ちっ、くだらん…何が強くてニューゲームだ、クソッタレめ   作:ゴロリコン

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最強最悪!!ベジットベビーの脅威

 ベジータ達から少し離れた地点で、超サイヤ人ブルーに変身したトランクスがゴハンと激しい格闘戦を繰り広げていた。

 

「どうしたトランクス。過去での修行の成果とはそんなものか!?」

 

「煩い!!フィニッシュバスター!!!!」

 

「効かん!!せりゃあっ!!!!」

 

「がはぁっ!?」

 

 トランクスの放った気功波の側面に蹴りを叩き込んで軌道を逸らすと、そのまま距離を詰めてトランクスの鳩尾にパンチを叩き込む。

 だが、トランクスもただやられっ放しではなく、反撃に剣を振るい、回避こそされたものの左頬を僅かに切り裂く事に成功した。

 

「ちっ……少しは腕を上げていたか。」

 

(おかしい……俺の世界の悟飯さんは、言っては悪いが超サイヤ人ブルーには遠く及ばない実力だった筈だ……いったいどうやってこれ程の力を……)

 

 ゴハンの実力に心の中で疑問符を浮かべているトランクス。だがその時、ベビーの機が急激に膨れ上がったのを感じ取った。

 

「っ!!な、なんだ、この恐ろしい気は……ま、まさかベビーなのか!?」

 

「……クククククク……はーはっはっはっはっはっはっは!!!!お前達はもうお終いだ、トランクス!!」

 

「な、何を!?」

 

「今、ベビー様はポタラの力によって、究極の力を手に入れた!!その力の前では、孫悟空とベジータ等ゴミも同然だ!!」

 

「そんな事はない!!父さんと悟空さんが、あんな奴に負ける筈がないんだ!!」

 

「そう思うか?ならば直接その目で確かめてくると良い。すぐに現実を思い知る事になるだろうさ。さぁどうした?行かないのか?安心しろ、俺は何もしないぞ。」

 

「っ……父さん……くっ!!」

 

 ゴハンを放置する事に危機感を覚えたが、それ以上にベビーの放つ恐ろしい気を放って置けないと判断したのか、トランクスは反転してベジータ達の下へと向かった。

 そんなトランクスを、ゴハンは邪悪な笑みを浮かべつつ、黙って見送るのだった。

 

 

※※※

 

 

「べ、ベジットベビーだと……!!」

 

「ふ、二人のベビーが合体した……フュージョンとは違うのか……!?」

 

 フュージョンとは異なる合体をしたベビーに、悟空は驚きを隠せなかった。だが、同じ合体であってもフュージョンを上回る程の絶対的な力を感じる。

 この半年で確かに悟空達も強くなったが、それでも目の前の怪物に勝つ姿は、全く想像する事ができない……それ程までに、今のベビーと悟空達の間には隔絶した力の差が生じていた。

 

「ぬはははははは!!どうした悟空、ベジータ?さっきから身体が震えているぞ!!情けない、それでも戦闘民族サイヤ人か!?それとも、今更ながらに自分達がどんな惨たらしい最期を迎えるのかを悟ったか!!」

 

「ちっ、他人の体を使って好き放題言いやがって……カカロット、援護しろ!!」

 

「ベジータ……!?」

 

「一発だ……一発でも奴に入れる事が出来れば、それだけであの合体を解除させる事が出来る……どうにかその隙を作ってくれ……!!」

 

「い、一発で……わかった、頼んだぞベジータ!!」

 

 ベジータを信じ、超サイヤ人4ゴッドへと変身すると、ベビーへ向かって一直線に突撃して行く悟空。

 それを目にしたベビーはニヤリと笑うと、傍に控えるザマスへと目を向けた。

 

「ザマス、ここはもう良い。貴様は次の作戦に移れ。」

 

「かしこまりました。それでは私はこれより天界へと参ります。」

 

「うむ、急げよ。さて……それでは猿どもの処刑を始めよう……!!ぬがぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」

 

