ちっ、くだらん…何が強くてニューゲームだ、クソッタレめ   作:ゴロリコン

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今回はかなり短いです。


最悪の敵

「うっ、うーん……うーん……」

 

「ザマス、しっかりするのだ!!頼む、目を開けてくれ!!」

 

「ぐぅぅぅ……はっ!?」

 

 カッと目を見開き上半身を勢い良く起こすザマス。そして愛弟子が目を覚ました事でゴワスは安堵の息を漏らした。

 

「おお、目が覚めたかザマス!!」

 

「……だ、誰だ、あんたは?」

 

「は……?な、何を言っているんだザマス!?」

 

「ふむ……どうやら悟空さんに殴られた衝撃で記憶障害を起こしているようですね。」

 

「な、なんと……本当なのかザマス!?」

 

「いや、ザマスなんて名前に覚えは……いや待ってくれ。そうだ、思い出した!!」

 

「おお、それは良かっ「私はソレ◯ビーイングのガ◯ダムマイ◯ター、ロック◯ン・スト◯トスだ!!」た……はえ?」

 

「こうしちゃいられねぇ……早くト◯ミーに戻らねぇと!!待ってろよ刹◯、みんな!!ってデュ◯メスがねぇ!?」

 

「な、何を言っているんだ!?落ち着けザマス!!」

 

「離せおっさん!!俺はこんな所でのんびりしてる訳にはいかねぇんだ!!」

 

「……おい、これ本当に記憶障害なのか?」

 

 こめかみに汗を流しながら、意味不明な事を叫んでいるザマスにドン引きしているビルス。ウイスの方も珍しく困り顔をしていた。

 

「ど、どうやら妙な記憶が流れ込んできたようですね。仕方ない……あそ〜れ!!」

 

「ぎゃあああああ!?」

 

 おかしな掛け声と共にウイスが杖を振るうと、ザマスに魔法が直撃。結構な衝撃だったようで悲鳴をあげていた。

 

「ざ、ザマス!?ウイス殿、何を!!」

 

「ご安心を。記憶を戻す為に魔法を掛けたのです。これで元に戻る筈……ほら、目を覚ましましたよ。」

 

「うっ……お、俺は……そ、そうだ、思い出した……」

 

「ザマス、今度こそ大丈夫か!?」

 

「ザマス?誰だ、それ?俺は藤◯拓◯だけど……」

 

「ざ、ザマスぅぅぅぅぅ!?」

 

「おいおい!!なんかあいつ、明らかに外見変わってないか!?」

 

 これまたおかしな事を言い出した挙句、外見が明らかに変化しているザマスにまたもビルスはドン引きしていた。具体的に言うと鳥山明風の作画からしげの秀一風の作画に変わっているような感じである。

 

「な、なんかオラのせいでとんでもねぇ事に……」

 

「むぅ……どうやら魔法が失敗してしまったようですね。次こそは……」

 

 めげずにザマスに魔法を掛け続けるウイス。しかしその度にザマスは……

 

「ホワイトホール白い明日が待ってるぜ!!」

 

 次々とおかしな言動を取り続け……

 

「10年早いんだよ!!」

 

 その度にゴワスを涙させ……

 

「私は焔の錬金術師……」

 

 悟空には罪悪感を植え付け……

 

「俺はハ◯ラー様の忠実なる兵士、ヒ◯!!」

 

 ビルスをドン引きさせまくり……

 

「天上天下一撃必殺砲!!」

 

 ウイスの魔法をこれでもかと言わんばかりに食らい続けるのだった。そして……

 

「パラガスでござ……Dooor!?」

 

 最終的に人格が滅茶苦茶になってしまったようで全王宮で治療を受ける事になったそうな……

 

 

※※※

 

「で、結局ブラックについては何も分からなかったの?」

 

「ザマスの人格が滅茶苦茶になっちまったからな。ったく、お前が馬鹿みたいな力で殴るからだぞ悟空。」

 

「す、すまねぇ……そ、それよりベジータとトランクスはどうしたんだ?」

 

「さぁ?なんかトランクスを鍛え直すとか言ってたけど。」

 

「って事は修行か!?……おっ、早速トランクスの気を見つけたぞ!!もう一つはちっこいトランクスか!?こりゃ面白そうだ、オラも見に行くぞ!!」

 

 少し気まずかったのか、悟空は逃げるようにカプセルコーポレーションを後にし、そんな悟空を呆れたような目でビルスは見つめるのだった。

 

 

※※※

 

 

「バーニング・アタァック!!」

 

「へっ、効かないよ〜!!今度はこっちの番だ!!」

 

 未来トランクスの放つ気功波を、子供トランクスは片手ではたき落とし、反撃に特大の気功波を発射した。ギリギリで未来トランクスは回避するが、子供トランクスはわざと避けられるように加減していたようで、未来トランクスの回避先にフィニッシュバスターを叩き込んだ。

 

「ぐあああああっ!?な、なんて威力だ……!!」

 

「お兄さんさぁ、それで本気なの〜?こんなんじゃ悟天やミントとやってる方がずっと楽しいよ!!」

 

「ば、馬鹿にするな!!うおおおおおおっ!!」

 

