ちっ、くだらん…何が強くてニューゲームだ、クソッタレめ   作:ゴロリコン

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今回はゴクウブラックが凄まじく悲惨な目に遭います。まぁ同情はしねぇけどな!!


哀れな末路

ベジータに背中を踏みつけられ、屈辱に表情を歪ませるブラック。そしてベジータを吹き飛ばさんと、漆黒のオーラを解放したのだが……

 

「グッ……き、貴様ぁ……ベジータか!?よくもこの私の……がぁっ!?」

 

 どれだけ激しくオーラを解放しても、ベジータの足を1ミリも動かす事はかなわなかった。それどころか更に足に力が込められた結果、頭部が完全に地面にめり込んでしまい、言葉一つ発する事は出来なくなってしまった。

 

「誰が貴様に発言を許可した?貴様にこれから許されるのは無様に悲鳴をあげながら死ぬ事だけだ。わかったか、ゴミ屑野郎。」

 

 そう冷たく言い放つと、ベジータはブラックの背中に掌を向け、至近距離でエネルギー弾を連射し、全弾直撃させる。

 更に次は脇腹を蹴り上げてブラックを空中まで吹っ飛ばすと、一瞬で追いついて顔のど真ん中にパンチを叩き込み、近くの岩盤まで叩きつけた。

 

「よ、よくもこのわた……ごはぁっ!?」

 

「黙れ、死ね。」

 

 怒りの表情を浮かべたゴクウブラックだが、その時には既に急接近して来たベジータの跳び蹴りが腹部に炸裂していた。その結果岩盤により深いクレーターが生じ、ブラックもダメージのあまり血を吐いてしまった。

 そきて岩盤にめり込んだゴクウブラック目掛けて連続でパンチやキックを叩き込みまくった。

 そしてベジータの渾身の回し蹴りが顔面に炸裂した結果、岩盤の方が耐え切れずに崩壊し、ブラックは凄まじいスピードで吹っ飛ばされてしまう。

 

 だが、まだまだベジータの攻撃は止まらない。

 

 吹っ飛ばされている真っ最中のゴクウブラックに一瞬にして追いついたベジータは、ブラックが何か喋ろうとした瞬間に口元を掴むと急降下して地面に叩きつけた。

 更に猛スピードで地面を抉りながらブラックを引き摺り、その間もゼロ距離でブラックの顔面にエネルギー弾を叩き込み、最後は同じくゼロ距離でファイナルシャインアタックをぶちかました結果、ブラックは遥か地平線の彼方まで吹き飛ばされ、大爆発を起こすのだった。

 

 

※※※

 

 

「うっ……がはっ……ば、馬鹿な、何だこの強さは……わ、私の知っている孫悟空を遥かに超えている!?ベジータ如きが何故……そ、孫悟空はこれよりも強いと言うぶべぇっ!?」

 

 気がついたら北の氷河エリアまで吹き飛ばされていたブラックだが、またも一瞬で追いついたベジータによって脳天に踵落としが叩き込まれ、海の中へと叩き落とされてしまった。

 

 少しの間ベジータは海をじっと見下ろしていたが、突然シュンっと風を切るような音が響いたかと思うと、背後にブラックが現れ、かめはめ波を放とうとしていたが、それよりも早くベジータの裏拳がブラックの顔面に炸裂する。

 

「ぐわぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」

 

 凄まじい勢いで吹っ飛ばされたブラックは、氷山を幾つか粉砕しながら吹き飛ばされ、地面に激突……する寸前超スピードで追いついて来たベジータによって背中にアッパーが叩き込まれ、空中まで殴り飛ばされてしまう。

 どうにか体勢を立て直そうともがくが、一瞬にしてベジータに追いつかれてしまい、至近距離でビッグバンアタックが炸裂。すぐ地面まで押し戻されると大爆発に飲み込まれた。

 

「……ほう?どうやら身体の頑丈さだけはカカロットにそっくりなようだな。」

 

 ニヤリとベジータが笑みを浮かべると、ボロボロになったブラックが瓦礫の山から飛び出して来た。

 

「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……き、貴様、本当にベジータなのか?私の知る貴様はこれ程の……ごぼぉっ!?」

 

「学習能力が無い奴だな。俺の許可なく喋るんじゃあない。わかったか、ゴミ屑が。」

 

 いきなり目の前に現れたベジータに鳩尾が殴られブラックは吐血する。そして腹部を抑えて蹲ったが、髪を掴まれて無理矢理身体を起こされると、その状態で往復ビンタを100発以上叩き込まれ、トドメに胸部に蹴りが入れられると、氷山に激突し、またも瓦礫の山に埋もれてしまった。

