色のオーラが、黄金へと変わり、まずは超サイヤ人へとゴジータは変身を遂げる。
それに合わせたかのようにブロリーの視界は回復したようで、すぐにゴジータの眼前へと迫り剛腕を振るうが、ゴジータは命中する寸前、軽く身体を捻って回避する。
そしてそのままブロリーの首に蹴りを叩き込み、近くの岩山まで吹っ飛ばした。
「おおぉぉぉぉ!?」
「今度はこいつを受けてみな!!」
空高く飛翔すると、そして両手の間に青色の気を収束させると、ブロリーに向けて無数の拡散エネルギー弾、スターダスト・フォールを放った。
豪雨のように降り注ぐスターダスト・フォールを避け切れず、ブロリーは何発も直撃を受けるが、大したダメージは受けた様子は見られず、逆に怒りを露わにしながらゴジータを睨みつけると、ゴジータ目掛けてイレイザーキャノンを発射する。
緑の気功波がスターダスト・フォールを引き裂きながら突撃し、そのままゴジータに直撃するかと思われたが、命中する寸前でゴジータの姿が消えた事で外れてしまう。
「逃さんと言った筈だぁっ!!」
しかしブロリーはゴジータの動きをしっかり捉えていたようで、ゴジータの回避先まで一瞬で移動すると、激しい攻撃を繰り広げた。
「ふはははははは!!そんな情けない変身で、この俺に勝てるとでも思っているのかベジロット!?うらぁっ!!」
「ぐっ!?だからベジロットじゃねぇよ。てめぇもしつこい野郎だな……なら、お次はこいつだ!!うおおおおおおおおっ!!!!」
ブロリーの蹴りが胸部に直撃し、吹っ飛ばされてしまったゴジータだが、気で急ブレーキをかける事で強引に体勢を立て直す。
そしてゴジータの纏う黄金オーラが膨れ上がり、紫電を纏うように変わり、更に髪も腰の辺りまで伸び、瞳も独特の形状に変化する。超サイヤ人3へと変身したのだ。。
「屑が……そんな変身では通用しないと言うのがまだわからないのか?だったらそのまま死ねっ!!」
「生憎だが、まだ当分死ぬ予定はねぇんだよ。そっちこそ、大人しく地獄に帰りやがれ!!」
ブロリーのパンチを無駄のない動作で回避し、逆に相手の鼻っ柱に頭突きを食らわせるゴジータ。
だが、ブロリーは怯まない。それどころか更に怒りで表情を歪ませ、ギロリとゴジータを睨みつける。
「うがぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーっ!!!!」
ブロリーは獣のような叫び声をあげながらゴジータへと襲い掛かり、そのまま壮絶な格闘戦が始まった。
二つの超絶パワーの激突で生じた衝撃波により、界王神界の大地が破壊され、蹂躙されて行く。そして激しい攻防の末、遂にゴジータの蹴りがブロリーの顔面を捉える。
だが、ブロリーはニヤリと笑うと逆にゴジータの足を掴み、大地へと急降下し、ゴジータを地面に叩きつけ、その衝撃で大きなクレーターが生じた。
そして地面にめり込んだゴジータに対し、ブロリーは踏み潰さんとばかりに何度もゴジータの腹部を右足で踏みつけ、その衝撃で更に地面が大きく窪んで行く。
「ぐはぁっ!?うっ、くっ、がぁぁぁっ!!」
「死ねっ!!死ね、死ね、死ね、死ねっ!!貴様など死んでしまえ、ベジロットォォォォ!!!!」
「だから……ベジロットじゃねぇって……言ってんだろうがぁぁぁぁぁーーーーっ!!!!」
「ぬおおおおおっ!?」
ゴジータが叫ぶのと同時に黄金のオーラが膨れ上がり、ブロリーを吹き飛ばす。