 ドス黒いオーラを更に激しく展開し、黒い雷がオーラに含まれるようになると、ベビーは悟空を迎え撃つように飛び出して行く。そして両手くっ付けると悟空に向けて突き出した。

 

「ビッグバン・アタック!!!!」

 

「なっ!?」

 

 放たれた気功波のエネルギーを感じ取り、悟空は咄嗟に空高く上昇して回避行動を取る。その後標的を失った気功波は地面に着弾するが、凄まじい爆発を起こし、その衝撃を受けた悟空は姿勢を維持する事が出来ずに吹き飛ばされてしまった。

 

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?く、くぅぅっ!!」

 

 どうにか気を使った急ブレーキを掛け、体制を整える悟空。だが、先程ベビーが放った気功波が生み出したキノコ雲を見て冷や汗を流していた。

 

「と、とんでもねぇ威力だ……あんなのまともに食らったらこっちの身が持たねえぞ……!!」

 

「おやおや、もう泣き言か?情けないぞ、悟空。あれでもこちらはかなり加減してやっているのだがね。」

 

「っ!?」

 

 その声を聞いた瞬間、悟空の全身から嫌な汗が吹き出した。いつの間にかベビーが悟空の背後に回っており、背中合わせの状態になっていたのだ。

 

「……随分と余裕じゃねぇか。今の内に攻撃しとけば俺をやっつける事が出来たってのによ。もう二度とこんなチャンスはないかもしれねぇぜ?」

 

 恐怖を押し殺し、逆に不敵な笑みを浮かべながらベビーに対し憎まれ口を叩く悟空。だが、そんな悟空の姿は今のベビーにとっては滑稽でしかなかった。

 

「余裕だとも。赤ん坊相手に本気で喧嘩をしようとする大人がこの世の何処にいる?俺とお前達との間には、それだけの差があるのだよ。」

 

「ああそう……てりゃあっ!!」

 

 振り向き様に、悟空はベビーの顔面へと回し蹴りを放つ。だが、悟空が振り向いた時には既にベビーの姿は無く空振りに終わってしまう。

 そしてその直後、悟空の後頭部にとてつもない衝撃が襲った。またも悟空の背後に回ったベビーが飛び蹴りを叩き込んだのだ。

 更にベビーは一瞬にして悟空の落下先に移動すると、追撃で回し蹴りを横っ面に叩き込み、岩盤まで悟空を蹴り飛ばすと、衝突した際の衝撃で悟空は瓦礫の山に埋もれてしまった。

 

「どうした悟空、最強のサイヤ人とはその程度の力か?もう少し俺を楽しませてみせろ!!ふふはははははははは!!」

 

 高笑いしながら悟空の埋もれた瓦礫へとスプリットフィンガーショットを連射するベビー。

 だが、突如ベビーの背後にベジータが現れると、右腕を振り翳した。

 

「ん?」

 

「貰ったぞベビー!!食らえっ!!」

 

「おっと。」

 

 放たれたパンチを回避すると、逆に回し蹴りをベジータの顔面に叩き込むベビー。ベジータはどうにか体制を整えると、血をぺっと吐き捨て、悔しそうにベビーを睨みつけた。

 

「さっきからコソコソと隙を窺っているようだが、何をするつもりだ?」

 

「貴様なんぞに言う必要があるのか?」

 

「フン!!まぁ良いさ。何を企んでいようと、所詮は低俗な猿の浅知恵……ツフルの王たるこの俺に通用する筈もない。」

 

「今の内にせいぜいほざいてろ、ベビー!!」

 

 同時に飛び出し、激しい格闘戦を始めるベジータとベビー。

 だが、身体能力に関してもベジットとなったベビーの方が大きく上回っているのか、ベジータの攻撃をベビーは腕を組んだまま嫌味ったらしい笑みを浮かべたまま全て避け続けていた。

 

「うおおおおおおっ!!!!」

 

 瓦礫の山を吹き飛ばし、悟空が復帰すると、すぐさまベジータと合流してベビーに攻撃を仕掛ける。だが、今のベビーにとっては大した脅威ではないようで、相変わらず涼しい顔をしながら攻撃を回避し続けていた。

 