「だから遅いって……そらっ!!」

 

 未来トランクス渾身の跳び蹴りを片手で軽くガードすると、逆に相手の右足を両手で掴むと、ハンマー投げの要領で投げ捨て、未来トランクスは地面に激突した。

 

「よーし、そろそろトドメだ!!」連続死ね死ねミサイル!!!」

 

 瓦礫に埋もれている未来トランクスへ、容赦なくエネルギー弾の雨を叩き込む子供トランクス。その威力のあまりとてつもない爆発が発生し、周囲を爆煙が包み込んだ。

 

「ありゃ……や、やり過ぎちゃった?」

 

 ひょっとして殺しちゃったかも……と考えていると、爆煙の中からボロボロになった未来トランクスが凄まじいスピードで飛び出して来た。

 

「いっ!?」

 

「おおぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!」

 

 あまりにも急に距離を詰められた為か、反応出来ずに右頬を殴り飛ばされる子供トランクス。

 未来トランクスはそのまま容赦なく子供トランクスの顔面にパンチを叩き込み続けた。

 そのまま暫くの間子供トランクスは殴られ続けていたが突然悪戯っ子のような笑みを浮かべるとあっさり未来トランクスのパンチを受け止め、そのまま腕を引っ張って未来トランクスの顔を自分の顔のすぐ近くまで引き寄せた。

 

「なんちゃって!!ぜーんぜん効かないよ!!そらっ!!」

 

「ぐぁっ!?」

 

 鼻っ柱に頭突きを入れられて、堪らず未来トランクスは鼻を抑えて後退った。更に顎にアッパーが入れられ、そのまま流れるように横腹に回し蹴りが叩き込まれ、近くの岩山に激突する。

 

「かはっ……!!」

 

「そろそろ飽きて来たし、決着をつけてやる!!ファイナルシャインアタァァァァァァック!!!!」

 

「まだだ……最後まで諦めるものか!!ファイナルシャインッ……アタァァァァック!!!!」

 

「ええっ!?」

 

 二人が同時にファイナルシャインアタックを発射し、緑色に輝く気功波が激突する。子供トランクスは未来トランクスがファイナルシャインアタックを放った事に驚きを隠せないようだった。

 

「な、なんであいつ、パパの技を使えるんだ……!?もしかしてパパのファン!?でも、このくらいのパワーなら!!」

 

「だ、駄目だ……押し切られる!?うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

 完全に力負けし、未来トランクスのファイナルシャインアタックが掻き消されると、そのまま全身が気功波に飲み込まれて大爆発を起こした。

 とは言え流石に子供トランクスも手加減はしていたようで、未来トランクスも気絶するだけで済んでいる。

 

「やっりぃ!!おやつのケーキゲットォ!!何作って貰おっかな〜!?」

 

(やはり、チビの方のトランクスが勝ったか……そして思った以上にチビの方の動きが良い。悟天やミント、それからブウと頻繁に組み手していると聞いたが、それが理由か……?おっと、今はそれよりもデカい方のトランクスをメディカルカプセルに入れてやらんとな。)

 

 

※※※

 

 

「ちっ……!!」

 

 玉座のような椅子に腰を掛け、不機嫌そうに舌打ちするベビー。するとそんな彼の前にバビディが姿を現した。

 

「どうした、不機嫌そうだな?」

 

「どうもこうもない!!奴隷どもの数が少な過ぎるのだ!!くそっ、これも全てザマスどもの仕業だ……全く余計な事をしてくれる……!!」

 

「ククク……なるほど?確かに都市を復興するには、まだ長い時間が掛かりそうだな。」

 

「ザマスめ……さっさと新生ナメック星を見つけて来なければ、奴の首を切り落としてオブジェに変えてくれる!!」

 

 怒りのあまり僅かに気が漏れてしまったのか、室内の窓ガラスが全部吹き飛んでしまう。しかしバビディはそんなベビーの姿を見てもただ面白そうに笑うだけだった。

 

「ククク……やめておけ、どうせすぐ復活するぞ。」

 

「そう言う貴様は何をしに来た。その手に持っているガラクタで何か始めるつもりか?」

 

「これか?これはな、ある戦士の遺骨だ。」

 

「遺骨だと……?そんな物を何に使うつもりだ。」

 

「見ていればわかる。さぁ、再誕の時だ……!!」

 

 遺骨を床に並べると、バビディは不気味な笑みを浮かべながら魔術を発動した。すると遺骨がドス黒く染まり、眩い光に包まれる。

 そして光が晴れた時、そこには何処か孫悟空の面影を感じる青年が立っていた。

 

「こいつは……!?」

 

「クックック……おはよう、今の気分はどうかな?」

 

「…………最高の気分です。バビディ様、ベビー様。」

 

「それは良かった……さて、お前にはこれから我々……いや、ベビーの為の尖兵として活動して貰うぞ。わかっているな?"孫悟飯"。」

 

「はい、勿論です。」

 

 黒い衣装に身を包んだ、未来のトランクスの師匠……この世界の孫悟飯が、邪悪な笑顔を浮かべ、ベビーとバビディの前に膝を突くのだった……

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