そして光が晴れると、ゴジータの姿はそれまでとは大きく変わっていた。
髪は赤く、瞳は青く変わり、目の周りは赤く縁取られており、上半身は焦茶色の体毛に覆われ、その身を煽れんばかりの黄金のオーラと黄金の粒子で包み込んでいた。
遂に超サイヤ人4に変身を遂げたのだ。
まず、ゴジータはゆっくりと右手をブロリーに翳した。するととてつもない衝撃波がブロリーを襲い、堪らず吹き飛ばされてしまった。
だが、まだゴジータの攻撃は止まらない。続けて三連続で衝撃波を放ち、ブロリーを何度も吹き飛ばした。
「グッ……こ、この程度……ごはぁっ!?」
ブロリーが体勢を整えた時には、既にゴジータの姿は視界から消えていた。だが、その直後ブロリーの腹部をとてつもない衝撃が襲う。
いつの間にかブロリーとの距離を詰めていたゴジータが鳩尾に拳を叩き込んでいたのだ。
更にブロリーの顎を左アッパーで撃ち抜くと、無防備な横腹に回し蹴りが炸裂し、ブロリーを地面まで吹き飛ばし、一瞬で落下中のブロリーに追いついたゴジータは、先程の仕返しと言わんばかりにブロリーの右足を掴み、更に加速して地面に叩きつけた。
「これで終わりだ。」
うつ伏せになって地面に倒れているブロリー目掛けて、ゴジータは気功波を放った。すると、ブロリーの臀部に気功波が直撃し、ブロリーの尻尾を消し飛ばしてしまっあ。
「うっ!?う、うあぁぁ……!!き、貴様ぁ……!?」
「いくらテメェでも、尻尾を無くしちまえば4は維持出来ねぇだろう?残念だったな。」
「この俺を……嘗めるなぁぁぁぁ!!うおあああああああああっ!!!!」
「な、何……!?」
急激に低下していた筈のブロリーの気が、なんとこれまで以上に激しく上昇を始める。それに合わせて臀部に黒い謎の物質が集まって行った結果、消滅した筈の尻尾まで再生してしまった。
「な、なんだ、あの黒い変なのは……それに、一瞬で尻尾が再生しやがった……!?」
「フフフフフフフ……ハハハハハハ!!!!アーハッハッハッハッハッハッハッ!!!!」
「テメェ、どうやらとっくに人間辞めちまってたみてぇだな……まさか正真正銘の化け物になっちまうとはよ……!!」
いくらブロリーが出鱈目な強さと成長能力を持っていたとしても、消し飛ばしてすぐに尻尾が再生するなんて事はあり得ない。
そしてこの邪悪で異様な気……ブロリーは既に、人間ではなくなっていたのだ。
「ククク……何度も言わせるな、虫ケラが。俺は化け物じゃない。悪魔……いいや、魔王だ!!」
「へぇ……?じゃあ、悪い魔王は退治してやらねぇとなぁ!!」
ゴジータが両手を前に突き出すと、青白い気が収束されて行き、巨大な球体を形作る、
「思い上がるなよ!!屑同士が合体した程度で何が出来る!?」
「その屑にテメェは負けるんだ!!ビッグバンッ!!かめはめ波ぁぁぁぁぁっ!!!!」
「消えろぉぉぉぉぉぉーーーーっ!!!!」
ゴジータがビッグバンかめはめ波を、ブロリーがギガンティックミーティアを同時に放ち、究極とも言える二つのエネルギーが二人の間で激突する。
その瞬間二人は閃光に飲まれ、気がついたら次元の狭間にいた。二人の放った技の激突により、次元の裂け目が発生し、二人ともそれに飲まれてしまったのだ。
「うおおおおおっ!!」
「でえええええいっ!!」
だが、そんな異常事態の中でも、二人は戦闘をやめなかった。
周りの事など気にもせず、激しい格闘戦を繰り広げ、ゴジータの蹴りが首に炸裂し、ブロリーは吹っ飛ばされるが、気でブレーキをかけてその場に留まると、怒りで身体を震わせながら、更に気を上昇させていく。