「遅い遅い!!なんだそのあくびが出そうになるスピードのパンチは?まるでスロー再生でもされているようかのようだぞ!!まさか手加減してくれているのか?お優しい事だ!!」

 

「ちぃっ……!!」

 

「ベジータ、ちょっと下がって目ぇ閉じろ!!」

 

「っ!?わかった!!はぁっ!!」

 

 ベビーに特大の気功波を放つと、すぐさま悟空の後ろへと交代するベジータ。すかさず悟空は頭に両手を翳し、ベビーを睨みつけた。

 

「太陽拳っ!!!!」

 

「なっ!?ぐ、ぐおおおおおおおっ!!!!き、貴様ぁぁぁぁぁっ!!!!」

 

 完全に意表を突かれたベビーは、まともに太陽拳の光を浴びてしまい、視界が封じられてしまった。

 しかも赤ん坊とまで見下していた相手に出し抜かれた事でベビーは頭に血が上ってしまい、相手の気を読み動きを探ると言う基本中の基本すら忘れてしまったようだ。

 

「お、おのれ、雑魚どもがぁっ!!この俺によくも、こんな下らない技をぉっ!!」

 

「へっ、オメェみてぇな奴にはこう言う技がよく効くと思ったぜ……!!ベジータ、今だ!!」

 

「よくやった、カカロット!!ベビー、これで貴様も終わりだぁっ!!!!」

 

 

 両手で目を塞いで蹲っているベビーに接近すると、その腹部に渾身の一撃が炸裂し、凄まじい打撃音が響き渡る。

 そして自分のパンチが決まったのを見て、ベジータは勝利を確信した笑みを浮かべた。

 

「やった……!!ククク、馬鹿め!!今貴様が受けたのはスピリットの強制分離……合体を強制解除する技だ!!これで貴様も……がはぁっ!?」

 

 喋っている途中、腹部にベビーの膝蹴りが直撃し、血を吐きながらベジータは岩盤へと叩きつけられた。

 しかもベビーの身体には全く変化が見られず、とてもではないがスピリットの強制分離が成功したようには見えなかった。

 

「ベジータ!?」

 

「……ふぅ……漸く視界が戻って来たか……よくもやってくれたな、猿ども。だが、スピリットの強制分離だのなんだのとごちゃごちゃ抜かしていたが……今、何かしたかなベジータ?俺はこの通り何ともないが?」

 

「うっ……ば、馬鹿な……な、何故スピリットの強制分離が発動しない!?まさか、ポタラの合体には無力だと言うのか!?」

 

「答えは簡単さ……空をよーく見てみろ。それで全てがわかる筈だ。」

 

「空だと……っ!?」

 

 言われるがまま、悟空とベジータは空を見上げる。すると、いつの間にやら空が真っ黒に染まっていた。まだ昼間だと言うのに、だ。

 

「そ、空が……空が暗くなってる……!!」

 

「これはまさか……!?」

 

「クックック……そう、お前達もよく知るドラゴンボールだ!!俺は地球人だけでなく、ナメック星人どもも奴隷にしていたのだよ!!」

 

「何だと!?」

 

 ベビーに洗脳されたザマスは、彼に命じられるがまま新ナメック星を見つけ出す事に成功していた。そして新ナメック星へやって来たベビーはナメック星人全てを支配下に起き、ポルンガを使う事で地球を再生させ、ブラック達に殺された者達も復活させたのだ。

 無論、善意からの行動などではなく、ブラック達のせいで減ってしまった労働力を確保する為でもあったのだが。

 

 そして自分の奴隷となったナメック星人達の中からデンデを地球へと連れて行き、ドラゴンボールを復活させ、たった今ザマスに使用させたのである。

 願いは単純明快、ベジットベビーの合体が永遠に解除出来ないようにする……それだけだ。

 だが、これによりスピリットの強制分離を以てしてもベジットベビーを無力化する事は出来なくなってしまったのだ。

 

「き、貴様、さては復活したドラゴンボールで、合体を解除出来ないようにしやがったな!?」

 