 

「す、凄い……」

 

「う、うーん……ターレスで見慣れたと思ったけど、やっぱ自分そっくりの顔の奴がボコボコにされてるんはあんま気分が良くねぇなぁ……」

 

 すぐ近くで悟空とトランクスが観戦していたのだが、トランクスがベジータの圧倒的な強さを目の当たりにした事で冷や汗を流している一方、悟空の方はと言うと別の意味で冷や汗を流していた。

 

「俺も未来でだいぶ修行したんですが……やはり父さんには遠く及びませんね……」

 

「そう落ち込むなって。またベジータと一緒に修行すりゃ、オメェもすぐに強くなれ……ん?この気の高まりは……」

 

「ご、悟空さん?気って、何か感じるんですか?俺は何も……」

 

 直後、突如大地が激しく揺れ始め、空は黒い雲に覆われ、ブラックが埋もれている瓦礫の山に雷が落ち始めた。

 そして強烈な紫の光が天に向かって放たれると瓦礫の山が吹き飛び、再びゴクウブラックが姿を現したのだが、これまでのブラックとは明らかに様子が異なっていた。

 髪は超サイヤ人のように逆立っているが、髪はピンクであり、オーラは禍々しい紫色の物となっていたのだ。

 

「ぶ、ブラックの姿が変わった……超サイヤ人、なのか……!?」

 

「いや、あれは……!!」

 

「クックック……どうだこの色は。美しいだろう?お前等のセンスに合わせて名付けるとしたら、ロゼ……そう、超サイヤ人ロゼ……!!」

 

「……その変身、トランクス達が変身する超サイヤ人ブルーの亜種か。」

 

「ほう、流石にわかるか?だが、貴様等下等な人間どもと一緒にされては困るな。」

 

「人間どもだと?まるで自分は違うような物言いだな。」

 

「ククククク……ふはははははは!!」

 

 ベジータの問いには答えず、空高く上昇し、ベジータを見下ろすブラック。

 

「ベジータよ、褒めてやるぞ。やはりサイヤ人の肉体と言うのは強敵との戦いの中でこそ進化するものらしい。その点、貴様は実に優秀な相手だった。っが、この私の肉体をここまで傷つけた以上、生かしておく訳にはいかんな。」

 

「…………」

 

「そして孫悟空よ、喜べ!お前は俺によって美しさの頂点に至るのだ!」

 

「オメェさっきから何言ってんのか全然わかんねぇぞ……」

 

「フッ、所詮は人間風情。俺の奏でる言葉の気高さを理解できる筈もないのだ。俺の志も、美しさも……」

 

「かぁっ、気持ち悪りぃ!!やだオメェ……」

 

 なんと言うか、如何にも自分に酔っていると言う感じのブラックに、悟空は生理的な嫌悪感を覚えたようだ。

 

「そう!俺と言う存在の全てがただひたすらに、孤こ」

 

 その言葉の途中、ブラックの目の前でとてつもない黄金の輝きが放たれると、ベジータが超サイヤ人4へと変身を遂げていた。

 

「なっ!!なんだ、その変身は!?超サイヤ人ゴッドではないのか!?」

 

「なんだ、ゴッドやブルーは知っているのにこっちは知らんのか。こいつは超サイヤ人4……貴様を地獄に叩き落とす力だ。」

 

「馬鹿な……ここに来て私の知らない変身だと!?ここは過去の世界ではなかったのか……!?」

 

「何をぶつくさ言っている。ご自慢の超サイヤ人ロゼとやらの力を見せてみろ。」

 

「フン!!人間風情が……だが、超サイヤ人4か。その醜さは見るに堪えん。正しく野蛮の極みだ。たとえその力を得たとしても、とても変身する気にはなれ……ぐぎゃぁぁぁぁぁぁっ!?」

 

 喋っている途中、背後に現れたベジータにより後頭部にダブルスレッジハンマーが叩き込まれたブラックは、またまた氷山に激突し、瓦礫の山に埋もれてしまった。

 

「さっきから本当に学習能力のない奴だな。無駄口を叩く暇があるならさっさと掛かってくれば良い物を。」

 

「おのれベジータぁ!!前座の癖に舐めた真似をぉぉぉぉっ!!!!」

 

 激怒したブラックが、瓦礫の山を吹き飛ばしてベジータへと突撃し、猛攻撃を仕掛ける。

 っが、当たらない。どれだけブラックが攻撃しようと、ベジータは腕を組んだ姿勢のまま軽々とブラックの攻撃を避け続けた。

 