「うがああああああああーーーーーっ!!!!」
ブロリーの雄叫びと共に、纏う漆黒のオーラは更に大きく膨れ上がったばかりか、赤い紫電を纏うようになり、黒かった髪の毛はゴジータ達同様赤く変化する。その姿を見て、流石のゴジータも目を剥いて驚いていた。
「超サイヤ人4ゴッド……!!て、テメェ、遂にそこまで……!?」
「だぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」
「ぐぅっ!?」
更なる進化を果たしたブロリーの拳が、ゴジータの腹部に直撃する。そして腹部を抑えて蹲った瞬間、今度は蹴りが炸裂し、ゴジータは吹っ飛ばされてしまう。
しかしゴジータが吹っ飛ばされる以上のスピードで追いついてきたブロリーが更に攻撃を仕掛け、ゴジータをまるでサンドバッグのように殴り続けた。
「調子に乗ってんじゃねぇーーーっ!!!!」
「何ぃっ!?」
殴られ続けていたゴジータの額に青筋が浮かぶと、体内から一気に力を解放し、ブロリーを弾き飛ばす。
そしてゴジータの碧眼が赤眼へと変わり、纏っている黄金のオーラも赤い紫電と赤い粒子を纏った真紅の物へと変化する。
ゴジータも超サイヤ人4ゴッドへと変身し、遂に全力を出したのだ。
「おおぉぉぉぉぉぉっ!!!!」
「当たるかよ!!」
超サイヤ人4ゴッドに変身したゴジータに、ブロリーは両手からエネルギー弾を連射する。
しかしゴジータはその全てを掻い潜り、ブロリーとの距離を詰めるとブロリーを殴り飛ばした。先程までとは比べ物にならない威力のパンチに、ブロリーは苦しそうに呻き声を漏らしてしまう。
ゴジータの攻撃はまだまだ止まらない。ブロリーでさえ反応出来ない圧倒的なスピードで、先程までとは逆に一方的にブロリーをサンドバッグにしてしまった。
「そらそらどうした!!魔王様の力はそんなもんか!?」
「だ、黙れぇぇぇっ!!!!」
二人は同じタイミングでパンチを放った。そして二人の拳が激突した瞬間、その時に生じた衝撃により再度次元の歪みが発生し、二人とも元の空間へと帰還する。
だが、ダメージと疲労を隠せず、肩で息をしているブロリーに対し、ゴジータは全く疲れた様子を見せておらず、不敵な笑みを浮かべたまま、ブロリーを挑発するように手招きした。
「う、うおおおおおおおおおおっ!!!!!こ、殺してやるぅっ!!!!」
「さっきからそればっかだな、テメェはよ!!」
ゴジータの態度が無性に癇に障ったのか、ブロリーは絶叫と共に駆け出し、跳び蹴りを放った。対するゴジータは少し身体を逸らしただけで回避し、カウンターでブロリーの後頭部に回し蹴りを叩き込む。
ブロリーは後頭部に走った衝撃で意識が飛びそうになるが、その寸前で自らの舌を噛む事で強制的に意識を覚醒させ、すぐさま反転すると振り向き様にイレイザーキャノンを放つ。
しかし、それでもゴジータには通用しない。掌に気を纏い、それを振るう事でイレイザーキャノンをそのままブロリーに跳ね返してしまった。
「ぐぁああああ!?」
自分の攻撃をもろに受けた事で、ブロリーは悲鳴をあげる。そしてゴジータは今こそが絶好のチャンスと捉えたのか、急加速してブロリーへと突撃する。
あまりのスピードに反応出来なかったのか、ブロリーはガードする事が出来ず、一瞬で胸部に打撃が叩き込まれた。