「ああ、そうさ。神から貴様が合体を強制解除させる技を習得しているのは聞いていたからな。対策をするのは当然だろう?」

 

 

※※※

 

 

『願いは叶えてやった。ではさらばだ!!』

 

 神龍が身体を光に変え、七つのドラゴンボールが空に浮かぶと、そのまま世界中に散らばる……事はなくバビディが何らかの魔法を発動し、石化したドラゴンボールを一瞬で自分の手元に召喚してしまった。

 

「さて、これでベビーの合体は解ける事が無くなった訳だな。おい、これを精神と時の部屋とやらに入れておけ。明日になればベビーのお望みの新生ツフル星も完成させられるだろう。」

 

「はっ、直ちに!!遂にベビー様の素晴らしい理想の一つが実現されるのですね……そのお手伝いをさせて頂けるとは、私は何と幸せなのだ……!!」

 

 バビディからドラゴンボールを受け取ると、頬を赤く染めてうっとりとした表情を浮かべているザマス。その後はバビディの指示通り精神と時の部屋へと向かうが、そんなザマスをバビディは汚物を見るような目で見ていた。

 

(はっ、所詮こいつもベビーもドラゴンボールの力に縋る屑に過ぎん……どうせ他の世界と同じく、遠からず悟空に敗れ去るだろう。だが、その前に……)

 

 

※※※

 

 

「わ、悪い冗談だぜ、まさかそんな方法でスピリットの強制分離を防いできやがるとは……!!」

 

「ベジータ、他になんか手は残されてねぇのか?」

 

「生憎だが心当たりは無いな……そう言う貴様こそ何か使えそうな新技でも覚えてないのか?」

 

「フュージョンって言いてえが、あいつが合体するまで棒立ちしてるとは思えねぇ……トランクスに時間を稼いで貰おうにも、あの悟飯の相手で手一杯だ。他にも一個だけ効きそうな技に心当たりはあるが、俺は使い方を知らねぇ……わりぃな。」

 

「ちっ……詰みか。」

 

「何だよベジータ、まさか降参するつもりか?」

 

「フンッ、馬鹿言うな。あんなクソ野郎に尻尾を振るくらいなら、今ここで死んだ方がマシだ……!!

 

「へっ、気が合うなベジータ。俺も同感だ……!!」

 

「下らん内緒話は済んだか?どうやらもう万策尽きたようだな。ならば……死ねぇっ!!!!」

 

 ベジータ達の頭上に飛び出し、超かめはめ波を放つベビー。

 悟空とベジータはそれぞれ左右に飛んで回避するも、超かめはめ波の衝撃波だけで吹き飛ばされてしまった。

 そして吹っ飛ばされている間にベビーが一瞬で悟空と距離を詰め、背中にエルボーを叩き込み、今度は反対方向のベジータに接近し、顔面にゼロ距離で気功波を直撃させ、二人ともそれぞれ岩山に激突してしまった。

 

 それだけではベビーの攻撃は終わらず、上空まで飛び立つと、二人が埋もれている岩山目掛けて無数の気功波、スターダスト・フォールを放ち、回避が間に合わなかった二人は気功波の雨がまともに直撃してしまい、岩山ごと爆発に巻き込まれてしまった。

 

「……ほう?今のでまだ生きていたとは驚きだな。少しは見直したぞ。」

 

 爆風の中から姿を現したベジータと悟空を、ベビーは小馬鹿にしたような笑みを浮かべて見下ろしていた。だが、今の二人にはそんなベビーに噛み付く余裕すら残っていないらしく、肩で息をしながら変身を保つのがやっとのようだった。

 

「よ、よぉ、ベジータ……」

 

「くっ……な、なんだ……?」

 

「い、今のあいつの動き……み、見えたか……?」

 

「知るか、クソッタレ……!!無駄口を叩く暇があったらさっさと攻撃しろ!!」

 

 額から流れる血を拭うと、ベビー目掛けて気功波を連射するベジータ。悟空もすぐにそれに続いて気功波を連発するが、ベビーが周囲に展開したバリアーによって全て弾かれてしまう。

 