「くっ、馬鹿な……何故当たらん!?あんな山猿如きに、何故だぁ!!」

 

「どうした、この俺を生かしておかないんじゃないのか?その割には随分トロいスピードじゃないか、ええっ?立派なのは口だけか?」

 

「ならば受けてみよ、我が気の刃をっ!!」

 

 ゴクウブラックの右手を、ピンク色の気が覆い尽くし、剣のような形に形成され、それをベジータの腹部を貫くべく放った。

 だがベジータの腹部に触れた逆に瞬間気が砕け散ってしまい、結局擦り傷一つ負わせられずに終わってしまった。

 

「……今、何かしたか?」

 

「ぐっ……!!お、おのれぇ……ならば、これならどうだ!?」

 

 腕に再度纏った気の刃を変形させ、巨大な気の鎌を形成するブラック。そして邪悪な笑みを浮かべると、その切先をベジータに向けた。

 

「さぁ、そろそろ遊びは終わりだ……消えろ、ベジータぁっ!!」

 

「下らん。」

 

 ブラックの振り下ろした鎌をベジータは避けようともしなかった。結果、気の鎌はブラックの狙い通りにベジータの首に直撃する。

 だが、ベジータの首を斬る事は敵わず、逆に気の鎌が粉々に砕け散ってしまった。

 

「そ、そんな、馬鹿な……俺の渾身の一撃が、全く通用しない、だと……?」

 

「今のが渾身の一撃だと?フン、所詮は偽者。"あいつ"は勿論、この世界のカカロットにも遠く及ばんな。さて……貴様の言った通り、そろそろ遊びは終わりにするとしようか。」

 

「く、くそぉ……!!だだだだだだだだだだっ!!」

 

 悪あがきのようにブラックはベジータへエネルギー弾を連射した。しかしベジータはそんな事気にもせずにゆっくりと距離を詰めると、ブラックの左腕に蹴りを叩き込む。

 直後、骨の折れる嫌な音が響き、ブラックは激痛のあまり攻撃を止め、左腕を押さえた。

 

「ぐ、ぐぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」

 

 氷河地帯に、ブラックの情けない悲鳴が響き渡る。しかしベジータはそんなブラックになんの容赦もせず貫通力の高い気功波を放ち右肩、右足、左足を順に撃ち抜いて四肢を潰すと、目にも留まらぬ高速ラッシュでブラックをタコ殴りにし、顎にアッパーを食らわせると空中まで殴り飛ばした。

 

「カカロットの紛い物など必要ない!!死ねっ!!!!」

 

 ゴクウブラックに人差し指と中指を突き立てるベジータ。その直後、ブラックの内側で大爆発が起き、爆炎に包まれた。

 

「……今のでまだ死んでいないとは、流石に驚いたぞ。」

 

「かはっ……お、の……れぇ……」

 

 身体の内側から爆破されたにも関わらず、なんとブラックはまだ生きていた。だが、既に超サイヤ人ロゼは解除され、しかも今ので内蔵にまでダメージが及んでいたようで、もはや瀕死の重傷を負っており、放っておいても5分と経たずに息絶えるだろう。

 

「このまま放っておいても死にそうだが、そんな事を許すつもりはない。ブルマの仇だ……貴様の醜い面を跡形も無く消し飛ばしてやる。」

 

(一応オラとおんなじ顔なのに醜いって……ひでぇ事言うよな、ベジータの奴……)

 

 文句を言いた気な顔をする悟空だが、言ったらうるさそうなのでひとまず黙っておく事にした。

 そしてベジータがブラックにトドメを刺そうとしたその時、突如ブラックの背後で大きな空間の歪みが発生する。

 

「なっ……これはさっきと同じ!?」

 

「く、くくく……どうやら、時間切れらしいな……私の勝ちだ、ベジータ……!!」

 

「何……っ!!」

 

 ベジータの気が逸れたほんの一瞬の隙を突き、ブラックは両目から衝撃波を放つ。

 埃を巻き上げるだけの技に過ぎないが、それでも目眩しの役割くらいは果たせたようで、その隙にブラックは空間の裂け目の中に飛び込んで行った。

 

「さらばだ、ベジータ……!!今度会う時は、必ず貴様を殺してやる……!!」

 

「逃がすかっ!!」

 

 ベジータとトランクスがブラックに向かって同時に気功波を放つ。だが、命中する寸前に空間の歪みが消えてしまい、二人の攻撃は不発に終わってしまった。

 