そしてブロリーの背後に回っていたゴジータは振り向き様に膝蹴りを後頭部に三発叩き込んだ後、更に回し蹴りを食らわせ、ブロリーを岩盤まで吹き飛ばし、掌を天に掲げると、虹色のエネルギーが収束されて行き、とてつもない輝きを放った。
「そらっ!!」
「ぬぐあああああああああーーーーっ!!??」
かつて魔人ジャネンバを葬った必殺技、ソウルパニッシャーが炸裂し、凄まじい爆発と共にブロリーの絶叫が周囲に響き渡った。
戦いは、終局を迎えようとしていた。
※※※
「な、なんて力だ……あ、あれが師匠と悟空さんの全力……!!」
あの悪魔のようなブロリーでさえ圧倒するゴジータの力に、キャベは無意識の内に身体を震えさせていた。
だが同時に、キャベはゴジータに自分の可能性を見ていた。
(僕だって同じサイヤ人なんだ……努力は決して裏切らない!!いつか僕も、師匠達と同じ高みにまで登ってみせる!!……まずは超サイヤ人になる所からだけも……)
そして、自分の可能性を感じていたのは第六宇宙のブロリーも同じだった。
正直、別宇宙の自分(はっきり言って自分とは思いたくないが)のようにはなりたくないが、あれだけの強さだ。あれを正しく使えるようになれば、どんな敵からも父や妹、そして仲間達を守れるようになれる筈だ。
この試合が終わったら、カカロット達と一緒に修行させて貰えないか向こうの破壊神や全王様に頼んでみよう。密かに第六宇宙のブロリーはそう決心するのであった。
※※※
爆風が晴れた時、ブロリーは既に満身創痍とも言える程にダメージを受けていた。まともにソウルパニッシャーを受けたにも関わらず、未だに立っていられるだけでも衝撃的だったが、流石にこれ以上戦うのは無理だろう。
だが突如ブロリーの身体から黒い瘴気が溢れ出すと共に、ブロリーは全身を抑えて苦しみ出した。
「がっ!?あ、あがぁぁぁぁぁっ!!!!」
「なんだ……どうしたんだ、あいつ?それにあの黒いのは……まさか、力が暴走してやがるのか?」
「ああぁぁぁぁぁぁぁーーーー!!!!うぅぅぅおおおおおおおおおおおおーーーーーーっ!!!!」
ブロリーの身体を覆う黒い瘴気が、身体の傷を再生させて行く。そして放出される黒い瘴気に触れたその瞬間、草木は枯れ果て、岩は砂へと変わってしまった。
「っ!!なんだ、あれは……!?」
「うがぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!死ぃぃぃぃぃねぇぇぇぇぇ!!!!」
絶叫と共に駆け出したブロリーが、ゴジータの頭を砕くべく拳を振り下ろす。だがゴジータは空中に飛んでそれを回避すると、カウンターで蹴りを叩き込む。
咄嗟にブロリーは両腕を交差させて防ぐが、その隙に脇腹に回し蹴りを叩き込まれて吹っ飛ばされた。
「うあぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
着地した瞬間、ブロリーは全力の気功波を放つ。しかしゴジータは迫り来る巨大な気功波を僅かに身体を逸らしただけで回避し、そのまま超スピードでブロリーに飛び掛かり、容赦無く顔面に拳を叩き込む。
「あ、あぁぁぁぁっ!!!!」
腰に両拳を当て、全身を緑のオーラで包み込むと、無差別にエネルギー弾の雨を降り注がせるブロリー。だが、当然のようにゴジータには当たらない。
「うおらぁっ!!」
「ぐぼぁっ!?」