「何だその豆鉄砲は?全く通じんぞ!!攻撃とはこうやるんだ!!」

 

 次の瞬間、ベビーの姿が消えたかと思うと、一気に悟空の目の前に現れる。咄嗟に悟空はベビーよりも早くパンチを放つ事に成功した。

 しかしもはや避けるまでも無いと判断したのか、ベビーはそのパンチをまともに受け、当然のように無傷のままカウンターとして悟空の腹部に極大の気功波を放ち、また別の岩山へと吹き飛ばした。

 

「貴様ぁっ!!!!」

 

 激昂したベジータが地面を蹴り、ベビーへと殴り掛かる。だが、その拳がベビーに届く事はなかった。何故なら……

 

「うっ……か、かはっ……」

 

「弱いな……所詮、猿の王子等この程度か。」

 

 ベビーの右手から放たれた気の刃、スピリッツソードがベジータの脇腹を貫いていたのだ。

 そして左手から衝撃波を放ち、悟空のすぐ傍まで吹き飛ばすと、そのダメージのあまりベジータは気を失ってしまい、超サイヤ人4ゴッドも解除されてしまった。

 

「べ、ベジータ!?しっかりしろっ!!」

 

 痛む身体を引き摺りながらも、なんとかベジータの傍へと駆け寄る悟空。だが、ベジータからの返事はなく、その間にもベジータの腹部からはどんどん血が流れ、地面を赤く染めて行く。

 

「クックック、お仲間が一匹死んだのがそんなにショックか、悟空?だが安心しろ、すぐに貴様もその後を追う事になるのだ……!!!!」

 

 ベビーは紫電を纏った黒いオーラを全開にすると、次に両手を広げ、それぞれに気を球形状況に収束させて行き、両手を前に突き出すと、二つの気を一つに集める。

 ベビーが両腕を腰に引くと、オーラが更に激しく上昇する。そしてベビーから放たれる気の嵐が凄まじ過ぎるのか、周囲の岩山は砕け、大地は割れ、天変地異を引き起こしていた。

 そんなベビーが放つ途轍もなく大きな気を感じ取り、悟空は無意識の内に乾いた笑いを浮かべていた。

 

「は、ははは……こ、こいつぁとんでもねぇな……お、俺達の宇宙のブロリーが可愛く思えて来ちまった……だ、だがよ……!!何もしねぇで負けるつもりはねぇぞ!!!!」

 

 残る力を振り絞り、赤い紫電を纏った真紅のオーラを全開まで引き上げる悟空。そしてベビーを迎え撃つようにかめはめ波の構えを取った。

 

「消えてなくなれ、サイヤ人っ!!ファイナルッ!!!!」

 

「10べぇ!!!!」

 

「「かめはめ波ぁぁぁあああああああ!!!!!!」」

 

 二人が同時に両腕を前に突き出し、悟空が10倍かめはめ波を、そしてベビーがファイナルかめはめ波を放った。

 だが、二人の力の差は歴然であり、瞬く間に悟空は追い込まれて行ってしまう。

 

「ぐっ、ぐぎぎぎ……!?」

 

「父さん、悟空さん!!」

 

「っ!!と、トランクスか!?」

 

 悟空のすぐ隣に着地するトランクス。傍に倒れているベジータを見て目を見開くが、すぐに怒りの形相を浮かべてベビーを睨みつけると、右手に気を収束させて行き、一気にそれを解き放った。

 

「ファイナルシャインアタァァァック!!!!」

 

 トランクスから放たれた気功波の助力を得て、どうにかベビーのファイナルかめはめ波を受け止め、逆に僅かだが押し返し始めた悟空。

 だがベビーの表情には全く焦りは見受けられず、ただただ悟空達を馬鹿にするように笑うだけだった。

 

「フフフ……愚かなガキだ。大人しく俺に忠誠を誓えば死なずに済んだものを……そんなに父親と一緒に死にたいなら、望み通りにしてやるっ!!!!ぬああああああああああっ!!!!!!」

 

 ファイナルかめはめ波の出力を、一気に10倍近くまで引き上げるベビー。当然今の悟空達にそれを受け止め切れる筈もなく、一瞬で10倍かめはめ波もファイナルシャインアタックもかき消されてしまった。