「ちっ、逃げられたか……」

 

「でもよ、あれだけの重傷負ってたらもう助からねぇんじゃねぇか?」

 

「いえ、悟空さん。ブラックはこれまでの俺との戦いの中で、何度も重傷を負っていたのですが、ほんの短期間で完治していました。それこそ、致命傷と呼べる物すらあったのに……だから、今回も回復する可能性が高いと思います。」

 

「つまり、奴も何かしらの回復手段を持っていると言う訳か……まぁ良い。今回ので奴の程度は知れた。次は絶対に逃さん……今度こそ奴を汚い花火に……」

 

「やれやれ、次元の歪みを感じたから来てみれば……中々とんでもない事になってるじゃないか、ベジータ?」

 

「っ!!」

 

 聞き覚えのある声が聞こえたので勢いよく振り返れば、そこにはビルスとウイスが立っていた。

 しかも普段のような友好的な雰囲気ではなく、静かに……そして震え上がるような殺意を露わにしている。

 

「そいつ、この時代の人間じゃないようだね。君達とどんな関係があるのかは知らないが、破壊させて貰うよ。」

 

(最悪だ……!!よりによって、こんな時にビルスに見つかるとは……!!)

 

 

 

※※※

 

 

 

「うっ、がはぁっ……!!ど、どうやら、戻って来られた、らしい……な……」

 

 空間の歪みから弾き出され、ブラックは廃墟の中へと落下した。本来なら華麗に着地する所だが、四肢が潰され、気も殆ど残っていない今、無様に地面を転がるしか出来なかったようだ。

 

「こ、この俺が、なんと無様な姿を……くっ……ゆ、許さん……許さんぞ、ベジータ……絶対に……ごほっ、ごほっ……!!い、いかん、これ以上、血を失うのは……ま、拙い……こんな所を、レジスタンスどもに見つかりでもすれば……!!」

 

 ベジータの恨み節を口にするが、今はとにかく身を隠すのが優先と判断し、芋虫ように地面を這いながら進んで行くブラック。

 そんな時だった。廃墟の中に誰かの足音が聞こえて来たのだ。ブラックは警戒心を露わにするが、目の前に現れた男の姿を見て、安堵の息を漏らした。

 

「く、くくく……やはり、天は俺に味方しているようだ……よく来てくれたな、我が最大の同志、ザマスよ……!!」

 

 自分の目の前に立つ界王に似た格好の男、ザマスに笑みを浮かべながら語りかけるブラック。

 一方でそのザマスは感情を感じさせない目付きでブラックを見下ろしていた。

 

「どうした、随分と手酷くやられているではないか?」

 

「ふ、ふふ……少し、過去の……いや、別の世界に飛んでいてな……そこで、これ程までにやられてしまった……だが、次はない……今度こそ……!!」

 

「残念だ。お前の方こそ、その次が訪れる事はないのだよ。」

 

「な、に……?どう言う、意味だ……」

 

「貴様の出番はここで終わり、と言う事だ。」

 

「だ、誰だ……き、貴様は!?」

 

 新たな声が聞こえて来た為、ブラックが顔を上げると、ザマスの横に魔導士バビディとレジスタンスの一人と思われる女が立っていた。確かトランクスと仲が良かった、マイとか言ったか……?

 

「貴様は……ま、魔導士バビディ!?それにレジスタンスの女まで……どう言う事だ、ザマス!!何故貴様がこんな……がぁっ!?」

 

「口を慎め、下郎。我が神と王に対して無礼であるぞ。」

 

 怒りを露わにしながらザマスがブラックを組み伏せると、バビディがニヤリと笑い、指を鳴らす。

 直後、ブラックは気のリングで全身を拘束されてしまった。

 

「なっ……こ、これは……!?」

 

「その肉体は何度も奇跡を起こして来た孫悟空の肉体。中身が偽者とは言え、似たような事を起こされては困るからな。暫しの間動きを封じさせて貰ったのだ。」

 

「い、いったいこれは何のつもりだ、ザマスっ!?」

 

「何のつもり、か……これだけやられてまだ理解出来んとは、おめでたい男だ。まぁ良い、貴様にもわかりやすく教えてやろう。」

 

 しゃがみ込んでブラックに視線を合わせると、ザマスはニタァ……と邪悪な笑みを浮かべた。

 

「人間ゼロ計画……あれは中止だ。あのような児戯よりも、もっと素晴らしい計画を、私は教えて頂いたのだよ。」

 

「は……?ば、馬鹿な冗談は止せ……そんな事、ある筈が……」

 