再度距離を詰めてきたゴジータの拳が、ブロリーの左頬を撃ち抜く。そして吹っ飛ばされているブロリーに追いついたゴジータは容赦なくパンチを連続で叩き込むと、一旦ブロリーから距離を取り、両腕を交差させて気を高めて行く。
それを見たブロリーは本能的に危険だと察知したのか、相手よりも早く攻撃すべく飛び出し、拳を振るったが、同じタイミングでゴジータも拳を振い、二人の拳が激突。その衝撃で界王神界全体に大きな揺れが発生し、大地が割れ、遙か上空に浮かぶ雲さえ消し飛んだ。
「ぐわぁぁぁぁぁぁぁーーーー!?」
そして、ゴジータに完全に力負けしたブロリーが、砕かれた右手から血……と言うより黒い謎の液体を流しながら吹っ飛ばされて行った。その表情は苦痛に歪んでいる。
一瞬で追いついたゴジータは赤い気を纏った拳をブロリーの腹部に叩き込んだ。だが、まだまだ止まらない。更に加速したゴジータはブロリーに追いすがり、渾身の一撃をブロリーに叩き込む。
その際ブロリーの身体に気を流し込んでいたようで、その気でブロリーは身体を完全に拘束されてしまい、宙へと浮かび上がる。
「はぁぁぁぁ……だあぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
ゴジータが両腕を交差させ、その後勢い良く振り上げると、ブロリーの体内に送り込んだ気を一気に起爆させ、大爆発を引き起こした。
これだけやられても、ブロリーは死んでいなかった。もはや黒い瘴気による回復も追いつかない程の深傷を負っているが、それでも彼は悟空とベジータへの復讐心だけで立っていたのだ。
「こ、ろ……して……や、る……!!」
「……これであの世へ送ってやる!!」
最後まで復讐心と殺意に支配されたブロリーに、ほんの少しだけ同情するが、すぐに表情を切り替え、決着をつけるべくゴジータは一度両手を合わせた後、腕を前面に突き出した。
こちらも時間に余裕がある訳ではない。次の一撃で完全に決着をつけなければならない。
ゴジータの眼前に青白い気が収束されて行き、やがて球状の気の塊と化し、更に気が集まって行くのに合わせて巨大化して行く。
対するブロリーも右手に残る黒い瘴気全てを収束させ、巨大な黒いエネルギー弾を作り上げて行く。
「ウルトラビッグバン……かめはめ波ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーっ!!!!」
「うおおおおおおおおおおっ!!!!」
二人が同時に、最強の必殺技を発動する。だが、一瞬の拮抗すら許す事なく、ゴジータの放った圧倒的なエネルギー波の前に、ブロリーの放った黒いエネルギー弾は脆くも崩れ去ってしまった。
「お、おおぉぉぉぉぉぉーーーーー!?」
「100倍だぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
咄嗟にブロリーは黒い気のバリアーで全身を包み込み、破滅的なエネルギー波に焼かれまいと抵抗する。しかし、ゴジータは更に気を高める事によって、そのバリアーさえも呆気なく打ち破る。
そして遂に、ブロリーの全身はエネルギーの波に飲み込まれ、その身が焼き尽くされて行く。
今際の際、彼の脳裏に浮かぶのは、やはり赤ん坊の頃に悟空に泣かされた記憶と、新惑星ベジータでベジータに破れた時の記憶だった。
(何故だ……何故、何故俺が敗れる!?こんな屑どもに……カカロットとベジータなんかに!!何故だ!!何故なんだ!!!!)