 

「そん、な……!?」

 

「くっ……!!」

 

 絶望の表情を浮かべ、唖然としているトランクス。悟空は悔しそうに歯軋りし、ベビーを睨みつけ、ベジータは未だに意識を取り戻す事無く気絶していた。

 直後、三人のサイヤ人はベビーの放ったファイナルかめはめ波に飲み込まれる。そのまま放射されたエネルギーは大地を大きく抉り取り、射線上の山を幾つか消し飛ばしながら空高くまで登って行くと、星が爆発を起こしたのかと錯覚する程の巨大な爆発を引き起こすのだった。

 

「フフフフフ……塵一つ残さずに吹っ飛んだか。終わったな……忌々しいサイヤ人どもは遂に、偉大なツフル人の前に敗れ去ったのだ……」

 

 マグマが吹き出し、破壊し尽くされた大地の上に浮かびながら、ベビーは目を閉じて空を見上げていた。だが、突如気を解放すると、狂ったように笑い始めてしまった。

 

「クククククク!!これで何者もこの俺様には敵わない事が証明された!!待っていろ、全次元の取るに足らぬ人間どもよ、一人残らず支配してやるぞ!!はーはっはっはっはっはっはっはっはっは!!!!」

 

 

※※※

 

 

 その頃、神の神殿では、地上で高笑いしているベビーを冷めた表情を浮かべながらバビディが見下ろしていた。すると……

 

「バビディ様、例の物を発見致しました。」

 

 神殿の奥からやって来たのはデンデとミスターポポ。この二人も今やベビーの忠実な僕へと変えられてしまったようだ。

 そしてデンデの傍に控えるミスターポポは、両腕を使って七つの丸い石を抱えており、それを見た瞬間ババディは歓喜の笑みを浮かべた。

 

「っ!!よくぞ見つけてくれた!!」

 

「いえ、しかしバビディ様、これを使って何をなさるおつもりなのですか?このドラゴンボールは以前の神がいなければ使う事は……」

 

「何、この私の力を使えば容易い事だ……甦れ、究極の龍よ……!!」

 

 床に置かれた七つの石に、バビディは黒いエネルギーを浴びせて行く。すると何の変哲もないただの石がドラゴンボールへと姿を変えた。だが、そのドラゴンボールは通常のドラゴンボールとは明確な違いがあった。浮かんでいる星の色が赤ではなく黒だったのだ。

 

「お、おお……!!ど、ドラゴンボールになった……!!し、しかし、結局これで何をなさるおつもりなのですか……?」

 

「これはな、器なのだよ。」

 

「う、器、ですか……」

 

「そう、私の本体を顕現させる為の器だ。最も……そこまで進めるには今暫く時間が必要だがね。さて……これさえ回収出来ればもうこんな世界に用はない。ベビーの奴にはよろしく言っておいてくれ。」

 

「は?えっ、あの……ば、バビディ様!?」

 

(遂に手に入れたぞ、究極のドラゴンボール……!!あの世界に存在していなかった時は少し焦ったが、これで漸く俺の計画を進める事が出来る!!今はせいぜいベビーとでも遊んでいろ、悟空、そしてベジータ!!そいつを倒したところで、貴様等に待っているのは地獄だけだ……ふはははははは!!!!)

 

 困惑しているデンデを無視し、バビディはワームホールを開くと、この世界から完全に姿を消すのだった……




実は最初は究極ドラゴンボール使ってベジットベビーの合体を解けないようにする案もあったんですよ。
で、究極ドラゴンボールが使われた事に気付かないままベジータ達はベビーを倒して、普通に過去の世界に戻って、一年後に休暇がてらトランクスが未来世界に帰ってマイや仲間達との再会を喜ぶんですが、その瞬間地球が吹き飛んでベジータ達も気づく事なく未来世界の地球人が全滅して未来トランクス編終了と。まぁ流石にやめましたが。
尚友達にこの案話したら全王エンド以下の畜生エンド呼ばわりされた模様。
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