「目の前の現実を見ろ。私はもはやお前の同志ではない。敵なのだよ。それくらいの事もわからんのか、このマヌケが。」

 

「っ……!!お、のれ……おのれっ!!よくもこの私を裏切ったなぁぁぁぁぁっ!?」

 

「フッ、弱い犬程よく吠えるものだ。」

 

「無駄話はそこまでにしろ。さぁ、約束通り最強のサイヤ人の肉体を用意してやったぞ。好きに使うが良い。」

 

「ククク……感謝するぞ……さぁ、始めるか!!」

 

「や、辞めろ……俺に、何をするつもりだ……!?」

 

「その肉体、この俺が貰い受けるっ!!」

 

 マイの身体から、突如スライムのような何かが飛び出したかと思えば、ブラックの身体の傷から体内に侵入して行き、その直後、マイは意識を失ったようで床に倒れ込んだ。

 そしてブラックは自分の身体の中に何かが入って来る悍ましい感覚に恐怖で表情を歪ませていた。

 

「う、な、なんだ、今のは……」

 

『言ったろう?君の身体を貰い受けると。』

 

「あ、頭の中に、声が!?」

 

『わからないか?俺は今、君の体内にいて、そこから話しかけているんだ。』

 

 突如、ブラックの左頬に不気味な宇宙人のような顔が浮かび上がる。そのあまりの悍ましさにブラックは小さな悲鳴を上げるも、身動きが封じられている今、僅かに体を揺らす事しか出来なかった。

 

「な、なんだ……なんだ、これは!?」

 

『俺は他人の肉体に寄生する力を持っていてね、寄生した宿主を支配し、その精神ごと肉体を乗っ取る事が出来るんだ。』

 

「な、なんだと!!では……では!?」

 

『ああ。つまり、俺は君になるんだ。安心すると良い、ベジータは俺にとっても復讐すべき相手だ。君の代わりに殺してあげよう。』

 

「や、やめろ!!この……この肉体は、人間ゼロ計画の為の……!!」

 

『俺の奴隷の言葉を聞いていなかったのか?その計画は中止だ。そしてこれからは、全次元ツフル化計画の為にこの肉体を利用させて貰おう……所詮は他人から奪った肉体なんだ。それが別の誰かに奪われるだなんて、実に皮肉が効いていて、君に相応しい末路だと思わないか?惨めな負け犬の"ザマス"君。』

 

「い、や……だ……お、れは……消えた、く……っ……ご、ゴワス……さ、ま……たす、け……」

 

 段々とブラックの声が小さくなっていき、やがて完全に沈黙する。そしてバビディが再度指を鳴らすと気のリングが解除され、ザマスがブラックの傍に近寄ると再生能力を発動し、ブラックの身体を完治させた。

 

「……よくやった、ザマス。そして感じるぞ、この肉体に溢れる凄まじい力を……!!」

 

「ありがたきお言葉です、我が王よ……」

 

 忠実な僕のように、ブラックの前に膝を突くザマス。いいや、もはやその呼び名は正確ではない。今のこの男は……

 

「どうかね、ベビー。その肉体は?」

 

「最高の気分だ、我が神よ……とうとう手に入れた!!孫悟空の……最強のサイヤ人の肉体を!!ふははははははははは!!!!」

 

 髪が白く変化し、額と顎、そして眼球に赤いラインが走った姿に変化したゴクウブラック……もとい、ブラックベビーは、邪悪なオーラを解放し、狂ったように高笑いを始めた。

 

 未来世界において、ゴクウブラックを超える新たな敵が現れたのだった……




はい、という訳で本作におけるゴクウブラックの出番はこれで終了です。お疲れちゃん!!
この末路は割と最初から決まってました。他人から奪った肉体をまた別の誰かに乗っ取られるなんて最高の末路だと思わんかね?

ちなみにナマズの言ってた最強のサイヤ人の肉体は普通に悟空さの事でした。
ブロリーや悟飯じゃないのって思う人もいるかも知れませんが、ぶっちゃけナマズ目線で考えりゃ悟空以外あり得んだろうと思います。てかDBの登場人物の大半が最強のサイヤ人って聞かれたら悟空って答えるかと。
まずナマズ的に悟飯って悟空の周りをうろちょろしてる蝿くらいの認識しかなさそうだし、ブロリーも何やかんやで悟空に負けてる以上選ばれる事はないでしょう。そもそも悟空は自分を一回倒してる訳ですしね。

てな訳でゴクウブラック好きな人、すまんな。もう彼の出番はないんやで。いやマジで。
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