ブロリーは、最後まで何故自分が勝てなかったのかを理解する事はなかった。目の前の現実を受け止める事が出来ず、ただひたすら悟空とベジータへの憎しみだけを吐き出し続けた。
「うぅぅおおおおおおおおおお!!!!カァァァカロットォォォォォーーーーーっ!!!!ベジィィィィィィタァァァァァァァァァァーーーーーっ!!!!」
憎しみに満ちた声を上げながら、ブロリーは光の彼方へと消えて行った。そして放たれた気功波は界王神界の大地を大きく抉った後、空高く飛んで行き、やがて遥か彼方で大爆発を起こした。
その爆発を見届けると、ゴジータは満足そうな笑みを浮かべ、悟空とベジータに分離するのだった。
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……ぎ、ギリギリだったけど、何とかなったな……」
「く、クソッタレめ……後数秒遅かったと思うとゾッとするぜ……さ、流石に今度こそくたばったとは思うが……」
「心配はいらないのね。」
「全王様!?」
いつの間にやら背後に現れていた全王に、悟空とベジータはギョッとしながら振り返った。
「ブロリーが消滅したのはきちんと確認した。今度こそ完全に死んだよ。」
「そ、そうか……それを聞いて安心したぜ。」
「でも閻魔のおっちゃん、てぇへんだろうなぁ……何せあのブロリーの相手しなきゃなんねぇんだし。」
「死者である以上、閻魔には絶対逆らえないから大丈夫なのね。……多分。」
「多分ですか!?」
「だってあのブロリーって子、いろいろ規格外過ぎるし。」
「ああ……そうだな、ブロリーだからな……」
ブロリーだからの一言で、何故か不思議とベジータは納得してしまった。正直ブロリーなら執念で地獄の壁をぶち破って現世に帰還したと言われても、不思議と納得出来てしまう気がする。……絶対にそんな事にはならないで欲しいが。
何はともあれ、無事にブロリーを撃破した二人は、全王と共に仲間達の元へと帰還するのだった。尚荒れ果てた界王神界を見て、老界王神と界王神、そしてキビトは唖然としていたそうな。
その後、大将戦が中止となったが、それまで第七宇宙の全勝だった事もあり、結局この対抗試合は第七宇宙の勝利という形で幕を下ろした。
そして全王はブロリーを第六宇宙の次期破壊神候補にスカウトし、ブロリーも強くなる為にそれを承諾。しかしシャンパは現在特別懲罰房入りしており、ヴァドスもこれから再教育を受ける事になるので、彼等の代わりに第七宇宙のウイスに弟子入りする事となった。
また、ビルスは第七宇宙のブロリーと言うヤバ過ぎる脅威を目の当たりにした事で、一から鍛え直す事にしたらしい。
そしてベジータと悟空の二人だが、全王の推薦も有り、ウイスとの修行を終えた後は全ての天使の師であり父でもある大神官に修行を見て貰える事が決定したのだった……
だが、彼等はまだ知らない。半年後、未来から新たな脅威がやってくる事を……
予告
エイジ780年……未来トランクス、再来訪
「ゴクウブラック!!俺は……俺は貴様を絶対に許さないっ!!!!」
「ぶ、ブラック?何言ってんだ、トランクス?」
再来訪し、悟空に憎悪の瞳を向ける別世界のトランクス……
「ククク、トランクス…‥お前が私を呼んだのかな?殺して欲しうぐぇぇぇっ!?」
「貴様がトランクスの言っていたブラックとやらか……楽に死ねると思うな。ブルマが受けた苦痛を何億倍にもして貴様に味わわせてやる。」
トランクスを追い、姿を現した謎の戦士、ゴクウブラック。そしてゴクウブラックに対し、かつてない怒りを露わにするベジータ。
「……悪いけど、トランクス。君を見過ごす訳にはいかない。君には罰を受けて貰うよ。」
「!!」
「ちょっ、全王様!?」
傷ついたトランクスに、罰を与えるべく降臨する全王……
「人間ゼロ計画……あれは中止だ。あのような児戯よりも、もっと素晴らしい計画を、私は教えて頂いたのだよ。」
「おのれ……おのれ!!よくもこの私を裏切ったなぁぁぁぁぁっ!?」
全身を気のリングで拘束されたゴクウブラックを、邪悪な笑みを浮かべながら見下ろす界王によく似た格好の男……
「まだわからないのか、ベジータ?俺が今ここにいるのも、世界の歴史がここまで狂ったのも、全ては貴様の責任だ。貴様のせいで、トランクスは破滅を迎えるのだ!!」
「黙れぇ!!!!」
新たなる敵、そして新たなる力……
「貴様、その姿は……!?」
「テメェのその邪悪な魂、この俺が跡形も無く消してやるぜっ!!ファイナルシャインッ!!!!かめはめ波あああぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーっ!!!!」
旋転する未来世界の運命
「未来トランクス篇」 近日スタート